大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第350号 -
2008/5/23
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
江戸川乱歩賞
選考委員を務める「第54回江戸川乱歩賞」(日本推理作家協会主催)の選考会が開かれ、受賞作が決定しました。
翔田寛(しょうだかん)氏の『誘拐児』と、末浦広海(すえうらひろみ)氏の『猛き咆哮の果て』の二作です。
他の候補作に比べるとこの二作の評価点が圧倒的に高かったため、選考過程では比較的早くこのどちらかに絞り込もうという流れになりました。そこで選考会はいったん休憩に入ったところ…隣の部屋で開かれていた「第61回日本推理作家協会賞」の選考で、長編および連作短編集部門は今野敏氏の『果断 隠蔽捜査2』に決まったという知らせが飛び込んできたのです。
今野さんはここ数年「江戸川乱歩賞」の選考会の司会役をする立会理事を担っていて、その場で選考委員全員から祝福の拍手がありました。
「めでたい、めでたい」という雰囲気で(まあ、そのせいかどうかはわかりませんが…)選考会再開後は二作受賞でよいのではないかとなり、上記二作受賞に至ったわけです。
その晩は「江戸川乱歩賞」、「日本推理作家協会賞」の関係者などと銀座から六本木に流れ…お祝いをして沈没しました。
ちなみに「第61回日本推理作家協会賞」の短編部門は長岡弘樹氏の『傍(かたえ)聞き』、評論その他の部門は紀田順一郎氏の『幻想と怪奇の時代』と最相葉月氏の『星新一 一〇〇一話をつくった人』が受賞となりました。
「江戸川乱歩賞」受賞作に関しては講談社より刊行され、フジテレビによって映像化が検討されることになっています。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー
ゲーム女の生きる道
早々に休戦してしまった宮部ヴァルキュリアですが、入れ違いにSEGAの竹崎さんと開発チームの皆様から、攻略のヒント情報をいただきました。
初戦を苦戦しながらも善戦し続けているプレイヤー諸氏に、お伝えいたします。
・Sランククリアにこだわらない。
・各マップで2度ぐらいゲームオーバーになるのは、けっこうフツーなので気にしない。
・レベル6になると、支援兵が「一斉防御」というオーダーを覚える。すると、そうそう死ななくなる(それまではすごく死ぬよね、ね、ね?)。
・瀕死は、このゲームでは特別なことではない(戦争だから)。衛生兵を呼べ!
・戦闘中でもこまめにセーブすべし。
・7章は非常に難しいですが、そこを超えるとまた少し楽になります。
とのことであります。
御武運を(^o^)!
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎先週の妖怪推進委員会◎
今週じゃなくて先週なんですが。
オーツカ君が裏で書いているとおり、なんか声を録られましてね。
ええ、妖怪プロジェクトさんのアルバム『かっぱのたからもの』
(AVEX)が、七月二十三日にとうとう発売。
で、そのアルバムには豆腐小僧伝道師としておなじみの黄表紙研究者・アダムカバットさん、それから日本一の怪談野郎・木原浩勝さんが参加されておりまして。
参加ったって、歌唱ですよ歌唱。うははははははは。
カバットさんは、ザ・かっぱを従えて「かっぱのたからもの」を激唱。
木原さんはドナドナ合唱団と一緒に「思い出の件ちゃん」を斉唱。
いや、どんななんでしょう。聞いてませんが。
カバット先生はアドリブで「尻子玉ソング」を唄い始められて、レコーディングが中々始められなかったそうで。始まってからも、スタッフの「音楽観が変わっちゃう」ような仕事だった模様。
木原選手は緊張のあまり怪談を語り始めたとか。お囃子聞いた風大左ェ門が踊っちゃうように(古い!)、緊張すると怪談語っちゃうのか、木原さん。すでに怪談というヤマイです(笑)。
で。
わが全日本妖怪推進委員会にも協力要請がありまして。
これも妖怪推進なので(なんたって、かっぱやてんぐから直接頼まれているんですからね)、ご協力をさせていただきました。
で、いただいた唄が「荒野の七人みさき」(笑)。
いやー、どっかで聞いたような、耳に覚えのあるようなタイトルですなあ。
