大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第411号 -
2009/8/28
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
贈呈式&サイン会&ラジオ。そして……
先週の金曜日、芥川・直木賞贈呈式に行ってきました。
以前、受賞が決まった日のことをこのコーナーで書きましたが、直木賞を受賞されたのは北村薫さん。贈呈式の後は二次会まで参加して…賑々しくお祝いをいたしました。
そして週末は三省堂書店神保町本店で、今野敏さんとトークショー&合同サイン会。
オイラの『罪深き海辺』(毎日新聞社刊)と今野さんの『同期』(講談社刊)が、ほぼ同時期の刊行なので…“罪深き同期”という企画。
これは、オイラと今野さんは作家キャリアが同期ということもあって…それに引っ掛けたものでもあったのです。おかげさまで当日はたくさんのお客さまに来ていただきました。
そのお客さまの中には、今野さんのファンでオイラの小説はまだ読んでいないという方もいらしたので…かねてより安寿と厨子王の読者をゲットすることに前向きなオイラは、今野さんの読者もゲットできることで、じつに充実したイベントだったのであります。
終了後は近くで食事をし、カラオケボックスに行って楽しく騒いで過ごしました。
で、今週はラジオの収録。
作家の幸田真音さんがパーソナリティをつとめる文化放送の「幸田真音のIt's Mine!」(毎週土曜日朝7:00〜7:30)に出演しました。
まず驚いたのは文化放送の社屋。四谷三丁目にあった旧社屋しか行ったことがなかったオイラは、すっかり様変わりしてきれいになった浜松町の社屋にビックリでした。
幸田さんとは映画の試写会やゴルフコンペなどで何度か顔を会わす機会はあったのですが、ゆっくりお話しするのは今回が初めて。番組中はオイラのことを立ててくださって…楽しいおしゃべりができました。
放送は9月5日と12日の予定。早起きできたらぜひ聴いてみてください。
最後に訃報。
「オール讀物推理小説新人賞」と「松本清張賞」の二度にわたって選考委員として関わった…北重人さんが亡くなられてしまいました。
デビューが遅かったのでこれから本腰を入れて執筆に取り組まれるものと思っていたし…その艶のある文章がオイラはたいへん好きだっただけに、たいへん惜しまれます。
今年は栗本薫さん、海老沢泰久さん、そして北重人さんと作家が次々と亡くなられていて、ひじょうに辛い夏だなあという印象があります。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
前回までのおはなし
九州に行ったり関西に行ったり箱根に行ったり谷中に行ったりしながらひいひい小説を書いていたオヤジは、とうとうお化けのお祭に行くことになったのだった。さて今週は。
大長編ですよ。
◎序◎
講談社文庫「ブレンド・ミステリー」の原稿添付メールの送信をクリックしたその時、もうお迎えのクルマは一時間以上家の前に停っていて、東京駅にはTくんが突っ立って僕を待っていたわけで。
しかも東京駅で突っ立って待っているTくんのところに中央公論新社N倉(異の社員)がなにやらハコを届けたらしく。ハコを持ってひとり突っ立っているおじさんというのはやっぱり不審者っぽいので、急いで行かなくてはなるまいなあと。
というわけで大慌てで身支度をしまして、一週間分のでっかい荷物を積み込んで、出発したわけであります。
ええ、あちらの世界へ。
向ったのは京都でございます。
お化け大学校京都キャンパスで行われます第一回『化け大祭』ですね。
予定より大幅に遅れまして、定宿に入った後、まっすぐ向いましたのが「京都国際マンガミュージアム」でございます。
こちらでは↓これが開催中でありまして。
姫路の兵庫県立歴史博物館との合同企画ですから展示品はほとんど同じ内容(一部変わっています)なのですが、こちらはまた独自の工夫が凝らされているとか。
