週刊大極宮

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- 第403号 -

2009/6/26

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

準備に入っております

 秋の朗読会に向けての第一回読み合わせが、6月30日に行われるらしい。

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

松本清張賞

 オイラが選考委員を務める「松本清張賞」の授賞式があったので行ってまいりました。
 今回の授賞作は、牧村一人氏の『アダマースの饗宴』。これは『六本木心中』という応募時のタイトルがあまりに問題なので、単行本化に際し改題していただいたものです。
 まあ、タイトルはともかくとして...中身は選考委員のオイラがイチオシした作品。アウトローの女性を主人公にしたハードボイルドで、なかなか読ませます。

選考委員あいさつ

 授賞式後は、「松本清張賞」や「オール讀物新人賞」の受賞者が集まる二次会に顔を出し、そのあとはいつもどおり"六本木ツアー"。
 最後はBAR「ブルー」に流れ...B社、K社、S社などの編集者たちと現在の出版事情に関して、かんかんがくがくと議論になりました。それはそれでアツく面白い時間を過ごしたのであります。
 

戸倉上山田温泉

 週末は、久しぶりに家族で温泉に行きました。場所は長野県千曲市の「戸倉上山田温泉」。初めてです。
 でっ、行ってびっくりしたのは...飲み屋さんがすごくいっぱいあること。
 今はかなりさびれているけど、バブル時はいわゆる"男性天国"的な歓楽街だったのではないでしょうか。家族連れにはちょっと目の毒ではありますが...。
 でも、新宿ゴールデン街のような小さな飲み屋さんが、千曲川沿いの温泉街にずらっと並んでいるのはちょっと独特の雰囲気があります。

 そんななか、コンビニですごく派手な格好をしたオネエサン(?)ってゆうか...オネエサンと言うにはかなりキツい感じなのだけど...その人を見たときには、思わずオイラも絶句してしまいました。なにかそこに「生きていくたくましさ」みたいなものも感じたりして...。なかなか面白い体験でした。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 今週はお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週のおしごと◎

 次々に。
「中央公論」オジいさん第二回。何も起きません。
「怪0027」豆腐小僧双六道中おやすみ第二回。そんなに何も起きません。長いけど。
「怪0027」西巷説百物語第五回。おばけは「溝出」。まあ、何かは起こりますが、昔の話だし。
「怪0027」妖怪の宴妖怪の匣第四回。小説じゃないので何も起きません。
「小説すばる」虚言少年第二回。何も......起きません。
 何も起きないブーム。
 何も起きないのがいいね、という方はぜひ。
 何か起こせよ、という方、ごめんなさい。
 

◎今週のごほん◎

 メディアファクトリー「幽」関係の文庫がぞくぞくと出てますね。文庫オリジナルだと『怪談実話系2』や、勝山海百合さんの第二弾『十七歳の湯夫人』。
 二冊目になる『実話系』、今回僕は参加できませんでしたが、おどろいたことにあの山田野理夫先生がご執筆してくださってます。これは、スゴイことです。
 東雅夫さん編、ということでは『文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語』(ちくま文庫)ももうすぐ発売。これも楽しみです。
 それから黒史郎くんの『交錯都市』(一迅社文庫)も好評発売中。黒ワールド未体験の方なんかは前作『黒水村』も併せてどうぞ。まもなく文庫化される『夜は一緒に散歩しよ』とは、また違った黒世界がお楽しみいただけます。
 他にも松村新吉くんの『超 怖い話 Ξ クシー』(竹書房)や加藤一さんの『極 怖い話 罠』(同)をはじめ、超こわ系もたくさん出てるし、平山夢明さんの東京伝説ベストなん かも出てるし、夏は大変だなあ。
 あ、五周年を迎えた『幽』もまもなく発売。
 で、もういつからやってるのかワカラナイ『怪』のほうも、間もなく完成です。水木大先生の新作も。化野燐さんの新シリーズ第二話も載ってます。
 ちなみに↓では現物っぽいですが、どちらもまだ実物は手にしていません(笑)。これは今てけとーに作った合成写真ですごめんなさい。いや、今回写真がないもんで。

怪と幽


 で、ホラー映画を愛しまくった綾辻行人さんと牧野修さんの『ナゴム、ホラーナイト』(メディアファクトリー)ですが、まあ大ネタから小ネタまでよくも飽きずに観るもんだなあこの人達はと感心しつつ読ませていただきましたが、感心するということはそのネタを自分もほぼ知っていることなんだと気づいたときの驚きと悲しみ(笑)。
 同病相憐れみたいところなんですが、残念ながらお二人のイベントの日、僕は遠く離れた九州におります。行きたかったなあ。
 夏はホントに大変だなあ。
 

