週刊大極宮

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- 第402号 -

2009/6/19

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

なぜか突然

・お赤飯ブーム(なんじゃそら)が巻き起こりそうな気配の大沢オフィス。
 

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

仙台文学館

 仙台に行ってきました。山形県在住で文芸評論家の池上冬樹さんが、月に一回、仙台文学館で「小説家・ライター講座」というのをやっておられ、そこの講師として呼ばれたのです。

池上冬樹さんと

 以前も山形で同じような講座に参加させていただいたことがありましたが、今回はこれまでの作家生活のことなどを交えながら、小説を書きたいと思っている人たちへのアドバイス、受講生の方が書かれた短編小説を3本読んでの印象などをしゃべりました。

講評ちゅう

 当日は5、60人の方の参加があり、通常の受講者以外にも千葉や東京からおみえになった熱心な方もいらして、たいへんありがたかったです。
 終わったあとは受講生のみなさんや池上さん、東京から同行したB社、K社、S社の編集者諸君と食事をし、さらに飲みに行きました。

 でっ、翌日はゴルフ。
 プレーした「泉パークタウンゴルフ倶楽部」はとても良いコースで、グリーンが速くてなかなかのもの。東京は雨模様だったようですが、仙台は快晴だったので楽しめました。
 さらに美味しい牛タンなども食べ…仙台を満喫したのであります。

 仙台在住の作家が多いのも、なんとなくわかるかなあと思ったり…でも、冬はやっぱり寒いから困るなあとも思ったりしながら東京に戻りました。
 当日ご参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。
 

菊池寛

 25年以上にわたってオイラの担当をしてくださった…元B社の編集者Kさんが、退職をされたあと祖父である菊池寛についての本を出され、その出版記念会があったので行ってまいりました。
 会場には井上ひさしさん、渡辺淳一さん、逢坂剛さんといった面々もおられ盛大なもの。そんななか一番目に挨拶をと言われたオイラは、さすがに気が引けました。たくさん来られているお客さんの中にはかつてお世話になった元編集者、出版社のOBの方たちがたくさんおられるので、その場でしゃべることさえ面映ゆいような…。

 さて、そのお客さんの中には某大学の文学部教授でありながら、菊池寛研究の第一人者という方がいらっしゃいまして…これがびっくり! うちの娘と同じ学部の教授で、どうやら娘も授業をとったことがあるという話になりました。
 お互いに顔を見合わせ「ヤバイ、ヤバイ」と…。なにがヤバイんだかよくわからないけどヤバイなあ…という感じで、記念写真を撮ったりしたのでした。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 
  後ろ向きに生きるのは、そんなにいけないことでしょうか?

 どうしたんだ宮部、という感じでありますが(^^)
 先日、ゲーマーの編集さんと話していて、
「最近、昔のRPGが面白い」
「近年の大作RPGは、システムは凝り凝りだし映像も素晴らしいんだけど、何かシナリオが痩せているような気がしないか?」
 ということで意見が一致したんです。
 で、「ついつい後ろ向きのゲーム人生を送っちゃうんだよね♪」というわけです。

 PSの『ブレス・オブ・ファイアIV』を満喫した宮部、次はどうしようかなあと、うちのストックゲーム棚を眺めていて、発見しました。
『シャイニング・フォース 黒き竜の復活』
 ゲームボーイアドバンスのソフトでございます。セガのソフトでございます。
 これ、ちゃんとプレイしてなかった。。。
 私の大好きなシミュレーションRPGなのに。
 いそいそと取り出し、ゲームキューブにセットして(大きな画面でやりたいので)、ゲームを始めてみて、クリアせずにストックしていた理由を思い出しました。
 キャラが……もうちょっと可愛いといいなあ、と(^^;)
 スミマセン竹崎さん。宮部はミーハーなので、ついつい、キャラの見た目に左右されちゃうんですよ。

  でもキョウカQは大好きよ♪

 だから主人公がね……もうちょっと……。
 とっても不思議なんですけど、このマックス君。

  ナゼこんなに髪の毛の量が多いのでしょうか??

 頭巾をかぶせたら、『無双』のほうとう様みたいになるんじゃない?
 ほうとう様の頭って、牛乳ビンに似てるよね♪

 もうひとつ思い出しました。このゲームには、トレーニングマップやフリーバトルマップがないんですよね。
 では、常に一発勝負で、攻略マップをクリアしながらキャラを育てていかなくちゃならないのかというと、そんなことはありません。
 ちゃんと、経験値稼ぎバトルができる。
 どうやるか?

