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もろもろ更新です。

12/11/28

◎選考会その1
 金沢に行ってきました。
 着くなり東雅夫幽編集長と合流し、深川てのひら怪談コンテストの選考会。東編集長も最近は東奔西走、お互いになかなか時間がとれないもので、やむを得ずのセッティングであります。
 加門七海さんは電話参加。200篇以上あったので読むのも大変でしたが選考も大変でした。侃々諤々と白熱する金沢の夜。

◎朗読など
 で、一夜明けて石川近代文学館へ。まず常設展示と、『「泉鏡花」という名の幻想』展を見学しました。
波津彬子さんの原画展や、鏡花の好きなもの嫌いなもの展示など盛りだくさん。『いるのいないの』の原画もあったり。
 控室にはどういうわけかあの「ばかうけカレー味」が。というかその横にはライダー的な菓子もあったので、あきらかに出演者カスタマイズしたチョイスですね。
 というわけで、東さんと僕の朗読・トークイベント「たそがれの味」(どのへんがたそがれでどんな味かは不明)がスタート。会場は満員。で、なぜか波津さんがカメラマンになっているという、豪華だけどもったいない不思議な展開。
しょっぱなが僕の『嗤う伊右衛門』の朗読。それから二人で鏡花作品の朗読。東さんが『露宿(抄)』、僕が『怪談女の輪』を読みました。
 それからトークだったわけですが、何だか知りませんけど一時間近く延長しちゃったようです。しゃべりすぎじゃないですか。お客さんに迷惑ですよ。
 東さんは翌日鏡花バスツアーもあったわけで、いろいろ大変であります。遠方からおいでくださったみなさん、地元の皆さん、お世話になった学芸員のみなさん、助っ人のみなさん、ありがとうございました。

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◎展示その1
 『怪』をはじめ妖怪関係でお世話になっている天野行雄さん、『幽』をはじめ怪談関係でお世話になっている山下昇平さん、そして文庫の表紙でお馴染みの荒井良さんの三人展『封』の最終日ギリギリにすべりこんで来ました。
 封じられたもろもろに眩暈がするような展示でありました。
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◎展示その2
 石黒亜矢子さんの個展にも顔を出させていただきました。坂野公一くんや児島都さんも一緒。
 石黒さんには『豆腐小僧』をはじめいろいろと描いていただいてますが、実は講談社版の『豆腐小僧双六道中ふりだし』は、坂野くんの装幀デビュー作(石黒さんも装幀画としては最初だったのかも)。にもかかわらず三人揃うことが過去に一度もなかったので、記念写真を撮りました。お化けがたっぷり詰まった素敵な展示でありました。
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◎インタビュー
 を二件うけた気がします。
 うち一件は、まだ内緒なんだそうで、だから書けないようですね。

◎企画会議
 「怪」0038の企画会議がありました。郡司特別顧問、吉良新編集長、編集員岡田、工作員及川、全日本妖怪推進委員会世話役村上健司くん、同年寄梅沢さんなどと、私。「虚実妖怪百物語」そのまんまな感じですが、小説では死んでしまった吉良さんは生きていました。で、終了後は酉の市に。たまたま酉の日だったんですね。毎年行っていたのに去年は行けず、今年こそということで。
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◎選考会その2
 『幽』怪談文学賞の選考会がありました。例年通り、岩井志麻子さん、高橋葉介さん、南條竹則さん、そしてまた東編集長という顔ぶれ。いつになくエキサイティングな選考会でしたが、残念ながら大賞はナシ。
 レヴェルは確実に底上げされてきている感触があるのですが、その分突出した作品はなく、もろもろ抑制気味という印象でした。技術的水準が上がっている分評価も厳しくなるわけで。苦吟の末、短編賞準大賞二作、佳作二作、長編賞は奨励賞という結果になりました。
 終了後は例によって岩井さんのあぶない独演会。これも恒例。

◎展示その3
 高橋葉介さんの個展を覗いてまいりました。サイン会前だったこともあって人がびっしり。始まって間もないというのにほとんど売約済み。でも、ネームなんかも見られますから、お得な感じ。欲しくなりました。
 その後、角川書店の『怪』編集員・岡田くんのお祝い事に。めでたいのは良いことです。

◎贈賞式と展示その4
 深川てのひら怪談コンテストの贈賞式がありました。またまた東さんと一緒。
 開始前に江戸深川資料館で開催されている特別展示「怪談の時代にみる 江戸・深川の怪異と七不思議」を、北葛飾狸狐さんの案内で見学。かなりつっこんだ展示内容で、興味深く拝見しました。
 奥の間(笑)には、北葛飾さんの作品と、天野・山下作品も展示されていて、妖怪度数高し。SN3M0124.jpg
 その後、受賞者のみなさんが「いっぷく」に集合、贈賞式が行われました。記念品が豪華でうらやましい限り。