そこで、先乗りしておりました全日本妖怪推進委員会化け大購買部店長Cと、松野くらさんらと合流し、一般客を装って(なぜ!)観に行ったというわけであります。こうでもしないと観られませんからね。速攻でバレましたが。どうしてだろう。
そんなわけで学芸員の方の親切な説明も受けることができたわけですが。
姫路との一番の違いは、展示品が「近い」ことでした。展示スペース自体は京都の方が狭いのですが、その狭さを逆手に取ったなかなか見ごたえのあるプレゼンテーション。お子様目線でも十分楽しめます。なんたって(ガラス越しとはいうものの)絵巻までの距離が二十センチという大迫力。
いや、だからといって顔面べったり付けたりしちゃダメですよ。お掃除たいへんですから。
壁掛けの浮世絵なんかも、すぐ目の前。
だからといって指で触ったりしちゃダメですよ。お掃除たいへんなんですから。
それから、マンガミュージアムだけあって貸本漫画や紙芝居などのラインナップは補強されておりまして、「あの土偶」なんかの数も増えていたりしまして。諸星大二郎ファン(特に細かいかた)は必見です。
と、まあ特別展もいい感じなのですが、マンガミュージアムそのものがまたイイ感じなんですねえ。老いも若きも、外国のかたも、みんなマンガ読んでます。学校の廊下でマンガを読み耽る人々。外ではビールを飲んだりしてくつろぐ人々。なんだかイイ感じですよ。
特別展は八月三十一日まで開催しておりますので、まだ間に合いますね。
◎破◎
でもって翌朝、僕は何故だか扇子に揮毫を。そう、この扇子こそTくんが預けられたハコの中味でございます。
中央公論新社謹製京極白扇子。白は白いまんまが綺麗だろうと思うというと、いやいや白地は何かを書くためにあるんですという中公N。で、ハンコも何種類もあるわけで。
化け大購買部で「異の世界」をお買い上げいただいた方へのサービス用に製作した商品なのですが、原価がかかってます。だから手間もかけろと。異の世界シ
リーズはとても良い企画なので、ひとりでも多くの方の手に取っていただきたいですし、シリーズ存続のためには一冊でも多く売れて欲しいわけでして。で、O
塚くんも合流、大量のサインを書き終えまして、いよいよ太秦に出陣であります。
店長C、松野さんに委員会年寄り梅沢、角川書店Tさん、Oくん、それから世話役村上健司くんも加わりまして購買部の準備開始。
今年は、第一回の化け大祭ということもあり、購買部は委員会のほか、角川・中公・小学館に加えてメディアファクトリー、講談社、新潮社も加えた大連合。
講談社文三からK北くんが準備要員として派遣されてまいりまして、それから新潮社からは青木大輔(仮名)も(出演者なのに)お手伝いに駆けつけてくれまし
た。遅れて駆けつけた中公N倉も大回転。過去に例を見ない大作戦(というか、イニシアルだけでは区別が付かない人数になってるじゃないか)。
ことしはオリジナルのノボリなんかも作ってみたり。
設営準備が済んでからはイベントの打ち合せ。翌日バスツアーを控えた多田克己さんも合流しまして、ものすごく久し振りに「妖怪馬鹿オリジナルカルテット」が顔を合わせました。何年も経っているのに、やっぱり馬鹿でした。ぼくら。
馬鹿は打ち合せの方が楽しかったりするもので、夜中までごちゃごちゃと。
◎Q◎
そしていよいよ初日。購買部は朝も早よから設営でございます。
前日準備要員に加え、推進委員会の秘密兵器・S(餅)、メディアファクトリーの編集R(副店長)、五所川原乱子さん、講談社小説現代のK城さん、中公の
助っ人T嶋さん、新潮社からO場くん、T山さん、角川の新兵器・F沢さんも参戦。11時開店に向けてコマネズミのように働いたわけであります。
今年はセット商品に化け大ポイントがつくため、手続きがやや煩雑。そこでポイント要員として角川デジックスの人なんかもスタンバイ。悪の元締・編集長郡司が登場し、荒俣御大が御到着されまして、いよいよ化け大祭のスタートであります。
