週刊大極宮

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- 第512号 -

2011/10/07

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

本人もびっくり

 大夫の別荘大掃除、どんだけ買ってんだよと本人も驚いたぐらい釣り道具が出てきたらしい。

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

大掃除大作戦

 K川書店S戸氏の提案で勝浦の別荘(民宿?)の大掃除をしようということになり、先週末に敢行しました。
 十数年分溜まった物の中から、ヴィンテージ(?)な20世紀からある酒瓶や古い雑誌、子供のおもちゃなどなど軽トラ2台分の廃棄物が出るわ出るわ…。
 思いがけず圧倒的に多かったのがゴルフ場のペンシル。スコアをつけるのに使った後、みんなが自分のスコアカードと一緒に持ち帰った物。部屋のあちらこちらに置いてあり、ざっと1千本ありました(笑)。これらはエコのためにもゴルフ場に返却しましたよ。
 あと、オイラの大好きな「サザエさん」のコミックスもいろいろな場所にうずもれていたのを取り出して、本棚に1巻から順番に並べ直しました。これで勝浦の夜のおともが復活です。
 十数人が2日間にわたって繰りひろげた大掃除大作戦。お手伝いいただいた参加者の方…お疲れさまでした。

 そして今週末の3連休は…キレイになったその勝浦で毎年恒例のお月見コンペをおこないます。ゴルフの前に1日だけ釣りをしようという話もあって、釣りには良いシーズンですが果たして釣果のほどは…。
 そのあたりは来週ご報告いたします。

おめでとうございます!

 厨子王が第24回柴田錬三郎賞を受賞されました。
 おめでとうございます。
 このところ賞が続いている感じもうける大沢オフィスですが…また受賞式では盛りあがりたいと思っております。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 うれしいお知らせがありました。
 厨子王様、祝「第24回柴田錬三郎賞」受賞!

 ミヤベはハレルヤハレルヤと歌っております♪ Θ(^0^)

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎コレージュド◎

 生涯学習都市・亀岡のガレリアかめおかで、「水木しげると妖怪文化」という公開講座が開かれました。
 小松和彦さんと私めがそれぞれお話をいたしまして、後に対談、という構成であります。小松先生とは何度もご一緒させていただいておりますが、こういう形でお仕事をさせていただくのはかなり久し振りであります。
 フランスの高等教育機関「コレージュ・ド・フランス」の、学術の自由な研究と普及という根本精神にならった「コレージュ・ド・カメオカ」は、今回で実に六十三回目を数えるそうでございます。会場となるガレリアかめおかは、地域住民の方々に活発に活用されている様子で、建物の周りのグリーンにもテニスをしたりくつろいだりする人々が沢山集っておりました。
 コンベンションホールには500人を超す聴講の皆さんが。テーマがテーマですから、化け大生のみなさんの顔もちらりほらり。
 司会は、なんと地元高校生のお嬢さん。これも生涯学習活動の一環なのだそうです。
 生涯学習かめおか財団の上田正昭理事長のご挨拶がありまして、まずは小松先生の講演。水木大先生の妖怪画と、江戸期のお化け絵の関係を画像を使ってわかり易く解説してくださいました。僕は絵を用意していなかったので、大変に助かりました、はい。続いて私。紙芝居からテレビまで、水木大先生がどのように妖怪文化にかかわってきたかを駆け足で説明しました。対談はざっくばらんにこの十年を振り返り、水木しげると妖怪文化の来し方行く末を話させていただきました。

 講演中です

 対談中です

 終了後は、サポートしてくださった京都学園大学のみなさんや、駆けつけてくださった香川雅信さん、木場貴俊くん、久禮旦雄くん、松野くらさんらと懇親会。久し振りにお化けづけの一日でありました。亀岡のみなさん、ご来場いただきましたみなさん、ありがとうございました。

◎テレビやらウエブやら新聞やら◎

 取材が何階建てにもなってやってきました。

 茂山家の狂言・豆腐小僧がテレビで放映されることになりまして、そのコメント取りがありまして。
 千之丞さんが亡くなられてもう一年かと、ややしんみりしたりしましたが。

 収録中です

 それから「読むナビ」のロングインタビュー。これは、対談形式。お相手は女優の小林涼子さん。小林さんはたいへんな読書家、というより「本好き」でいらっしゃいました。いろいろと細かいお話をさせていただきました。なんだか孫とじいちゃん的な感じですが。小林さんはかなり細かく読み込んでくださっておりまして、小ネタまで拾ってくださって感激。『虚言少年』までお読みいただいているようで、甚だ恐縮。