◎大全集
 解禁のようなので。
 『水木しげる漫画大全集』第一期の刊行が発表されました。
 もう一年以上前から水面下で準備をしてきたわけですが、これがまあ、なかなかに大変な作業であります。全体像が摑めません。水木大先生、偉大過ぎです。
 監修という大役を仰せ付かった以上はきちんとした仕事をしなければと思うわけでありますが、この期に及んでリストに載っていない短編が発見されたり、未発表原稿が発見されたりいたします。
 世界中の水木ファンに怒られないよう、一所懸命に働きます。
 刊行は来年半ばくらいからの予定であります。
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 出版社の作ったチラシには「甦る」とありますが、「ずっと生きてる」と思うんですけどね......。

◎もろもろ
 そんな中、『怪』0037も無事に校了(あんまり無事ではなかったかも)。まもなく発売です。
 『幽』18もまもなく完了。新連載は「鬼談」であります。いつまで続くのだろう。談。
 『文庫版死ねばいいのに』(講談社文庫)も店頭に並び、『金田一耕助に捧げる七つの狂想曲』(角川文庫)の見本も届きました。
 『眩談』(メディアファクトリー)も間もなく発売。編集Rが、へんなものを作っていますが、そっちはまだ見ていません。しょんぼりするそうです。
 「小説新潮」に「ヒトでなし第三回」、「小説すばる」に「書楼弔堂・探書参 方便」が載りました。
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◎馬鹿おやじ
 ええと、化け大fan+校のオリジナル新コンテンツ、「それゆけ!妖怪馬鹿おやじ」がいよいよ配信開始であります。
 お化けの好きなおじさんたちが、ただだらだらとするだけの番組。でも、なぜかちょっと豪華な感じの人が映っていたりもします。まあ、背景として。
 第一回の配信は30日から。現在、第四回を編集中。詳しくはこちら
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 というわけで、ガベージコレクションの収録に行ってきます。あれも終わりませんねえ。
 三週間の出来事にしては多めだったんじゃいかと。

「」談

12/11/16

『死ねばいいのに』文庫版が講談社文庫より発売になりました。
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張り子はもちろん荒井良氏。妖艶。

アップストアにて『「」談』というアプリケーションも発売しております。
11月30日発売の『眩談』も一足先に読めます。
(iPad・iPhone向けアプリです)

早速私もアップストアに。
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「」談で検索。

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ありましたありました。


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アプリケーションをインストールするだけなら無料ですよ。

アイコン.gif
アイコンはこちら。

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「」談トップ画面です。

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こちらは作品一覧画面。
10編購入すると「むかし塚」という短編が無料ダウンロードできます。
一編買うごとに並んでいるロウソクが消えてゆくんですよ。

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一編85円でご購入いただけます。

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眩談の中の一編「もくちゃん」を立ち読み。

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操作も簡単で、動きもスムーズです。
一編、85円という金額設定もお手頃価格なのではないかと。
このシリーズを読んだことのない人も、ぜひこの機会にお試しくださいませ(オーツカ・ハル)。

