作家ブログ

大沢在昌 公式ブログ

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書下し最新作『夜刑事(ヨルデカ)』...audibleにて配信中!

24/5/31

書店さんで購入できる紙の本の最新刊『魔女の後悔』(文藝春秋)。

で、大沢の最新作『夜刑事(ヨルデカ)』...ということで区別させてください。
(代理:ノリ)
 
連載期間約4年を経て書籍になった"魔女シリーズ第4弾"...『魔女の後悔』。
 ("水原シリーズ"と呼ぶ方もいらっしゃいますね)
一方、昨年オーディオファースト企画として一気に書き下ろしたのが『夜刑事』。
情報解禁リリース等では14年ぶりの書き下ろしとなっていますが...
正確には世に出る前...昨年書きあげたので13年ぶりになりますかね。
...と言いますか、そんな些細なことはどうでもいいのです。
大沢さん、書く時間(体力も)ありましたかっ!?
新聞連載、週刊連載、月刊連載、ゴルフ、釣り、商店街めぐり、銀座、六本木...
68歳。(ここにきて年齢を上にサバ読んでる説がありますよ)
 
前回の書き下ろしは「講談社創業100周年記念出版 書下ろし100冊」企画の
...『やぶへび』(現在、講談社文庫から発売中)。その『やぶへび』刊行時は、
"15年ぶりの書き下ろし!"と宣伝されていました。そこをさかのぼると...
書下ろし長編刑事小説『炎蛹 新宿鮫5』(1995年カッパ・ノベルス)となります。
どうでしょう。気になる方もいらっしゃるかと調べましたが(...ピンとこない?)。
常に連載をかかえていると、スケジュール調整・管理がややこしく大変なので、
スポットで書下ろし企画を入れるなんてことは、なかなかできないことなのです。
 
そんな状況下...今回、企画を持ち込んできたのは水鈴社S社長。剛腕です。
それでいて、作品作りはとことんこだわりぬいて...緻密、繊細&大胆。
経営者から、編集者の立場になって大沢と並走。まず小説を仕上げ、
つづけて福山潤さんによる朗読、雪下まゆさんによる装画をプロデュース。
 
audible作品『夜刑事(ヨルデカ)』が完成しました。
 
大沢夜刑事渋オジ01.jpg
 
大沢のコメント。
 「audible先行という企画に向け、新しいキャラクターを作ろうと
  思いたった。主人公は刑事。ある理由で夜しか活動できず、
  犯罪者だけでなく同じ警察官からも憎まれている。
  これまでに書いてきた、どの刑事よりも孤独で、絶望と背中
  あわせの日々を生きている。そんな男の捜査が、
  福山潤さんの声で血肉を得た。楽しんでいただきたい」
 
大沢の最新作を聴いてみたいという方、
 amazon Audible『夜刑事(ヨルデカ)』で、ご確認くださいませ。
 
 
 
あと...話はまったく変わりますが...。
大沢のプロフィール写真(業界風に言うと"アー写")を最近替えました。
 
大沢夜刑事渋オジ02.jpg
 
光文社さんでプロモーション撮影をしたときのものです。
カメラマンさんは...写真家:福岡耕造氏。
 
なんと、撮影がない取材や記事などに写真を提供しなければならないとき、
著者近影として使用させていただけることになりました。大感謝です!
福岡さんから、衣装違いで数カットいただきました。ありがとうございます!
「撮影:福岡耕造」の写真にも注目ですよ~。
(作家は"アー写"じゃなくて著者近影か。今まで近影じゃなかったけど...ノリ)

宮部みゆき 公式ブログ

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テレビ朝日ドラマプレミアム「霊験お初~震える岩~」

24/5/02

テレビ朝日ドラマプレミアム『霊験お初~震える岩~』

5月4日(土曜)、21:00~22:54...放送です。(代理:ノリ)
 
『震える岩』のドラマ化企画をうかがったのが2年前(...もっとかな)、
主演に上白石萌音さんが決まり、相手役には京本大我さん、そして
次々とキャスティングか固まっていき...去年のGW前後に京都で撮影。
制作はテレビ朝日さんと東映さんですから、現場はもちろん太秦...
東映京都撮影所。(撮影見学に行きたかった~!)
その後VFXを組み合わせた編集を経て、ついにGWでの放送となりました。
 
この間、最初の情報解禁までは誰にも何も言えないのがもどかしく...
(映像化など二次使用企画、あらたなコンテンツをつくる場合、
 情報管理は徹底され、情報解禁までは我々も守秘義務があります)
「まだオフレコだけどね...」と、話したくって話したくって...(苦笑)
最近は情報も小出しですから...話せるようになってからも気をつかいます。
 
お初萌音400.jpg
 
 
<ドラマ化に寄せた宮部のコメント>
 
  駆け出しのころ、手探りで一生懸命に書きあげた懐かしい作品が、
  年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今もっとも新鮮な
  パワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。
  萌音さん、時代劇でも可愛い!
  お江戸の不思議ミステリーを、
  たくさんの視聴者の皆様に楽しんでいただけますよう願っております。
 
 宮部みゆき
 
ドラマの詳細は...
PR動画や、出演者さんのコメントなど...見どころ読みどころいっぱいです。
(主題歌は坂本冬美さんの「恋の予感」。素敵です!紅白の予感...ノリ)
 
※リアルタイム視聴終了後の番組配信に関しても、
 随時情報が更新されております。

京極夏彦 公式ブログ

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今回もスゴい...ミュージカル「鉄鼠の檻」!

