大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第338号 -
2008/2/28
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
芥川・直木賞
授賞式に行ってきました。今回は直木賞が桜庭一樹さん、芥川賞が川上未映子さんと、受賞者がともに女性ということもあってとても華やかでした。それにたいへんな人出で、オイラの記憶のかぎり厨子王が直木賞を受賞したおりの(このときは両賞で受賞者4人)混雑ぶりに匹敵するぐらいでした。
会場ではお二人にお祝いの言葉を述べました。桜庭さんはライトノベルの世界からこちらのジャンルに入ってこられて、まだそれほどのキャリアがないのにポンポンと推理作家協会賞と直木賞という大きな賞を受賞。本人にとっては嬉しいことだけど、一方ではプレッシャーも感じていることだろう。「この先、自分の信じる小説を書いていけば間違いはないと思いますよ」な〜んて話をちょいと先輩面でしたのです。
授賞式のあとは桜庭さんの二次会にも顔を出し、その後はK方先生と銀座に飲みに行ったのでした。
来月になると、また別の文学賞の授賞式や選考会があって、なんとなくあわただしい。花粉症の症状のほうは…日によって出たり出なかったりだが、いずれにしても落ちつかない感じであります。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー
ゲーム女の生きる道
「食神のほこら」も「掛軸裏の洞窟」も、手強いですね。テーブルマウンテン以上に、運に左右される攻略です。2Fや3Fで、テーブルマウンテンではあんなに売りに出ていなかった「やまびこの楯」が2つも並んでると、くそ〜! と思っちゃう。高くて買えません。
そんな折に。
カプコンさんから、PS3の新作『ロスト・プラネット』を頂戴しました。いつもながら、まことにありがとうございますm(_ _)m。
極寒の星。雪と氷。凍りついた景色が広がってます。で、ゲームはアクション・シューティング。武器は多種多様。ロケットランチャーもあります。
『バイオハザード』を連想? いえいえ、違うのよん。
"サウスベース"を思い出すわぁ〜!!
何度もゲームオーバーになったけど、エンディングまで共に頑張り抜きましたよね、香田大尉。
ああ、腕が鳴る(^o^)♪
購入したきり梱包をといてさえいなかったPS3を、取り出すことにいたしますか(^^)。
続報
あのぉ。。。
すごく難しいですね、『ロスト・プラネット』。
これ、カプコンさんのオリジナルのゲームじゃなくて、移植ものですか?
カプコンさんのゲームなら、プレステも三世代目の「3」のアナログスティックを操作して主人公を走らせるのに、視界の向きを変えるとき、いちいちL1やR1ボタンを押さないとならないなんて不便なこと、あり得ないと思うのですよ。
L1やR1を押さないと、どこまで走っても角を曲がっても、この主人公、身体を左右のどっちかにねじ曲げたまんまなんです(-_-;)。
頼むから前を向いてくれ。
『バイオハザード4』がこの操作方法だったら、わたくし、大統領のお嬢を救出するどころか、村を突破することもできずに死んでいたに違いない……。
スネークだって、ガンカメラを避けることさえ難しいのではないかと……。
まあ、現実の戦場では、手放しで前を向いて突っ走るより、そうゆうことの方が多いのでしょうが……。
そっか! これが「リアル」なのか!
「リアル」って、アクションど下手ちゃんを遠ざけるものなのですね(ため息)。
ボタン一発で誰でもスタイリッシュに戦えるという、『デビル・メイ・クライ4』に鞍替えしようかしら。そっちも「リアル」になってたら、どうしましょう(*_*)。
追伸
シューティングと「視点」について考えていたら、ふと思いつきました。
常に後退しながら撃ち続けるシューティング・ゲームって、いかがでしょ?
