大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第433号 -
2010/2/05
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
日本推理作家協会麻雀大会
新年会のつぎは麻雀大会。先週の土曜日に推理作家協会の麻雀大会に参加してきました。
昨年はなんと準優勝してしまったこの大会ですが、今年は4回戦のうちトップ2回、3着1回、4着1回で…可もなく不可もなくといった感じの40人中11位。普通でした。
大会終了後はこれも毎年恒例となりつつあるオープン戦。
まだやり足らないという参加者…総勢12人で別の雀荘に移動。午前3時くらいまで打ちました。
そして、このときはなぜかバカヅキ!
勝浦に行ったときにも打っている馴染みの編集者たちをうんざりさせるほど勝ってしまいました。
それはもう…あまり運を使いすぎない方がいいのではないですかと冷やかされるほど…。
で、この日は麻雀を終えて深夜の銀座の街を歩いていてもコートを着る必要がないくらいの暖かさだったのに…翌日は急激に天候が悪化して、東京でも降雪。
積雪2センチで都市機能が麻痺してしまうという世界でもめずらしい大都市東京ですが、今回はそこまでにはいたらずさいわいでした。
ただ、その後も寒い日が続いているのでほとんど外に出ることもなく…今はDS版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』をひたすらやりこんでいる毎日であります。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の朗読◎
『冥談』(メディアファクトリー)の限定おまけに朗読CDをという話は前からあったわけですが、なんか突然に録音日が決まりまして。まあ、この先スケジュールがあんまり空いていなかったので、前倒しということなんですけれども。
問題は、何を読むのかさえ決めていなくて、決めたところで練習もできずというところ。朗読会だって三回くらいは読み合わせをしますからね。直前に決まって、もう車の中でプランニングという感じでした。おまけとはいえ本を買ってくださった方にお送りするのですからテキトーにはできません。スタジオの時間もありますし、そもそもケツカッチンなので、そんなにリテイクもできず。まあ、やりなおせば良くなるというものでもありませんが。
そんなわけで、読んできました。五十分くらいあります。長いですね。
オペレーターの方が大変親切で助かりました。「小説の朗読というのはあんまりやったことがないですが、この先どうなるの? という感じは音楽録りやナレ録りではないことなので、面白かったです」というようなお話をされていました。そうかも。
◎今週の撮影◎
でもって、浅草の不思議なスペースに移動しまして、撮影。ダ・ヴィンチ用、冥談宣伝用のスチール、そして書店用PV。PVがまた「どうしましょう?」という感じでありまして。撮るのは慣れてますが、撮られるのはどうも苦手です。
以前、水沫流人さんと対談した時、ちょうどRの誕生日の翌日かなんかで、Rが紅い和蝋燭を持っておりまして(誕生日だから和蝋燭を持っているというのは何の説明にもなっていませんが)、オモシロイから使えということで写真を撮ってもらったことがありまして。まあたぶんNGカットだったと思うのですが(東編集長がブログに載せたかもしれません)、リベンジだよと和蝋燭を持って来させて撮ってみたり。
どんなふうになっているのでしょう。
◎今週の対談◎
『Another』(角川書店)を上梓されたばかりの綾辻行人さんと対談。このセッティングも急遽決まったものでありまして、にもかかわらず綾辻さんは『冥談』のゲラや『幽談』まで読み込んで来てくださいまして、ひたすら恐縮。
進行役は東雅夫幽編集長。
思い起こせば「メフィスト」(講談社)で対談をさせて戴いた、その最初のお相手が綾辻さんでありまして。もう、うんと昔のことであります。なんだかんだとお会いする機会も多いのですが、対談は三度目。最初に対談した時の写真を綾辻さんがお持ちだということで、是非使いましょうという運びに。悪趣味だなあR。というか東編集長。
対談の方はまあ、あっちに行ったりこっちに行ったりするうちに段々濃くなってきまして、濃過ぎて大半は使えませんね(笑)。まとめ役の朝宮運河さんは大変ですね。よろしくお願いします。
その濃い(けれど差し障りのある)お話は対談後も終わらず、場所を移して続いたのでした。
綾辻さん、東さん、ありがとうございました。
この様子は、きっとダ・ヴィンチに載るのでしょうね。
◎今週の本◎
文藝春秋から『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』という本が刊行されました。ええ、いま話題の「女房」ならぬ、娘さんの方。