そんなわけで、この「荒野の七人みさき」、シングルカットで七月二日発売になるとか。
どんななんでしょうね。
◎今週のどすこい◎
その、妖怪プロジェクトのオフィシャルサイトでかっぱちゃんがおすもうについて書いてます。
かっぱちゃんは、ごひいきの安馬が横綱白鵬に土を付けたと喜んでるわけですが、その大勝負の場に、なぜかいた私。
はははは。両国国技館ですよ。
升席にぎゅうぎゅう詰めになってたのは集英社のI田T木、そして鬼よりコワイC塚さん。
いや、某どすこい以来、ずーーーーーっと誘われ続けていたいたわけで
す。おすもう。集英社さんに。
でも、ずーーーーーーーーっと行けませんでした。
でも、なんかI田くんの生き様があんまりオモシロイので、今年はつい行くといってしまったわけです。
エキサイティングおすもうバトル。
ものすごい量の座布団が舞いました。座布団嵐でした。
で、意外におすもう通なI田くんの生き様が、また愉快だったり。
そんな彼らが編集する『南極(人)』は、書き下ろしをくわえて年末発売。
では、これから四国に行ってまいります。
編集者Sのウラ情報
コツコツと……
19日に関東1都3県のセブンイレブンで発売しました「ペーパーバックスK」。少しずつメディアで取りあげていただいています。目論見どおりコンビニの次は書店へという人が増えてくれると嬉しいのですが。またこの企画に刺激され、ほかの版元さんや書店さんでもより手に取ってもらう工夫をしていただければと考えています。
今小林多喜二の「蟹工船」が脚光を浴び売れているそうです。時代の空気にあったということなのでしょうが、「きっかけ」さえあればまだまだ読書離れは克服できると信じています。「大極宮」をご覧の皆さんは例外なく本好きの方々ばかりだと思っていますので、物語の面白さを伝える布教活動を是非よろしくお願いします。ちいさなことからコツコツと。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
鬼大極宮犯科帳
そういえば…私が初めてむさぼり読んだ時代小説は『半大極宮捕物帳』でしたなあ。(タイトルは厨子王のマネッこしてみたり)
底ぬけ脱線会議
タイトルを見て「あああナツカシー」と思った方は、私と同じく立派なオジサンオバサンですね。うひ。
底ぬけ脱線ゲーム、司会の金原二郎でございます。(なにゆってんだか)
ウワサに書いたとおり、昨日22日に「底ぬけ脱線会議」がありました。
底ぬけ=脱線しまくっていつまでたっても終わらない。
脱線=誰かの「そういえば…」をきっかけに議題から逸れる。またその話がオカシイので、スタッフたちも笑い転げて聞いてしまう。
まあ近年は "朝まで続く" ようなこともなく、昨夜私がオフィスを出たのが夜の12時ですから、やや底ぬけといったところです。
そんなわけで昨日の脱線で私がいちばん興味を引かれたのは、『AVP2』の話でした。
いや〜、大極宮の三人がこの映画(DVD)について口角泡を飛ばすさまを想像してみてください。どうやら画面が全体的に暗いようなんですが、「いかに暗いか」を三者三様身振り手振りをまじえながら、真剣に言い合うわけです。こりゃぜひその暗さを私も体験せねば! と思ってしまうではないですか。うははは。
幸いにも(本人にとっては不幸かもしれないが)、大沢はDVDを"買って"まで観たそうです。もちろん「今度貸してくださいねん♪」と言っておきました。あー楽しみです。
ノリノリ編集後記
「太極宮」
先日、当ホームページ宛のアンケートに…読者の方から「毎週欠かさず太極宮通信を見ています――」というメールが届きました。これはマズイですよ!! 「大極宮」の "大" が "太" になってます(汗)。皆さま、お気をつけくださいませね。
個人的にはちょっと気に入っていて…これまでも年に一回ぐらい同様の間違いがあるたびに、わたくし吹きだしております。
(大相撲10日目、館内に京極さんとドン・キングの姿が!?…ノリ)
アンケートから
ヨカッタヨカッタ〜♪
◆まるひさん、ありがとう。2週にわたり苦情を呈してきましたが、無事BNを見ることができました。これからもがんばってください。
・よかったですうう〜♪ これからも不具合不都合そして誤字など、どんどんお寄せくださいませね〜。(まるひ)