大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
大沢オフィス-公式ホームページ-
Since 2001.2.20
週刊大極宮
HEADLINE RUMORS |燃えよ山椒大夫 |安寿のがまぐち |厨子王の逆襲 |編集者Sのウラ情報 |まるひの秘書ヒショバナシ |ノリノリ編集後記 |アンケートから
- 第425号 -
2009/12/04
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
「新宿鮫」シリーズ第10作目
来年1月の連載開始に向けて、「新宿鮫」シリーズ第10作目の原稿を粛々と書いております。
その第10作目のタイトルが決まったので…ここで発表しましょう。
『絆回廊』(きずなかいろう)。
「新宿鮫」シリーズのタイトルはこれまでほとんどが2文字の漢字で、『無間人形』と『風化水脈』だけが4文字でした。
でっ、3文字というのは、シリーズタイトルにもなっている第1作目の『新宿鮫』以来。
べつに深い意味はないのですが…いろいろ考えていたらこのタイトルがしっくりくるということで。
まあ、第10作目をむかえて第1作目に戻る感じの3文字タイトルもよいかなぁなどと思ったしだいです。
来年は、この「新宿鮫」シリーズがスタートして20年目にあたります。
20年で10作品はけっして多くはないのだけれど、他の作品も書いているので、もろもろ考えればいいペースかなという気がしています。
これまでも何度かここでお知らせしてきましたが…来年1月の連載開始は間違いございません。
『絆回廊』…どうぞ楽しみにしていてください。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー
ゲーム女の生きる道
任天堂さんから、Wiiの「スーパー・マリオ・ブラザース」をいただきました!(^^)!
いつもいつも、本当に嬉しいです♪ ていうか年末進行が危うくなる……(汗)。
私はケータイの着信音をマリオのBGMにしているのですが、外出先などでこれが鳴ると、まわりにいるヒトが「おや?」という感じで、楽しそうなお顔になるんですよ。
いつか、本屋さんで若いカップルのそばで鳴っちゃったときは、
「あ、スーマリだ!」
「懐かしいなあ。小学生のころにハマッてさあ」
なんて話しているのが聞こえてきて、私は何かちょっと得意でした♪
ちなみにEメールの着信音はゼルダの<アイテム発見音>、Cメールの着信音は、「スーパーぷよぷよ」のBGMです。「ふぁいや〜!」も、一時使っておりました。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の記念行事◎
過日、水木しげる大先生の画業60周年を祝い、支えてくれたみなさんに感謝する会が盛大に行われました。
主催は水木プロ、実行委員は兄弟子・荒俣宏さん、僕、そして怪の郡司編集長、推進委員会から村上健司くん、梅沢年寄でございました。
しかも、大先生はなんと、ちょうど米寿のお祝いでもあるわけで。ダブルでめでたい。
思い返せば僕は「水木しげる画業四十周年」のころが転機でもあったわけで。その後、関連出版物の月報を契機に関東水木会ができ、水木しげるロードができ、小説家デビューしてすぐ世界妖怪協会が結成され、やがて世界妖怪会議の開催へと繋がるわけです。
それを思うと感慨にふけってしまうわけで。
水木プロの方々、そして怪編集部と全日本妖怪推進委員会の精鋭が一丸となりまして、心を籠めてお祝いしたわけであります。
なにしろ60年でありますから、関係者一同お呼びしますと何千人もになってしまう可能性がありまして、そうなるともうえらいことですので、このたびは三百人+同伴の方ということで、それでももう、会場は満員。大盛況。
僕はあいもかわらずお祝い映像と司会進行担当でございました。大役でございます。
ビッグでビップな方々が多数おいででしたので、若輩の僕はハラハラいたしましたが、荒俣さんの会場司会の力強いサポートと、会場係や音響係の連携プレイに助けられまして、なんとか無事に進行することができました。
