大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第511号 -
2011/9/30
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
仕事で山形へ!
三連休の後半、土曜日曜とかけて山形に行ってまいりました。
土曜日は山形在住の文芸評論家、池上冬樹さんが「さくらんぼテレビ」から依頼を受けた文化講演会。
第一部は(K方K三氏…と言いかけここは本名でいいのだ)北方謙三氏の講演会で、第二部が池上冬樹さんとオイラを交えた3人のトークショー。
地方での講演はだいたいご年配の方が多いので堅い話に終始しがちなのですが、まあ、我々はいつもの漫才だったりして…(笑)。
あと、会場には池上さんの「小説家になろう講座」の受講生も多くおられたので、作家の暮らしについてもちょこっと話しました。
翌日曜日の午後2時からは、その「小説家になろう講座」。
生徒さんの書いたテキストについて講評し、その後、角川書店の「野生時代」でオイラが今やっている小説講座の内容をふまえた講義を2時間ほどおこないました。
山形に滞在中は時季ということで芋煮をたらふく食べ(3杯!)、本来、山形市にはない米沢ラーメンを一軒あるということで探して食べに行きました。どちらも美味しかったです。
そしてこの2日間は、同行したK川書店のS戸氏やB社のS常務が口々に「ゴルフ日和ですねぇ」と言うほど恵まれた天気。ただ…先週ここでも書いたようにゴルフ企画目白押しのオイラとしては、少し仕事もしなければなと思うしだいでありました。
いずれにしても…山形の皆さま、どうもありがとうございました。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎小宴◎
愛らしい写真がツイートされていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、水沫流人さんと黒史郎さんご一家が遊びにきてくださいました。編集R夫妻と村上健司くん、朝宮運河さん他2名も。Rが小さい人を可愛がるさまが度を超していて、変態じみていて困りましたが。両親ともにとてもイヤな顔をしていましたよ。楽しかったです。
◎展示◎
神楽坂で行われていた「お化け物産会」、会場には行けないかしらと思っていたのですが、最終日、終了間際に覗くことができました。オープニングの時は展示自体は閉まっていて見られなかったわけです、はい。で、もろもろ購入。その後、打ち上げました。天野行雄さん、山下昇平さんら出品者のみなさんの他、黒史郎くんや水沫流人さんもいらっしゃいました。編集Rと村上健司くんも。って、続きかこの間の。
いい感じなので、「お化け物産会」はまたやるかもしれません。お立ち寄りいただいたみなさん、お買い求めいただいたみなさん、ありがとうございました。
◎テレビ◎
取材クルーがやってきました。
新刊の打ち合せ風景とインタビューなんかを撮影。
ただ、僕の場合はじかに会って打ち合せというのはしないんですね。メールや電話やファックスで済んでしまうので、編集者と直接会うことはありません。ゲラや見本も郵送。執筆開始から本ができ上がるまで(でき上がっても)一度も会わないことだってありますね。上梓した後、取材立ち合いなんかでようやく会います。デザインもお任せです。
なので、書斎でカバーの色校眺めることなんか通常あり得ないんですが、そんなシーンがあります、たぶん。
いや、でも「ヤラセ」ではないわけですよ、きっと。どうやら編集K(Kが多いので誰なんだか)が、カバーをどうしても見せたかった模様。困ったものです。
◎雑誌◎
その後「ダ・ヴィンチ」誌の取材が。編集Rとライターの村上健司くんが……って、続きかこの間の。いや、仕事モードの時はまるで別人のように他人行儀にきっちり仕事をしますからまるで続きじゃありません。幻灯っぽい不思議な写真を撮られました。
◎ラジオ◎
どうも改編期をこっそり乗り越えたらしい「東京ガベージコレクション」の10月放送分の収録がありました。
なんだかものものしい感じで、人の出入りも多く、いつもとはちょっぴり違う感じでありまして。
予定通りちょい遅でやってきました平山夢明さん。こちらはいつもと同じ乱調のテンション。僕はなんだか打ち沈んでおりましたが。ええ、沈んでいますよ僕ってものは普通大抵。
で、わりとサクッと3回分収録し、そこでゲスト登場。ゲストはななんと水樹奈々さんです。「えー平山さんの番組に水樹さんですかーウソー」という声が聞こえてきそうですが、ご本人でした。水樹さんは同じTOKYO FMで「Mの世界」という人気番組を持っていらっしゃいまして、そちらは大好評のうちに4年目に突入。ガベージは法の網を潜り抜けて3年目。そこで、先輩パーソナリティとして、後輩のおじさんに「言ってはいけないことは言っちゃダメ」的なアドバイスをいただこうという試みであります。
ええ、戒めていただかんと。なぜならば。
◎生放送◎