 インタビュー中です

 でもって、新聞の取材が二件。主に四形態同時発売のお話。
 今回はあんまり同じ話をしなくて良いので、やや気が楽です。四形態同時発売の話と、作品の話は別ですからね。

 四形態中です

◎プライム◎

 WOWOWの新番組『ザ・プライムショー』に出演することに。って、これナマ放送じゃないですか。
 司会はジョン・カビラさん。デイリーキャスターはともさかりえさん。取材が押して、しかも雨で渋滞。あわや間に合わないかというハラハラ状態でぎりぎりスタジオ入り、まんま本番。事前に関係者に質問などをアンケートしていたらしく、しかも聞いた相手が大夫様やら夢明さんやら。即答せねばならんのです。いちばんびつくりしたのは講談社文庫担当A(珍しいイニシアルですね。Kじゃないし)さんの「ハゲやデブが好きなのはどうしてですか」的な質問。集英社の担当の質問かと思いましたよ一瞬。というか、好きなもんは好きなので、困ってもごもごしてしまいましたが、「カッコいいから」とだけ言えば良かったと後で反省。で、さすがは平山夢明、後で見せて貰ったアンケート、ほとんど放送禁止用語ばかりでほとんど使われてませんでしたあっはっは。
 というか僕は身も蓋もない芸風なので、カビラさん困っていたのじゃなかろうか。リアクションも薄いしなあ。

 WOWOW中です

◎百鬼夜行◎

 久し振りに『百鬼夜行・陽』を書きました。今回はヘビ。これが「オール讀物」に掲載されますと、書きおろし最終話を加えてようやっと本になるようですよ。『陰』のトリはあの人でしたが『陽』のトリはあの人です、はい。

◎柴田錬三郎賞◎

 そんなドタバタの中、「何月何日何時から何時までは家にいてください」的な指令が。まあ、だいたい仕事してますから家にいるんですが、↑のような状況だったので大丈夫かいなと思って確認してみれば、たまたま歯医者さんの予約を入れておりまして、取材日などじゃあなかったわけで。ただ、歯医者さんの時間が指定時間とまるまる被っていたので、キャンセルしまして。
 で、いったい何だろうねえと思って仕事をしていたらばですね(そのへんまるで鈍いわけです)、なんと、受賞のお報せが。
 本気でびつくりしました。しかも作品は『西巷説百物語』。これまたびつくり。版元の角川書店に報告したら、怪編集長・郡司さんは「うそ!」と言いましたよ。いやあ、平板に生きていますが、久し振りに驚きました。
 ほんとうにありがたいことです。その後、ちょっとたってから続々とお祝いのお言葉をいただきまして、まことに恐縮であります。ただいま、我が家はお花だらけであります。
 ツイッターなどでお祝いしてくださったみなさん、ありがとうございます。

 お祝い中です

編集者Sのウラ情報

公表非公表……

 このたび厨子王が「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞を受賞しました。めでたいことです。ツイッター等でたくさんのお祝いメッセージをいただきましたが、過去最多の数でした。巷説シリーズは「後巷説百物語」が直木賞と、賞づいた作品ですので完結しているのが残念なような……。
 この賞は候補作が非公表で選考されますので、連絡をもらってびっくりという賞です。候補作を公表するしないは、どちらがいいか難しいところです。なにも知らないことが精神衛生上よかったり、公表することによって万一受賞できなくても、励みになることもあるかもしれませんし。

まるひの秘書ヒショバナシ報

まるひの秘書ヒショバナシ

 今週はお休みさせていただきます。

ノリノリ編集後記

受賞

 京極さんが第24回柴田錬三郎賞を「西巷説百物語」で受賞しました。
 京極さんの文学賞受賞は7年前の直木賞(「後巷説百物語」)以来となります。「巷説シリーズ」すごいですね。でっ、「後巷説百物語」は現在、月刊「コミック乱」でコミカライズされ連載中です。
 ちなみに…7年前は大沢さんが第17回柴田錬三郎賞を受賞しています。…と、何か無理やり結び付けて広げようとしましたが、ここまで。
 とにかく朗読会を前におめでたいことでした。これで京極さんの受賞後最初のコメントは朗読会になるなあ…と思ったら、翌日にWOWOWの番組出演が決まっていました。それも生放送で。ああ…。でもでも朗読会での京極さんの声は「レインボーボイス」ですからね。他では聴けませんよ! 
 自作朗読会「リーディングカンパニー vol.10」。「チケットぴあ」にてチケット発売中です(Pコード:619−914)。昼の部は残りわずかですが、夜の部はまだあります。ぜひぜひお越しくださいませ。
 お待ちしております。
(今週、飼っていたカブトムシのメスが永眠いたしました。悲しい…ノリ)

アンケートから

おめでとうツイート

「おめでとうございます!!又さんもお喜びですね!!」
「京極さん、おめでとうございます!なんか自分まで嬉しくなります」
「おめでとうございます。私の好きな本が受賞すると嬉しいです」

 などなどお祝いツイートをたくさんいただきました。
 ごく一部ですが紹介させていただきます。

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