大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第495号 -
2011/6/03
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
日本推理作家協会
日本推理作家協会賞の授賞式が、31日におこなわれました。
オイラは協会の仕事もあったので、会場となる新橋の第一ホテルに行ったのは15時ぐらい。
理事会や総会といったもろもろが終ってからの授賞パーティーはとても盛大で、受賞者の皆さんがオイラからすれば初々しい感じでありました。
また司会が厨子王ということもあり、なごやかな中、じつにサクサクと歯切れの良い進行でした。
パーティーの後は、某社の某部長と話をするため新橋で食事。
初夏だというのにあまりの冷え込みに、おでんにするかうどんすきにするかと冬の食材を求め、結局おでんを食べながらカウンターで話しこんだのです。
その後は…いつものように六本木に流れて遅くまで飲みました。
さて…。
全国ウン十人の「ダイエット合宿はどうなっておるのか」ファンの皆さま、お待たせしました。
更新日の本日より、勝浦ダイエット合宿に突入いたします。
ただ心配なのはお天気で…例年ならこの一週間ぐらいは梅雨入り直前の暑くて天候の安定した時季になるのですが、今年はなんとも5月末に梅雨入りしてしまったので気温も上がっておりません。
そういう意味では、オイラの身体の発汗効果がどこまで発揮できるのか…というのが、やや心もとないところでありますが…。
とにもかくにもダイエット合宿をしてまいります。
そして戻ってきて12日には、都内の書店さんで『絆回廊』のサイン会。
そのときは見違えるほど! …ンなワケはないけど、引き締ったオイラの身体をサイン会に来られるお客さんに披露できるかな…。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の贈呈式◎
日本推理作家協会賞贈呈式が行われました。
受賞者は旧知の方、ご縁のある方ばかりでありまして、大変に喜ばしい日でございました。
贈呈式の前に総会、その前に理事会がありまして、今期も事業担当理事を拝命した僕は、なぜかずっと司会。
贈呈式も司会。司会は、司会席からあんまり離れられないものです。いや、歓談中はどこにいたって構わないのでしょうが、どうもそういう性質のようです。おかげで、深水黎一郎さんのトリックが使えるかわいらしいご家族のダンスもあまり見られず。
問題は二次会でありまして。まず米澤穂信さんと深水さんの合同祝賀会へ。道尾秀介・桜庭一樹両氏による微笑ましい米澤さんいびりを浅暮三文さんとほほえましく眺め、ご挨拶を済ませてから麻耶雄嵩さんのお祝いに移動。
綾辻行人、小野不由美、法月綸太郎、我孫子武丸、田中啓文、牧野修、喜国雅彦、国樹由佳、竹本健治、山口雅也(敬称略。まだいらっしゃいました)という、そうそうたるみなさんのご祝辞が。こんな顔触れは久し振りであります。すごいなあスーパーミステリ作家大戦だあと眺めていたら、お前も挨拶をせえと言われ、その時点で自分が何者だったか自覚した次第。その後、東野圭吾理事長が到着されて、着くなりの祝辞を拝聴してから、千街晶之くんと東雅夫さんのお祝い会場に移動。
しかし到着時にはもう終盤。それはもう大勢の怪談関係者がいらっしゃいましたが、ほとんどご挨拶もできず。同時に到着した逢坂剛さん、真保裕一さんと共にご祝辞を述べたら終了。これでは申しわけが立たぬと、三次会に移動。綾辻・小野ご夫妻も合流。寮美千子さんや伊藤三巳華さんもいらっしゃいました。お祝いの花火つき三連ハニトーなんかが出て、変種N(中公)あたりがなぜか喜んで、編集Iさん(角川学芸)のクネクネした踊りを四年ぶりくらいに見て、ようやくカラオケ的な感じになり、東編集長のコラーゲンたっぷりヴォイスが炸裂。西の横綱綾辻さんも魅惑の歌声を。「さよならさざんか」「月が笑ってらぁ」という後期必殺シリーズの名曲を、なぜか東さんとデュエットしたわたし。
何はともあれ、おめでとうございますみなさん。
◎今週の展覧◎
スパンアートギャラリーで行われている「邪神宮」シーズン2を観に。シーズン1とはまた趣の違う、整然とした感じでありました。今回はお習字ではなくて絵です。図録だと写真のコラージュみたいに見えますし、実際に見るとかなり立体感があるのでレリーフかしらと思われるのですが、一応絵です。焼き魚をイメージしました。