  <退却>を活用する。

 ストーリー上の攻略マップをクリアせずに(つまり勝利条件を満たさずに)、何度も出入りしてキャラを育てるわけです。主人公が持ってる魔法<リターン>は、そのために存在すると言っても過言ではありませぬ。
 これもね、実は初回プレイのときには引っかかりました。心理的抵抗があったと書くと、大げさですが。
 でも、これを繰り返さないと、私なんかほとんど絶対、クリアボーナスをもらえない。
 というわけで、うちの光の軍勢、日々退却しながら前進してます。

  後ろ向きの人生、万歳(^o^)!
 

おっと、いけない

 初回プレイ当時は(まだ老眼鏡が要らなかったので)GBAでプレイしたものですから、ちっちゃくてよくわからなかったんですが。
 今回、キューブを通してテレビの大きな画面でよく見たら。

  主人公のSDキャラは可愛いです(^o^)!

 謹んで訂正いたします〜♪

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週のDVDやらBD◎

 プレゼントにもなっている『魍魎の匣』BDBOX(バップ)。本編では出番が少なめだった中禅寺敦子さんを中心にした特別編などもお楽しみいただけます。
 で、こちらはみっしりとした小箱なんですが、しっかりとした黄色と黒の箱も出ました。
『劇場版ゲゲゲの鬼太郎日本爆裂!!』のDVD&BD(東映ビデオ)。特典映像ディスク付きの二枚組デジパックに、妖怪四十七士遊戯札も封入されています。
 エリア別に作成されたすべてのバージョンが再生可能ですし、エリア別の部分連続再生もできます。連続再生すると、いろんな社長さんなんかが全部自分だったりするのでげんなりしますが(げんなりするのは僕だけでしょうが)、全国めぐってすべてのバージョンをご覧になった方は少ないと思われますので、この機会にぜひ。猫ちゃんファンの方なんかはもう、ぜひどうぞ。
 で、新レギュラーを迎えてぐっと本調子が出て来た『必殺仕事人 2009』。放送はすでに終盤に差しかかり、ラストにむけて盛り上がっておりますが、こちらもDVDBOXが。新春スペシャルと10話まで収録のBOX上巻(ポニーキャニオン)が発売されました。昨今めっきり減った連続時代劇、踏ん張って続けていただきたいものです。時代劇推進委員会(本気で作りたいぞその団体)としても応援しております。
 DVDBOXといえば、某パーティで小野不由美さんと約束した某作品、幸いにもBOXが出ていたのでわりとコンパクトにコンプリートすることができました。いま観ています。うーん。
 

◎今週のデフラグ◎

 プログラムの実行を早くするため、ハードディスク上のデータを並べなおして整理することですね。ただし、並べ直すためには移動するスキマがなければいかんわけで。一旦移して戻す、その一時的な置き場がなければ整理も整頓もできないわけです。
 いや、パソコンの話ではなく。書斎の話で。
 ハードディスクがデフラグもできないほどに一杯になってしまったもので、外付けのハードにデータを移し、古いファイルを圧縮したり、断片化されたファイルを関連付けたり、並べ直したり(因みに廃棄はできるかぎりしません。消去すればアキはできますが、消去できるようなデータは最初から保存しないのが掟。つまり保存されているデータは必ず要るものであるというのが整理整頓の前提ですね。もちろんうっかり保存はあるわけで、そうしたものは捨てますが)、とにかく書斎内でのプログラム実行を迅速かつ正確に行なうためには、デフラグは必要なわけです。と、いうわけで。

 書斎の方はおおかた終了したわけですが、移した外付けハードディスクのほうがまだ目茶苦茶で。またまたお手伝いをお願いして、そちらの整理整頓をいたしました。
 レギュラーの助っ人は編集Rと店長、それからTくん。今回は角川Tさんと五所川原乱子さん、O塚くんもきてくれました。

デフラグちゅう

 おもにハードカバーと新書の小説、CD、掲載誌のみの分離でしたが、「これあの部屋のどこに入ってたんやごるあ」的な。もう二度と書斎には戻せません。
 皆さんのご協力で八割方終了。

お疲れサマー

 残るは水木楼と第二水木楼。道のりは果てしなく遠いわけです。
 とか言ってるすきに、またDVDBOXが!

道のりは果てしなく遠い
 

◎今週のおめでた◎

 何かとお世話になっているSくんと、某社編集部のMさんがご結婚。
 いやあおめでたい。Mさんの担当されている作家さんたちもかけつけてステキな結婚披露パーティが行われました。
 赤川次郎さんや、重松清さん、辻村深月さんなど、顔触れも豪華。
 ところが。僕はMさんに担当されたことはないわけです。いや、実は小説家なのに、編集者ではないSくんの関係者だったり。
 S君は角川書店の生産管理部、講談社DTPルームなどに在籍し、もうかなり長い間僕の仕事をフォローし続けてくれている人物なわけです。
 いや、おめでたいことです。末長くお幸せに。
 