本日のワークショップはおなじみ日本物怪観光・天野行雄さんによる「妖怪玩具を作ろう!」、こちらもおなじみ化野燐さんの「妖怪事典を作ろう」、そして畑
中純さんの「妖怪画を描こう!」。それからライブハウスなどで活躍中のマストワンさんご一行による「妖怪ライヴペインティング」。大盤振る舞いです。それ
から、怪談方面からは木原浩勝さんの「京都怪談」。そんなわけで、天野・化野・木原というよく知った顔もウロウロとしております。
また、例年どおり「ゲゲゲの楽園」さんや国書刊行会さんも出店されておりまして、ビジネス社から新刊が出たばかりの山田誠二さんもプロモーションブースで参加。新刊のほうは購買部で販売いたしました。ほんとうに知った顔ばかり(笑)。
でもってひときわ目をひくのが「雲外鏡の館」というブース。これは、な、なんと全身コピー。ウラでO塚くんがすでに書いていますが、なかなかオモシロイです。
化け市化け座では↑の天野さんの他、風眠庵・加藤圓正くん+妖怪銀細工田中屋さんや、てのひら怪談の岩里藁人さん(第7回ビーケーワン怪談大賞受賞した
て! おめでとうございます)や怪大賞の瞳硝子さんなんかもお店を出していらっしゃいまして、どういうわけか田辺青蛙くんが正座して山下昇平さんのお面を
売っていたりもして。なにをしているんだキミは(笑)。それに妖怪古書市は考えていたよりはるかに充実した品ぞろえ。つい買ってしまうのは悲しい性であり
ます。
他にも、怪大賞作品や畑中純さん、志水アキさんの原画展示、お子様向けワークショップ(折り紙や紙芝居)や、ふる里お化け市、妖怪プロジェクトライブなど、本当に盛りだくさん。
そんなこんなで中村座でのイベント開始。まずはバスツアーから抜けてきた多田さんを加えた馬鹿四人による「妖怪馬鹿のススメ」。
青木大輔(仮名)さんは、まあ馬鹿の仲間ではあるのですが、実は有能な編集者でもあります。しかし、まあ有能とはいえ馬鹿であることに違いはありません
(妖怪馬鹿に出てますからね)。でも編集者ですから、イベントに出たりすることはないわけで。いや、そもそも小説家だってライターだって研究者だってこん
なイベントには出ませんからね、普通は。
でも、有料イベントですからね、いいわけはできません。ご来場のみなさまには楽しんでいただかなくてはいけないわけで。
で、芸人でもない我々がお客様を楽しませるにはどうしたらよいかということをつらつら考えまして、結局「普段のままをいかに見せるか」だろうという結論に
なったわけです。ええ、たしかに新潮文庫『妖怪馬鹿』は、「読んで面白いように」いろいろと調整してあります。じゃあライブなら面白くないのかといえば、
それは違うわけですね。実はライブのほうが、もっと馬鹿なんです。そのまま文章にしちゃうとイカンというだけ。つまり、ちゃんと素が出せれば良いのではな
いかと。
そんなわけで、コタツになりました(なぜ!)。いや、舞台舞台してしまうとみんな緊張してあまり馬鹿にならんわけです。互いの距離感覚は大事なわけで。
で、コタツにはみかんでしょう(だからなぜ!)。なら正月でしょうというわけで、舞台上は正月セットになりました。まったく意味はありません。盆と正月が一緒に来るほどオメデタイということで、まあいいかと。
思い返せば最初の妖怪馬鹿の鼎談も京都で行なわれたわけです。これも何かのご縁でしょうと、京都の妖怪についてダラダラと語らせていただいた次第。
多田・村上・青木・京極の、おおむね普段通りの感じ(それはまあ、ややセーブしてはいましたが)になったかと。どうもスイマセン。
多田さんは終わり次第バスツアーの続きに出発。忙しいですよ。
続くイベントは荒俣宏教授の「お化け考現学」。ワークショップでご活躍された畑中さん、マストワンさんをゲストにお迎えし、アラマタ教授がお化けトークを繰り広げました。