その名を『殿』。
("との"ではなく"しんがり"と読むんですよ、よい子の皆さん)。
アホですね。ハイ、すみませんm(_ _)m
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の怪ラヂヲ◎
先週にひきつづき、宮部みゆきさんが通りがかっている模様。お題は「ナレーション」。にもかかわらず、やっぱり風邪っぴきな私。
うーん、タイミングがワルイですねえ。出力60%くらいですねえ。
花粉症のかたのご苦労がよくわかりました。
その分、宮部さんがフォローしてくれていることでしょう。
と、いいますか先週の「時代劇」、おそろしくカットされてました。
つうか語り過ぎたんでしょうね。時間も相当オーバーしてたようです。
あんな話やこんな話が……もったいない気がしますが、こりゃ仕方がない。
というわけで本家「怪」
とうとう発売になりました。
今回もスタッフの苦労が染み込んでいて、手に取ると涙が出ます、はい。
一月発行の予定だったので表紙をおめでたくしてみたわけですが、御存じのようにもう二月も終わりますよははははは。
単行本が出た「妖怪の理 妖怪の檻」は「妖怪の宴 妖怪の匣」として新装開店。
水木大先生の新連載も載ってます。
そして南極
ながらく世間様の嘲笑を買っておりました『南極探検隊』シリーズが、ついにファイナル。
「まだやってたのか」「知らないわい」「はやくやめんかい」という生暖かい励ましのお言葉に支えられて、はや10年くらい(よく覚えてません)。
と、いうか途中6〜7年ブランクがあるわけですが。
と、いうより正月に載った赤塚不二夫先生とのコラボ企画に「最終回」と記されてなかったか? という声も聞こえますが。
あれはシリーズの最終回なんですが、今回は雑誌掲載のファイナル。
で、単行本書き下ろしがもう一話あるわけですが。なんなんだ。
いずれもくだらないです。
来月の『小説すばる』(集英社)に載ってしまいます。
それにしても
この週刊大極宮も、七年ですよ七年。
七年殺しをかけられたら死んでますよ←意味不明。
十歳の子が十七歳、七十歳のおじいさんも七十七歳ですよ。歳をとるはずです。でも元気にリニュウアルしたようですし、まだ当分続くようですねえ。
今後もよろしくお願いします。
編集者Sのウラ情報
7年目の浮気
ではなく本気。あけてビックリ。「大極宮」初のデザイン変更に戸惑ったかたも多いでしょうね。7年ですからね、なんといっても。
22日は芥川・直木賞の授賞式。ものすごい人。久々に壇前に報道陣規制のロープが張られていました。ま、テレビなどの目的は芥川の川上さんだったのでしょう。桜庭さんには某番組(放送済)のクルーが張り付いていたようですが。
芥川・直木賞受賞作は今まで数多ある文学賞の中でも「売れる」方だといわれていました。そればかりか既作品も同時に大量重版され、「新直木賞作家」というオビが巻かれお祭り感を醸しだしていました。しかし、最近はそうでもないのです。いや売れてはいますよ。ただ今回なんかの騒ぎに較べると物足りないというか、買われなくなったと思うのですよ。履歴書や自己紹介で「趣味・読書」と書くのが無難というか極普通だったのが、そのうちに変人と思われるようになったらヤダなあと強く感じています(S)。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
ど根性大極宮
件名の歴史は、今後も「過去」の週刊大極宮−番外編で、細々と続けていく所存であります。たまにはアッチものぞいてやってくださいねー。
しっかし「裏」の他に「過去」もできるとは。進化する(?)大極宮ですなー。
次にくるのは「横」あたりか!
今回のリニューアルで
更新のシステムがガラリと変わりまして。まだちっとも慣れてなくて、「があああ、間違えた!」とか「表示がヘンだー、やりなおしー!」などと叫びながら、つっかえつっかえ作業しておりますですよ。
"過去"のページの整理など、間に合わなかったこともいっぱいあります。長く暖かい目で「大極宮」のこれからを見守ってやってくださいませね。
スタッフ全員が気にしているのは、新しいサイトに対する皆さんの印象です。ご意見をどしどしお聞かせくださいませ。
ただ今「裏大極宮」のコチラで、コメント受付ちゅうでっす。もちろんアンケートから送ってくださっても大歓迎。
よろしくお願いしま〜す。
では、スガキヤ食べながらがんばりまっす! どどーんと届いてシアワセ〜♪(まるひ)
ノリノリ編集後記
リニューアル
ホームページ…初めてのリニューアルです。読者の皆さんと同じように、いやそれ以上に我々スタッフもまだ違和感があります。まあ、ボチボチと慣れていきます(いきましょう)。
内容的にはオフィシャルホームページらしく、資料的な部分もじょじょに充実させていく方針です。情報もなるべくこまめにお知らせします。
…と意気込んでいるのですがあくまでボチボチということで。今後ともよろしくお願いいたします。
(花粉症の薬の効きが悪くて困った…ノリ)
アンケートから
体長…
◆「万全の体長」は「体調」ですよね。日によって体が伸縮する厨子王を想像して笑ってしまいました。
◆間違い発見!!
京極さんのコーナーより「万全の“体長”で迎え撃ちたかったなあ……。」は、“体調”ではないかと。こっそり直しておいてくださいね!
いつも楽しく拝見しています。来週29日、何かが起きることを期待しています♪
(他、超多数)
●またやってしまいましたー。トホホホホ。リニューアル後も引き続き「間違いチェック」よろしくお願いしますね皆さま! ぺこ。(まるひ)
- 第338号 -
2008/02/28