更新原稿スペシャル

12/11/01

 深川に行ったのは覚えているんです。

 15分枠で朗読をして、怖い顔の怖げな人達が怪談を語って語り過ぎて45分時間オーバーになってエンディングがカットされたことも覚えています。暑さ寒さがわからないのではっきりしませんが、まだ夏っぽかったと思います。終了後に打ち上げがあって、黒志郎くんや安曇潤平さんとバカな話をして大笑いして、客として来ていたのに何故か凹んでいた黒木あるじを指差して大笑いして、東雅夫幽編集長が汗をかいていて、まあ思い出せば細かく思い出せます。だから、そこまではいいんです。問題は、その後なんです。
 今思えば、それから後の記憶が混濁しているんです。
 記憶がないわけではないのですが、よくわからないんですね。
 江戸川乱歩賞の贈賞式の司会をした記憶があります。でも、それと並行して東京ガベージコレクションの収録をしていたような気もします。平山夢明が遅刻してきて、ゲストの僕がしばらくひとりで喋らされていたような気もするんですが、二次会で受賞者の高野史緒さんにお祝いの言葉を献上したような気もします。東野圭吾理事長や今野敏さんもいたので、まず間違いないのですが、どうも富士山麓で焚き火をしていたような気もするんですね。しかも、水木しげる大先生と一緒に木を燃やしているんですね、僕は。で、郡司聡怪特別顧問が料理をしていて、村上健司君も料理をしていて、多田克己さんが何かもぐもぐ食べていたような気もします。どうして富士山なんでしょう。いや、富士山じゃなくて羊蹄山だったような気もします。そう、僕はどういうわけか北海道にいて、出身校の倶知安高等学校の生徒さん達が手を振ってくれた記憶があります。なら、北海道なんでしょう。どうして手を振ってくれたのかといえば、講演会をしたからです。そう、創立九十周年の記念行事に招かれていたんですよ。だから、恩師や同窓生がいっぱいいるじゃないですか。でも、その時、僕は『厭な小説 文庫版』(祥伝社)の版面修正をしていたはずで、しかも小説現代の『右の方に進むべきである』第二回(講談社)の原稿を書いていたはずなんですが、何故か書いていたのは電子書籍版書き下ろしの『眩談・最終話』(メディアファクトリー)だったりするし、直していたゲラは『西巷説百物語』ノベルズ版(中央公論新社)だったりするような気もするんですね。こんなことやってちゃ終わらないだろうと思いながら、なぜか水木先生とバーベキューを食べていて、それなのにカメラが三台も回っていて、僕は座談会を収録されているんです。お化けの座談会ですよ。しかも四セットもやるんですか。座談会をしながら、ああ、でも今年の朗読会の演目は書き下ろしなので、その準備もしなければいかんなあと思っていて、でも書いているのは『遠野物語』なんです。どうして遠野物語かといえば、まあ角川学芸出版に依頼されたからです。でも本が出るのはずっと先のことだった気がします。なのに何故書いたんでしょう。そうですよ、朗読するからですよ。だって読んだんですよ、宮部さんと一緒に。二人で読んだんですよ遠野物語を。遠野で。ということは遠野だったんでしょうか。遠野ですね。だって富士山麓にも北海道にもカッパ淵やデンデラ野はないですから。行きましたよたぶん。宮部さんと対談もしたし、荒俣宏ご意見番が、岩手・鳥取・徳島県各知事と座談をされて、細越獅子踊りや阿波踊りや因幡の傘踊りを見ましたから。交流会で臼澤みさきさんの唄を聴きました。村上健司くんと遠野文化研究センターの前川さおりさんがお寺で化け大イベントをやって、それも見学しました。太田櫻幸さんの琵琶も聴きました。いや、お化けの座談も遠野だったのかしら。だから遠野にはいたんですよ。でも遠野に道教のお寺はないですよ。別に点心が名物じゃないですよね。佛跳牆とか遠野にないですよね。だいたいどうして岩手県に行くのにパスポートが要るんでしょう。それに。テレビ局とか新聞社とか取材の人がたくさんいて、まるで記者会見じゃないですか。いや、記者会見ですよ。すごい人ですよ。雑誌や新聞のインタビューで通訳の人がいるって、どうなってるんですか。もしかしてここは遠野じゃなくて台湾ですか。じゃあ、この公開対談を聞いているのは、母校の生徒さんたちでも遠野のみなさんでもなく、台湾の読者のみなさんなんでしょうか。きっとそうですね。ありがたいことです。サインしているのも台湾版の『前巷説百物語』や『冥談』ですよ。サイン会だったんですよ。『冥談』の続きは書かれているんですかなんて聞かれましたよ。続きは『眩談』で、その単行本はいま作っていますと答えたんですが、作っているのは『文庫版死ねばいいのに』(講談社)じゃないのかしら。いや、そうですよ。だってでき上がった荒井良さんの新しい張り子を撮影しに、今回から装幀を引き受けてくれることになった坂野公一君がカメラマンの人とソフト館に来ているじゃないですか。でも、編集Rがサイフを落したのは台中の「ゲゲゲの鬼太郎妖怪楽園」のミュージアムショップじゃなかったかしら。そういえばオリジナルグッズをたくさん買った気がしますね。でも、水木先生といえば、水木先生に関する大型プロジェクトの準備委員としてなんかいろいろやった気がします。ソフト館にも雑誌なんかを確認しに人が来たんですよ。来たけれど、それって必殺シリーズ四十周年を密かに祝う会の人達じゃなかったかしら。そんな気もしますが、大阪芸大の生徒さんのインタビューを受けた気もします。