週刊大極宮

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- 第376号 -

2008/12/05

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

むいているのは誰?

 厨子王のりんごは、毎日着々と皮をむかれスタッフたちの胃袋におさまっています。(丸かじりしてるヤツも約一名いますが……)
 

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

お伊勢さん

 雑誌の仕事で伊勢神宮へ行ってきました。4、5年前に家族と行ったときも暖かい季節ではなかったけど、今回の伊勢神宮はほんとに寒かった。樹木が多いこともあって冬になると日当たりが悪いが、祭祀の様子を特別に許可されてじっと見つめている間も、足もとから寒気が這い上がってくる感じ。
 太平洋側で海が近いところだと昼間はそれほど冷えこまないはずなのだが、異様にひんやりとした冷たさがあって…ここの寒さは普通ではない。
 お会いした神職の方も、寒いほうが身が引きしまって、お参りにはこの時季がいちばんよろしいですよ。暑いときは身体がだらけますからと言われていた。それにしても寒すぎる…。
 取材では広報の方や「徴古館」の学芸員の方からいろいろと説明を聞いて、伊勢神宮独特の神秘性と合理性の融合というようなものが勉強でき面白かった。そのあたりのことは『月刊 文藝春秋』の1月発売号から3回にわたってエッセイを書くことになっているので、もし興味があれば読んでみてください。
 あっ…伊勢ではもともと好物だった伊勢うどんと、松坂牛ほど脂が多くないさっぱりとした伊勢牛のお肉を食べてきました。

 で、東京に戻ってきたわけだが…例年に比べてちょっと寒い気がする。
 去年も寒い冬だった印象があるけど、今年もどうやらそうなのか。
 もしかして年のせいで寒さに弱くなったかなと思ったり…。
 あっというまに12月に入って残すところもあと1ヵ月を切り、忘年会の話などもちらほら聞こえてきたが、寒いのが嫌いなオイラとしては、ちょっと心配なところであります。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 今週はお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週の偲ぶ会◎

 実相寺昭雄さんが旅立たれてはや二年。三回忌と、偲ぶ会が行われました。
 会場には二百人もの方々がひしめいておりまして、実相寺カリスマ性いまだ衰えずであります。
 司会は寺田農さん。僕のテーブルにはNHKスペシャル『肉眼夢記』でお世話になった方々、そして佐野史郎さんや、恐怖劇場アンバランスやウルトラのプロデューサーである熊谷健さんなどがいらっしゃいました。
 僕はぎりぎりまで出欠が決められず、なんとか間に合ったという感じだったのですが、着いた途端に寺田さんが「京極さん挨拶お願いね」なんておっしゃるものでビックリドッキリでありました。何も考えてませんから、はい。
 で、濃い、しかも偉い、しかも大勢の方々の前で、何かしどろもどろの寝言のようなことを申し上げましたです。

 で、いらっしゃっていた漫画家の加藤礼二郎さんと久し振りにお会いしまして、でもって河崎『電エース』実監督にもご挨拶を。ギララの逆襲ですよあなた。イコちゃんですよ。全部沈没ですよ。
 一番びっくりしたのが、流水大賞作家の中沢健さんがいらっしゃったこと。まあ、いらっしゃったことよりも何よりも、中沢さんは、僕がその昔『ルー=ガルー』を書く前にやっていた『アニメージュ』(徳間書店)の未来予測募集企画の投稿者だったことに驚いたわけですが。
 いやー、はっきり覚えています。いわれてみればお名前もそのまんま、いま売り出されている彼のキャラクターグッズのキャラも(ほとんど同じものが)描いてあったと思います(ただし鉛筆描きだった記憶が)。
 中沢さんは「やがて自分が人気作家になる」という未来予測(笑)を立てて応募してくださったわけで、僕は「2013年くらいならなってるかもねー」的なコメントをしたのだそうで(自分のコメントは覚えてませんでした)。予言してしまった……。

 それはさておき。
 会場では実相寺監督の秘蔵VTRが流されたり、なななんと、冬木透先生おん自らが、ナマピアノで「怪奇大作戦・京都買います」やら「ウルトラセブン」やらを演奏されたり(泣く人燃える人多し。特撮の場合、というか僕らの年代がそうなのかもしれませんが、萌えじゃなく燃えなんですね)。
 奥様である原知佐子さんのご挨拶で、盛大な(なぜか明るい)偲ぶ会は幕となったのでありました。
 

