大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第434号 -
2010/2/12
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
健康診断
先日、健康診断に行ってきました。
オイラが受けているのは、大沢オフィスのスタッフが受けているような本格的なものではなく、年に2回あるB社の社員健康診断にゲストでまぎれ込むというもの。社員の皆さんと同じようにレントゲン写真を撮り、血液検査や尿検査をしたりします。もちろん費用は払っておりますよ。
こういう仕事をしていると、どうしてもこのような診断を受ける機会が少なくなるし、普段の生活も不規則なので、受けておいた方がいいかなあと思ってB社の厚意で始めたのが今から10年近く前のこと。
なのでいつも健康診断に行くと、B社の総務の女性の方がニコニコと「こんにちは」と迎えてくださり、たいへん気持ちがいいのです。
結果に関しては…ここ何年間は肝臓系にちょっと問題がある数値が出ているくらい。まあ、本当はそれを放っておいてはいけないのかもしれないけども、最終的には何も対処していない。
今回、それ以外にちょっとビックリしたのは視力がおちていたこと。
オイラはもともと左右の目の視力が極端に違っていて、今までは右目が悪くて左目はそこそこ良い状態だった。ところが今回は良かった方の左目の視力が0.2ほどおちていた。
考えてみると…ここ数年は老眼も始まったせいで、仕事をするときにメガネをかけないで裸眼で原稿を書いていた。その結果、視力の良い左目に負担がかかっていたのかもしれない。
その健康診断から数日後、歯が痛くなってきた。
オイラは歯は丈夫な方で、生まれてこのかた数えるほどしか歯医者のお世話になっていない。今回のこの痛みはたぶん虫歯だと思うが…。
目が悪くなり、歯が悪くなり…なんとなく年をとったことを感じさせるような劣化ぶりが、体のあちこちに出てきているなぁ。
寒いときというのは、どうしても気分が後ろ向きになるものなので、ふと“老境”なんていう言葉を思い浮かべたりする…今日この頃の大夫であります。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週のお別れ◎
田辺一鶴さんの「お別れの会」に行って参りました。
ご一緒したのは水木先生名代の水木えつこさん、推進委員会年寄り。
ご葬儀のほうはすでにお身内で済まされておりまして、「講談師・田辺一鶴」さんとのお別れ会であります。
導師による読経の後、高らかに響くファンファーレ。もちろん一鶴さんの出世作「東京オリンピック」にちなんだ演出であります。
実は、このお別れの会を啓いた会場は、一鶴さん自らが恒例の一門会のために押さえられたものだったとか。ほんとうに急な別れだったわけです。
一鶴さんが応援していた高校球児達による校歌斉唱と一鶴先輩へのエール、旧知のかたがたの故人を偲ぶ(でもとても明るい)スピーチ、講談を愛する方々の合唱と、実に温かい集まりでございました。
司会の大木凡人さんが読み上げた弔電のトップが水木先生からのものでした。
「イッカクさんはもういないんだなあ。そうか、一足先にいってしまったんだなあ」
沁みる弔電でした。
もう一度、一鶴さんの「妖怪軍団修羅場」を聞きたかったです。
◎今週の会見◎
斎宮歴史博物館の榎村寛之さんや京都大学の高谷知佳さん、久禮旦雄くんなど、「怪異学の可能性」でお世話になったかたがたが上京していらっしゃるというので、ごあいさつ。
東京方面でお会いすることは少ないわけです。あれやこれや、ひさしぶりにゆっくりお話をさせていただきました。
◎今週の取材◎
どういうわけかしつこく取材をするメディアファクトリーの編集R。
そんなこと聞いたってしょうがないだろうよ、という細かいことを聞きます。まあ隠し事はなにもないですから、聞かれれば何でも答えますけども、どうするんだよそんな昔の細かい話。
うーむ。ダ・ヴィンチの特集で何かを企んでいる模様。
で、ダ・ヴィンチの特集といえば。ウワサにも書いてありましたが、漫☆画太郎さんが力のこもったマンガを書いてくださいました。画太郎ファンとしてはウレシイ限り。
ベレー帽で全裸かなあと思ったら違いました。少し期待していたわけですけど、それだと画太郎先生と変わらなくなっちゃうか。画太郎先生ありがとう!!
