大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第377号 -
2008/12/12
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
「ほぼ日刊イトイ新聞」で…
来年から小説を書くことになりました。
その連載を始めるにあたって、糸井重里さんと「ほぼ日」の本社で対談をしてきました。
糸井さんとは以前どこかで一度会ったことがあるよなぁ…と思っていたのだけれどオイラにそれ以上の記憶はなく、糸井さんが覚えていてくれました。“巨人ファンvs中日ファン”というテーマで、雑誌の座談会をしたことがあったそうです。もちろんオイラは中日ファンなのだが、糸井さんから開口一番、
「あのときのテンションは今も変わっていませんか?」と聞かれ、
「最近はプロ野球に興味を失っていましてねぇ…」と答えたところから対談に入りました。
ご存じのとおりオイラは、インターネットやWEBとは無縁な人間。
だけどこのHP『大極宮』もあることだし、それなりに自分の考えも持っている。そのあたりについてとか、あるいは小説家という職業について話しました。
当日は「ほぼ日」の愛読者で“ほぼ日手帳”を愛用しているまるひがめずらしく対談について来て、糸井さんにサインをもらっていた。
対談終了後は、同行していたK文社の鮫番W氏やジャンゴと食事。
お酒も飲んできました。まあそこで感じたのは…歳の瀬が近いにもかかわらず街に人が出ていないこと。ここ数年で一番の少なさでしょう。世の中、そうとうな不景気感が漂っていますね。
オイラ個人の感覚でも、連日ニュースで報道されている業種だけでなく出版界も来年は今年以上に厳しい時代が来ると予測しています。
出版点数の減少、刷部数の減少、さらに書店や出版社および作家も含めて淘汰の波が来るのかなあと思ったり…。
とはいえ、厳しい厳しいと言ったところで何も改善はしないので、われわれ作家は少しでも面白い作品を書いて読者の方を引き寄せるだけ。そのつもりでやっていこうと思っています。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー
ゲーム女の生きる道
ついに八十神高校の2年生になれました(^o^)♪
『ペルソナ4』、うちの近所じゃ品切れで、探し回ってしまいました。攻略本も棚に1冊しかありませんでした。大人気!
これを書いている現在は8日で、昨夜始めたばっかりなので、今はまだ序盤も序盤。キャラを動かしながらストーリーを追っかけています。もちろんビギナーモードです。
しかし……ビックリしたので書かずにいられない。
これ、バリバリのミステリーですよね??
連続殺人事件なわけですが、何とまあ奇抜で残酷な手口であることよ。
スタート早々、「この作品はフィクションであり――」という恒例のお断りが表示されるゲームなんて初めてですが、それもむべなるかな、です。
犯人、誰ですか???
いやもう、気になってしょうがないのよ(^^;)。エンディングは分岐するらしいし……。
今晩からバトルできるかな? わくわくです♪
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週のゲゲゲ◎
劇場用長編アニメーション映画『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』が、完成いたしました。
フロク映像(なのに豪華な)『ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎』付き。しかも全国を6ブロックに分けまして、ご当地用に6つのバージョンが作られたという、手の込みよう。まだ全員揃っていない、話題の「妖怪四十七士」もぞろっと顔見せ大サービス。
僕は、まあたいしたことはしていませんが監修の肩書きをいただきまして、汗顔の至り。
で、スタッフ用試写会があったわけです。
まあ、こんなに!! という感じでした。脚本読んだだけじゃわかりません。僕も、なんかあちこち出ているようなのですが、六分割されているのでそれぞれではちょっとだけ。たぶん、気がつかれないでしょう。クレジットもないし。ああよかった(笑)。
鬼太郎役の高山みなみさん、猫娘役の今野宏美さんをはじめ、みなさん各地でキャンペーン中。ありがたいことです。
公開は20日からですが、実は明日13日(土曜日)と明後日の14日(日曜日)、特別に先行ロードショウが行われます。
ひと足先に観たい方、何回も観たい方、毎日観たい方は、明日明後日、忘れず劇場へ走りましょう。
◎今週のサイン◎
ついに、無茶な装幀で話題のくだらない小説集『南極(人)』が完成いたしました。
中身に負けず劣らずの派手でしょんぼりした立派なバカ本になりました。祖父江さん、立派なバカ魂をありがとう。
