大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第500号 -
2011/7/08
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
JTプレゼンツ
先週の木曜日、日本推理作家協会と毎日新聞が主催、JTが協賛したイベント…「嗜好と文化 2011」に行ってきました。
一昨年まで推理作家協会とサントリーでおこなっていたイベントが、今年からJTに移行したかたちです。…と言っても、タバコの葉をブレンドするというものではなく、日本人の嗜好というテーマのトークショー。
第1部は東野圭吾理事長と、今年度の協会賞受賞者である麻耶雄嵩さんによる対談で、第2部はその二人に今野敏さんと道尾秀介さん、そして司会役のオイラを加えたパネルディスカッション。
それぞれが嗜好について語るなか、圧倒的な存在感を示したのが麻耶さん。
新本格派らしい語りと天然とは思えない適度なボケで、道尾さんが上手に話をまとめた後を受けてひっくり返す展開に会場は大ウケでありました。
ゴルフコンペ
翌金曜日は、千葉の姉ヶ崎カントリークラブでゴルフコンペ。
オイラの日本ミステリー文学大賞受賞を祝って、ふだん一緒にゴルフを楽しむ編集者たちが企画してくれました。
なんとそれは観光バスを仕立てて六本木からスタートする豪華さで、20人が参加したゴルフ終了後は横浜中華街に移動。ここから参加の6人を加えた26人で食事をし、さらに野毛にあるイイ感じのスナックでカラオケというもの。
最後は歌って踊りまくるという乱暴狼藉な展開で、じつに楽しく馬鹿げた大騒ぎをやらかしたのです。オイラはつくづく幸せ者だなあと思ったしだい。
どうもオイラには「馬鹿のブラックホール」という特性があって、しょうもない連中をどんどん引き寄せるところがあり、しかもその馬鹿が好きで一緒になって引き込まれてしまうという…。
この生き方はずっと変わることはないでしょう。
東京国際ブックフェア
イベントが目白押しでございまして…今週に入ってからは7日に「東京国際ブックフェア」で基調講演をおこないました。
ただそれが午前10時半開始という早さで、朝が苦手なオイラは頭も口もよくまわらないのに、2千人のお客さんを前に一時間半ほどしゃべりました。
震災後の東北地方の書店さんまわりをしたことですとか、あるいはこの秋に発売されるデバイスに関連した電子書籍の問題ですとか…今の出版界に思っていることです。
先月の終りから今月の初めにかけてイベントが続きましたが、ここで一段落という感じ。
今週末から来週にかけ、仕事を持って勝浦に行ってきたいと思います。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週のおおむね完成◎
『幽No.15』(メディアファクトリー)に続き、『怪 0033』(角川書店)もまもなく完成。
今号から荒俣宏さんの新連載小説がスタート。そして恩田陸さんの新シリーズも始まります。
わたくしめも「虚実妖怪百物語」と「妖怪の宴 妖怪の匣」を書かせていただきました。前回から始めた「どこかできいたことのある人達がでてくる」小説ですが、今回はあの妖怪研究家的な人や、あの超怖い的な人なんかが登場します。どうもすいません。
ムカデが目印。
で、こちらもおおむね完成。
たぶん、初お目見えですね。
「青春と読書」(集英社)に関連インタビューも載るようです。
これでようやく「ル」のつくプロジェクトに専念できます。長かったなあ。
編集者Sのウラ情報
電子戦国時代……
10日まで開催中の「東京国際ブックフェア」、毎年行っているイベントではあるのですが、今年は大夫が基調講演ということで、午前中からビッグサイトへ。その講演、事務局の方によると申し込みが多くて、急きょより広い会場に変更したとか。関係者のみなさん、電子書籍の動向には敏感になられているようです。どんなに環境が整備されようとも、コンテンツが提供されなければマーケットは完成しないわけで、著作権者がどう考えているのかが関心事なのでしょう。
講演終了後は編集者のみなさんと会場へ。T書店のブースにあったパネルにサインをしたり。デジタルパブリッシングフェアの会場は昨年の3倍に広がったそうで、電子書籍マーケットへの期待の高さを感じますが、あまりに多くてどこが優位性をもって抜け出すのか、さっぱりわかりません。まさに戦国時代、どこが天下をとるのでしょうか。
ノリノリ編集後記
週刊大極宮…第500号!
アスレチックスの松井が日米通算500号ホームランで祝ってくれたらなあなんて期待していましたが…それはかなわなかったものの本日の更新で「週刊大極宮」は第500号に到達しました。
それにしても11年ですからねぇ。この間に創刊して休刊、廃刊した雑誌は山ほどあります。難しいことをしているわけではございませんが、よく続けてこれました。
そしてそのぶん、みんな歳をとりました。乃木坂46の私もスタート時は乃木坂35だったわけで(←すでにそこそこいい歳でした)。
これからも皆さまに楽しんでもらえるサイトを作家、スタッフみんなで作っていきたいと思います。どうかご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
あと記念すべき500号なのに…コレといったものがなくてすみません。
いつもどおり、普段と変わらぬ更新で…せめて何か読者プレゼントぐらい用意しなければいけないところですよね。
何か考えます。持ち寄ります。ってゆうか事務所に何かあるはずなので探してみます。あまり期待はせずにお待ちくださいませ。
(ちなみに松井が打った第1号本塁打は、1993年ヤクルト戦で高津からです…ノリ)
アンケートから
500号
◆とうとう500号ですか、おめでとうございます!
思い起こせば数年前、神保町ブックフェスティバルで、ノリノリさんの出店に出会い、ああ、京極先生の公式サイトがあるのかとネット検索したら、ミステリー界を牛耳ろうとする闇の組織の存在を知り(w 闇の組織開催の朗読会も第二回から皆勤賞です。
これだけ作家の先生がたが、執筆のみならず色んなアクションをおこしてくださるというのは、ファンにとっては本当に嬉しいことです。
今後のご活躍、ご発展を心よりお祈り申し上げます。
・うれしいコメントありがとうございます!
闇の組織は今後も頑張ってまいります!!
読書のいずみ
◆「読書のいずみ」娘に頼んで手に入れることが出来ました。情報ありがとうございます。
こんな素晴らしい内容の冊子が無料で配られているなんて、学生がうらやましい?。
京極先生のインタビューとても読み応えがあっておもしろくて、大切にしたい一冊になりました。
暑い日日が続きますが皆様お体大切になさってください。
いつもたのしみにしています。
・ありがとうございます。
なかなか梅雨明け宣言してくれませんね。
読書のいずみのページ下部に売り切れの際は編集部まで、とありますね。
学生さんじゃなくても取り寄せできそうですね。