大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第450号 -
2010/6/18
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
ダイエット合宿を終え…
もろもろの都合からわずか5日間というスケジュールで、勝浦より戻ってまいりました。
ダイエット効果のほどは…たった5日間ですので2キロぐらいしか落ちておらず、本人的にはもの足りないもの。なので7月のアタマにもう一度合宿を敢行するつもりです。
年齢的に一気に体重を落とすのは難しくなってきているので、2段階に分けて徐々に落とした方が、体にもいいような気がします。
今回、勝浦でウォーキングをしていてふと感じたのは…ダイエット合宿を始めておそらく15年以上になるのですが、東京で歩くコースの景色は15年前とかなり変わってしまったのに対し、勝浦で歩くコースの景色はほとんど変わっていないということ。
その変わっていない景色の中を歩く自分の変化…というか、30代から50代になった自分の年齢の変化を歩きながらつらつら考えたりもして…すこし寂しくなったりもする今日この頃でありました。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の怪◎
「怪0030」あっという間に大詰めです。表紙も完成。連載はいつも通り「豆腐小僧双六道中おやすみ」と「妖怪の宴妖怪の匣」であります。
今回の特集は、遠野。そして鉄。
遠野特集は、もちろん「遠野物語百周年」を記念しております。様々な分野から多角的に読んでみよう、論じていただこうということで、多彩な執筆陣にご参加いただきました。
日本民俗学の父・柳田國男の著作ということもありますし、主に文学として、または民俗資料として読み解かれることが多い『遠野物語』ですが、こと妖怪方面では一種バイブル的な書物、妖怪資料として捉えられております。
一方、一級品の怪談実話、怪談実話の先駆けとして読み解くことも容易であります。まあ、妖怪だ怪談だということになりますと、幼稚だ不謹慎だ不可解だとい
う声もあがるわけですが、そうした読まれ方をしていることも事実ではあるわけで、その辺をタブー視するのはどうなのよ、ということで妖怪×怪談の対談も入
れることになりまして。
妖怪方面からは全日本妖怪推進委員会の僕、怪談方面からは怪談之怪発起人にして幽編集長の東雅夫さんに登板していただきました。
まあ、僕はかけ持ちなんですが。東さんは角川学芸出版から、近々「遠野物語」関係のご著書を上梓される予定でいらっしゃいますし、先日の大塚英志さんの化け大講義ともリンクしてくるお話でもございまして。
ライターは門賀美央子さん。怪だか幽だか混乱します、はい。
そんな訳で「怪」もオシリが見えてきました。
ちゃんと終わったらまた来週。
編集者Sのウラ情報
朗読会は11月6日(土)……
6月も中旬を過ぎると、秋以降のイベントの進行が気になってきます。11月の朗読会、2011年1月の「大極宮フェア」。
朗読会はすでに開催日、場所は決まっていますから、演目が決まったら朗読用の台本作成、パンフレット作成に取りかからねば。大事な演目も決定しつつありますので、そのうちにお知らせできるでしょう。
ともに「大極宮」スタートのときからずっとやってきていることですので、問題なく進行できるとは思うのですが、これだけ長くやっていると、マンネリという壁もあります。
朗読会もフェアも熱心なリピーターファンに支えられて、続けてこられました。フェアのリピーターは読者の皆さんだけでなく書店さんもそうです。もう飽きた、と言わせないよう頑張らねばと梅雨空に思うのでした。
朗読会は11月6日(土)、光が丘IMAホールですよ。大切なことなので、何度でも言いますよ。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
カッ大極宮ン大放送
なつかしい番組がどんどん出てきますねぇ……。
調べ物
たまーに山椒大夫から電話で
「△△△のこと調べてFAXしてー」
と、頼まれることがあります。
△△△の内容はさまざまですが、たいていはそんなに難しいことではありません。
ネットで検索すればわかることが多いです。
昨日もちょっとした調べ物を頼まれました。その内容から「おっ、これは『絆回廊』のあの人物に関係ありか?」なんて類推するのも、ちょっと楽しかったりして。
ワタシが秘書をするようになって、いちばん最初に頼まれた調べ物は、今でも覚えています。
「よくトラックに積んであるじゃん。電線を巻きつけたでっかい糸巻きみたいなの。それの正式名を調べてー」
でした。
まだインターネット環境がない昔の話でして……。
ええ、ワタシ、東京電力に電話してききましたよ。「電線を巻きつけて運ぶ大きな糸巻きみたいな物は、なんというんですか?」って(笑)。
東京電力の人は親切に教えてくれました。あれは電線ドラムというんだそうです。ドラムなのかー、へー、と思いましたね。
山椒大夫から何か調べ物を頼まれるたびに、なぜかこの電線ドラムの件を思いだしてしまうワタシなのでありました。
ノリノリ編集後記
ボストン美術館展
こちらも滑り込みで行ってきました。六本木ヒルズは事務所から目と鼻の先なんですけどね。
“名画のフルコースを”というキャッチフレーズのとおり、そうそうたる作品が並んでいますが、画家によっては1点だけだったりしてちょっと物足りなさを感じました。
でもモネは11点。そのうち10点がひとつの部屋に集められていました。今回の目玉です。
絵がぐるっと取り囲んでいて、お客さんがすいていればどんなに素晴らしい光景だったことでしょう。
しかし…あいにく混んでいたので部屋の真ん中に立ったところで、一枚の絵も観えませんでした。
(高校のときサッカー部でポジションはFWでしたが、守備的なことはぜんぜんしませんでした…ノリ)
アンケートから
おめでとうございますー。
◆今日、家に帰ると宅急便の不在通知票が。な、な、なんと! 大沢オフィスから! さっそく配達してもらいました。そうです、数えずの井戸のサイン本が当たりました〜!
1000人以上の応募があったとか。それを聞いた主人は宝くじは当たらないのに〜と嘆いております。でも私にとっては、それ以上の価値があるもんね! 本当にありがとうございました。
これからの皆様のご活躍を楽しみにしています。
・難関を勝ち抜いての当選、おめでとうございますー。喜んでいただけて、抽選したほうも嬉しいです♪
ちなみにツイッターの方にも喜びのメッセージをいただきました。ヨーコちゃんが裏に書いています。(まるひ)