大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第509号 -
2011/9/16
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
池井戸潤さん
池井戸潤さんの直木賞受賞を記念してゴルフコンペが開かれたので行ってきました。場所は埼玉県の武蔵カントリークラブ笹井コース。
参加メンバーは各出版社池井戸担当編集者の他に伊集院静さん、桐野夏生さん、阿川佐和子さん、真保裕一さん、楡周平さん、そしてオイラという…作家主催にしては作家が多いなかなか不思議なコンペでした。
当日は真夏日で、埼玉は風が出ないのでとにかく暑く、後半は西日にもジリジリと焼かれてのプレー。
笹井コースはミドルホールのほとんどが400ヤード以上といったように距離が長いのが特徴で、さすがにオイラも力んでしまいドライバーをチョロったりして…久しぶりに90を叩いてしまいました。
でも賞品は池井戸さんがたっぷり用意してくれたおかげでそのおこぼれに与りましたけどね。
さらに参加賞がなんと著者サイン入り「下町ロケット」。作家からサイン入り、しかも為書き入りで著書をいただくことはあまりないので、エッと思ったのですが(売りとばすこともできませんし)記念にありがたく頂戴して帰ってきました。
それにしても…笹井コースにやられのはちょっと悔しい。秘かにリベンジを誓っておるのであります。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎ヤリボン◎
結局なにがなんだかわからんままに第六回を迎えた平山夢明「ヤリボンこきまSHOW!」。
第六回は町山智浩さんと柳下毅一郎さんの「映画のえらいひと」をゲストに迎えた「キューブリックとコーエン兄弟」だとか。
あれ? トークのテーマがあるぞ?
ひとくぎりということで、歴代ゲストも「観に来てちょ」というお声がかかりまして駆けつけました。ちょうど第一部が終わるところだったので、「終わりだよ」と言ってくださいと言われたので言ってきました。カンぺを見ないからなあ平山さん。
で、第二部を拝聴。
春日武彦さんやペコイチさん、御茶漬海苔さん、喜国雅彦さん国樹由香さんご夫妻なんかもいらしてまして。
いや、ちゃんとテーマにそった話になっていて、町山さんも柳下さんもオモシロかったです。
終了後、そういうと「まあ雑談になってしまうとお客さんに申し分けねいからねえおほほほほほほ」と笑う平山さん。しかし町山さんに聞いたところ「そう言ったのは俺だよ! 決めないで話できないからってい
ったんだよ。で。テーマ決めたのも俺だよ!」と仰せでありました。はい。まあ、春日先生も「僕の時も何も決めませんでしたねえ」と仰ってましたし、どちらの言うことが正しいかは、まあ考えるまでもないわけ
で。
それにしても「ヤリボン」が「ぼんやり」だって何人知っているんだろう。
◎ガルー2◎
まだ見本もできていないのですが、すでに著者インタビューが数件。
現物ナシのインタビューというのは珍しいのじゃないでしょうか。
いつもたいてい書き終わるとすっかりぺロっと忘れてしまい、著者インタビューの時に困るのですが、さすがに今回はいつもほど忘れてませんでした。
とはいうものの、『南極。』(集英社文庫)の作業中だったり、次の作品にとりかかっていたりするので、微妙に忘れてます。
そんな『ルー=ガルー2』(講談社)の発売は、来月の14日であります。
◎オジい◎
変種Nから「老人の日ですよ!」と言われ、「敬老の日だろ。まだ先だろ」と言ったらば、敬老じゃなくて老人でした。老人週間なんだそうです。僕の生れる前からだそうで。最初は「年寄りの日」だったようで
すが、「年寄りはなんか年寄りクサくて失礼だ!」と、老人の日に変更になったとか。いや、「お」をつけて「お年寄りの日」とかのほうが良いような気も。