はい、神をも恐れぬ悪鬼の所業、たとえ天が許してもこの俺が許さねえと必死で阻止したにもかかわらず、ついに起きてしまった人生の放送事故。「東京ガベージコレクション」収録ナマ実況であります。『ルー=ガルー2』とのコラボ企画ですと説明されてもまるで納得できません。だって関係ないですからねえ。しかもUstream 、YouTube 、ニコニコ動画の3元生中継。こんなことは人として到底許せるものではありません。だって、通常放送は念入りに有害物質を取り除いて放送しているんですよ。垂れ流したらどうなりますか。
ぎりぎりまで抵抗しましたが、始まっちゃったらしかたがない。回線トラブルで10分押しましたが、始まってしまいました。
僕が静止画のように動かないとか、京極テンション低、とか機嫌悪、とかそういう感想もあったかと思いますが、それは「いつものこと」です。いつも動かないしテンション低いし機嫌も悪いんです。いつも通りにやったんです。「言っちゃいけないこと」を言わせないように毎回努力してるんです。ゲストなのに。
TOKYO FMの担当Kと、講談社の担当K(やっぱりK)は膝が笑うほどオタオタしていたようですが。
というか、これ……販促にはならないと思います。
この様子は、困ったことにCS番組「リブラリアンの書架」でダイジェスト放映される他、ガベージ通常回でも放送されるようです。
恐ろしいことです。
◎観劇◎
昨年、巷を風靡いたしました『ゲゲゲの女房』。連続テレビドラマ、劇場用映画に続きまして、このたび舞台化されました。主演は水野美紀さん、大先生役は渡辺徹さん。共演は大和田獏さん。と、いうわけで怪スタッフ一同で初日のチケットを取りまして、行ってまいりました。大先生ご一行様ももちろんいらっしゃいました。水木先生と奥様は特別席。
面白かったです。泣けたという方も多かったようです。水野さんの安来節が大変にお上手で、驚きました。でもって、似てます。
大先生もきっちり最後までご覧になっておられました。オモシロクないと寝てしまわれますからね。終演後、上の席から手をお振りになられまして、客席も大涌き。客席側から水木アクションを見るのが夢だったので、得した気分でありました。二度感激。
ぜひ劇場に脚をお運びください。日比谷のシアタークリエで10月7日まで、以降一か月間、全国各地で公演される模様。
◎講演◎
と、いうわけで、何故に私は京都に行くの。
編集者Sのウラ情報
山形あれこれ
大夫も上で書いているでしょうが、山形での北方先生とのトークショー、滅多に見られない豪華な組み合わせに私も堪能いたしました。終了後のサイン会もみなさん本当に嬉しそうでした。募集開始後すぐに定員に達したと聞きましたが、参加できたみなさん、ラッキーでしたね。東京でもそうそうないことですよ。
翌日は山形在住の池上冬樹さんが主宰される小説家になろう講座へ。この講座からは何人かのプロ作家がデビュー、ことしもお一人小説誌の新人賞を受賞されています。それだけレベルの高い講座だけに大夫もホワイトボードを駆使しての熱血講義を繰り広げました。きっとまたプロデビューされる方がでるでしょう。
まるひの秘書ヒショバナシ報
ちょ……マジで!?
ガリガリ君、ホントに当たってしまいました。しかも書いた翌日に……。
少し前になりますが、第508号のこのコーナーでのお話。
ココに書いたから当たり棒が出たのか? と思いまして(笑)。
「今夏じゅうに、あと最低でも一本は当たりが出ますように!」などと願いを込めたところ、マジで出てしまったんですねー。
書いた本人がビックリ! です。
「まさかコレが当たったりしないだろうなあ」と、期待しなくもない感じでかじったガリガリ君。
棒の先にうっすらと茶色い焼き印のはじっこが見えたときは、おおおおおおっ! ってなもんで。少し怖くもなったりしましたよ。なんせ書いた翌日のことですからね。
まあ、単なる偶然なんでしょうけれど、そう決めつけてしまうのもツマラナイので、もう一回チャレンジしてみたりして。
冷凍庫に残っているあと3本のガリガリ君のうち、どれかが当たってますように。
うーん、今度は難しそうですねえ。わはは。
ノリノリ編集後記
自作朗読会「リーディングカンパニー」
先日、草野球で3度もエラーを記録してしまい…さすがに最後は笑ってごまかすこともできず、久しぶりに本気の赤面をしてしまいました。
いずれもタイムリーエラーで、試合も1点差負け。ベンチで居場所がなかったです。…しょんぼり。
相手チームからの「ノリさん、どうもですぅ」という言葉が、かえってありがたかったりしましたよ。苦笑いですが…。次のリーグ戦、出番あるかなあ…。
さてさて、自作朗読会「リーディングカンパニー vol.10」。
先週から発売になっておりますが、まだチケットはありますよ。
「チケットぴあ」でお買い求めくださいませ。よろしくお願いいたします。
(カーワンジャパン、しょうがないですかねぇ…ノリ)
アンケートから
『おまえさん』
◆「おまえさん」ハードカバーで購入して読むのがもったいなくて文庫も買ってしまいました。
今「ぼんくら」から読み直しています。
やっぱり何度読んでもいいですね。
◆通勤時に本を読むことがおおいもので、「おまえさん」文庫を買わせていただきました。
こういう選択肢があるってとてもよいですね。
・皆さまありがとうございます!
同様のアンケートを多々いただいております。
皆さまの読みやすい形態で、お買い求めいただければと思います。
引き続きご愛顧のほどを_(_^_)_。