いや、それはずいぶん前のことで、そのものすごく長いインタビュー原稿に手を入れただけだったかしら。いや、そうじゃないです。ずいぶん前というのは、『今よみがえる陰陽師 安倍晴明』(文芸春秋)のことだった気がします。夢枕貘さんや岡野礼子さんや荒俣さんと晴明神社でした座談会を再録するというのでチェックしたのじゃなかったかしら。いや、それは『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』(角川文庫)の原稿じゃなかったかな。あれもずいぶん前に書いたものですが、文庫用に修正しなくちゃいけなかったんです。あれは『陰魔羅鬼の瑕』の一部で、既に文庫版に改稿されているのに、また別アレンジにしなければならないんです。だから一生懸命直したんですよ、講演録を。そうですよ倶知安高校の講演会の再録原稿ですよ。違ったかしら。違いませんよ。僕は立ち会っているんです。だから立会人として『男たちの怪談百物語』の原稿を書いたんですよ。あれ? そうだっけ? だって書きましたよ。小学校四年生くらいを目処に書いたんですよ。おや? それはミネルヴァ書房の『日本の神さま図鑑』の原稿だったかしら。『男たちの怪談百物語』はぜんぜん子供向けじゃないですよ。子供向けなのは岩崎書店の『妖怪えほん』じゃないですか。二冊分くらいは書いた気がしますが、いや、原稿を書いたのは小説新潮の『ヒトでなし』第三話ですよ。そうです。間違いありません。暗い話なんです。でも原稿を送ったのは小説すばるだった気がしますね。そういえば、『書楼弔堂』の第三話だったのかしら。明治の話だからそうだったのかもしれませんが。いや、やっぱり違いますよ。僕は角川ファンプラスの新番組『それゆけ!妖怪馬鹿おやじ』の編集をしていたんです。三十分番組を六本も作らなけりゃならないんです。映像のデータは重いので、納品が大変だよなんていって、HDに入れて渡しましたよ。朗読会の日に。あ。朗読会でしたっけ。そういえば朗読会用の原稿は書いたんでしょうか。書いたから朗読できたんですね。覚えています。『眩談』の書き下ろしですよ。渡辺亮さんとのセッションだったんです。パーカッションが気持ちよかったんです。でもリハーサルがたった一回しかできなかったんですよ。だって、東京ガベージコレクションの収録があったんですもの。東えりかさまや土屋敦さんや高野秀行さんやモハメド・オマル・アブディンさんもいらっしゃいましたから、間違いありません。スーダンの話をお聞きしたんです。お聞きしたんですが、あぁルナティックシアターのルナティック映画祭の選評もしたんです。くだらなかったんです。くだらなかったんですが、それでも真面目に選考しました。いや、選考したのはそんなくだらないものじゃないですよ。もっとスゴイものですよ。そうです、山田風太郎賞の選考ですよ。赤川次郎さんや奥泉光さんや林真理子さんや筒井康隆さんと、白熱の議論をかわしたじゃないですか。それで、冲方丁さんと窪真澄さんの受賞が決まって、お祝いの会にも行きましたよ。だから選考は済んでるはずなのに、どうして原稿を読んでるんでしょうね。あ、これは幽怪談文学賞の応募原稿ですか。そうですか。それにしては短いですねと思ったら、これは深川怪談コンテストの原稿じゃないですか。短いですが、百編以上もありますよ。選ぶなら一応全部読んで選びたいと自分でいったんじゃないですか。いや、全部真面目に読んで選考しなくちゃいかんのです。いかんのですが、何故か『怪0037』(角川書店)の表紙を作っているんですよ面倒だなあ。表紙を作っているということは、中の原稿はできているのかしら。『虚実妖怪百物語』も『妖怪の宴妖怪の匣』も書いた覚えがないです。え? もう締め切りなんですか。だって今日は朗読会なんですよ。三人競演の「あちこちら」だって、読み合わせほとんど出来てないじゃないですか。それは終わった? 終わったって、その日僕は神保町で村上君と多田さんと化け大トークイベントですよ。第53回東京名物神田古本まつりで、古本屋さんについて熱く語りましたよ。日程かぶってますよ。一日ズレてる? いや、それなら『眩談』刊行インタビューの日じゃないですか。ということは、『眩談』もできてるんですか? 『厭な小説文庫版』も『西巷説百物語』ノベルズ版も、とっくに本屋さんに並んでるんですか。あれ? 神保町のイベントでは『それゆけ!妖怪馬鹿おやじ』の予告編が流れたんですか? それ、僕が作りましたよ。できてるんでしょうか。何だ、できているのか。山田風太郎賞の選評も書いた? 書いたんですね。『死ねばいいのに』の文庫ももうできる? そういえば投げ込み用の江口夏実さんの『鬼灯の冷徹』の応援文も書いた気がしますね。じゃあ終わってるんですか仕事は? イベントも? なら僕は、どうしてこんなに急かされて原稿書いているんですか? 『怪』と『幽』ですか? 『幽』は新連載なんですか? え? 『右の方に進むべきである』も書くんですか? でも映像の編集もまだしてますよ。それ以前に、なんで金沢行きの飛行機に乗ろうとしているんですか。金沢で何があるんです! 朗読ですか? 朗読しましたよ。深川で。遠野物語とか眩談とか「あちこちら」とか。あれれ? それは台湾ですか北海道ですか。いまはいつですか。
 11月?
 というか。
 どうしてもう11月なんでしょう。
 というか。
 これ、たった二ヶ月の出来事だというんですか。
 というか。
 いいかげん書き下ろしの続きをさせてほしいですよ。
 というわけで金沢行ってきます。

