大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第448号 -
2010/6/04
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
推理作家協会賞
31日の月曜日、日本推理作家協会賞の受賞式に行ってきました。
昨年のこの受賞式は、オイラが理事長として最後の公的なお仕事でしたが、今回はお気楽な立場でのパーティー参加。
受賞作はすでに発表されているとおり…
「長編及び連作短編集部門」が、飴村行氏の『粘膜蜥蜴』と貫井徳郎氏の『乱反射』。
「短編部門」が、安東能明氏の『随監』。
「評論その他の部門」が、小森健太朗氏の『英文学の地下水脈 古典ミステリ研究〜黒岩涙香翻案原典からクイーンまで』。
理事長だった時代は受賞者すべての2次会にとりあえず顔を出そうと決めていたので、パーティーの後は忙しく2次会の会場がある銀座の街を走り回ったものですが…今回はさぼらせていただいて2次会の会場にはどこも行かず、のんびりご飯を食べてから銀座をぶらぶらして過ごしました。
ただ最後に行った店では受賞者の飴村行氏と東野理事長や道尾秀介氏などが現れたので、一緒にワイワイとやりました。
でっ、その後…オイラはシメに六本木へ向かったのです。
さてさて。
このところやっと天気が回復してきたのですが、なんとなく例年に比べるとまだ涼しいというか心地良いというか…。
従来ならもうちょっと蒸し暑い梅雨入り直前の気候であっておかしくないのに、むしろ爽やかな…六月なのに五月晴れという天気。
季節が半月から一月ぐらいズレているように感じます。
もし梅雨入りがこのまま遅くなるようなら、ダイエット合宿に行ってしまおうかな…と考えている今日この頃。
もしかすると来週の後半は勝浦にいるかもしれません。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の喜び◎
こち亀こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』がついに170巻の偉業を達成。その記念すべき170巻に応援文を書かせていただきました。
今回は、カバーをとるとオールドファンが泣いてしまう仕掛け付き。実際「あっ」と思ってしまいました。
おまけに、ちょっと特別仕様の本(しかも秋本治さんから直筆のお手紙付き)までいただいてしまいました。こりゃファン冥利に尽きるというものです。
今月は「こち亀」DS版も発売される模様。ますます元気だなあ両さんは。
◎今週の談話◎
学研から出版されます魔界の本(なんというざっくりとした紹介!)のインタビューがありまして。タイトルが仮っぽいもので。
監修は幽編集長の東雅夫さん。まとめてくださるのが門賀美央子さん。
とても「いつも」な顔触れなので、つい余計な話をしたり。
そんなことをしているうちに。
◎今週の集い◎
作家の円城塔さんと田辺青蛙さんのご結婚を祝う集まりがありました。
円城さんは作品しか存じ上げておりませんでしたが、田辺さんはデビュー前から見知った仲でもありまして、お呼ばれに与りました。
しかし、到着してみると会場はなんとも奇っ怪な様相を呈しておりまして。いや、何と言っても人の種類が。作家、編集者あたりはまあいいとして、全日本妖怪推進委員会のおじさん達まで、普段は絶対に交わることのない種類の人々が混ざり合ったまさにカオス。
ウエディング仕様のミーコ姫を肩にのせた倉阪鬼一郎さんの後ろにイタリアのマフィアのような恰好の梅沢年寄がソーセージ喰っていたり高笑いする平山夢明の大将の横で大森望さんがパスタ喰ってたり、もう阿鼻叫喚というか魑魅魍魎というか。
新郎新婦はいたって普通だったわけですが。
で、ホラー文庫のTさんが突然乾杯、その後僕と東浩紀さん、東編集長がスピーチ。
スピーチ係であるところの三人。
でもって新郎・真藤順丈、新婦・黒史郎、親戚のおじさんは僕。それから辻村深月さんと児嶋都さんと勝山海百合さん。なんだろうこれは。
お色直しで新婦が碇シンジ(山下昇平さんプレゼンツ)になりまして、お祝いはお開き。「とうさん!と言うんです」(山下氏談)。
その後、二次会があったようですが僕は所用で抜けまして、その後、二次会流れ組の平山・真藤・山下さんらと合流。
そうとう馬鹿な話を。
何はともあれおめでとうございました。
◎今週の集い2◎
日本推理作家協会の総会だの理事会だのがありまして、そのまま第六十三回日本推理作家協会賞の贈呈式がございました。
僕の役目は司会であります。司会なんぞというものは裏方でありますから、こっそりとするものでありまして、写真に写ることも少ないのですが、二階堂黎人さんが撮ってくださいました。
受賞者は四人。長編及び連作短編集部門が飴村〈粘膜〉行さん。そして某時代劇マニアとしての長年の盟友でもあります貫井徳郎さん。
短編部門が安東能明さん、評論その他の部門が小森健太朗さん。