◎今週の全日本妖怪推進委員会◎

 ええと。去年酉の市で熊手を買っちゃいまして。まあ、一度買っちゃった以上は今年も、ということに。
 でもって、三の酉がたまたま古典遊戯研究会の日だったもので。

去年買った今年の熊手

 ↑ これが去年買った今年の熊手。


 で、花園神社に行きまして。

選んでます

 ↑ 選んでます。


決めました

 ↑ 決めました。
 色違いですね、おおむね。


よろこぶみんな

 ↑ で、よろこぶみんな。

 真ん中ががぶ飲み店長。化野燐さん、石神茉莉さん、東亮太くん、松野 くらさん、五所川原乱子さんもいます。後ろでぷるぷるブレているのは村上健司くん。埋もれているのが梅沢年寄と郡司編集長。
 そんなこんなで来年も妖怪推進委員会をよろしくお願いいたします。
 

◎今週の悪巧みやなにか◎

 もちろん、言えませんが、来年再来年の仕込みがもろもろ。
 そんなわけで、また来週。

編集者Sのウラ情報

ことしも……

 ことしもミステリーベスト10特集の時期がやってまいりました。年々早まってきているのは気のせいでしょうか。週刊文春はもっと年末近かったように記憶しています。早川書房も参入して、市場は賑やかになってはいるのと思うのですが、肝心の中身は、Aで1位のものがBでは2位とか、変り映えしないなというのが正直な感想です。各誌投票する人たちの人選が、そんなに変わらないからでしょう。上質のブックガイドは必要だと思っていますし、各誌ミステリーベスト10も、その一角を担っているのは間違いないでしょうが、もっと個性をと願うのはわたしだけでしょうか。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 大極宮バカ一代
 大極宮にバカがつくと、なぜか喜ぶワタシ♪
 

まだ夢の中

 そんな感じです。

ジュリー祭り手ぬぐい

 はぁぁぁぁ。
 

ミーハーですみません

 12月8日の月曜日、大沢がとある方と対談をする予定でして。えー、ワタクシ珍しく同行することにしました。
 なぜかというと、そのお相手のサインが欲しいからです!
 ミーハーですみません。うひ。
 でも、写真は(ケータイで?)ちゃんと撮ってきますからねー。いつ載せられるかは、今のところわかりませんけれどもー。(←思わせぶり)

ノリノリ編集後記

中島みゆき『夜会Vol.15』

 ではなく…『ライオンキング』を観に行きました。
 いつものことながら、オープニングでゾウが登場してくるとイッキに入りこめました。僕にとってはわかりやすく最高の“つかみ”。ゾウ…スベリ知らずです。劇場自体が普通なので、はじまるまではあまり気持ちの昂りはないんですが、ゾウでスイッチ入ります。イイですよ。
 で、今月は『キャッツ』。
 これはもう、劇場に入った瞬間からちょっとテンションあがります。劇場自体がセットですからね。イスに座ったらネコ目線。あとは雰囲気にどっぷり浸かり、ポカンと口を開けて観てれば感動まちがいなし。いまから楽しみ。まだの人にはおすすめです。
(今年も酉の市で“かっこめ”を買いました…ノリ)

アンケートから

ををを!

◆まるひさんへ
「りんごりんごりーんご♪」
 このくだり、見た瞬間からあのメロディが頭の中に浮かびました。
 続きを読んで「人間椅子で正解だったのか!」と。
 私も人間椅子は好きでCDもよく聴きますしライブも今年は3月にワンマン行きました。
 12/19は残念ながら都合で行けません。(私の兄が行くと言ってました。笑)
 まるひさんの音楽話、私もメタル好きバンド好きなので楽しいです。
 また何かあったら書いてくださいね♪

・ををを! なんて嬉しいことを! これからも気合いを入れてメタル話を書きまっす♪
 人間椅子のライブで変なオバサンを見かけても、生暖かい目で見守ってくださいと、お兄さまにお伝え願いますー。(まるひ)
 

- 第376号 - 2008/12/05