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近況報告@台湾

12/10/17

台湾の出版社さんにお招きをうけまして台湾に行ってまいりました。
オーツカが写真で報告です。今回私は同行できなかったので、時系列が前後しているかもしれません。ご了承のほど。
写真提供:角川書店 O川氏。

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WELCOME TO TAIPEI!!

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台北で新刊の発売記念イベントがおこなわれました。
写真は左から『前巷説百物語』(台湾角川さん)、『冥談』『幽談』(獨歩文化さん)。

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刊行記念記者会見です。
報道陣20社以上。テレビのニュースなどでもとりあげられたそうです。

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版元二社から記念品をいただきました。
「ヒキュウ」という伝説上の獣の置物らしいです。

翌日。
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テツ厨子王。

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台中で開催されている「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪楽園」へ。

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妖怪盛りだくさん。

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1/1目目連?。

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何枚かご紹介。

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近い。

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写真ご提供いただいたO川氏と厨子王。
O川氏への怨みがよく伝わる一枚。

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お買いもの。

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その結果(ホントです)。

そして翌日。
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台湾大学にてトークイベント。
妖怪大師!

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台湾の厨子王ファンの皆さん。

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サイン会もおこなわれました。
感激のあまり涙する人が何人かいらっしゃったようです。

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ご参加くださった皆さんと記念撮影。
皆様ありがとうございました。

まだまだ写真はあるのですが、何枚か目についたものを。
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網の上で焼かれているのはエビ?。

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公園の遊具にいそしむ角川書店Gさんと厨子王。
遊具に乗って遠くを見つめるGさんが印象的な一枚。

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何かを割ってしまった(?)厨子王。

食事中の写真も大量にありました。
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その一。

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その二。

ホントはまだまだたくさんあるのですが、割愛。

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帰りの空港でしょうか。

皆さんおつかれさまでした。
そしてご協力、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
(オーツカ・ハル)

近況報告@遠野。

12/9/27

遠野に行ってまいりました(オーツカが写真にて報告です)。
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イベント前夜。
おいしいお刺身に、ブリのしゃぶしゃぶなどをいただきました。
(魚っこ屋さんありがとうございました)

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イベント当日。
おこなわれたイベントは遠野市民センターにておこなわれました「FORUM ふるさとの伝承が教えてくれること」。
厨子王と安寿が出演いたしました。

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第1部。
荒俣宏先生モデレーターによる「怪遺産認定知事鼎談」です。

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第2部。「ふるさと民族芸能共演」。
岩手県遠野の細越獅子踊りや、鳥取県因幡の傘踊りに上の写真の徳島県阿波踊りが。
見ているとテンションあがりますね。

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合間合間に物販。
もう恒例ですね。

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そして第3部「物語の力 物語朗読+トークライブ」。
厨子王、描き下ろしによる『遠野物語 Remix』。

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朗読が終わりトーク。
メモとっていらっしゃる方もちらほら。


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安寿も物販。
売り場がすごいことに。

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会場には『遠野物語』キャラクターのかたるくんの姿も。

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まだまだ続きます。
会場を移動して交流会。
こちらの会場では岩手、鳥取、徳島の三県の特産品やお酒が振る舞われました。

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オープニングは岩手出身の歌手臼澤みさきさん(13歳)の歌の披露。

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あまり見ない絵。
サインをもらう厨子王。

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ここでも盛り上がる物販。

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安寿と厨子王とともに善明寺に移動して「夜の寺町怪談」というイベントにお邪魔してまいりました。
写真は遠野市文化研究センターの前川さをりさん、村上健司さん。
琵琶の生演奏もおこなわれましたよ。

と、長い一日でした。

そして翌日。
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遠野散策。
かっぱ淵へ。

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常堅寺で獅子踊りと遭遇。


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きゅうりと安寿(目を凝らすとぶら下がったきゅうりが見えます)。

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カッパ釣りにいそしむ日本妖怪推進委員会店長。
カッパ捕獲認定証を持っているので、釣ることが許されているのです(ホント)。

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でんでら野。

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あわや。


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伝承園へ。

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入口で無料で貸していただける帽子。

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安寿も。

まだまだ載せたい写真はいっぱいあるのですが、とり急ぎ。

関係者各位おつかれさまでございました。
そしてイベントに参加してくださった皆様ありがとうございました。(オーツカ・ハル)

近況報告。

12/9/20

ここ最近の厨子王の近況報告をオーツカがします。

東京ガベージコレクション収録中。
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収録開始。
リスナーからのお悩み相談を厨子王(ゲスト)が一人で答えております。

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「ん」

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15分ほど収録が進んだあたりで、平山先生ご到着。
10月のどこかで厨子王一人で番組スタートの回が放送されます。

東京ガベージコレクション」はまだまだ続きますよ。

その後、帝国ホテルでおこなわれている江戸川乱歩賞贈賞式へ。
司会です。
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第58回江戸川乱歩賞をご受賞された高野史緒先生と。
(写真提供:講談社K北氏)

今週末は遠野です。
今年はなんと海外へも。(オーツカ・ハル)


行ってきました。

12/9/10

北海道(オーツカが写真をぺたぺた載せます)。
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空が広いですね。

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今回の移動はレンタカー。

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途中でソフトクリームを食べたり。

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京極町を通過したり。

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ここは厨子王の母校。
倶知安高等学校です。

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美術部にもお邪魔いたしました。

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北海道に来た目的はこれ。
倶知安高等学校創立九十周年記念講演会。

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演題は「夢をつかむ」。
いつもとは違ったテーマで、きっと驚かれるかたも。

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講演中。学生さん方が緊張しているのが、横にいた私にも伝わってきました。

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ご清聴ありがとうございました。

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小川原脩記念美術館に立ち寄りました。
わかりづらいのですが、トンボのオブジェにトンボがとまっています。

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倶知安駅にも寄りましたよ。
学生さん達(男子)に手をふられたり。

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倶知安町指定有形文化財の大仏寺本堂の天井画。

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とても迫力のある天井画。
倶知安お立ち寄りの際には是非。

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羊蹄山です。

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毛無山展望所で一服中。
目の前に広がる石狩湾。絶景でした。

その後、千歳空港にある温泉に。

倶知安高校90周年記念事業協賛会の皆様、そして生徒さん。
大変お世話になりました。ありがとうございました。

とり急ぎ厨子王の近況報告でした(オーツカ・ハル)。

とっても心配

12/8/30

スタッフのブログでは、張り子の子供のあまりにも可愛さ(?)に恐れをなし、歌ってごまかしたものの......
厭なものは、まだまだ出てくるわけで。
もう書いた本人のコーナーに置いて、スタッフのコーナーと、上下で見比べるしかないです、こうなったら。

たとえばコレ。
厭すぎるPOP。

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子供の角度をちょっと変えただけで、厭さ加減10割増し。
後ろ姿には、たとえば小さな足の裏とかには、まだ愛嬌が(?)あったのに......
張り子を立ててみただけで増す、この不気味さはなんなんでしょう。

ああ、涙ぐむほど心配になってきます。

書店さん、置いてくれるかしら?

