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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼写真館 ▼レポート ▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ
 
■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆京極『ルー=ガルー』の気になる進行度・・・・・・只今96%。
予定枚数大幅オーバーのため%が下がるという不始末!(分母が大きゅう
なってしもうたとです。元の予定だともう120%なんでごわすが・・・京極談)

◆一方、ミヤベの文庫書き下ろし『R・P・G』の進行度は・・・・・・
集英社の担当編集者Y氏との駆け引きがあるため、当分のあいだ公表
したくないらしい(笑)。

◆秘書にいぢめられ、大沢意地になる!? このコンペシーズン中に、
ぜってーデジカメ獲ってやるっ!と、ヒソカに奮起している模様。
(もう遅いんですけど、くすっ・・・まるひ談)

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆まだまだ地獄!
先週から引きつづき今週も…というより今月は仕事がキツイ!!
新聞連載は、書き溜めても書き溜めてもすぐに締め切りがやってくるし、
週刊連載のあいまをぬって、秋に発売予定の『闇先案内人』(文藝春秋)の
最後の原稿も書かねばならんし……くっ、苦しいっ。

◆底なし不安…
ゴルフ…まずいぞぉ、ドライバーがボロボロだぁ!
コンペが3週続くのに…だから練習に行きたいのに…あぁぁぁ。

◆今年はしつこい
悲鳴と涙でおくる日々、あいもかわらず鼻水が…。
せめて花粉症ぐらい治まってくれ…少しはオレを楽にしてくれ!(涙目)

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週のゲーム女のひと言
『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』の前に、『1』のおさらいをして
おこうかと思っています。
インテグラル版だと、日本語と英語の音声切り替えができますが、ミヤベは
ソリッド・スネークの声をあてている大塚明夫さんのファンなので、いつも
日本語でやってます♪
大塚さんは、映画『レリック』などで、ミヤベが大好きなトム・サイズモアの声も
あてておられるので、ますます(はあと♪)。

◆お会いしてきました
いしいひさいちさんとお会いしました。
『ののちゃん』に登場する"少年探偵ミヤベくん"のキャラで、何かグッズを
作ってみたいと思っています。

◆何故にミヤベはゲーム女になったか(その2)
前回(第10号)では、スーファミの次はプレイステーション時代と書きましたが
とんでもない、そこまでたどりつく以前に、まだまだ段階があったのでした。
まずはパソコン・ゲームの時代ですね。
といっても、PCでは2つしかゲームをやっていません。
方向キーでの操作が辛いということと、パソコンはそもそもは仕事用に購入
したものなので、それにゲームを入れると原稿書くどころじゃなくなっちゃう
からですねー。
で、その2つというのは他でもない、『アローン・イン・ザ・ダーク』の1と2です。
プレイヤー・キャラクターを操って、モンスターと戦いながら脱出したり人質を
助けたりというアドベンチャー・ゲーム。
たいへん面白いゲームで、当時ハマリまくりました。
のちのち『バイオハザード』を初めてプレイしたとき、最初に1FのL字廊下を
通過した際に、窓ガラスを破ってケルベロスが飛び込んで来るというシーンで、
「あ、これ『アローン』じゃん!」と叫んだことも懐かしい。
洋ゲーなので基本的に難易度が高いし、クリアに必要なアイテムを取らなく
ても先に進めちゃう上に、特定の地点を過ぎると逆戻り不可、しかも伏線なし
の一撃死アリと、ホントに厳しいゲームでした。
振り返ると、初心者のうちによくこんなゲームをやったなぁと思いますが、
説明が親切で、読んでも楽しい攻略本があったので、諦めずに頑張れたの
でした。
プレイしたことのない方には、とってもお薦め。グラフィックがポリポリなのも、
かえって新鮮で面白いかもしれません。但しとりわけ『2』の方はいわゆる
激ムズなので、根性が要ります(実はこれ『3』まで出ているのですが、『2』が
あまりに大変だったので、プレイしていないのです)。

ところで、オフィスのなかという非常に狭い範囲では有名なのですが、ミヤベは
テレビゲームも好きならば、攻略本も大好きで、かなり集めております。
先だって、自宅の書棚を整理するついでに数えてみたら、攻略本だけで300冊
以上ありました(他にファンブックや公式設定資料集やイラスト集も買います)。
実は仕事で使ってる資料本よりも多いかもしれない。雑誌のバックナンバーも
とってあるので(特に、初期の「ハイパープレイステーション」は美麗な雑誌で
大好きだったので大事に保管してあります)
書棚はパンク寸前。だけど、まだまだ集めることでしょう!