水木大先生のナマお絵描きあり、鬼太郎音頭保存会の踊りあり、豪華賞品のジャンケン大会ありと盛りだくさんの内容でございましたが……。
なによりも。
ラスト、次女のえつこさんからの花束贈呈が最高でございました。
受け取った花束を「苦労したからネ」と、横にいらした奥さまに渡された水木大先生。さりげなく、ひょうひょうとしてましたが、これはもう、じーんときたはずですよ、会場のみなさんも。
いや、水木大先生とご一緒させていただくと、大変にシアワセな気分になるわけですが、これはもう、大先生ご本人がほんとにシアワセだからなんだなあと実感いたしました。
そしてそのシアワセは、現在に到るまでのたいへんな努力と計り知れない研鑽によって支えられているんだなあということも実感いたしました。
名言「なまけものになりなさい」を実践するためには、もっともっとフン張らなくちゃイカンのだなあと、一門うちそろって気持ちを新たにした次第。
水木大先生、ほんとうにおめでとうございました。
ちなみに、記念本であります『屁のような人生』、普及版(箱ナシ)も発売されます。ぜひ、ご一読を。
◎今週のもろもろ◎
もろもろあって、よく覚えていません(笑)。
とりあえず今は、『数えずの井戸』(中央公論新社)の最終チェックの真っ最中です。
でも「オジいサン」も書いた気がします。
それから……あとは言えないようです。
また来週。
編集者Sのウラ情報
新刊ラッシュ
いよいよ12月ですか。おしせまってきましたが大極宮は新刊ラッシュです。
発売中が安寿の「孤宿の人」、25日頃には厨子王「前巷説百物語」、新年早々にはお待ちかね大夫の「狼花 新宿鮫9」が発売になります。
ここまでまとまったのは、以前にも書きましたが「大極宮フェア」に新刊をいれるという理由もあります。
世間的には厳しい不況風が吹いていますが、本は安上がりな楽しみです。しかもこれらはすべて文庫です。ビジネス的には単行本で買っていただきたいところではありますが、このデフレ時代、安くなる文庫を待っていますという方が多いのもまた事実。この年末年始は大極宮の文庫をよろしくです。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
大極宮るんです。
元ネタの漫画家さんの奥様も、これまた漫画家さんですね。「週刊文春」は、巻末の一コマ漫画(奥様の連載)から読むワタシでございます。
なぜか"続って"に見える
本日アップした「あなたが選ぶ名ゼリフ大全」第23回でお確かめくださいませ。一瞬「ムムッ?」って思えます。横書き表示の妙ですね。
その昔、"木亥火暴"(爆笑の最上級?)とかありましたねえ。インターネット雀荘『東風荘』で遊んでいたとき、チャットでよく見かけました。もう10年以上も前の話です。ああなつかしい。
ノリノリ編集後記
山の会
久しぶりに山登りの会のメンバーと顔を会わせることになりまして…会って安心いたしました。みんなふっくら増量していたんです(筋肉でないことは明らか)。なかには短期間で10キロ以上増量した人も。
あと、体重以外にも…腰が、膝が、肩が痛いと嘆く人もいたりして。
ほんの2年前までは重い荷物を担いで北アルプスやらを縦走していたのに。残念ながら我々会員に当時の面影は……。
それでも、かつての山行を思い出しながら話ははずみ、飲み食いした後このメンバーでは行ったことがなかったカラオケにまで行きました。
でっ、最後まで「じゃあ久しぶりに山に行ってみる?」と、誰も言い出さなかったところが…大人の判断でございました。
(草野球のリーグ戦、まだ試合が消化できていません。寒いよ…ノリ)
アンケートから
おめでとうございます♪
◆大沢さまのサイン本届きました!
感激&かんげき&感激〜。
ありがとうございました。
◆「罪深き海辺」サイン本届きました!!
ありがとうございます。うれしいです。
正直、応募したことも忘れていました(^_^;)
・当選おめでとうございます♪ 喜んでいただけてこちらも嬉しいです。欲のなさが勝運につながることもあるようですねー。(まるひ)