◎今週の怪談◎

 と、いっても『幽』でも『てのひら怪談』でも『超怖い話』でもありません。『隣の怪』でも『なまなりさん』でもないです。
 このあいだ、「あのさ、大極宮に載ってる写真だけどさ、あれにたまーに写っている髪の長い美女は誰?」と聞かれて。
 え? 美女? そんなもの、ここしばらく目にしていないが(何だと!!←周囲の女性の声)。
 いや、髪が長い人は何人かいるけれど、その人のことではない模様。「いや、美女というか、顔は見えないわけ。こう、サダコのようなさー」と言うわけで。
 え? サダコ? そんなものが写っているのか。そりゃマズイだろう中岡俊哉先生に電話だ。ああ電話して通じたらもっと怖いじゃん。じゃあ誰に言えばいいんだテレビに売り込むかい。
 いや、そもそも僕の写真にシンレイはマズイでしょうに。でもそんな人はいない、断じていない。いないったらいない。「でも写ってるじゃん」どこにだよ。
 だーかーらー、これとかこれとか。いるじゃんここに。
 あ。
 これは。
 ケンジ・ムラカミくんです!!!! わははははははは。美女!!! うはははははは。と、いうようなことがありました。
 むしろ『東京伝説』かしら。

 そんなわけで、また来週。

編集者Sのウラ情報

牛タン、ゴルフ……

 ↑のとおり、大夫とともに仙台へ行ってまいりました。仙台出身東北大卒のB社役員の絶妙のセッティングに大満足な一泊二日でした。
 で、仙台の駅前に丸善仙台アエル店という書店があります。そこにSさんという方がいらっしゃいます。もう5年も前になりますが、Sさんの誘いにまんまとのり「ザ・ジョーカー」のサイン会をやらせていただいたことがあります(バックナンバー171号参照)。その後「狼花」のサイン会でもお世話になりました。それから時間もたっているので、大夫とまだいるのかなあと話していたところ、S社N村氏より在職中という情報があり、帰りの新幹線にのる直前のわずかな時間でしたが、アポなし訪問。
 全国各地で売ってくれている書店員さんの存在無くして、作家はありません。細い糸ですがつなげていきたいものです。
 ところで仙台駅ホームでサイン攻めにあっている横浜ベイスターズの選手がいたのですが、誰だかまったくわかりませんでした。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 侍ジャ大極宮ツ
 ばんばばーん、ばんばばーん♪(大好きだったらしい)
 

ナイト・レンジャーもよろしくネ

 こっそり始まった「週刊大極宮 400号突破記念プレゼント」
 初日の状況を裏でお知らせしましたが、おかげさまでその後も応募数は(ナイト・レンジャー以外)順調に伸び続け、「魍魎の匣」はなんと倍率200倍に迫りつつあります。ありがとうございます。
 6月25日までですので、まだの方はぜひぜひ難関にチャレンジしてくださいませ!(ナイト・レンジャーは広く門戸を開いております♪)

ノリノリ編集後記

三沢光晴選手…三沢光晴社長

 日曜の朝、ぼんやりとコンビニに行ったところ…スポーツ新聞各紙の大見出しを見て腰を抜かしそうになりました。コンビニであんなに気が動転したのは初めてです。「三沢が死んだの!?」新聞を取る手が震えました。前夜にまったく情報を得ていなかったので一刻も早く記事を読みたいところでしたが、歩きながら読むと泣いてしまいそうだったのでとにかく部屋に戻りました。
 三沢が死ぬなんて…。それも試合で死ぬなんて考えられません。呆然です。
 以前ここで書いたと思いますが、もの心ついたころからのプロレスファン。どちらかというと新日よりも全日支持派。王道が好きだったんです。なので三沢社長が多くの全日選手関係者を率いて独立した団体ノアも引き続き応援しました。全体的にファミリーのような雰囲気がただよっていて…いいんですよね。
 記憶に残る対戦は、おそらく多くの方がそうでしょうけど…鶴田戦、小橋戦。あと、“ファイト”というスポーツではありきたりな言葉が当てはまるスポーツ選手って意外に少ないものですが、三沢選手はぴったりハマってました。
 それにしても…鶴田、橋本、三沢。みんな逝くのが早すぎます。
 私はここ3〜4年、ノアの試合会場に足を運んでいませんでしたが(申し訳ない…)、きっとおこなわれるであろう追悼興行には行って、最後の三沢コールを叫んでこようと思います。
(三沢社長のハニかんだ笑顔も魅力のひとつでした。ご冥福を祈ります…ノリ)

アンケートから

今週のツボ

◆今週(401号)の厨子王タイトルで思い出した歌…
「くるし」食ったって〜、「かなし」食ったって〜♪

・わははははは。ツボにはまって大笑いしまくりです。く、くるしい〜〜〜!(まるひ)

- 第402号 - 2009/6/19