第10号へ 第11号 2001.5.11 第12号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼写真館 ▼レポート ▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ
 
■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆京極『ルー=ガルー』の気になる進行度・・・・・・只今85%。(来週中に
100%に到達する可能性があるような感じがしなくもない???)

◆ミヤベの次作は初の文庫書き下ろし(集英社)で、タイトルも『R・P・G』に
ほぼ決定した模様。順調にいけば8月に発売らしいが・・・はたして?

◆大沢に、ゴルフコンペにまつわる暗い過去?
デジカメが欲しいとねだる秘書に「よし! オレがコンペの賞品で獲ってきて
やるからな! 買わずに待っておれ!」と豪語したものの・・・結局は獲得
ならず・・・今でもそれをネタにチクチクいぢめられているとのウワサ。(哀)

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆疲れたなぁ…
GWはいつものように千葉の別荘で民宿のオヤジと化した。
来客は最多の日で22人。飯の仕度もハンパじゃない!
バーベキューに天ぷら、中華にパスタ、魚料理もいろいろ試し・・・
料理の出来はまずまずか?
それにひきかえ・・・
ゴルフは納得いかず。特にドライバーに問題あり!
もうじき始まる出版社主催のゴルフコンペシーズンに暗雲がっ!
とにかく、今年のような分割型のGWは疲れも二倍だ。 
天気もいまひとつだったし・・・。

◆地獄の連休明け!
連休明けの今週は、月刊誌・週刊誌・新聞連載の締め切りに、
推理作家協会賞の選考がかさなって(候補作を読まなくてはいけない)
・・・・・・死んでる。
別荘であんなにもてなした編集者も、締め切りは延ばしてくれない。

その、推理作家協会賞は・・・
東直己さんの『残光』(角川春樹事務所)と、菅浩江さんの『永遠の森』
(早川書房)が受賞となったが、他の候補作も力作ぞろいで読みごたえ
あった。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆GW明けのゲーム女のひと言
ミヤベは連休に入ってちょっと風邪がぶり返してしまい、おとなしく家で
過ごしていました。
次の仕事は集英社文庫の書き下ろしなのですが、やっと入口を開けたかな
という感じです。ですからゲーム女としても今回は不発気味。
やっと『ベロニカ』のロケットランチャーを取ったというぐらいです

◆今月は江戸川乱歩賞の選考会
今、お預かりした最終候補作品を読んでいるところです。
最終候補作となると、読んでいて面白くない作品はまずありませんから、
これがなかなか楽しいのです。
昨年、受賞作となった『脳男』を読んでいるときなど、大詰めになってからは
読み終えてしまうのがもったいなくて、途中で休憩したくらいでした。

◆ありがとうございました
『模倣犯』につきまして、誤植のご指摘を種々いただきました。
手配のつくところから、順次訂正して参ります。ありがとうございました。

※「何故にミヤベはゲーム女になったか(その2)」は、本人がすっかり忘れて
いた様子・・・。(連休ボケっていうやつですかあ?)
次号では、かならず!

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆やっぱ狩りモノでしょう!
GWって何? どの辺がごーるでんなわけ?
どっか金なのかい(サマーズ三村風に)。まあ知ってる人だけ判れば良し。
と、いうようなワタシですが、それでも何とか出掛けましたですよ。
子供を連れて千葉県某所(山)。
書斎派のワタシですが、寺社めぐり以外にも屋外に出掛けることがあるん
ですね。そう、狩りモノ。タケノコ掘りでんがな。
鍬持って籠背負って掘るんだ。タケノコを。
去年はツアー客がドッと来た後だったので場荒れしてて穴ばっかでしたが、
今年は獲れました。タケノコ。
んでもって温泉入ってから移動したのが千葉県某所(海)。
もうおわかりですね。潮干狩りです。
アサリ掘りましたがな。ハマグリ獲りましたがな。
ちゃんと潮干狩りカレンダーでチェックしましたからね、獲ったですよ、貝。
子供も大喜び親も結構大喜び。タケノコの刺身にタケノコご飯、天麩羅に
和え物に煮付けのタケノコ三昧。
ボンゴレに酒蒸しにみそ汁その他のアサリ三昧。
ただ出掛けても残るのは疲労だけですが、狩りモノは獲って戻った後も
いけます。いいです、狩りモノ。
残念なのは時間の都合上、今年はイチゴ狩りやトマト狩り、ポピー摘みが
できなかったこと。うまいすよ、トマト(ちなみにポピーは食いませんが)。
まあ、うまいモノは食いましたが、後はいつもどーり仕事ですね。
だって休み前に原稿渡してた際に「休み明けに続きお待ちしております」と
いわれちったからな。
やっぱごーるでんていう呼び方の納得できないぞ。

◆やっぱ水木先生の文庫でしょう!
好評につき京極夏彦が選ぶ!水木しげる奇妙な劇画集(ちくま文庫)が
発売されます。
またまた全編単行本初登場、鬼太郎モノの中編含む傑作短編集です。
雑誌掲載のみのものばかりですから初読の方も多いはず。
水木ファンの方はご期待くださいね。
一部で話題の「エロ河童」も掲載します(喜)。

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■蔵出し写真館 安寿の大切な物シリーズ その3

安寿の仕事場のリビングに入ると、まず目に入ったのがこのヌイグルミ。
ただのカメではございません。
ポストペットでおなじみのキャラクター、スミコです。
直木賞受賞のお祝いに、柴田よしきさんから贈られたもの。
(安寿の大事なモノ=人にいただいたもの?)