そして書籍本体は、コレ。

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アラ。
これでもかと厭だ厭だ言っているうちに
ちょっと見慣れてきた?
耐性ついてきた?

いやどうだか、これを見れば。
はい、本体のページをめくると出てくるのは

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厭すぎる目次。

もうホントに心配。

書店さん、置いてくれるかしら?

お願いします。
『厭な小説 文庫版』(祥伝社文庫) 780円。
9月1日発売です!
(まるひ)


大量更新

12/7/19

もろもろ詰まっていたので更新してませんでした。
ここ一箇月くらいののできごとを備忘録的に記しておきます。

1)怪談えほん「いるの いないの」刊行記念トークショー

 千駄ケ谷のブック&カフェBibliothèqueにて、行われました。出演は監修者・東雅夫さん、画家の町田尚子さん、そしてわたし。
 町田さんとは、絵本制作中一度もお目にかかることなく、その後パーティでご挨拶しただけだったので、ほぼ初顔合わせ。
 怖いおやじ二人にはさまれた町田さんは最初緊張していらっしゃいましたが、ネコヤナギのようなキャラで和ませていただきました。
 同店舗では「怪談えほん原画展」も開かれておりまして、バックが『悪い本』クマ。こちらの原画展は、なんとラフも観られるという仕組みでありまして、今思えば結構貴重だったかも。
 町田さんは家の間取り図を作成、どの部屋のどのアングルから観た絵にするか考えられたとか。「あの男」変遷秘話なども披露されました。
 ちなみに、猫の白木氏と暮らす町田さんは、この日まで「猫また」というものを知らずにいらしたらしく、怪談おやじと妖怪おやじが「猫また」が何かを説明するという恐ろしい楽屋裏も。
 このトークショーの一部は『トーハン新刊ニュース』で活字化されています。

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2)ガべージ

 まだやってるんです。ガべージ。
 ホストは当然平山夢明大将。ゲストはまず僕。それから書きためた書評を本にまとめられる特殊翻訳家の柳下毅一朗さん、「映画秘宝」の田野辺尚人さん。それから『新耳袋殴り込み』のギンティ小林さんと市川力夫さんでした。今日の段階ではこの「殴り込み編」はオンエアされてないですね。僕の場合は、殴り込みより闇討ちとかだまし討ちのほうが似合うようなので(しませんが)、まあそういう立場から今度リリースされる『怪談新耳袋殴り込み!劇場版[北海道編]」なんかのお話を聞きました。

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3)本格ミステリ大賞授賞式

 本格ミステリクラブの会員なんですよ、わたしも。
 12年前の立ち上げの時はちゃんといたんですが、後は主に「トロフィー納入業者」として関与しておりました。
 そんなわけで、第一回授賞式でトロフィーを納入させていただき、その時はスケジュールの都合で式が始まる前に辞去せざるを得ず。
 以降12年、一度も出席できていなかったわけであります。
 今回は皆川博子さん、笠井潔さん、城平京さんのお三方が受賞されまして、いずれの方もなにがしかのご縁がございますし、このままだと一生出られないと思いましたので、初参加することにいたしました。
 なんだか同窓会に出たような不思議な感じでありました。山田正紀さんや竹本健治さん、我孫子武丸さん、貫井徳郎さんなどなど、おそろしく久し振りにお会いするみなさんと旧交をあたため、初対面のメフィスト賞作家のみなさんにもご挨拶ができました。二次会も和気あいあいで、辻真先会長のありがたいおことばに頭を垂れ、三次会では喜国雅彦・国樹由香ご夫妻らと「基本どうでもいい話」をたくさんいたしました。面白かったです。

4)古事記編纂1300年記念・サムライエース創刊記念イヴェント

 どっちにも関係ないだろうという声もありますが、もとは化け大関係のイヴェントでもありまして、震災の影響で延期になり、いろいろ合同になってしまったというのが真相。
 開催場所は奈良であります。あおによしであります。鹿もいらっしゃいます。
 第一部はわたしと漫画家の志水アキさんの「京極堂マンガ秘話」。別に何も隠しちゃいませんが。志水さんはトークイヴェントのようなものは初めて(フランスではあったようですが)ということで、かなり緊張されていた様子でしたが、司会進行役の怪工作員Oがいい具合にボケていたので大丈夫だった模様。志水さんは現在「コミック怪」(角川書店)で『狂骨の夢』と『百器徒然袋』を連載していただいているわけですが、『狂骨の夢』終了後は『姑獲鳥の夏』に取りかかることを発表。キャラのラフも初公開。さらにネーム(コマ割やセリフなどをラフに書いたもの)も大公開。僕は何もお見せするものがないので、デビュー前に持ち込んだ姑獲鳥の原稿の写真をお見せしました。つまらなくてすいません。