◆今週のゲーム女の追加のひと言・・・心からのお願い
求ム、『ソウルキャリバー』のPS2移植。お願いします、ナムコさん!!

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆VS狂言
大物歌舞伎役者に引き続きキョーゴクの前に立ちはだかったのは……
なんと大物狂言師!
って、闘うわけじゃないんです。今度は新作狂言のご依頼がありまして、
一年越しの企画でございます。
狂言にも流派がいろいろございます。キョーゴクが打ち合わせをさせて
いただきましたのは茂山流。
茂山千之丞さんと茂山あきらさんのお二人でございました。いやあ楽しゅう
ございました(岸朝子風)。
茂山流は「豆腐のような狂言師」が家訓とか(別に豆腐小僧とは関係なし。
念のため)。
格式張らず、親しみやすく、「お狂言」とか呼ばないでというお言葉が印象的で
ございました。
日本文化と教育問題なんかで盛り上がり、もう本番で書くことがなくなって
しまった(ってまたそのネタかい)くらい。いやあ、伝統芸能ってホントにいい
もんですね(シベリア超特急3監督風)。
さて、このコラボレ、どのようなものになりますやら……。

◆VSサイコ
初代妖怪小説家に引き続きキョーゴクの前に立ちはだかったのは……
なんと多重人格探偵の生みの親!
って上とおんなじ書き出しじゃないか。実はリニューアル「怪」の企画で、あの
大塚英志さんと対談させていただいたんですね。緊張したですよ。
大塚さんは『北神伝奇』『木島日記』など民俗学系の作品が多いことからも
わかるとおり、柳田國男の孫弟子に当たる方でもいらっしゃいます。
民俗学からキャラクター論まで幅広くお話をさせていただきました。
勉強になったですよ。最後は「出版界の明日はどっちだ」みたいな話になって。
って、妖怪と関係ない対談じゃん。「メフィスト」に売ろうかしら(笑)。

◆やっぱり秀治
こりゃVSじゃないの。以前このコーナーで紹介した大滝秀治さん。
先日NHKの番組で関根勤と西伊豆二人旅をしてらっしゃいました。
ルーとかガルーとか唸っていたキョーゴクのところに秀治仲間から即電話。
をを!と叫んで即録画。
『ルー=ガルー』終わったらゆっくり見ようと思っていたら、たまたまそれを
大極宮のスタッフNさんも見ていて、大いに盛り上がる。
ふふふ大滝秀治局地的なブレイクの予感だ!
って、ここで発表することかい。 

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■蔵出し写真館

「大極宮書店」で、京極夏彦『KWAI -怪- THE MOVIE』の予約販売も
そろそろ始まることですし・・・
既出(第6号)の鮫吉親分も含め、貴重なヅラ姿(京極は違いますが)を
ご覧になっていただきましょう。


  京極亭

京極亭
(欠席児童風)
 
みゆき亭お初

みゆき亭お初
鮫吉親分

鮫吉親分ふたたび

京極亭は「七人みさき」と「福神ながし」に
鮫吉親分は「赤面ゑびす」に
みゆき亭お初は「福神ながし」に
それぞれ出演しています。


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■ノリノリレポート

◆『第124回 コーセー アンニュアージュトーク』 レポート(Part 2)

会場には過去のトークショーのポスターが張り巡らされていました。
すべてゲストのサイン入り!