図録である『邪神宮』(学研)にサインなど。宇野亜喜良さんや山本タカトさんのサイン入りもありました。キュレーターの児嶋都さんがいらっしゃいました。
芳名帳に稲川淳二さんの名前があってびっくり。
◎今週の収録◎
そんなこんなで、ゲラは溜まるわ書き下ろしは滞るわインタビュー原稿は次々届くわまた別のゲラがやってくるわでくッたくたな感じのまま、「CONTACT CAFE C」というテレビ番組の収録がありまして、行ってまいりました。ホストは水道橋博士さんとMEGUMIさん、そして河北麻友子さん。みなさん初対面。なんだか僕だけよれよれ感があります。
事前にうちに取材クルーがきまして、書斎やら何やらは撮影済み。それに妖怪会議の映像やら『冥談』(MF)のPVやらも仕込まれておりまして、スタッフ、ぬかりがない感じであります。
聞かれたことに素直に答えただけなんですが、見学をしていた某氏から「改めて冷静に聞くと、あなた間違ってないけど変わった人ですねえ」と言われました。うーむ。その人だってそこそこ変わった人なのになあ……と、ツイッターに書いたらば、平山夢明さんが鬼の首でも取ったかのように「オイラの主張は正しかったのだあ」と宣言するし。あんたにも言われたくないんだが。
◎今週のシゴト◎
ルーガループロジェクトの進行をはばむのはやはり『ルーガルー』(講談社)だったり、バラバラに行ったはずのインタビュー数本がなぜかまとめて上がって来たり、『妖怪の理妖怪の檻』(角川書店)の文庫化がスピィーディに進行して困ったり、電子書籍方面でいろいろ勘案事項を決めなくちゃいけなかったり、仕事ではないことであれこれ調整せにゃならんことがあったりしました。しなびたモグラみたいな毎日であります。
編集者Sのウラ情報
待望の鮫
5年ぶりとなります新宿鮫シリーズ「絆回廊 新宿鮫 X」がついに発売となりました。多くの方に待ち望んでいただいたよ うで、ツイッターのTLに鮫が並んでいるのをみて、ありがたいなあと、思っております。12日(日)にはサイン会(詳細 はイベント情報で)、その夜にはほぼ日さん主催によるUstreamでの大夫インタビュー中継が予定されております。ファンの皆様、サイン会会場で、PCや携帯経由でお会いしましょう。
さて、現在地方紙で好評連載中の安寿の「ペテロの葬列」、掲載紙数が15紙となっておりました。情報のサポートが遅れてしまいました。
ごめんなさい。で、地方紙というと県単位のブロック紙をイメージしがちですが、リストをみると本当にローカル、市単位をカバーしている新聞が目につきます。部数は数万部と少ないのでしょうが、日々の生活に役立つ身近な情報が購読者にはありがたいのでしょうね。
ノリノリ編集後記
ウインレーシングクラブ
ダービー2着効果で新規会員さんは増えたかな? また競馬話ですみません…。
一口馬主クラブとしてここ数年はいまひとつの成績でしたが、昨年あたりからやっとツキがまわってきたようです。ギャンブルはツイてる奴に乗るのが鉄則。
このご時世…と思われるかもしれませんがこれも何かの縁(←そうなのか?)。
一口馬主に興味のある方、今のウインはオススメですよ。
作家の大崎善生さんも以前からウインの会員で、毎月発行している同会報誌にエッセイを寄せられています。
でっ、あらためまして…先週ここで紹介した2頭の結果は3着と2着でした。
どちらも人気薄で馬券圏内に入ってきたので十分な結果なのですが、儲かりませんでした。相変わらず馬券の買い方がヘタ。競馬運があるのかないのかも微妙です。
それにしてもダービーは惜しかったー。
あの悪い馬場で、大外からのまくりっぷりは観ていて失禁しそうになりました。鬼脚でしたからねえ。普通なら勝つ走りですよ。
でも…残念なことにもう1頭だけ恐ろしいほど強いのがいました…。
優勝したオルフェーヴルは菊花賞で3冠狙い、負けたウインバリアシオンはリベンジ…どちらも夏を順調に過ごしてほしいものです。
そしてその菊花賞は、パンパンの良馬場であることを今から祈っております。
(雨の中、連日の府中通いは疲れました。競馬はしばらくテレビ観戦…ノリ)
アンケートから
『絆回廊 新宿鮫X』
◆「新宿鮫」待ってました!
『絆回廊』の刊行を首を長くして待っておりました!
今週末はどっぷり『新宿鮫』ワールドに浸る予定です。
◆『絆回廊』早速手にいれました。
「ほぼ日」でも読んでいたのですが、やっぱり書籍でも欲しくなってしまい購入いたしました。
また最初から読めるのがとても嬉しいです~。
・皆さまありがとうございます。
お楽しみにどうぞです♪