週刊大極宮

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- 第453号 -

2010/7/12

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

火車!

劇場公開なんて噂もあるらしい……。

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

井上ひさしさん「お別れの会」

 先週の木曜、亡くなられた井上ひさしさんの「お別れの会」に行ってまいりました。
 場所は、芥川賞・直木賞の授賞式がいつもおこなわれている東京會舘。
 会場も同じ部屋だったわけですが…なんと東京會舘に着いたら1階に受付があってびっくり。ここではいろいろな出版がらみの会が催されますが、会場となる部屋がある階に受付が置かれるのが普通。まさか1階で受付とは…。あらためて井上さんをしのばれる方の多さに驚きました。そして受付をすませ会場に入ると、予想どおりたいへんな数の出席者。ここに来ている作家の大半は、多くの文学賞の選考委員を務めておられた井上さんから授賞されたり、あるいは同じ選考委員として賞に一緒にたずさわったという人ばかりなのではないかと思ったしだい。
 オイラはK方先生とふたりであまりの人の多さに移動することもかなわず、会場の一角にあるテーブルについておりました。人混みで、来ているはずの安寿の小柄な姿も確認することができませんでした。
 そのあとはいつものように六本木に流れたのですが…行きつけのお寿司屋さんはスーツにネクタイ姿のオイラを見て目をシロクロ。初めてスーツ姿を見たということで驚いたのです。で、次に行った飲み屋さんでは男性スタッフから「なんだか緊張します…」と言われてしまいました。
 オイラはそんなにガラが悪いのか…。ちょっとヘコんでしまったのです。

 翌日は「権田萬治さんの半世紀をお祝いする会」に出席。
 これは文芸評論家の権田さんが、評論活動50周年を迎えられたことを祝う会。
 権田さんは、先日退任されましたが「ミステリー文学資料館」の館長でもいらっしゃり、日本推理作家協会60周年記念イベント“作家と遊ぼう!ミステリーカレッジ”では「ミステリー検定」の問題を作っていただいたりということで、御礼をかねて御祝いを言いました。会のあとは、会場で一緒になった安寿と六本木の小さなバーに行き、いろいろとつもる話もしたのであります。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

今週もお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週のOHK◎

 ええと、何の略かは申せません。Hは秘密のHです。秘密なので、とてもここでは申し上げられません。
なら書くな、という話なのですが、そういうものがあったんだということで。
いや、まあ愉快ではありました。はい。

◎今週のテレビ◎

 安寿姫に続き、『週刊ブックレビュー』からお声をかけていただきまして、久しぶりに行ってまいりました。『死ねばいいのに』のおはなし。司会の中江有里さんが「死ねばいいのに」と口にするたびに申しわけない気持ちになりますはははは。

ブックレビューです

◎今週の雑誌◎

 このあいだ取材されたなあと思ったらまた「ダ・ヴィンチ」の取材が。別のおはなしでした。本のことじゃなくて電子書籍のおはなし。多いなあ最近。

取材中

◎今週のルー=ガルー◎

 劇場用アニメーション公開が迫っておりますが、その前に。
 コミック版『ルー=ガルー 忌避すべき狼』が、装いも新たに「完全版」として講談社から出版されます。
 完全版ですから、いろいろと補完されての全三巻。そんなわけで、作者の樋口彰彦さんと顔合わせをしてまいりました。
 なんと、初顔合わせでありまして、執筆途中の打ち合せは一切ナシ。つもる話もあれこれと。
 そんなわけで、装幀をお願いしました坂野公一君と三人の図。