24/6/19

ミュージカル「鉄鼠の檻」を観てきました。(代理:ノリ)
 
鉄鼠公演ブログ01.jpg
 
前回の「魍魎」に勝るとも劣らない...
いや、また別のスゴさを見せつけられました。
何と呼べばいいのでしょう。 "スゴい舞台"シリーズ第2弾!?
とにかく、劇団「イッツフォーリーズ」さんは毎回想像の上をいく、
(そもそも鉄鼠のミュージカルなんて考えつかないですよね...笑)
スゴいカンパニー・舞台を作りあげ、上演されます。
 
そりゃ...難解ですよ。
そもそも原作小説が(内容も分量も)壮大で難解なんですから。
そこを理解しようと、必死になって舞台からの膨大な情報を
処理・整理していると、あっという間に没入...ゾーン状態。
なんとか脱落せず上演終了を迎えると...なんとも言えぬ充実感。
でも、じつは理解できていない...もどかしさ。 けど残る達成感。
あ~この感覚、観ないと伝わらないでしょうね。
 
鉄鼠公演ブログ02.jpg
 
いやぁ...やっぱり"スゴい"しかでてこないです。
観る...体験・体感しないことには...。
すでにご覧になった方、チケットをお持ちの方には...おめでとうございます!
...って感じです。
もし観劇を迷っている方、残席がまだあれば...
有給休暇をとってでも観に行くべきだと思いますけど...。
 
公式サイトの最新情報には...公演写真、関係者コメントほか、
公演グッズ、最新チケット情報などが随時更新・掲載されています。
まず公式サイトを隅まら隅までご覧になってくださいませ。
 
鉄鼠公演ブログ03.jpg
 
(今回の公演グッズ、とっても凝ってますよ...ノリ)

スタッフブログ

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企画から5年...舞台「死ねばいいのに」

24/2/07

先日無事に公演が終わった舞台「死ねばいいのに」。
小説「死ねばいいのに」を原作に...という二次使用企画の打診は、
書籍刊行以来、映像化や舞台化をはじめいろいろとありましたが、
今回ついに、初めてカタチになりました!
 
京極舞台死ねばアフター1.jpg
 
 
プロデューサーのM氏から舞台化の企画をいただいたのは2018年。
当時、じつは映画化の方が先行しておりまして...
実績ある映画制作会社からの企画はかなり実験的な演出要素を含み、
面白い映像になりそうな感じでした。しかし...
製作委員会の座組が決まらず、コロナ禍もあったりして、
進行は止まってしまいました。(また動き出すかもしれません!)
 
その間、舞台化の方は紆余曲折ありながらもM氏を中心に、
熱意が冷めることなく...実現に向けて画策しておられました。
最終的な公演内容が決まった時は、私もうれしかったですねえ。
と同時に...粘り強く、我慢強く奮闘された関係者の方々には、
感謝と尊敬の念しかございません。
 
会場は「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」。
立派なホールです。そしてその舞台は何と...傾き10度に設営!
 
京極舞台死ねばアフター2.jpg
 
 
開場・入場した際、この舞台設定を見ただけで...不思議な空間、
なんだか不安定な精神状態を連想させ、上演に期待が高まります。
いよいよ開演。
新木さん健也...登場した瞬間、スッと世界観に入ってきました。
世界観を一瞬で創ったと言うべきか...。
「ああ、健也だぁ!」
「そろそろ言うぞ。アレ言うぞ...」(苦笑)
あとはもう、ラストまで見入りましたね~。
この難しい原作小説を2時間弱の舞台に落とし込まれた、
脚本・演出のシライケイタさん...お見事でした。
傾いた舞台で熱演されたキャストの皆さんもブラボーです。
 
終演後、京極も参加したアフタートークは当然その舞台上で。
 
京極舞台死ねばアフター3.jpg
 
傾斜、足元の心配をよそに、話は盛りあがりました。
もしかしたら...
原作小説執筆依頼の際、担当編集者さんがある楽曲を京極に聴かせ、
作品のイメージを提案されたという曲のタイトルが明かされるか...!?
と期待したんですけど、発表とはなりませんでしたね。
それはまた、同小説が別のカタチでコンテンツ化された際のお楽しみ、
...ということで。
 
 
舞台袖のモニターには、同時に2画面が映っていました。
 
京極舞台死ねばアフター4.jpg
 
何度も言いますが(書きますが)、すごい斜度です。
 
京極舞台死ねばアフター5.jpg
 
(この奥行きに対する傾斜10度、ヤバさ限界ですよ...ノリ)