畑中先生の『オバケ』(光文社)は、妖怪好きなら一度は読んでおきたい傑作であります。このたび完全版が発売されたのでウレシイ限り。
でもってアラマタプレゼンツ「お化けオークション」。僕は司会進行、オークショニアは荒俣教授。
なにやら撮影されていたゲゲゲ組の声優さん達も顔を出してくださいまして、顔だけならず出品もしてくださいまして、出品だけならず落札者と写真まで撮ってくださいまして、ブラボーであります。
鬼太郎の高山みなみさん手作りちゃんちゃんこやアマビエの池澤春菜さんの「予言CD」なんかは、絶対に入手不可能ですからね。カワウソの丸山優子さんの出品したなんだかワカラナイものもスゴイですが。
全24点もの出品がございました。間に合うのかこの時間で。
しかして、サクサクと捌く荒俣オークショニアの手腕はさすがでありました。しかも、びっくりするほどのお得価格であります。あの『宝石』創刊号(江戸川乱
歩編集・横溝正史の本陣殺人事件第一回掲載)に『金羊毛』(東雅夫編集・幻想文学の前身)がついて、その他四冊も稀少雑誌がついて、その値段で落とします
か荒俣教授! こりゃあラッキー以外の何ものでもありません。って、僕が下に行って「入札してえ」と思ったほどで。
僕が出品したのは、講談社100周年の記念に描いたお化けの絵に加筆・加工を施した、未発表イラスト。落札されたのはこちらの方。
ありがとうございました。
そんなわけで百鬼夜行が湧き出まして初日はなんとか無事に終わったのであります。
と、思ったら。
なぜか活発に活動しているゲゲゲ組のみなさん。なぜ角銅博之さんが撮影しているのさ。どうして三条陸さんがレフ板を持っているのさ。というか、どうして鬼太郎や猫娘や呼子やアマビエが(本当に)いるのさ。
でもって、どうして僕が演技をしているのだ。何なんだこの手作りの脚本は(笑)。何かさせられたわけですよ。陽が落ち切らないうちに。というか落ちたら落ちたでライティングをしてくださるスタッフのみなさん。
あ、そういえばここは本来映画村じゃあないか。
つうか道を歩いていてもカッパだの天狗だの雪女だの豆腐小僧だの、そういうお化けに知り合いが多いというのはどうなのか。「やあカッパ、元気?」「元気元気」「じゃあ尻小玉返してくで」「やだ」とか、およそ普通の会話じゃないですから。
その後、中打ち上げがございました。最終日は物販組の撤収に時間がかかるため、本日に繰り上げたわけでございます。荒俣教授のねぎらいと励ましに、関係者一同もうもうと怪気炎を上げた次第。
で、打ち上げ終了後の物販組のミーティング中、編集Rのケイタイに黒史郎くんからの励ましメールが。しかも変な顔写真つき。それがあまりに変な顔なので悔しくなったらしく、編集Rがその辺にいる人の顔を変に撮って返信。これが、実に変。というかバカ過ぎ。
人の顔というものは、アングル次第でこんなに変に写るのかという、まさに。未加工で未演出なのに。うははははは。ヒドイ。変な顔みて笑うだけという、ほと
んど幼稚園児並みの行いなわけですが、腹の皮がよじれるほどヒドイです。これで「化けづらバトル」イベントとかできないものでしょうか。笑い死ぬこと必至
です。馬鹿だなあ、僕ら。
◎完結編◎
二日目、化け大祭・京都キャンパス最終日であります。
中公N倉、新潮青木に代わりまして、小学館A石くんが購買部に参戦。
化野燐、山田誠二ご両人による著者手売りもアリ。さらに新刊が出たばかりの石神茉莉さんも来てくださいました。
で、ウラにありますとおり、合間を縫って雲外鏡ブースで馬鹿な写真を撮る僕ら。普通に撮れよ大人なんだから。いや、これも昨夜の「化けづら」の延長なのであります。ほんとうに馬鹿だなあ。
そして本日のワークショップは、おどろきの松谷みよ子先生の「怖い話、不思議な話」。いやー、小学校一年生のある日、風邪を引いて休んだ日に読んだ『日本
の伝説』(講談社)が、僕の人生を決めちゃったようなところがありますからねえ。僕にとって松谷先生は水木大先生に次ぐ偉大な存在なのであります。こんな
