大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第356号 -
2008/7/04
HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ
何を話すんだ?
次号の「ダ・ヴィンチ」にて、大沢オフィススタッフによる座談会が掲載される!? かも。
必殺技
厨子王の必殺技はなんと“あっちむいてホイ!”と判明。
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
受賞式
先週末から今週あたまにかけて「山本周五郎賞」と「日本推理作家協会賞」のパーティーがあり、両賞をダブル受賞した今野敏さんなどのお祝いに行ってまいりました。
協会賞のほうは…オイラは立場上、受賞式のあとはすべての受賞者の二次会に出席することにしていて、最後に今野さんの会(短編部門を受賞した長岡さんと合同の二次会)に顔を出したのですが、久しぶりに“クソの投げ合い”となってしまい…その夜は銀座で沈没いたしました。
ひろいもの
ダイエット合宿から帰ってきてからこっち、欠かさずウォーキングをしています。そんななか、東麻布で小さな手作りお弁当屋さんを見つけました。初老のご夫婦がふたりでやっているお店で、ご飯は雑穀米を使っていて、おかずは油っこくなくて、でも味がしっかりついていて…美味しいのです。
ウォーキングは青山や原宿方面であったり、あるいは浜松町方面とあちこちに行くのだけども、麻布十番から東麻布方面に行ったときにはかならずこの店に寄って、朝昼兼用のお弁当を買って帰るのが最近はお気に入りになってます。
小さなお店なので、場所や名前を書いてしまうともともとそこでお昼ご飯を買っている近所の方々にご迷惑になるかもしれないから、残念ながら店名はヒミツ。
ダイエット関連ネタ!?
週刊誌の企画で角田光代さんと久しぶりにお会いしました。とてもスマートになっていたのでびっくり。女性誌のダイエット企画をしたそうで、その方法は「食事をいつも2割残す」というやり方。
これを半年間やった結果、5キロ以上のダイエットに成功。ご本人はヤセたことに大変喜んでいました。
この方法…オイラみたいに食事を自分で作る場合は(まあ、角田さんもそうなんだろうけど)、自分で作ったものを残すというのにちょっと抵抗がある。毎日、家で食事をしていて、残したものを翌日食べられればよいが、外食の予定などが入ってしまうと、結局残した分は無駄になってしまう。今はとくに時節がら。
やはりオイラにこの方法は、なかなか難しいなあと思ったしだい。
それと、だんだん慣れてくると、2割残しを計算して2割増しに作ってしまいそうで…情けない不安を感じたりしてしまった。
角田さんは、ときおり麻布方面でもお酒を飲まれているということなので、おなじ誕生日同士として今度ぜひ近所で一杯やりましょうと約束をしてきました。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週のおめでとう◎
先週は山本周五郎賞の授賞式がございましたが、今週は日本推理作家協会賞。
長編賞は、ひきつづき(笑)われらが盟友・今野敏さんの「果断 隠蔽捜査2」。
短編賞は新鋭・長岡弘樹さんの 「傍聞き」。
評論その他部門は、最相葉月さんの 「星新一 一〇〇一話をつくった人」と、紀田順一郎さんの 「幻想と怪奇の時代」でございました。
今野さんは、長く活躍されております大先輩でございまして(何かとお世話になっております、はい)、紀田先生はいわずもがなの大御所でございます。
そんなわけで、推理作家協会賞の授賞式会場であるにもかかわらず、幻想怪奇系・SF系の方々のご列席も多く、また作家のみなさんも数多くおいでになっておりまして、賑やかかつ華やか。
珍しいことにわれらが世界妖怪協会ご意見番・荒俣宏さんの姿も。
そして一昨年の受賞者、怪談戦隊幽レンジャー(←今作った)のひとり、コメカミレッド(←これも今作った)こと平山夢明さんもいらっしゃいました。
アラマタ×ヒラヤマのツーショットは、実は初めて。
というわけで妖怪×怪談の邂逅シーンに感動する私。
そして受賞者であらせられる紀田先生と。
妖怪怪談怪奇幻想横並びの図。
会場には東雅夫幽編集長もいらしたので、並んで貰えばよかった気もします。
今野さんと長岡さんの合同二次会にも顔を出させていただきました。こちらも盛況でございました。
