大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第520号 -
2011/12/02
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
ドライバーを選んできました
月曜、火曜と静岡県の浜松にいってまいりました。目的はヤマハのゴルフクラブ工場を見学してオイラにあったドライバーをチョイスするという、いわゆるクラブフィッティングのためであります。
工場には昔からのヤマハが作ったゴルフクラブが置かれていて、じつはオイラは25年ぐらい前に、ヤマハのカーボンドライバーを使っていたことがあり、そのときのものと同種のドライバーと対面してきました。ゴルフをやらないかたはおわかりにならないかもしれませんが、この20年のゴルフクラブの進化というものはたいへんなものがあって、たとえばドライバーというクラブひとつとっても、クラブヘッドの大きさが、当時から倍以上大きくなっています。かつて自分が使っていたのと同じドライバーを見たときのオイラの感想はひと言「ちっちゃい!」。よくこんな小さなクラブでボールを打つことができたなあと思わずにはいられませんでした。
そのあとさまざまな機械による計測などをして、オイラに最適(!)といわれるドライバーを選んで、翌日それをもって掛川の名門葛城ゴルフ倶楽部をラウンドしてきました。
この葛城ゴルフ倶楽部には18ホールのコースがふたつあって、オイラたちがラウンドしたのでないほうの18ホールで、たまたま女子プロゴルファーのQTがおこなわれておりました。QTというのは来期の試合の出場権をもたない選手たちが、そこで戦って上位が来期のトーナメントへの出場資格を得るというものです。
支配人と話したところ、100人以上の方がでていて、台湾、中国、韓国からの出場選手が多いということで、クラブハウス内はたしかに外国語がとびかっていました。当日初日だったのですが、ベストスコアは66ということで、難しいので知られている葛城ゴルフ倶楽部山名コースでの6アンダーというスコアをだす女子プロの力量にはただただ驚くばかりでありました。
オイラのスコアというと90をちょっと切ったぐらいでした。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎収録◎
まだやるんですか東京ガべージコレクション。
年末向けの収録です。しかし、このままだとクリスマスオンエアになりますね。さらにまずいことに、元日オンエアにもなりますね。いいんだろうかこれで。いいんだろうか東京FM。これでいいのか日本。
◎お祝い◎
角川三賞(山田風太郎賞、横溝正史ミステリ大賞、日本ホラー小説大賞)の贈賞式がありました。山田風太郎賞の選考をさせていただいているので、行ってまいりました。
と、言っても今回選考経過のご報告は桐野夏生さんでありまして、僕はただ座ってお祝いするだけであります。
新人賞のお三方はどなたもそれはもう初々しく、すれっからしや老獪な魔物の中においてはまだまだ初々しいほうの風太郎賞の高野さんも、その中においてはすでに風格アリ。
パーティも盛況でありました。
ホラー大賞の選考委員であります荒俣宏ご意見番ともひさしぶりにお会いしました。本年は何かと不都合が多く、化け大の大きなイベントが結局開催できなかったわけでありまして。
それから『秘帖・源氏物語 翁』(角川書店)が本日発売の夢枕貘さんの姿も。相変わらずこそこそ逃げ回っている平山夢明を捕まえて、大沢さんの前に引き出したり。そういう平山さんも『或るろくでなしの死』(角川書店)が今月発売。
ホラ大・横正合同二次会は恒例の森村誠一・鈴木光司両先生の祝辞で幕開け。既に年中行事となっております。馳星周さんや、新刊スタンバイ中の綾辻行人さんと歓談しているとスピーチが回ってきて困ったり。
僕は風太郎賞の選考委員なのであって、両賞ともに関わりがないのでありまして。
でもって冷や汗をかきながら高野さんの二次会場に移動。
すると、東野圭吾理事長と大沢在昌前理事長による、受賞者に向けたありがたーいお説教タイム。お前もまざれというのでまざりました。というか、祝辞じゃないのかしらこういう場合。
高野さんは真面目な方なので、逐一うなずいて聞いていらっしゃいましたが。けなげであります。