ところでお目にかかれるとは。
それから「怪」でもご登場いただいた尾崎尚子さんの「お化け友禅染め体験」、一昨年も実演販売をしていただいたアダチ版画さんの「江戸浮世絵 刷り師体験」。
二日間にわたって行われたワークショップはいずれも大盛況だったようです。残念ながらどれも人数に限りがある企画でしたので、参加できなかったかたも多かったようです。申しわけありませんでした。
で、午後一番のイベントが荒俣宏プロデュース「化け大生交流会」。
いや、実際たいへんな交流が。荒俣教授に呼び込まれた妖怪馬鹿三人も、化け大生とスゴイ交流を。いや、こりゃあ交流会でしょう、実際。
村上くんはステージの合間を縫って取材もするので大変です。多田さんは国書刊行会ブースでサイン会。荒俣教授は各ブースに差し入れを持って行ったり、お手
製のポストカードにサインをしたりと大回転。僕も、サインやらリハやら調整やらあっちに行ったりこっちに行ったりのドタバタ状態。
購買部の売り子のみなさんも立ちっぱなしの売りっぱなしで、ホントに休む間もなし。スタッフ一同大わらわ。いやー、まさに宴。
続く中村座のイベントのほうは、まず「妖怪横丁の暮らし方・ゲゲゲ遊びのすすめ」でございます。昨日から会場に出没しておりました鬼太郎くん(高山みなみ
さん)、猫娘(今野宏美さん)、呼子(中山さらさん)、アマビエ(池澤春菜さん)に加え、ねずみ男(高木渉さん)が登場。進行は僕。
みなさんは
いうまでもなく第五期「ゲゲゲの鬼太郎」の声優さんたちなのですが、一旦放映が終わっている現在も、鬼太郎だし猫娘だし呼子だしアマビエだしねずみ男なん
ですね。どうもホンモノに なっちゃったようで。そんな「ゲゲゲ組」のみなさんに楽しい人生の「遊び方」をご享受いただこうという趣向。
なんたって自主的にいろいろ作ってしまってますから。しかも、なにやらオリジナルのをどりも作られてしまいまして。ゲゲパラ。そんなをどりもご披露いただきました。
そしてそして。水木しげる二代目、水木えつこさんがご到着。
荒俣先生との「水木式妖怪探検学」。
一番弟子と二代目による、他では聞けない濃くて深くてオモシロイ水木ばなしが繰り広げられました。
そしてそしてそして、ようやくグランドフィナーレ。
郡司編集長の司会で、荒俣教授、妖怪馬鹿三人、化野・天野・木原のお三方、ゲゲゲ組のみなさん、そして松谷先生もご登壇。過去六回行われた「怪大賞」の受賞者の中から、大賞を受賞された三人の方(アマヤギ堂さん、つなきつさん、氷厘亭氷泉さん)の表彰式が行われました。
授与された表彰状は↓こんなのです。僕がデザインをさせていただきまして、水木総長が署名をしてくださいました。
で、荒俣教授の総評がございまして、いよいよラスト。荒俣教授のご指名で、僕が僭越ながら今回の総括を(総括というほどのもんじゃあございませんでしたが)させていただきました。
続いてゲゲゲ組のみなさんのご指導による場内総パラパラ。ゲゲゲの唄で、会場が一体になりますてえと、どこからともなく涌いてくる妖怪ども。もう、お客さ
んも出演者も(講師も生徒も、なのかしら)人間も妖怪もまざりあってしまいまして、夏の妖怪のお祭は大フィナーレを迎えたのでありました。
うーん、意外にをどりが上手だ多田克己。そして水木えつこさんもかなり上手だ。
まあ、段取りに多少狂いが生じたりして、僕と郡司編集長が後ろの方でわたわたと慌てていたのは、もし会場から見えていたとしてもナイショです。
いずれにしましてもみなさんのご協力で第一回化け大祭は大盛況を以て終了することができました。
これも、ご来場いただいたみなさんと、東映太秦映画村スタッフのみなさん、ご協力いただいた多くの関係者の方々のお蔭でございます。この場を借りまして感謝の意を表わしておきたいと思います。ありがとうございました。
総長であらせられる水木大先生にも、なんとか叱られないで済みそうです。