受賞者のみなさん、おめでとうございます。
◎今夏の妖怪モノ◎
オモテでも告知がありましたが、今年の夏はなんだかたいへん。
まず8月1日(金)〜8月31日(日)は高尾山天狗イベントキャンペーン。その一環として8月2日、3日に『天狗サミット』が行われます。
8月2日(土)は妖怪推進委員会の村上健司くんによる「天狗入門講座」、春風亭正朝さんの「落語の中の天狗・天狗裁き」、御護摩儀式見学、そして僕と村上くん、郡司怪編集長の「怪ラヂヲ」チームによるパネルディスカッション「天狗を語る」。
8月3日(日)も、「全国の天狗スポット研究」「昔話の中の天狗」「特別講座・天狗と修験者」と盛りだくさん。会期中は高尾山口駅構内でパネル展「天狗を知るための100枚」の展示が行われるほか、いろいろと天狗モノが。もう天狗づくしの一箇月。
天狗好きはぜひ。
それから8月20日(水)〜8月27日(水)の八日間は名古屋ドームで『妖怪フェスティバルinドーム』が開催されます。
なんと名古屋ドームがまるごと妖怪だらけに。ブースごとの特別展示(鬼太郎の歴史がわかる『鬼太郎博物館』、妖怪資料満載の『妖怪大博覧会』など)のほか、お化け屋敷系のアトラクション(『最恐!都市伝説ホラーハウス・あきら』『映画「シャッター」ホラーハウス』)、さらには参加型アトラクション『ゲゲゲの鬼太郎』、そして日替わりのトークイベントなんかが行われます。
もちろん「怪」ブースもあります。こちらには、荒井良・作の例の張り子が勢ぞろい……するかもしれません。『妖怪大博覧会』には、希代の妖怪コレクター湯本豪一さんのコレクションをはじめ、あの「くだんちゃん」ミイラまでがずらり。稲生物怪録の三次市、水木しげるロードの境港市も参加する予定。
トークイベントは、20日(水)オープニングの「妖怪サミット」(僕と、荒俣さん、郡司編集長、そして妖怪的ゲスト)、23日(土)はみうらじゅんさんのトークショー(ともに有料)のほか、化野燐×木原浩勝「妖・怪談義」特別編や多田克己×東雲騎人「妖怪謝肉祭」特別編、「怪」のトンデモ祭りで人気の杉岡幸徳さんのスライドショーなどが予定されています。
妖怪好きは、ぜひ。
で。
恒例の、例のヤツも、もちろんあります。
◎今夏の例のヤツ◎
はい。今年も京都・東映太秦映画村は、妖怪村になっちゃいます。
7月19日〜8月31日まで、映画村妖怪まつりが大開催。
23日と24日は「大祭」ということで、〜世界妖怪会議+『幽』怪談ノ宴〜であります。
というわけで、本年はひさかたぶりに「幽/怪」合同企画(ただし日にちは違います)となりました。
まずは「幽」。
8月23日(土)『幽』怪談ノ宴
第1部『京都怪談』 (16:00〜17:00)
綾辻行人+加門七海+中山市朗+森山東+東雅夫の豪華メンバーが地元・京都の怪談を語ったり聞いたり恐がったり。
第2部『怪談の鉄人』(18:00〜19:00)
平山夢明+福澤徹三+木原浩勝の最強怪談野郎ども(あ、さっき考えた幽レンジャーでいいのか。スジボリブルーにシンミミイエローとかかな)の怪談バトル。でもって、僕は何か郎読したりするわけで(僕は怪談戦隊じゃないですね、きっと)。司会は東雅夫編集長。
でもって、「怪」。
8月24日(日)世界妖怪会議
第1部 『怪ラヂヲ 〜妖怪の周辺〜スペシャル』(16:00〜17:00)
あの怪ラヂヲ(TBSラジオ)が限定復活。京極・村上・郡司のトリオ・ザ・怪による特別公開トークイベントだそうです。
ゲストは妖怪プロジェクトさん。演奏するのじゃなく、かっぱさんとかテングしゃんに話を聞くんでしょうね。
でもって恒例のこちら。
第2部『第13回 世界妖怪会議』(18:00〜19:00)
13回目ですよ。今年は毎度のレギュラーに村上・郡司を加えた世界妖怪協会スペシャルズが、86歳を迎えてなお精力的に活動されるる水木しげる大先生をことほぐ予定。
というか、多田・村上・京極の妖怪馬鹿がそろって壇上に登るのは初めてなんじゃないかしらん。
会場限定オフィシャルグッズやら、妖怪本の販売もあります。売ります、いろいろ。昨年は荒俣先生の突然路上サイン会なんかがありましたが、はたして今年はどうでしょうね。
百鬼夜行も、妖怪盆おどりもあります。
会期中は「ゲゲゲの鬼太郎キャンペーン」やら、妖怪縁日やら、日本物怪観光の天野行雄さんの作品展示やら、黒史郎くんの『獣王』の表紙や『クトゥルー神話の本」などで知られる造型家の山下昇平さんの作品展示やら、しんみみキャラパネル展やら、こちらも盛りだくさん。