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 第二部は夢枕貘さんと安彦良和さんの古事記トーク。なんとも豪華な顔合わせであります。
で、会場を変えまして第三部は妖怪馬鹿ひさびさのそろい踏み。多田克己・村上健司、そして僕の、元興寺ぐわごぜトーク。
 場所は本気で元興寺。国宝です。世界遺産です。天平の甍です。その中に、馬鹿三人です。馬鹿は、妖怪の話をたくさんしました。いつも通りです。

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 その後、貘さんと角川書店の人々と懇親、さらにボランティア的に活躍されたスタッフのみなさんの慰労。
 翌日はほぼ二年ぶりに「怪」オリジナルメンバーによるフィールドワークin静岡。といっても、人の行かない寺社旧跡をうろついて、おいしいものを食べて温泉に入る(遊んでるのか)だけです。なかなかスゴイ場所に行きました。

5)取材

 どういうわけか、年に一度くらい学生さんの取材を受けます。ご依頼があっても中々スケジュールが合わないのですが、まあ年に一度くらいは合うわけです。
 今回は大阪芸術大学のみなさんがいらっしゃいました。書斎にお通ししたところ、かなり緊張されている様子だったので、ソフト館に移動。うちの書斎は威圧感があるのかしらん。
 なんやかやとお話をしました。

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 その後、小学館「ビックコミック」の取材が。「屋根の上のマンガ読み」というシリーズ企画。マンガ、読みますからね。ナンボでも読みますよ。あるだけ全部。
 何冊か選べということで、頭が破裂しそうに悩みました。選べないですねえ。あ、水木マンガは別格なので、勘定に入りません。

6)電子書籍EXPO

 ビッグサイトに行きました。

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 凸版さんのブースでの座談。司会は、僕のDTP環境をバックアップしてくださっている凸版の紺野慎一さん。お相手は僕の初代担当である講談社の唐木厚さん。

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 いつもの通りいつもの如く、あたりまえのことを申し上げただけなわけですが、聴衆のみなさんは大変に熱心で、なんだか熱気が籠ってました。善し悪し、好き嫌いと関係なく、出版業界の行く末を建設的に考えようとするなら、避けて通れない道でもあります。送り手、受け手ともに、少しでも興味を持っていただければと思う次第です。

7)東京国際ブックフェア

 ビックサイトに行きました。二日連続。
 第19回東京国際ブックフェア・読書推進セミナーでの講演があったわけです。読書はいいぞ本はいいぞ読もう読もう読もうというお話をしました。題して「世界の半分は書物の中にある」。って、いったいどういう話かという。
 そのまんまのお話だったわけですが。

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 びっくりしたのはお客様の数でありまして。1500人枠に3700人の応募だったとか。で、急遽会場を三ヶ所に増設、モニタで視聴可能にされたのだそうで。
 いや、スゴイ人でした。妖怪会議でも多くて1000人くらいでしたから、三倍強。でも、みなさん大変真剣にご静聴くださいました。これもびっくり。

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8)夏の妖怪談義

 多田克己さんプレゼンツ・よみうりカルチャー夏の妖怪談義が錦糸町にて行われました。僕はゲスト。同じくゲストは妖怪コレクターの湯本豪一さん。
 今回は多田さんの仕切り。サクサク進めてね......というわけにもいかないですね、他ならぬ多田さんですから。

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 お題は、「予言獣・幻獣」あたり。クダンからはじまり、ツチノコまでを俯瞰する試み。まあはっきり伝わらなかったかもしれませんが、妖怪とUMAの狭間、江戸と現代の狭間、信仰と流通の狭間、畏怖と諧謔の狭間に連中はいるわけで、もっと注目されてもいいんじゃないかいというようなお話。
 湯本さん秘蔵(というか新発見の)「空から予言獣」画像なんかもあり、興味深かったです。湯本さんのコレクションは日に日に増えているのでありました。明治に続く『大正・昭和初期怪異妖怪記事資料集成(仮)』の編纂も着々と進んでいる様子。楽しみであります。

9)深川怪談・お化け縁日

 怪談好きの間で話題沸騰の深川怪談。四季を通じてあの手この手で仕掛けて仕損じなしな感じですが、夏場はやはり力が入ってます。
 そんな深川でお化け縁日が開催されるというので、怪工作員Oと顔を出してまいりました。というか、これは怪談というより、もう半分妖怪だし。
 幽工作員Rもいました。というか、お客さん以外はほぼ顔見知り。いや、お客さんもかなり顔見知り(笑)。当然、地元の東編集長もでーんといらっしゃいました。
 小島水青さんの露天を眺める石神茉莉さんとか、東雲騎人の口上を聞く朱野帰子さんとか。
 道端でばったり堤邦彦さんに出合ったり。
 怪談ビブリオバトルも開催されまして、そちらは満員札止め。バトル参加者も見覚えのある方ばかり。岡部えつさんや平金魚さんが熱弁をふるうのを聞く長島槙子さん......まあ、ぞろっと怪談空間でした。
 諸般の事情で化け大の方がもろもろ滞っているようなので、こうした催しは嬉しいですね。