と、いうか、大沢さんが「このままだとマジメな平山夢明になってしまうから早く次を書きなさい」と宣ってましたが、そういうもんの基準にされてしまう平山さんというのはいったい何者。
◎会合◎
怪しい団体の会合がソフト館にて。来年結成三十年なんだよなあ。どんな団体かは秘密。
もうひとつ、別の怪しい団体の例会が。こちらは三年目。千と千尋の金隠し的な感じで行われ、ついでにサルに会ってきました。サルは賢いです。
◎幽談◎
- 早いもので、文庫になるんだそうです。カバー表紙はどうなるのかなあ、と思っていたら、張り子も出来ちゃいました。『南極。』(集英社文庫)に引き続き、無理な注文だと思います。
これで分冊、再文庫化をのぞき、すべて荒井さんの張り子ということになりますね。こうなると揃えたい気になりますが、この後さらに無理な注文になっていく予感。『南極。』に至っては、担当Yさんが恐ろしい企画を進行中。大丈夫なのか。
『南極。』は今月、『幽談』は来年発売です。
編集者Sのウラ情報
またまた
ことしもやってきました。恒例「このミス」「文春」「早川」のベスト10シーズンが。ことしはダントツの話題作がありまして、順当にトップを飾っております。こういった仕掛けも一時期の勢いもなくなっているとも思いますが、ほとんどが店頭に並びますので、読み残しや年末年始に読む本を入手するには便利で、個人的には助かっています。こういったベスト10企画にはあがってこない、自分だけのベスト本を見つけるのも書店での楽しみだとは思いますが。
まるひの秘書ヒショバナシ報
いきなり寒い
いきなりやってきた、この真冬の寒さ。皆さん風邪などひいてませんかー。
外を歩いていると、ときどき鼻水が垂れてきますけど、ワタシは大丈夫です。オフィスの中でも、ニットのネックウォーマーを着けたまま、仕事をしています。
ヨーコちゃんが言っていたのですが、首と手を暖かくすれば体感温度が上がり、かなりの防寒になるとか。つまりは、マフラーや手袋ですね。今まで寒さ対策にあまり神経を使わなくてよかったぶん、その辺がおそろかになってはいませんかー。気をつけてくださいませねー。
リアルドラクエ
実物を見てみたい、できれば食べてもみたい、話題のスライム肉まん。
口に入れるのに少し勇気がいりそうだけど。(これまでの人生で、「青い色の物」を食べた記憶は……うーん、着色されたラムネとかマーブルチョコとか? あやふやです)
近所のファミリーマートでも、ついぞ見かけません。売れまくっているのかしら。
「スライムが あらわれた!」って心の中で叫んで、リアルドラクエしてみたいのにいいい。
ノリノリ編集後記
野球
プロ野球はすでにストーブリーグに入っていますが…今年のプロ野球はなんとなく地味でしたね(…と言うほどテレビ観戦も含めてあまり観ていないのですが)。
使用球の変更でホームランだけでなくヒットも減って、点が入りにくい試合ばかり。個人的には両チームともに5~7点ぐらい入るゲームが好きなので、正直、投手戦はつまらなかったです。
来シーズンは使用球をもう少し反発力がでるように改良するか、ストライクゾーンを狭くしてもらいたいです。そうなるとピッチャー受難にはなりますが、観ているほうは面白いと思いますよ。
で、私の草野球の方は…残念ながらチームはリーグ戦連覇を逃がしました。個人的にも打てず、守れず、走ればアウトで…これぞ草野球といった内容の1年。…トホホ。
まあ遊びなのでこんなものだと納得してもいいのですが、72歳でフル出場するちばてつや先生のはつらつとしたプレーと野球に対して向上心を持ちつつ楽しむ姿勢を目の当たりにしていると、まだまだ老けこんではいけないなと思うしだい。
基礎体力アップ! これが来年の目標です。漠然としていますけど…。
(漫画ゴラクの今週の占いで蟹座が1位。週末の競馬にはずみがつきます…ノリ)
アンケートから
まだまだ届いています。
☆ 祝『ステップファザー・ステップ』ドラマ化!!
宮部ファン(ほぼジャンキー)を20年、上川さんのファンを自認して20年・・・。『火車』の配役の時には大変、喜びました。『ステップファザー・ステップ』のお父さんが上川さんとは意外な感じもするけど、ものすごく期待してます。早く、放送日が来るのが待ち遠しいです。
みなさん本当に楽しみにされているようですね。