第16号へ 第17号 2001.6.22 第18号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼写真館 ▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆自主カンヅメの監獄から脱出し、娑婆へ飛び出すミヤベ・・・で、
打ち合わせ(遊びの予定も含む)のラッシュらしい。

◆京極書き下ろしの落語(第14号参照)を高座にかけるという、春風亭
小朝師匠の7月の独演会。一般発売の前の先行予約で、チケットは
ほぼ完売とのウワサ。当サイトで告知するヒマもなし! さすが!

◆中学生たちの間で、『続巷説百物語』を一気に読むと良くないことが
起こる・・・という話があるとか。新たな都市伝説の誕生か!?
怪 -KWAI network- 「妖怪フォーラム」の書きこみより)

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆熱狂! USオープン
死力を尽くして戦うプロゴルファー…いいねぇ。
タイガーが伸び悩むなか(彼も人間だった)、無名でありながら勝ち
上がり、プレッシャーと戦う姿勢…
メジャー初優勝へ向けわずか70センチのウイニングパットを外した
グーセン。(結局プレーオフの末、優勝したけど)
ゴルフとは機械のように正確なショットを望まれながらも、人間がやる
スポーツなんだなぁ…と、あらためて感じた。
このゴルフ熱が冷めないうちに、早くゴルフ合宿に行きたいわい!

◆仰天! トラブル
インパクの『J−PHONE スカイミステリー』で始まった連載小説
『未来形 J』。
その『J−Sky版』で思わぬトラブルが…
プロジェクトメンバーから原稿のストックが足らないとの催促。
そんなことはないだろうと、J−PHONEを借りて連載中の小説を読ん
でみたら一回分が原稿用紙2枚にしてはやけに読みごたえある。
それに展開が早い。あれっ、もうこんなところなの?
と、手元の原稿と見比べてショック!来週分に突入してるじゃん!!
これじゃあ、ストックが足らないはずだよ!
で、原因を探ったら…
400字詰め原稿用紙を使っていることに問題が。
セリフや段落がかわる度に改行すると縦に20マスあるので空白となる
マスができる(当然)。短いセリフのやり取りだと空白は多くなり
正味300字ぐらいになる(当然)。
このへんのことは出版業界では問題にならないのだが、携帯電話では
大問題だった。
携帯の画面の場合、1行あたりの文字数が少ないので、改行しても
空白となるマスは極めて少ない。
先方は携帯の画面で800字分埋まるように連載していくから、原稿用紙
でいうと一回分につき2枚半から3枚も連載していたわけだ。
まわりにJ−PHONEで読んでる連中がいなかったから気付くのに
二週間もかかってしまった……トホホ。
その間に、一週間分も多く使っちゃって…
近年まれにみる忙しさの中で書いた大切な原稿を…
嗚呼…………………。
業界が違うと、こんな誤解も生まれるのかと痛感。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆自主カンヅメ終了!
書き下ろし『R・P・G』の進行度は…直しを考えると90%かな?
(苦手のあとがきもあるし…)
最終日に50枚も書き上げての初稿完成。枚数は途中から数えるのを
やめちゃったので正確にはわかりませんが…380枚くらいかな。

◆今週のゲーム女のひと言
『タクティクスオウガ外伝』の発売までに、仕事にひと区切りがついた
のでホントに嬉しい。
『外伝』はローディス教国側のストーリーだというし……ということは、
たぶん隻眼のあの方がお出になるんでしょうねぇ、うふふ。

◆NHK金曜時代劇『茂七の事件簿 ふしぎ草紙 』
ビデオで1、2話を拝見しました。
いかにも金曜時代劇だなーっていう雰囲気で嬉しい!
カンヅメ中で、撮影現場への陣中見舞いや打ち上げには行けなかった
けれど、スタッフや関係者の皆さまお疲れ様でした。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆先週の続きだ。
前回までのあらすじ――出版社が次々と繰り出す攻撃に危機一髪、
危ういところで京都に逃れたキョーゴクだったが、しかしそこに待ち
受けていたものは……。
体重が自慢の妖怪研究家。どーん。
坊主頭の妖怪探訪家。びろ〜ん。
んで『怪』とかいう聞いたこといもない雑誌の邪悪な編集長Gさんと
Tさんも!
いや、その前に『ダ・ヴィンチ』とかいう雑誌のKさんと新耳袋担当の
Tさんが!
変わらねーよ。全然いつもとさ。背景違うだけジャン。

