週刊大極宮

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- 第452号 -

2010/7/02

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

舞台版

『南極(人)』の地方公演が決まりつつあるらしい……。

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

山本周五郎賞

 先週の金曜日は、第23回山本周五郎賞の贈呈式に行ってまいりました。
 今回の山本周五郎賞は道尾秀介さんの『光媒の花』と貫井徳郎さんの『後悔と真実の色』というダブル受賞。
 残念ながら貫井さんは体調不良で欠席でしたが、道尾さんにはお祝いを伝えることができました。
 当日は、一緒におこなわれた川端康成文学賞の受賞者が高樹のぶ子さんだったこともあって、パーティー会場はたいへんな人出。とくに作家の数が多かった。
 山本賞のパーティーに顔を出したのは今野敏さんが受賞したとき以来だったのですが、こんなに賑わっているパーティーは久しぶりでした。

道尾さんの二次会


 週末の日曜日は、先週ここで書いたように予定どおり山形に行き、山形在住で評論家の池上冬樹さんが主宰している「小説家(ライター)になろう講座」で講師を務めてきました。
 池上さんは仙台でも「小説家・ライター講座」というのをされていて、昨年はそちらにもうかがっています。
 この講座の講師をする際、受講生のテキストを読んで講評するのも仕事なのですが…ひじょうにレベルが高く、かなりプロに近いところにいらっしゃる人たちだという印象です。
 ただ、どうしてもこういった小説講座を受けてプロ作家を目指している方は、デビューが目標になってしまっていることが多いのです。
 デビューというのは言ってみればスタートであって、そこから先の方がはるかに長いわけで…そこに向かっていろいろな覚悟というか、準備が必要であることはいうまでもありません。
 オイラもプロ作家としてデビューしてみたら、今までいた場所が温水プールだったなあと感じたものです。先には大きな海が広がっていて、たいていの人はその海に入ると溺れてしまう。
 ぐんぐんぐんぐん泳いでいくためには、やはり運と才能と努力の三つが必要になる。このうちの運と才能は自分ではどうしようもないけれど、努力だけは今この瞬間にもできることがある。たくさん本を読んでたくさん原稿を書く…。
 と、こんな話もしたのですが皆さん真剣な顔で聴いておられました。
 講座のあとは、同行していたS潮社のF本とT山らも交えて、生徒さんや池上さんと美味しいものを食べて、遅くまでお酒を飲んだのでありました。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

今週もお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週の授賞式◎

 山本周五郎賞・三島由紀夫賞・川端康成文学賞三賞の授与式・祝賀パーティーがありました。
 山本周五郎賞を受賞されたのは貫井徳郎さんと道尾秀介さんのW受賞。
 三島賞は東浩紀さん、川端賞は高樹のぶ子さんが受賞されました。
 新潮社との密談がありましたので、そのまま会場へ。すると大沢さんと宮部さんがそれぞれ来場しておりました。こうした会場で三人揃うのはとても珍しいことです。
 ただ、残念ながら貫井さんが体調不良のために欠席。

大沢もいました

 他の賞と違いまして、新潮三賞の授与式は椅子があるわけです。しかも今回はウエブ中継もあるわけです。
 そんなわけで最後列の端の方(機材が見たかったわけで)に座っておりましたら、なんと隣に筒井康隆さんが。いや、席がそこしか空いてなかったんですが。

隣に筒井康隆さんが

 まず平野啓一郎さんの選評の後、東さんの受賞の言葉。お嬢さんの飛び入りの花束贈呈などもありまして。
 北村薫さんの落語のように練られた選評の後、貫井さんの受賞の言葉が代読され、道尾さんの意表を突いたトークで爆笑。続いて村田喜代子さんの選評と高樹さんのご挨拶。賞の性質が綺麗に現れたという感じでございました。
 
 パーティーのほうは予定がありましたので早々に引き上げさせていただいたのですが、人数も多く、盛大なお祝いでした。
 その後、道尾さんの二次会に顔を出しまして、全然練られてないお祝いの言葉などを述べさせていただいたり。突然だったんだもの。