野郎ばかり

 野郎ばかりですが、ルー=ガルーは少女ばっかですのでご心配なく。

◎今週のもろもろ◎

 そんなわけで、「オジいサン」の載る「中央公論」が発売になりました。オジいサンも残すところあと一回です。
 集英社「小説すばる」の「虚言少年」は最終回を校了。終わってしまいました。単行本化の際に数篇加える予定です。
 でもって、『西巷説百物語』(角川書店)も、無事に終了。発売は再来週くらいでしょうか。発売日翌日に発売記念イベントなるものが行われるようです。
 有料ですが、サイン入りの新刊代+アニメ・ドラマの二本立て上映なので、そんなに損した感じはしないかと。
 アニメは第一話「小豆洗い」。ドラマはいまや幻の『怪 福神ながし』。唯一原作小説が発表されていない巷説シリーズですね。田辺誠一(又市)・佐野史郎(百介)・遠山景織子(おぎん)のレギュラー陣に加え、火野正平(徳次郎)・谷啓(治平)・小木茂光(東雲右近)という準レギュラーも総登場、対するは岸部一徳・船越英一郎・杉本哲太、そして近藤正臣(中禅寺洲斎)という豪華な顔ぶれ。のみならず、水木しげる・荒俣宏・宮部みゆき・今野敏・秋本奈緒美・山田誠二という、ちょっと考えられない友情出演が。僕もちょいと出ていたり。監督は酒井信行さん。大きな画面で上映されるのは初めてです。それに、朗読とトークショーがつきます。
 詳しくは告知をご覧ください。
 今朝から、宮部みゆきさんの新刊『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』の、PVを作っております。
 でもって明日は化け大月例講義。分子生物学者で妖怪愛好家の武村政春さんにおはなしを伺います。
 でもって来週からは書き下ろし月間に突入いたします。
 そんなわけでまたいずれ。

編集者Sのウラ情報

半世紀と四半世紀

 2日にミステリー評論家の権田萬治氏の評論家生活50 周年を祝う会が開催され、お声をかけていただいたので、出席させていただきました。さすが重鎮だけあって、出席者の顔ぶれが豪華。そこらの文学賞ではここまでそろわないだろうという大御所のミステリー作家の方々がいらっしゃいました。50年って半世紀ですよ。おいらが子供の頃からこつこつと評論活動を続けてこられたのですよ。すごいことです。
 続く5日には「冒険作家クラブ」の解散パーティ。もともとは遡ること四半世紀。冒険小説やハードボイルドでデビューした北方、逢坂、船戸、志水各氏や大夫などが集まって作った親睦団体のようなもので、当初は売れない作家が集まって、などと陰口も叩かれたと聞いておりますが、その後の皆さんの活躍はご存知のとおり。その存在感を増していったものです。今回、その役割も終わっただろうということで、解散となりました。わたしも新米編集者のころから、パーティ等に参加させていただき、ほぼその歴史とともに今があるだけに、感慨ひとしおです。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 おはよう!こどもショーでしょうか。
 オフィス内にわかる人間が誰もおらず…。

お知らせ

 まるひの秘書ヒショ話は、都合により暫くお休みをいただきます。
 もしかしたらたまに更新するかもしれません。
 よろしくお願いいたします。

ノリノリ編集後記

東京国際ブックフェア

 今年も行ってきました。今回はもろもろあって2日も足をはこびました。売り子さんをしたわけではありませんが…いや?、疲れました。人混みのなかをキョロキョロして歩くのは疲れますね。
 この原稿を書く元気も残っていません。いろいろ見所はありますが、やはり電子出版関連は賑わっていました。 そしていつものように割引本やサイン本も販売しておりました。個人的には「造本装幀コンクール」コーナーが、お気に入りだったりします。みなさまも東京ビッグサイトに行かれてみてはいかがでしょう。会期は11日の日曜日までです。
(モバゲー「アクアスクエア」で、カクレクマノミのペアリングに夢中…ノリ)

アンケートから

今後もよろしくお願いいたします!

◆作家がほぼ自力で発信しているサイトで、ユニークだと思います。
面白く読んでいます。
これからもよろしくお願いします。

・こちらこそよろしくお願いいたします(スタッフ一同)。

- 第453号 - 2010/7/12