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(この号は、通常と違って2ページ版です)

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼レポート ▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ
Part2

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆京極『ルー=ガルー』の気になる進行度・・・・・・只今66%。

◆先週100%を達成した『百器徒然袋 第四番』(メフィスト)。「180枚ぐらいじゃ
ないかな〜」などと京極本人は言っていたが、講談社文芸第三担当・K木氏が
数えたところ、なんと330枚もあったとか!(もはや中篇小説ではないような・・・)

◆「なぜミヤベはゲーム女になったか」について、近々『週刊大極宮』にて
独占激白か?

◆当サイトにて予約受付中の『模倣犯』に付けるオマケ、「宮部デザイン特製
カード」製作中。(・・・難航?)

◆大沢の国外逃亡先は、どうやらオーストラリアらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆自慢の?のどを披露
『灰夜』イベントの打ち上げ会で大沢オフィスの社歌熱唱!
(かつて封印の噂もあった曲なのに・・・)

◆「チーズ」は禁句!?
『灰夜』売上ランキングは、ことごとく2位。1位は『チーズはどこへ消えた?』。
・・・残念。しかも、自宅にまで娘の買った『チーズ〜』が・・・。
大沢と写真を撮る機会のある方、掛け声には注意!

◆サイン会(都心編)
3月6日三省堂書店神田本店、9日東京旭屋書店池袋店でサイン会を行った。
神田では、一般の方に混じって出版社関係の方が大挙訪れてくれた。
とくに近所のS英社からは大量動員。
お客さんの入りを心配し、サクラになってくれようとしたのか。

そして、池袋ではちょっと驚いたことが・・・。
他の会場でもたまに来られる古書店の方。
サインのために持ち込まれるのは、ハードカバー『無間人形』の初版本が多い
のだが、いまや幻となった『標的走路』のノベルス版(永久初版作家時代だから
当然・・・初版) を持ち込んで来た方がいらした。
関係者にも初めて目にする者がいて、羨望の的だった。

というわけで『灰夜』に関するイベントはこれですべて終了。
光文社の方をはじめとする関係者の皆さん、お疲れ様でした。
それにしても、サインを書いた書いた・・・。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女ミヤベの今週のひと言
やっぱり『バイオハザード』は、1がいちばん怖いです。

◆『模倣犯』こぼれ話(その2)
かなり残酷な内容の小説なので、単行本になったとき手に取っていただける
かな・・・と、心配していましたが、本の装丁がとてもきれいにできています。
(嬉しい)
これなら・・・少し安心しました。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆東京→札幌→京都 日本"半"縦断記
3月14日、怪談之怪(ダ・ヴィンチ)の講評やらDVDの色校やら、その他雑事
なんぞをぱきぱきとこなして羽田へ。
2年越しで依頼されていた札幌大学国際文化フォーラムに出席することに
なったんですね。会場はあの時計台。で、学長である山口昌男さん御自らが
聞き手なんですねえ。これは大変なことです。
なにしろ山口昌男さんといえばニューアカ世代のカリスマでございます。
トリックスターやら中心と周辺やらで若者をノックアウトした文化人類学の巨人
です。ウンベルト・エーコーと漫画描き合って遊んだりしちゃう、世界的な知の
偉人ですから、一介の妖怪小説描きとしちゃあ困ってしまいますな。

んで、3時過ぎに千歳空港到着。
講談社担当のDさんなんかと合流して札幌大学へ。
ワンダフルな学長室に通されて(本当に凄いのこれが)かなり喜ぶ。
その後時計台前の喫茶店に移動、角川の担当Gさん、Tさんとも合流して、
かの山口昌男先生を待つ。山口先生はロシアのアールヌーボーやら中国古代
文学の表象性についての講演会に出席されていて、ぎりぎりのご到着。
巌流島の佐々木小次郎状態ですな。
でもって事前打ち合わせも内容についてのすり合わせもほとんどなし。
どうしていつもこうなんだろう(笑)。と思いつつ会場に向かうと、看板には
しっかりと演目が記されていてまたびっくり。墨痕あざやかに『SF小説と平安
文学』と書かれているんですねえ。
山口先生曰く、「事情を知らない担当者が勝手につけたんだねえ。気にしない
でね」って、気になるでしょうに。

というような経緯があってですね、前半は何が起きているのかよくわかりません
でした。(お集まりの皆様には申し訳なかったです)
後半、妖怪のお話なんぞさせていただきまして、とりあえず終了。
ちなみにSFも平安もなし。
終了後、サインを求められましたが、あっというまに長蛇の列になっちゃった
ので、会場の都合もあり、とりあえずサインはご勘弁いただきました。
ごめんなさいね。
その後、山口先生に連れられて某所のイタリアンレストランに。今福龍太先生
なんかもいらっしゃって、大変楽しい打ち上げでございました。

でもって翌朝、実家に顔を出してすぐに空港へ。名古屋経由で京都入り。
角川書店アニメコミック編集部の仕切りの座談会会場に直行。タクシーで
移動中、道に迷っている担当のK君を発見。大丈夫なのか。
すっぽんを喰いながら、山田誠二君、酒井信行監督と延々5時間の語り合い。
このメンツですから内容はおして知るべし。そう、いわゆる『必殺馬鹿』(笑)。
濃ぉい内容でしたが、まあ紙面の都合でほとんどカットされるでしょう。
何に載るのかは僕も知らないんですが。

で、翌早朝から日文研で研究会。
東大の高原豊明さんや天理大学の安井真奈美先生などの興味深い報告を
聞く。ところが・・・三番目の発表に大抜擢された、あの多田克己(妖怪馬鹿)
大先生が来ない。オブザーバー参加を斡旋した京極としては針のムシロ。
もし緊張のあまりトンズラでもされたらと思うと、お集まりの諸先生方の顔が
直視できない。駆けつけた村上健司(妖怪馬鹿)君も、わがことのように心配。
披露宴に遅れる花嫁を待つ両親のような心境。(凄い花嫁だが。絵柄は想像
しないように)。
ところが多田大先生、そのころロビーに「でん」と構えて悠々とレジュメを作って
たんですねえ。意外と余裕の表情に胸をなでおろす京極以下知人達。
疑ってすまんこってす。
ハラハラの多田発表を終え、バスで温泉。温泉ですよあなた。
ちょっとつかって懇親会。
宿泊するわけじゃないので浴衣にも着替えられませんでしたが、つかの間の
温泉気分でございました。

というわけで翌日17日は、3年半にわたった研究会の最終発表日。
新発見資料などに興奮するうちに、いよいよフィナーレ。
日本の怪異怪談文化研究のよりいっそうの深化と発展のため、メンバー一同
再開を誓い合ったのでした。
小松先生、担当幹事の方々、ほんとうにご苦労様でした。

◆写真も撮ってきました。

※写真1
凄い学長室

これが札幌大学の学長室だ!
原色ソファに飾り棚、
壁面は全部ギャラリー。
しかもドアなしのオープンスペース。
左は講談社・文芸第三担当K木氏。
※写真2
よくわかってません

  「SF小説と平安文学」について
まったく語らない二人。だってねえ。
左が山口昌男札大学長。
※写真3
ようやく本領発揮?

  後半お化け話に無理矢理持ち込む。
山口先生が京極の妖怪画スライドを
用意しておいてくれたおかげです。
※写真4
囲まれてます

  終了後、ずらりと並ぶ地元の方々。
あわやサイン会になりかけ、結局
握手&撮影会に。
※写真5
盛り上がってます

  おまけ。
スッポンを喰う必殺馬鹿。
左が山田誠二氏。右が酒井監督。
     
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