全然練られてないお祝いの言葉

 お祝い事というのは良いものです。

◎今週の取材◎

 100年の歴史を誇るロサンゼルスの日本人向け新聞の取材を受けました。来年の干支がウサギだからだそうで。年男登場、のような企画のようです。
 われながらジジイになったものよと思います、はい。

取材

 日を改めまして、今度は「ユリイカ」(青土社)の取材が。電子出版特集だそうです。
 いや、けっこうあちこち騒いでますが、そんなに騒ぐことじゃあないでしょう的なことを。まじめに取り組めばいいだけじゃないですか的な。
 
 それから「一個人」(KKベストセラーズ)の取材もありました。『死ねばいいのに』(講談社)のお話。
 
 でもって、やっと完成した『西巷説百物語』(角川書店)関係の取材がいくつか。
 最後の取材が「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)で、担当がR、ライターが村上健司さんというサプライズ。

サプライズ

 おどろいたけど、見渡せば怪スタッフばかり。というか推進委員会じゃないかみんな。
 推進していただきます。
 
 当然、終了後は場所を移して化け大関係の意見交換会に。
 
「怪0030」も無事に校了しましたし、いよいよお化けの夏がやってきましたねえ。とほほほほ。
 元気があったらまた来週。

編集者Sのウラ情報

書こうよ……

 評論家の池上冬樹さんが世話役&講師を務められている山形での「小説家になろう講座」に大夫共々お邪魔してきました。しかも、頂いていた生徒さんのテキストの講評までしてしまいました。レベルの高い作品揃いでしたので、楽でした。もしこれが「うーん」と首をひねるようなレベルだと、非常に困るんですよね。
 それにしても山形の講座はレベルが高いです。プロデビューされた方が何人もいらっしゃるというのもうなずけます。ただ、終了後の懇親会で話していて、もったいないと思ったのは何年も通っているのにテキストを出さない方がいるとのこと。書いていないということですね。せっかく高いレベルでやっているのですから、とにかく書いてみんなに読んでもらうこと。そうでないと前へ進めません。とにかく書き続けること、それしか道はないと大夫も力説しておりました。
 また芥川・直木賞の候補作が発表されました。さてどうなりますやら。選考会は今月15日です。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 オレたち大極宮ん族
 今思うと、豪華な出演者だったですねえ。

やっぱり赤

 裏のコチラでコカ・コーラを飲んでいたのはワタシです。
 コーラはやっぱり"赤"だよなあと、しみじみ思います。どうでもいいことですみません。

 大沢オフィスの会議のとき、お茶の他にコーラをよく出します。このときはペプシネックスが多いです。作家の中にペプシ党がいるらしいです。
 会議中ちょっとつまむお菓子にも、ばかうけ派、ハッピーターン派、歌舞伎揚げ派に分かれたり。(どれも嫌いな奴がいたり……オーツカ・ハルのことですが)
 なーんて、基本的に何を出しても作家たちは文句なんか言わないんですけどね。
 会議の翌日以降、余ったお菓子や飲み物がしばらく台所や冷蔵庫に残っています。スタッフたちのおやつになるわけです。ワタシもときどきハッピーターンをポリポリしながらペプシネックスを飲んだりしてます。
 そうするとねー、やっぱりねー、"赤"が恋しくなるんですよねー。
 コーラはやっぱり"赤"だよなあと、しみじみ思います。どうでもいいことですみません。と、2回書いてみました。

ノリノリ編集後記

寝不足

 今回のW杯の試合開始時間…けっこうツライですね。
 試合と試合の合間に仮眠をとるには中途半端な空き時間ですし、なんといってもテニスのウィンブルドンもやってますから。競技同様、寝不足もこの週末にピークをむかえます。
 先週お知らせした愛馬ウインベルセルク号は…ゴール前で追い込んできた他馬を差しかえすという強い内容で勝ちました(←贔屓目)。
 次走は24日、小倉11Rの予定。直前情報に注目ですよ!
(久しぶりに出資馬が勝ってごきげんです…ノリ)

アンケートから

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 これからも更新頑張ってください!

・ありがとうございます! スタッフ一同、励まされます。(まるひ)

- 第452号 - 2010/7/02