てのひら怪談関係のイベントもあるようです(詳細は未定)。
こりゃ大変だ。
◎今夏の歴史的コラボ◎
ええと。本年は手塚治虫さん生誕80周年にあたります。
そこで。ななな、なんと。なんとなんと。
「KITARO×ATOM」
という、夢のようなコラボが、ついに実現。
ええ、「ゲゲゲの鬼太郎」と「鉄腕アトム」のコラボレーションです。
お化けの子と科学の子の合体です。まさに薔薇十字団的(←わかりにくい!)。
この新ブランドのアイテムが期間限定・場所限定でひとあし早く発売されることが決まりました。
場所は調布パルコ(1F特設会場)。期間は7月18日(金)〜8月10日。
鬼太郎とアトムが仲良く一日店長をつとめる日もあるようです。これは歴史的事件です。スタンプラリーなどもある模様。
ヒゲおやじと目玉おやじの競演やピノコと猫娘の競演グッズもあるかも。
日本三大おやじ(←勝手に作った)の二人がそろい踏みとは涙ものです。
いつかは残るバカボンのおやじも入れてほしいという個人的な希望(三人目はダメおやじという説も←だから今作ったな!)。
ううむ。
実は来週も、ナイショ企画の発表が。
……続くなあ。
編集者Sのウラ情報
人間の証明
6月30日、推理作家協会賞授賞式へ向かうため地下鉄を新橋で降り、階段を上がっていると目の前に見慣れた後ろ姿が。森村誠一先生でした。フツーに地下鉄なんですね。たまたまその数日前、先生から電話があり、先生の公式サイトに大極宮のリンクを貼ってくださるということで話をしたばかりだったんですね。「大極宮」はリンクフリーということもあり、ありがたく貼っていただいたんですが、逆に「大極宮」にはリンクページがないので、ここに紹介しておきます。
森村誠一公式サイト
森村さんはカメラが趣味で、いろいろな場で精力的に撮られています。大夫も多数被写体となっていて、サイトの中でもアップされています。コーナーもあるし。交友関係の広さも見て取れますのでご覧になってみてください。オイラもどこかで写っています。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
大極宮・ハー
なんじゃこの「ハー」って??? 三秒ほど考えてしまいました。
あーそっかそっか、と元ネタがわかってから、ちょっとだけ頭の中で遊びました。
「大極宮・ハーーーーッ!」(気合い風)
「大極宮・ハァァァァァ…」(ため息風)
「大極宮・ハァ〜?」(小バカ疑問風)
いや元ネタまったく関係ないし。つーか1分で飽きたし。わはは。
前号書いた富くじの結果
良い夢見させてもらいましたよありがとう。(ハズレ)
パーティの写真は裏でね
カメラを携えてパーティに乗り込んだクマキチが、裏大極宮に写真をたーくさんアップしてくれましたよ。ぜひご覧くださいませね〜♪
ノリノリ編集後記
細川真希展
東京で初めての個展となる『増殖:真希モード』に行ってきました。100号クラスの大作から小さな作品まで、約40点を展示販売していたのですが…まぁ〜なんとも幸せな気持ちになる空間でした。
これだけの作品をじかに拝見するのは初めてでしたが、独特の大きな目をした女の子以外にも目を閉じた表情のものもあってすべて欲しくなりました。しかし、すでにほぼ完売状態。ほんと大人気なんです。残念。
…がっ、偶然にも会場にいらっしゃった細川さんご本人とお話をさせていただきました。年甲斐もなく緊張で汗びっしょり(細川さんに関しては週刊大極宮344号で少し触れています)。作品同様、可愛くてステキな方なんです。びっくりしたのは、細川さんは以前、書店員さんだったとのこと。共通の話題があって少し落ち着きをとりもどしましたけど…(苦笑)。
ちなみに…6月27日、新潮社から発売になった本谷有希子さんの最新刊『グ、ア、ム』の表紙画を担当されています。才能あふれる方々のコラボですね。ぜひ書店でチェックしてみてください。
(帰省する機内で“笑点”メンバー御一行様と遭遇…ノリ)
アンケートから
実は私も買いました〜
◆来ました見ました予約していた「魍魎の匣の箱」!
ボリュームたっぷりのDVDで、ファンの私は見ながら乱舞しました(笑)
そしてこれから二度観をしようかと・・・
・私も個人的に購入したんですが、なぜかモッタイナイ気がしてまだ開封していません。箱の中身はオフィスに届いた見本でちゃっかり確認! DVDも自分のじゃなくてソッチを観ます! うひ。(何のために買ったんだよ…まるひ)