まあ、しばらくは逃げ回ってうちの奥さんと買い物してたんですけどね。
奥さんを新幹線に乗せた途端ですよ。ダヴィンチが攻めて来たのは。
インターバルなし(笑)。
「怪談の怪」ステージアップの事前打ち合わせでした。まさか京都まで
追っかけて来るとは、怪談にかけるスゴイ執念。まあ綾辻行人さんと
わずかばかりでもお会いできたのが嬉しかったですが。
で、妖怪馬鹿連中は何なのかというと……。

◆また晴明だ。
お正月CS京都チャンネルで放映した「徹底検証安倍晴明」。
あれが『怪』別冊DVDになるというんですな。
しかし、あれはもの凄いタイトなスケジュールで制作したので、せっかく
だから撮り直したいぞと。
すると私は……はい、ディレクター(大山のぶ代の声で)。わしが映像
編集担当スタッフだった〜のだ(こっちはバカボンのパパね)。
でもってまず多田センセイのテイクをね、実際に話の中に出てくる京都で
撮ろうということに。
久々の現場仕事でした。しかしそれだけでは終わらなかった!
続いて現れたのは……。

◆またまた晴明だ!
と、いっても稲垣吾郎でも野村萬斉でもないのですよ。
元祖・陰陽師作家の夢枕貘さんなのだ!
そして徳島は般若院のご住職、自称「最後のボーズ」宮崎信也さんも、
愛車アルファロメオで颯爽登場。
待ち合わせ場所は設備増築中の晴明神社(単なる待ち合わせ場所に
使ってしまってご免なさい宮司さん。お茶おいしかったです)。
で、何をするかというと、DVDに付く『怪』別冊(逆なのか?)に載せる
鼎談。
この画像もボーナストラックで付けるのだ(納谷五郎風に)という悪の
編集長の画策で、一行は一路貴船に。
川床料理ですよ。アユですよハモですよ。ソーメンですよ。
夏の風情ですよ。良い景色ですよ。しかし。
川のせせらぎ、音量高すぎ(笑)。ざーざーいって音採れないって。
まあそんなことは関係なく貘さんと宮崎和尚と楽しく野趣溢れる食事した
ですよ。傍から見てたら飯くって笑ってるだけだよな、この絵。
まあいいか。いいよいいよと貘さんは言うし。
で、気が付いた。
編集するのは……はい、ボクなのだァ(大山のぶ代でね)。
まだ荒俣さんの撮り残ってるし。でもって帰ってから『怪』の締め切りで
死にそうになりました。
でも脱稿したぞ。怪関係。

◆宣伝。
私が装幀をさせていただいた唐沢なをきさんの『唐沢なをきのうらごし
劇場』が出来ました。
6月29日発売。1400円+税。発行・メディアワークス。
何かとマニアな方は絶対買いです。

◆コレが届きます。

色紙


  大極宮書店で『-怪- THE MOVIE』ビデオを
3本以上ご注文の方にお付けした
サイン色紙です。

(ビデオのご注文受付は終了しております)
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■蔵出し写真館 大沢オフィスの歴史(すでに順不同)

◆1996年の大ニュースといえば、京極夏彦がオフィスとマネージメント
契約をかわしたことでしょう。(大沢オフィスとは? 参照)
ここに、大沢オフィス=山椒大夫、安寿と厨子王という図式が
めでたく完成したという次第。



1996年のオフィス忘年会で、さっそくマイクを握らされる
新入りの厨子王

安寿と厨子王

後輩(弟?)ができて嬉しそうなミヤベ



実はこの前年・・・
1995年に、『エンパラ』(大沢在昌の対談集)における「三人の作家の
衝撃の出会い』というのがあるんですが、写真が・・・ない・・・(;;)ので
その場に同席していたまるひが、自分のコーナーで秘話を暴露する
ことにしましょう。いずれ。