でもって冥談のPVと朗読CDもおおむね完成。『冥談』周りはおおむね完了ですね。
次は『死ねばいいのに』、そして『怪』です。
その前に謎の会合に行ってまいります。
編集者Sのウラ情報
調べる……
時々、出版物の誤植、事実誤認などのミスをご指摘いただきます。なかにはあまりに“堂々”とした間違いに、おもわず何かの伏線だったのではと、思うこともあります。
チェック機能のない!(こともないのですが)、大極宮とちがい、作家が書いた原稿が出版に至るまでには、編集者、校正者、何人ものチェックが入っています。それでもごくまれに“魔がさした”としか思えない、事実誤認が見逃され、そのまま印刷されてしまいます。発見されたら編集者はほんとうにへこみますし、看過することのできないミスの場合は、最悪回収という事態になります。
それだけに信頼のできるプロの校正者は編集者には無くてはならない存在です。彼らの知識量は人並み以上のものがありますが、でも博学である必要は無いのです。試験ではないので、気になったら「調べれ」ばよいから。今は調べるのもネット、電子辞書など手軽になりました。それでも最後にものをいうのは人の注意力というか感性なのでは。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
わたしの青い大極宮
ようこそここへ〜♪ 「ほぼ日」から「大極宮」に初めていらした方、今後ともよろしくお願いいたします!
新宿鮎
何度見てもクスクス笑えるこの三文字。お読みになってる方はご存じかと思いますが、「ほぼ日で新宿鮫。」では対談だけでなく、最後の方に「『新宿鮫』9つの真実。」という連載コラムが載っているんです。これがまた、どの回もイイんですよ。
「新宿鮎」は、第3回に出てきます。まだお読みになってない方は、ぜひクスクス笑ってくださいな。
一方、『数えずの井戸』特設ページでは、厨子王の著者インタビューが順調に更新中。こちらも興味深くて面白いですよ〜。
そうそう、アニメ「ルー=ガルー」公式ホームページもリニューアルしました。こちらもぜひご覧になってくださいませね。
ノリノリ編集後記
冬季オリンピック
いよいよ開幕です。自分ではウインタースポーツをぜんぜんしなくなりましたが、あいかわらず観るのは好きなんです。とくにスピードスケート。500メートルは興奮しますね。今回は日本勢に期待が持てますが、個人的にはウォザースプーンも応援します。メダルをとらせてあげたいなあ。
というわけで…しばらくオリンピック漬けになりそうなので、気になる映画を観ておきました。『パラノーマル〜』です。期待した内容ではありませんでしたが、ツッコミどころ満載で話のネタには十分なります。同映画をすでに観ていたオーツカくんとも盛りあがって爆笑でした。あっ、爆笑しちゃダメかな…。
(『アバター 3D版』は、ちょっと画面酔いしました…ノリ)
アンケートから
ほぼ日で新宿鮫。
◆なんとほぼ日に、大夫が出てた! 感激!
でもちょっと異色といえるかな……。
『新宿鮫』がほぼ日で読めるなんてうれしいです。大夫ありがとう。明日も対談の続き楽しみです。
◆「ほぼ日」の大沢先生と糸井さんの対談、拝読しました。といってもまだ第一回、なのに糸井さんの戸惑いっぷりが面白かったです。
「大極宮」も「ほぼ日」もどちらもよく見て特に今まで感じていなかったのですが、けっこうカラーが違うのですね。
この後の対談も新宿鮫も楽しみにしています。
◆ほぼにちわ!(笑)
ほぼ日の大夫と糸井さんの対談、読んでます。
面白いですっ。
糸井さんの方が、かなり年上なはずなのに、何だか腰が引けてるっていうか、びびってる気が…
『糸井 読者のみなさんが、驚きませんように‥‥。 』
って、ご本人が、まず驚いたようですが、どっちも読んでる人もいるんですって(笑)
・さっそくご覧いただき、ありがとうございます。対談の連載も半分まできましたね。ワタシも今後の展開が楽しみです♪(まるひ)
今週の間違いコーナー
◆こんにちは。間違い探しです
編集Sのウラバナシの「トッページにも紹介されていますが、」の部分。「トップページ」の「プ」が抜けていますね。気付いた人他にもいるかな。
寒さも厳しくなってきましたがスタッフの皆さん、頑張ってください。
・「トッページ」がなんかおかしくて、一人でウケていたワタシです。あ、もちろんこっそり直しました。ご指摘ありがとうございますー。(まるひ)
◆イチオシの中の、ルーガルー公式ページへのリンクが無効になっているようです。
・無効リンクのご指摘、ありがとうございます。助かります。こちらもこっそり正しいURLに直しておきましたー。(まるひ)