10)直木賞

 第147回芥川賞・直木賞が決まりました。直木賞は辻村深月さんでした。別件で近くにいたこともあり、お祝いを申し上げようと顔を出しました。
 辻村さんはメフィスト賞デビューでありまして、しかも聞けばデビューが決まって講談社に行かれた日が、僕の授賞式の翌日だったとか。まあ、いろいろ奇縁がございます。
 同じくお祝いに駆けつけた円城塔さんと一緒に会見会場に向かうと、道尾秀介さんもいらっしゃいまして。三人でこっそり立っていますといったのですが、まあ座れといわれて、一番ジジイの僕が先頭に座らせれまして、尻の据わりの悪いこと。僕の後ろに隠れないでほしいものです。
 芥川賞の鹿島田真希さん、直木賞の辻村さん、ともにとてもはきはきと、わかりやすいスピーチをされまして、ギャラリーの三人ともが感心した次第。編集者にいわせると僕はどうも「孫を見るような目」だったらしいですが。
 お祝いの会には東野圭吾さんや大沢大夫、米澤穂信さんなどもいらっしゃいまして、大盛況でございました。
 おめでとうございます。

11)朗読会

 やります。打ち合わせました。大極宮が揃うのは久し振りでした。
 今年の僕の演目は相も変わらず墓場系ですが、ただ書き下ろしになりました。しかもおまけ付き。

12)もろもろ

 そんなこんなの一箇月でしたが、その間に『幽17』(メディアファクトリー)も無事に完成。 「本所七不思議・怪談ぐい呑み」(松徳硝子)も発売。
 ラジオで予告されていた小鶴さんの『カンガルーのマーチ』(講談社文庫)も発売され、
僕が応援文を寄せさせていただいた小松和彦さんの『妖怪文化入門』(角川ソフィア文庫)や緑川ゆきさんの『夏目友人帳14』(白泉社)、藤崎慎吾さんの『遠乃物語』(光文社)も発売され、
 僕も対談相手として参加している森博嗣さんの『TRUCK&TROLL』(講談社文庫)も発売されてしまいました。うーむ。

 それから中公文庫版『覘き小平次』(中央公論新社)も完成。
 Cnovels版の『西巷説百物語』(中央公論新社)、文庫版『厭な小説』(祥伝社文庫)もスタンバイ。
 「小説新潮」に「ヒトでなし」第二回が掲載されて、気がつけば「小説すばる」にも「書楼弔堂」の第二回が掲載されております。
 来月の「小説現代」には「右の方に進むべきである」第二回が載りますです。
 でもって、「怪0036」も校了しました。特集は「陸奥」と「星」です。「虚実妖怪百物語」第五回と、「妖怪の宴妖怪の匣」が載ります。もう少しお待ちください。
 で、↓こんなものも作っていたり。

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 暑苦しいなあ。なんだろうこれは。

 備忘録といいながらかなり忘れている気がする一箇月でした。
 これから今月のガべージ収録に向かいます。

◎プレゼント

12/6/15

 もう随分前のことなんですが、オンエアまで黙ってた方がいいかなあと思って更新を控えていたわけです。
 でもよく考えたら事前にバラしてしまったほうが良いかしらと、そう思い直してですね、で書いてしまうわけですが。

 間もなく、父の日がやってきます。
 平山夢明さんがパーソナリティを務めるラジオ「東京ガべージコレクション」のスタッフ一同は、去年の父の日特集の時に、平山さんに特別なプレゼントを用意しました。
 もちろんサプライズ。シークレットなプレゼントでした。はい。品目は「大沢在昌先生」でした。
 いつも通りのダラダラマンネリルーティン父の日トーク収録をしていた平山さんの前に、突然現れた大沢さん。
 その時の様子は去年ご報告した通り。平山さんは血尿が出た模様。
 で。
 今年も用意されたわけです。プレゼントが。去年に負けず劣らず、いやよりパワーアップしたスペシャル・プレゼントであります。
 Pのコニシくんが事前にメールでしらせてくれました。「もちろんナイショですからそこんとこヨロシク」というメールです。
 いやあ、今回はですね、凄いです。いや、誰とは言いませんが、↓こんな感じの方がですね、カーテンの裏に仕込まれていたんですよ。大変だなあ。

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 でもって、いつも通りのダラダラマンネリルーティン父の日トーク収録をしていた平山さんの前に......いや、学習能力はないのかという話ではありますが。
 今年はですね、去年と違って広いスタジオだったので、三メートルくらい吹っ飛びました。 いや、僕は現場に居合わせましたから本当です。人間って、ホントにビックリすると飛ぶんですねえ。

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 その後の平山さんの幸せそうな狼狽の様子は「東京ガべージコレクション」でお楽しみください。
 というか、よく来てくれたなあ。↑ゲストの方。ありがたいことですねえ。

 これで溜まってた続きの更新が出来ます。わははははは。





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