歴代のポスター


「一体何を話したのか?」
絶妙というよりも意外な
組み合わせのほうが多い。

意外な組み合わせ? その1


発見!
1997年2月 第75回
大沢在昌 vs 阿部寛

意外な組み合わせ? その2

  また発見!
1998年11月 第96回
大沢在昌 vs 舟木一夫

意外な組み合わせ? その4

  そして…
このポスターも仲間入り。
二人とも凛凛しい!

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■まるひの秘書ヒショバナシ

"チクリ証言第2回"
ええ、もう困ったもんですわ・・・京極にも・・・
普通、自分の新刊が出る時は、発売日とか初版部数とか定価とかですね、
いっぺん聞いたら忘れないもんですよねえ。大切なことだし。
大沢だってミヤベだって、こっちから尋ねなくても「発売日決まったよー」
「初版はこんだけー」って教えてくれるのに、京極ったら京極ったら・・・
(以下、電話の再現)

「そろそろ『続巷説』の発売日、決まったんじゃないっすか?」
「えー、あー、そういえばこの前聞いたような気が・・・」
「いつですかいつですかぁ?」(やったー! HPで告知できるー!)
「んー、にじゅうなんにちだかナンダカ・・・モゴモゴ」
「お、覚えてないっんすか・・・?」
「うーん・・・聞いたんっすけどねえ・・・モゴモゴモゴ」
「・・・・・・」(とっとと思い出さんかい!)
「いやー、もうゲラ返しちゃったからー」
「は?」(ゲラと発売日とどーゆー関係があるんだ!)
「ボクはゲラ返したらハイ終わりーって感じで、後はもうどうでもいいって
いうか・・・発売日とか部数とか、あんまり興味なくなっちゃうですよ」
「ナンデスカソレ・・・」(そんな作家、きいたことないぞ!)
「だから教えてもらっても、すぐ忘れちゃうんですねー。ハハハ」
「わかりました、もういいですっ。角川に電話して直接ききますっ!」
(この後、京極が自分の原稿料を知らないという事実まで発覚し、ますます
呆れ返り、深いタメイキをついたまるひ)


思い起こせば、コレって今回に限ったことではないんですわ。
今までも、もうすぐ新刊出る頃だよなーいつかなーって、ワクワク気分で
確認しても、「もうそろそろなんじゃないかなあ」ってな具合で、まるで
他人事みたいな返答ばっかりでしたもん。(;;)
ええええ、だからもう『ルー=ガルー』に関しては、ちゃあんと先手を打って
あるです。徳間の担当さんにですね、「発売日が決まったら、京極本人だけ
じゃなく、私にも知らせてくださいね」って、くれぐれもお願いしたですよ。
本人にきいたって、どうせまた覚えてないに決まってますもの・・・はぅ。

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■編集者Sのウラ情報

ちょっと前の話になりますが、4月の下旬に開催された東京ブックフェア・
デジタルパブリッシングフェアを覗きに行ってきました。
お目当ては電子出版に関する情報収集。そこで感じたことをいくつか。
ひとつは規格の多様性、というなにですが要は各社が自社でフォーマットや
ビューアーを開発し、優位性を競っているということ。
確かに、活字の見やすさやファイル用量、汎用性、著作権保護など、各社
一長一短があるのですが、利用者側にとっては各種のビューアーを手に
入れる必要が出てきます。
もちろん選択肢はあったほうがいいとは思いますが、かつて繰り広げられた
利用者が迷惑を被るような不毛な規格争いにならなければよいのですが。
もうひとつは、どこまでコンテンツを提供する側の意見が取り入れられている
かということ。作家や編集者の多様な表現力にどこまで応えることができる
のかが、不透明だなと感じました。
とはいうものの、編集現場でのデジタル化が進んでいることもふまえて考える
と、かなりいけるよなと感じたのも事実です。(S)

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■ノリノリ編集後記

またやってしまった…駐車違反。
自分では誰にも迷惑がかからないところに停めたつもりでも、違反は
違反。罰金15,000円…チョコエッグ100個分。
素直に駐車場に入れておけば1,200円で済んだのに…。
(都心だと1時間600円ぐらい) 
でも素直でない僕は今回のもとを取るためにも、25時間"路駐"してやる
のだ。 (ノリ)

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