でーん!

スミコでおます


メールはおろか、インターネットすらまったくやらない安寿・・・
もちろんナマのスミコ(ポストペットで歩き回ってる姿ですね)も
一度も見たことないんですが
コレはとってもお気に入りなんだそうです。



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■ノリノリレポート

◆『第124回 コーセー アンニュアージュトーク』 レポート

4月23日、恵比寿ガーデンプレイスで、市川團十郎さんと京極夏彦による
トークショーが行なわれました。
タイトルは
「優雅が秘める魑魅魍魎 奇々怪々の艶やかさ 
         今夜永遠の刹那を解体交感!『ネオ温故知新』


カキカキ

  楽屋で今回のポスターに
記念のサインをする京極。
御祓い済みの落款も復活。

実は緊張してる?

  開演直前、舞台袖で控えている様子…
あっ! 右手の手袋がいつもと違う!
(中条きよしが『必殺!』で、実際に
着用したレアモノです)

團十郎先生はお洋服・・・

  幽霊と妖怪の違いから、
歌舞伎における幽霊と妖怪の存在など
予定時間を超えて熱く楽しく語る。

たじたじ・・・

  質問コーナーでは、きわどいものから
突拍子もないものまで・・・。
問「もしも、未来を知ることが出来たら?」
團十郎「ロト6の結果」
京極「明日の天気・・・」

さて何を描こう

  最後に二人で一枚の絵を描くことに。
まずは京極から・・・

先生がんばって〜

  引きつづき團十郎さん。
人前で描くのは初めて・・・というか
絵を描くことじたい久しぶり!?

素晴らしい!

  完成品!!
ナントこの後の抽選会で、お客様に
プレゼントされました。

※今回のトークショーがきっかけで、いつか、團十郎さんの舞台を京極が
 脚本担当したりするかも・・・?
(スケジュールびっしりのお二人には・・・遠い将来)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

コンペがひとつ終わるたびに「デジカメはー?」と、しつこくしつこくきかれて
いいかげんウンザリしたのか、良い返事がもらえなくてうなだれる秘書の
姿を見るに忍びなかったのか、はたまた次の瞬間の(まだ獲れないのかよ
ヘタクソ)とでも言いたげな冷たい視線に耐えられなかったのか・・・
「もう買っちゃっていいよ」の敗北宣言を出したのが運の尽きでしたね。
以来、ことあるごとに「ホントはデジカメはボスが獲ってきてくれるはずだった
のにねー」と、私にねちねちイヤミを言われ続けている哀れな大沢。
「だってー、賞品に出てなかったんだよぉー!」って口をとんがらせる様子は
なかなかカワイイです。これが見たくてわざといぢめてたり?
ハイ、先ほども「デジカメのことウワサに書きましたからね」(これは許諾を
求めているのではなく、通達です)なーんて電話でいぢめてみましたら、また
「だってさー」と、同じ言い訳を叫んでおりましたです。うひひ。
(以上、風のウワサの補足)

いぢめてばかりじゃありません。感謝もしてます。ちゃんと。
オフィス設立当初、私の「ひとりで淋しいからテレビがあると嬉しいかも」の
言葉を覚えていて、「秋葉原行ったついで買ってきたよーん」と、わざわざ
お持ち帰りで運んできてくれたりですねえ・・・
「ミニコンポ買ってよし」の許可を勝手に解釈して、ミニはミニでもBOSEの
ミニスピーカーをメインにコンポを組む暴挙に出ても、「わははは」と笑って
許してくれたりですねえ・・・
もうありがたすぎて、涙が出ます。
いやー大沢ってほんっと心優しくフトコロ深いお人です。ボスの鑑!
(以上、フォローのヨイショ)

そんなわけでオフィスでは、それ単体で大沢の仕事場にあるミニコンポより
お高いBOSEのスピーカー様が、今日も良い音で鳴り響いておられます。
(オフィスの経費で買ったデジカメを、まだ全然使いこなせていないまるひ)

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■編集者Sのウラ情報

お久しぶりです。連休はどう過ごされましたか。「模倣犯」のような大作を
じっくり読むにはうってつけでしょうが、かく言うわたしはこの期間、仕事
以外の活字は新聞以外ほとんど読めませんでした。
さて、長期間の休みというと、GW以外に夏休み、年末年始と3回あるわけ
で、出版界ではそれにあわせ、特別進行スケジュールがくまれます。
編集者だって人並みに休みたいもんね。その分、作家の方へもしわ寄せは
いっておりまして、締め切りも当然早まっております。
編集者は原稿が取れるかどうかで、自分の休みがかかっているので、
通常以上に微妙な駆け引きが行われているようです。
でも極めつけは、「じゃあ、原稿は連休明けに……」って、連休に仕事を
しろってことかい。(S)

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■ノリノリ編集後記

GWは屋久島に行ってきた。
テントや食料など20キロの荷物を背負い三日間歩きに歩いた。
それも、一般的な観光コースとは違う廃道間近なルートで…。
ヘトヘトにバテてたどり着いた『縄文杉』の前では真っ先に、
「大沢、京極、宮部の著書が大ヒット!ベストセラー!!になりますように…」
と、おもいっきり祈っておいた。
……証拠はないけど。(ノリ)

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