◎今週の全日本妖怪推進委員会◎

 というか。伝統遊戯研究会の定例会があったわけですが、僕は行けませんでした。
 行けませんでしたが、研究会オリジナル遊戯札が完成。監修は札魔人である村上健司くん。デザインは隊長松野くらさん。
 懇親会には間に合ったので実物を見ましたが、こりゃあイイです。委員会で販売できるかしら。
 というか、委員会で販売する季節がやってきたのですね。
 ううん、夏はホントに以下同文。

 そんな感じで、夏がまたきてしまったようですね。生きていたならまた来週。

編集者Sのウラ情報

ゴルフ大会

 恒例推理作家協会主催ゴルフ大会に参加してまいりました。今年で29回目、協会自体が62年ですから、ほぼ半分の歴史があります。
 私が初めて参加したのは20年ほど前でしょうか、「本」でしか知らなかった作家たちが目の前にいました。緊張するなというのが無理な話です。いまや常連のような顔をして、緊張のかけらもありませんが。進歩しているかは秘密です。
 作家とゴルフというと『丹羽学校』がそのそうそうたるメンバーでよく知られています。その『丹羽学校』から始まる文壇ゴルフの歴史はいろいろな方が書かれています。興味ある方は探して読んでみて下さい。作家の意外な一面が見られるかもしれません。個人的には既に亡くなられてしまった方とのプレイが印象深いです。お元気な方とはまだまだこれからですからね。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 機動大極宮ダム
 ゴゴゴゴゴ......地鳴りとともに移動する大極宮ダム。梅雨時なので満水です。
 

こっそり終了しました。

 週刊大極宮400号突破記念プレゼント。
 たくさんのご応募、ありがとうございましたー♪
 来週じゅうに、抽選と発送をする予定でございます。
 楽しみにお待ちくださいませね。
 ちなみに「魍魎の匣」BD-BOXの倍率は、ほぼ400倍でございます。
 

爪とか裏とか

 邪魅の雫。

邪魅の雫


 邪魅の爪。

邪魅の爪


 邪魅の裏。

邪魅の雫

 裏の写真はコチラにもあります。

 ハイ、せっかく真新しい張り子を目の前にしながら、正面からの写真を撮り忘れたバカです。うひ。

ノリノリ編集後記

「日本推理作家協会」HPの...

 協会報を毎月楽しみに読んでいます。でも今月号に残念なことが...。
 協会員による"リレー・エッセイ"と逢坂剛さんの"新・剛爺コーナー"が、ともに最終回をむかえてしまったのです。
"リレー・エッセイ"では作家をはじめとするそれぞれの方の知らない一面を知ることができたし、"新・剛爺コーナー"はうんちくや笑える要素満載でとにかく楽しめました。
 とりわけ"新・剛爺コーナー"は逢坂さんが理事長になられたときに"剛爺コーナー"として始まって以来の大ファン。来月から読めないかと思うととても残念です。これまでの連載はバックナンバーで読めはしますが...ぜひまとまったかたちで本にしてもらえればなぁと思います。
 一方で、来月号からどんな読み物が始まるのかも楽しみであります。
(クルム伊達のプレー及び試合後の解説にただただ感心...ノリ)

アンケートから

BLはゆゆしき間違い!?

◆こんにちは。
 あの、週刊大極宮の厨子王のところのタイトルに、『今週のDVDやらBL』ってあるんですが、これって『DVDやらBD』の間違いでは...?
 見た瞬間、「えっ!?」って思いました。

◆誤字発見?
 大極宮通信第402号の厨子王のコーナーの最初の見出し。
 ◎今週のDVDやらBL◎ ......BDでは?
 これ見た時
 え!? BL!? ボーイズラブ!? 厨子王がボーイズラブ!?
 それは怖いけどちょっと読んでみたいような......と思ってしまった、ちょっと腐女子入り気味のワタクシでした(笑)

◆厨子王の本文1行目のタイトルが「◎今週のDVDやらBL◎」となってます。
 本文には「BD」とあるようですが...いや、ブルーレイだから「BL」でもいいのかしら。
 それより「えっ、厨子王が『ボーイズラブ』を!?」と一瞬驚くやら、喜ぶやらしてしまった自分が恥ずかしい。

◆今週の京極さんの一本目のタイトル「◎今週のDVDやらBL◎」。
「BL」ではなくて「BD」だと思います。
「ついに京極さんが新境地(ボーイズラブ)を?」と思ってしまいましたよ(笑)
(他多数)

・こっそりBL→BDに直しましたー。が、いまひとつわかっていないワタシは、S氏に「ボーイズラブって何?」って訊いちゃいました。
 ちょっと困りながら説明してくれたS氏。ワタシはひとつお勉強になりましたー。(まるひ)

- 第403号 - 2009/6/26