お化け大学校はまだまだ続くようですので、続く告知をお待ちください。
◎おまけ◎
終了後、恒例の有志による慰労会が行なわれました。高野山金剛峰寺、熊野本宮などに参拝いたしまして、温泉につかってまいりました。わははははは、何とか生きて戻ったぞ。
年寄りなので一日二日温泉に浸かったくらいでは復活しないわけでありますが、まあとりあえず生還はいたしました。
そんなこんなで、息があったらまた来週。
編集者Sのウラ情報
訃報が……
海老沢泰久氏、北重人氏と訃報が続いた。ともに60歳前後。まだまだこれからという年齢だけに、残念です。ご冥福をお祈りいたします。
さて、60歳にはもう少し、という大夫と今野敏さんとのトークショー&合同サイン会、多くの方にきていただきありがとうございました。どちらに気をつかったのかは知りませんが、多くの方が2冊ともお買い上げいただき、どちらかが手持ち無沙汰という悲しい状況は回避できました。
今野さん31年、大夫30年と長い作家生活を続けているふたり、いまのところ健康面の不安はなさそうです。
5月に亡くなられた栗本薫さんや海老沢さん、北さんの分まで頑張って書き続けていくと思います。でも皆さん、早いですよ。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
宇大極宮大作戦
宇がなければ、元ネタわかりませんよね、コレ(再)。
何に使いましょうかねー。
「赤塚不二夫展」に行ってきたウチの男の子たち(ノリノリとオーツカ・ハル)が
「あのグッズ買った?」
「買いました買いました!」
とか、真っ昼間から二人で盛り上がっているのを、アキレながら見守っておりましたワタシ。
そんなワタシに、オーツカ・ハルはお土産を渡してくれました。
バカ田大学ノート。(皆へのお土産用に、10冊ぐらいまとめ買いしたらしいです)
どうもありがとう〜〜〜♪
さて、何に使いましょうかねー。
週末から解禁!
ボーコーエンもすっかり良くなりました。
この週末から解禁しまっす! ビール! 酒!
お見舞いやアドバイスのメッセージをたくさんいただきました。あらためてお礼申し上げます。
ありがとうございます! ぺこ。
ノリノリ編集後記
「シェーッ!」
松屋銀座で開催中の「追悼 赤塚不二夫展 〜ギャグで駆け抜けた72年〜」を観てきました。初日に。
会場に入ると自然とニヤけてしまいますねえ。そして場内で繰り返し流れる「シェーッ!」の声を聴いていると、「シェーッ!」ポーズをしたくてウズウズしてきます。
見所はすべてですが、“「シェーッ!」オンパレード”コーナーに展示してある京極さんの「シェーッ!」ポーズ写真は見落とさないように。笑えます。
同コーナーの村上隆さんの写真とはある共通点があったので見比べてしまいました。みなさまもぜひ会場でご確認くださいませ。
でっ…わたしの「シェーッ!」ポーズ。
グッズ販売コーナーで買い物してテンションあがっちゃって…記念に撮りました。かぶっているのは買ったばかりのイヤミキャップ。
でも、うれしさと恥ずかしさのあまり…ポーズがあまくなってますね。
上げた右手のひじが曲がってるし、左手はもっと上でなきゃ。撮り直したいです。そのときは靴下を履いてビロ〜ンとのばそうと思ってますが…。
(赤塚展の会場デザインは祖父江慎さん。ステキです…ノリ)
アンケートから
今週の誤字・脱字コーナー!!!
◆今週の誤字・脱字コーナー!!!
「編集者Sの裏話」で、"大きな売り場が作られていまし、もっと売れ・・・"
これって、"作られていましたし"ですよね・・・
まるひの打ち間違い?それとも原稿?
これで2回目の投稿!なんかうれしい!
◆まるひさま
2度目の「間違い探し」なのでございます〜〜〜(ぺこ)
編集者S様の2行目「いましたし」かと存じます。
・S氏にもらった原稿をチェックしたのはワタシですが、気がつきませんでしたー。テヘ(←マヌケ)。
おふたりそろって2度目のご指摘、ありがとうございまっす!(まるひ)