ゲゲゲ二代目・水木悦子さんと、赤塚不二夫さんの娘さんのりえ子さん、手塚治虫さんの娘さんのるみ子さんの対談本であります。ゲゲゲ・レレレ・らららとは……まあ、なんと良く出来ていることか。手にした瞬間ページをめくってしまい、そのまま最後まで読んでしまいました。
オモシロイです。何だか夢の共演ではあります。漫画も三篇収録されておりまして(レッツラゴンremixがすごいです)、満足度高し。
ちなみに帯に登場しているのは、手塚キャラがご存じピノコ、赤塚キャラがご存じべし。そして水木キャラが……なぜか知る人ぞ知るカロリーヌちゃん! なぜカロリーヌちゃんなのか悦子さんにお聞きしたらば、「好きなんです」ということでした。いや、マニアックですカロリーヌちゃん。
みなさんも、是非。
◎今週の仕事◎
「中央公論」に連載の「オジいサン」もいよいよ五回目。なのに作中時間はまだ五日目。しかも読書時間と作中時間の進み具合がほぼ一緒という、ある意味「24」なおじいさん小説ですが、ジャックバウアーと違ってまるで動きません(笑)。まあ、あんなに動きませんからね普通の人は。特に年配の方は。そんなわけで、「オジいサン」はもう少し続く予定。
そして、この間終わったと思ったらもう『怪0029』がスタートしました。今回も執筆者がなにげに豪華です。乞うご期待。
そんなわけで、気力が続けばまた来週。
編集者Sのウラ情報
「FREE」
先週、開催された推理作家協会麻雀大会、終了後の二回戦で痛い目に遭ったのはナイショです。
さて、トップページでも紹介されていますが、「絆回廊 新宿鮫 X」が『ほぼ日刊イトイ新聞』で週刊ペースの更新で連載が始まります。連載はごく普通のことですが、無料で読める、しかもネット上の連載は、初めて、と書こうとして、そういえば「未来系J」があったなと思いだしました。
「未来系J」は平成13年5月からJ-PHONE(懐かしい!)上のとあるイベントの一環として配信されたもので、いわゆる携帯小説の走りともいえる作品です。9年程前で、携帯も一般に普及しいろんな情報が発信され、携帯で小説が読まれるようになるよね、と言い始めたころかもしれません。
その後の携帯小説のジャンル化、隆盛はみなさんご存知の通りで、今回の鮫の連載は、「ほぼ日」という人気サイトの連載ということもあってたくさんの人に読んでいただけるでしょうし、初めて鮫と出合う人もいらっしゃるでしょう。
そういう方が過去作品を買って読んでいただけると、うれしいな。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
大極宮の過ぎゆくままに
ジュリー率高し! といってもまだ2曲ですけど。
みんなで一緒に読めますね♪
トップでお知らせしたとおり、『絆回廊』の連載が、いよいよ2月19日(金)から「ほぼ日」さんで始まります。しかも毎週金曜更新。この週刊大極宮と同じ曜日というところに、なにやら絆めいたものを感じたり?
連載に先がけて掲載される大沢と糸井重里さんの対談は、2月8日(月)スタート。こちらは2月18日まで、土日を除いて毎日更新される予定です。
何より嬉しいのは、大極宮ラーの皆さんと一緒に「鮫」の展開にハラハラドキドキしながら読んでいけることです。「うわー、この続きはどうなるの!?」とかね。ネット連載ならではですなあ。
というわけで、まずはインタビューで気分を盛り上げて、そして2月19日の連載開始を待つことにいたしましょう。わくわく♪
ノリノリ編集後記
ケータイ
ケータイを買い替えました。結局、前の端末は取説もろくに読まず…機能を把握しないうちに買い替えとなってしまいました。
今回は、以前に比べると取説は薄くなっていますが、きっとまたほとんどの機能を使わず…ってゆうか、機能を知らずに使い続けるんだろうなぁと思っています。
ちなみに、一番長くマイメニュー登録をしているのは…「JRA−VAN」です。
(ケータイ端末の色を初めて黒以外にしました…ノリ)
アンケートから
数えずの井戸
◆「数えずの井戸」正直のところ、重いし置き場所も無いしなーと、ノベルス待ちにしようと思っておりました。
が、裏で紹介していただいたサイトをみて、我慢できずに購入しちゃいました。
電子書籍にはできない、装幀の仕掛けは楽しいですよねー。こういう凝った本は持つ喜びはもちろん買う喜びも刺激してくれます。
・お買い上げと、とても嬉しいアンケートをありがとうございます。特設サイトを作った版元さんも、これを読んだらすごく喜ぶと思います♪(まるひ)
特別リンク
◆そろそろ新刊出たりしないかなー♪とか思ったときに覗いています。
名ゼリフ大全おもしろかったです。あと、
07/11/14 「怪」ラヂヲ〜妖怪の周辺〜公開中
京極レギュラー出演のラジオ番組「怪」ラヂヲ〜妖怪の周辺〜公開中です。
で貼られているリンクがもう無効になっていますよー。
・ご指摘ありがとうございますー。他にもリンク切れのところがいくつかあったので、バッサリと削除しました。いやー、「特別リンク」は定期的に確認しなくちゃだめですね。反省。(まるひ)