ってな具合で、書店用サイン本というのを(珍しく)書かされたわけです。書かされたわけです。書かされたわけです。書かされ(もうよしなはれ)。
だって沢山書いたんだもの。でも、なんか南極だけに文言が微妙にわびしい感じになっちゃいました。重ね重ねごめんなさい。
◎今週の移籍◎
「小説現代」(講談社)などに不定期掲載しておりました短編、百鬼夜行シリーズ。
『百鬼夜行・陰』(講談社)として一冊にまとまっておりますが、陰があれば陽がある、というもの。「陽」のほうは、まだまとまっていません(数編は発表されています)。
その『百鬼夜行・陽』を「オール讀物」(文藝春秋)で再開いたします。
第一回は新年号に掲載されます。
ものすごく久し振り。ミステリではありませんが、あの人も特別出演。
こちらもひさしぶり。
そんなわけで押し詰まってまいりましたが、押し詰まっても煮詰まるな、というわけで、また来週。
編集者Sのウラ情報
地味に……
海の向こうでは、とうとうひとつ新聞社が破産しました。広告収入の落ち込みが最大の要因ですが、情報やニュースはネットでという層が増えてきて、販売数も落ちてきていたようです。アメリカ(というか世界的に?)には、日本のような宅配制度が無く、街頭でのスタンド販売が主流ですから、落ち込むと早いのでしょう。宅配制度は部数維持というところでは多少は貢献しているのでは。ですが部数減、広告収入減というのは対岸の火事ではありません。大量に広告費を使っていた企業がこの不況で軒並み削減に走っていますので、広告依存の高いメディアはますます苦しくなってくるでしょう。不況に強い出版は風前の灯火……。
まあ暗くなっても仕方がないので、「大極宮」ぐらいパッと明るくいきます。まず「南極(人)」を読んで、大笑いしてください。地味に宣伝してみました。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
野生の大極宮
三人の中で誰がいちばんの野生児か……。山椒大夫かなーって感じですが、実は厨子王じゃないかと思ってみたり。
「こんにちは。焼きそばです」
私が電話を取ると、かならずこう名乗る作家がひとり……。
誰だかすぐわかりますよねー。そんな人、厨子王しかいませんよねー。
もうこれから「焼きそば先生」って呼ぶしかないでしょうか。
ノリノリ編集後記
ナイツが…
漫才日本一決定戦『M−1グランプリ』決勝進出!
なんだか自分のことのように嬉しいです。以前も書きましたが、ナイツのお二人とは草野球仲間。今も2ヵ月に1回ペースで対戦しています。『M−1』に知っている人がでるなんて…信じられませんね。がぜん応援しちゃいます。楽しみ。
でも『M−1』はキビシイ番組だし生放送だから心配もあります。基本的には「よしもと」のホームだと思うので、ナイツのような「よしもと」以外の事務所に所属する出場者にとってアウェイ感は否めません。
今回の顔ぶれをみると…その「よしもと」に所属する、もはや常連のキングコングと笑い飯が優勝候補か。でもねぇ…この2組はもう十分活躍していて、個人的には『M−1』で観ることに飽きました。てゆうか…画面から面白さよりも必死さの方が強く伝わってきて、リラックスして笑えないんです。去年のサンドウィッチマンのようなゆるい雰囲気が出せたところのほうがウケるでしょう。
あと注目なのはネタ時間。4分ですからね。個人的に、ショートネタしか観たことがない出場者も多いし。ナイツもそうですけど…笑いの山場がつくれるか。
それから、ネタ順もカギですね。前半よりも後半有利。でっ、ナイツの出演順は4番目。3番目と4番目に優勝者はいない…というジンクスがあるそうですが、野球でいったら4番は主砲。
いいじゃないですか〜! チャンスはあるように思えます。堂々と東京漫才をやりきってもらいたいですね。
いやぁ〜来年は、『M−1』チャンピオンのいるチームと野球で対戦したいものです。でも今さら一緒に写真撮ってくださいとか、サインくださいなんて照れくさくて言いにくいなぁ…。
(『M−1グランプリ』は、21日18時30分から生放送!…ノリ)
アンケートから
最後のウニバーサン
◆こんにちは。まだ間に合うのか不安になりつつの再応募です☆
『爆発するウニばーさんよく寝ぼけとる』
…発売日が楽しみですvvv
寒中に向かいますが皆様どうかご自愛くださいませ♪
◆【厨子王への挑戦・最終回】
…。
……。
…………。
『つべこべ言いませんウニもイクラも我慢します婆さん質に入れても構いません一冊買いますいえ是非買わせて下さい』
(…もう思いつきません。堪忍して下さい。発売日,心待ちにしております)
・ギリギリまで頑張った方も、ギブアップしちゃった人も、これまで送ってくださったすべての皆さま、ありがとうございました! そして、お疲れさまでございました。
正解は、発売日をお楽しみにです〜♪(こんなもん思いつく方がオカシイぞ! と見本をぶん投げそうになった、まるひ)