そんなわけで好評の「オジいサン川柳」も最優秀作を選ぶ時節になってまいりました。
いったいどうなりましょう。
◎オばケ◎
神楽坂の「ART GALLEY神楽坂」にて、明日から「諸国お化け物産会」が開催されます。
お化けクラフト、お化け珍品の展示即売見本市。「25日までやっちょります」と、お化けが申しておりました。
すんごいお面があるらしい。
そんなこんなでまた来週。
編集者Sのウラ情報
来週ですよ……
朗読会用パンフレット作成中につき、今年の朗読作「トラブル・トラベラー」「五徳猫」のライブCDを聴き直しました。手前味噌ですが、仕事で聴いているということを忘れそうになりました。安寿と厨子王の息のあった双子と、その双子に弄られる大夫。厨子王のジジイもいい味だしてます。「五徳猫」は本人演じる榎木津と京極堂がもちろん主人公ですが、光っているのはなんといっても脇役。益田や加藤不動産がいい味だしてます。
などと宣伝していますが、今年の朗読会のチケット発売日は来週22日です。
お早めに入手してください。
ノリノリ編集後記
百物語
先日、宮部さんと京極さんが行かれた白石加代子さんの「百物語」… 私も行ってきました。会場は亀戸のカメリアホール。
演目は宮部さんの小説「お文の影」と「ばんば憑き」の2本立て。
よかったです。すごかったです。さすがですね。
朗読会「リーディングカンパニー」の参考にと、これまでにいくつかの朗読公演に足をはこびましたが、たいがい睡魔と闘うことになります。
素敵な声で上手に読まれるほど睡魔に負けること多し。
今回は睡魔がほとんど襲ってきませんでしたし、負けませんでした。
素敵な声で上手に読まれても睡魔が襲ってこない…「間」ですね。
舞台で表現するものはすべて「間」が大事ですが、動きが少ない…というよりほとんど動きがない朗読はとくに「間」が重要。ただ単に朗読で「間」を取るのではなく、朗読を一旦止めて何かの動作を入れ、視覚で何かを考えさせる。そんな演出の手法もあるんですね。またそれがじつに効果的で、けっして物語をこわさない。唸るばかりです。
それと、白石さんはト書き部分の読み方が独特でした。
「お文の影」は昨年「リーディングカンパニー」で朗読した演目で、これまでに稽古、公演、CDで何度も聴いた作品ですが、読み手によって雰囲気が変わることが新鮮でした。
白石さん版では何ヶ所か笑いもおきていましたし、それでいてクライマックスでは泣ける…。勉強になりました。
この公演「百物語 第二十九夜」は、今月20日の新潟をはじめ各地で公演が予定されているようです。お近くの方は足をはこばれてみてはいかがでしょうか。
そしてそして…「リーディングカンパニー」のチケット発売日が近づいてまいりました。22日、木曜日でございますよ。「チケットぴあ」でぜひぜひお買い求めくださいませ。よろしくお願いいたします。
(朗読会の公演CD、今年は10回記念特別謝恩価格にする案も…。もちろんチャリティーもいたします…ノリ)
アンケートから
ドラマ「魔術はささやく」
◆宮部みゆき氏の「魔術はささやく」原作の本とドラマ観ました。
活字だから表せる本の良さ(文字から伝わる恐怖感や感動)や映像化するから伝わる魅力満載でした♪
活字離れが進んだり、インターネットなどの普及で、テレビを見なかったり
いろいろ言われていますが、木村さん演じる和子や中村さん演じる守…。良かったです。
小池さんは、存在感ありました(笑)。
まだまだ先生方の作品で、ドラマ化や映画化してほしいものもたくさんあるので、いつかそうなるのを
願っています♪
これからも、良い作品が出来上がることをファンになりたてな私ですが、期待しています。
・ありがとうございます。
ドラマ『魔術はささやく』よかったですね。
小池栄子さんはホントに存在感がありました。
『模倣犯』や『巷説百物語』にもご出演してくださっているのですよ。
ありがたいお話です。
映像化の話は色々と動いております。
お楽しみにどうぞです。