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■まるひの秘書ヒショバナシ

ミヤベの集英社文庫書き下ろし『R・P・G』も無事に脱稿したようで、
まずはめでたい限りです。まあでも、書き上げたからこれで終わりと
いうわけではなく、本人も進行度90%と言っているとおり、これから
原稿の直し等があるんですけどね。
この『R・P・G』に関しましては、実は私、ミヤベにちょびっと協力して
いるのです。詳しいことは後日、発売されてから書きますけどね。
そんなことから、普段はまったく関知しないゲラ(原稿を実際に活字に
組んで紙に印刷したもの。まずこのゲラで内容や誤字を直してから、
本番の印刷をするわけです)のチェックにも参加することになりました。
最初の読者がミヤベから原稿を受け取った担当編集者のY氏なら、
私は堂々、正真正銘の第二番目の読者ということになりますな! 
うははははは! やった! 初の快挙!
ウチの作家たちの新刊、いくら早く手に入るといってもせいぜい発売の
数日前ですもん。その頃には関係者にも見本が行き渡っているし、
普通よりちょこっと早いだけですもん。
それが今回は初稿ゲラで読めてしまうー。いやー、なんか嬉しいっす。
明日の土曜日に届く予定です。楽しみでっす。

あ・・・なんか声なき声が聞こえるような・・・
「けっ、コイツ自慢してやがる。イヤミなオンナだねえ・・・」
ええ、思いっきり自慢していますとも! かかかかかかか。
というわけでミヤベファンの皆さま、失礼してお先に読ませていただき
ます。うひ♪

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■編集者Sのウラ情報

いま某担当作家の著作300点記念パーティから帰ってきたところ。
ふつうこういうパーティはホテルでの立食が多いけれど、今日は
イタリアンでの着席。落ち着いて料理が楽しめますね。
社員編集者だとこういう会費は会社が出してくれるけれど、フリー
編集者の立場では自腹。もちろん経費にはなりますけどね。
なんとか元をとろうと頑張っても酒が飲めないわたしは、みんなが
ワインなどを重ねているのを横目に水ばっかり。コースだから料理で
元はとれず。まあいつものことだけどね。で、お土産はワイン。うーん。
ということで今回は作家の出版パーティの話。
作家は出版することが日常だから、いちいち新刊ごとに特にイベント
などは行ないません(サイン会などは別ね)。一般的な名目としては
著作数が100冊とか200冊、300冊など区切りになったとき。半端な数
でも思い入れのある数とかね。あるいは活動歴で作家生活20年とか
30年とか。あとは還暦や古希といった年齢でお祝いすることもあります。
こういったパーティは作家個人だけで仕切れるわけはなく(やっちゃう
人もいるだろうけど)、各出版社や担当編集者が動きます。
仕切の"名人"と呼ばれる人が各社にいたりします。
多くの社や編集者が動くのは、第一線の証でもあったりします。
わたしの記憶する限りでは、数では400冊、年では50周年が最多だった
と思います。18歳でデビューしての50年間でした。
400冊という積み重ねや50年の間、第一線で活躍し続けられたことに
敬意を表さずにはいられません。
オフィスの中では大沢氏が1979年デビューだから50周年(73歳か!)も
夢ではない。400冊は……どうかな。
宮部さんや京極さんが50年を迎える頃には、こっちはくたばっている
だろうし。(S)

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■ノリノリ編集後記

春のGT最終戦、第42回宝塚記念。
テイエムオペラオーが勝ちそうだ…がっ、これはイカンザキ!
GT8勝目はルドルフを抜いて単独トップになってしまう。
個人的に魅力を感じないテイエム。ライバル不足(一度も先着できない
メイショウドトウはライバルとは呼べないでしょう?)や無謀な挑戦(短
距離、海外遠征、過密ローテーションなど)をしないのがその理由。
GTを7勝もしているのだが、僕には"記憶より記録に残る馬"、それが
テイエムオペラオーなのだ。
しかし、その記録もシンボリルドルフを超えてはならない。
まだニックネームというか称号もない馬(ルドルフは"皇帝"、オグリ
キャップは"怪物")なのに…。
王の年間本塁打記録はカブレラに抜かれてもいいが、残り少ないルド
ルフの記録は抜かせるわけにはいかん。
でっ、ストップ・ザ・テイエムは、ドトウではなく…
"無冠の帝王(僕はこう呼ぶ)"ステイゴールド。
記録にも記憶にも残る名馬(迷馬)ステイゴールド。
7歳になった今年は重賞2連勝(海外含む)。
GT挑戦17度目は最多出走記録更新。宝塚記念も4度目。
98年2着、99年3着、2000年4着、となると2001年は……5?
そんなことはない! 1着じゃあー! お前に託した!
かつて万馬券を取らせてもらったお礼に出走するレースは全て軸と
決めているステイゴールドよ。そろそろ一発たのむよ!!

ついでに3等すら当てたことのない“トト”予想も…
2,0,2,2,1,1,1,2,2,0,2,1,1
ホーム苦戦の中穴狙い!(ノリ)

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