東野圭吾理事長の挨拶の後贈呈式、選考委員である歌野晶午さん、逢坂剛さんの選評、受賞者挨拶がありまして、藤田宜永さんの乾杯で〆。
その後、飴村さんの粘膜受賞を祝う粘膜二次会へ。選考委員の歌野さんや伊坂幸太郎さんらと粘膜祝福。
飴村さんには粘膜全集を刊行し粘膜女房をもらい粘膜派の長となって粘膜人生をまっとうしていただきたいものです。
それから歌野さんとともに貫井さんの二次会へ移動。こちらは、やはりミステリ者の集いであります。山口雅也さんとも久しぶりにお会いしました。
なのに、なぜか時代劇の話ばかりしていた気がします。山口さんとも時代劇の話をしたような。もちろん貫井さんとも。やっぱり嬉しい時は時代劇です(なぜに)。
残念ながらタイムアウトで、あとのお二方のお祝いに顔は出せませんでした。
受賞されたみなさん、おめでとうございます。
◎今週のそれ以外◎
ええと、中央公論連載の「オジいサン」の第六回が完了。今回はオジいサンいつもより喋っていますね。
七月刊行の『西巷説百物語』(角川書店)もおおむね終了。
続いて、「怪0030」と、それからひさしぶりの長編書き下ろしに取りかかります。
明日は化け大講義。今回は大塚英志さんによる「柳田國男とその時代」。Ustreamもございます。
編集者Sのウラ情報
30回……
iPadの発売以降、電子書籍を巡る動きが活発化していますが、まだまだ各社様子見といったところでしょう。
そんな動きをよそに推理作家協会主催のゴルフコンペが開催され(なんと鳩山さん退陣の日に)、行ってまいりました。回を重ね30回目ということでしたが、このところ参加者も増えてきて賑やかな会となりました。わたしは30回のうち20回強は出ているはずです。
初めて参加したときの記憶はもう遥か彼方ですが、新米文芸編集者だったわたしは、スター作家を目の前にして緊張していたんでしょう、きっと。以来30年、一番若手だった大夫やわたしが最年長になりつつあります。毎年図々しくなってきましたが、腕前はあまり変わっていないような。それが一番問題だ。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
8時ダヨ! 全大極宮
昭和ヒット歌謡曲シリーズの次は、なつかしのテレビ番組かしら。
プレゼント企画開催中です♪
トップページでお知らせしているとおり、今回は『数えずの井戸』サイン本です。
しめきりは6月8日(火)。まだご応募されてない方、お急ぎくださいー。(って、せかしてどうする……)
粘膜
最近、オーツカ・ハルとワタシがひそかにハマっているのが、飴村行さんの「粘膜シリーズ」(今頃遅い?)。
ここ一か月ぐらいで、『粘膜人間』『粘膜蜥蜴』そして新刊の『粘膜兄弟』と、夢中で読みました。
ワタシのお気に入りは、蜥蜴人間のヘルビノ。オーツカ・ハルは、『粘膜兄弟』の登場人物、ヘモやんが大好きだそうです。
厨子王が
「飴村さんには粘膜全集を刊行し粘膜女房をもらい粘膜派の長となって粘膜人生をまっとうしていただきたいものです」
と書いていますが、まったくそのとおりだと思います。
その独特の世界観は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ハマると抜け出せなくなります。すべて角川ホラー文庫から出てます。お勧めです。
ノリノリ編集後記
カワセミ
先日の日本ダービー、予想(馬券)は惨敗でした。なんのことはない…皐月賞上位4頭のBOX買いでよかったんですよね〜。終わってみればこんなものです。なにはともあれ内田騎手おめでとうございます!
でっ、先週ここで書いたように…ぼちぼちツンドク(積読)状態の本に手をのばそうかと思いましたが、こんなに天気が良いと私の場合読書は無理。外に出ちゃいます。近所を散歩するだけでも気持ちいいですからね。って、すっかり年寄りみたいですけど。
この前初めて気がついたのですが、近くの光が丘公園の中にある池のほとりでカワセミを見ました。
たくさんの野鳥愛好家やカメラ愛好家の方々が見守る中、青く美しいカワセミがサービス満点に飛び回るのです。魚を獲る行動などがかなり近くで見れるので感動もの。
写真に撮ることができたらアップします。望遠レンズはないですけど…。
(グローブを福留モデルに買い替えました。なんとなくです…ノリ)
アンケートから
応募方法
◆サイン本の応募ってどうしたら応募出来るのでしょうか? わからんちんですみません…
・トップページの「サイン本を3名様にプレゼント!」の画像か、もしくはその下の「△応募フォームはコチラ△」の文字をクリックしてみてくださいな。
応募フォームのページが出てくるので、必要事項をご記入の上、「確認画面へ」のボタンを押してくださいませ。
ご記入された内容に間違いがなければ、「送信する」ボタンを押して応募完了ですー。(まるひ)
復活させました
◆大極宮ツィッターへのリンクはどこに消えました?
オーツカ・ハルさん、また挫けそうになったら、ツィッターでつぶやいちゃえばいいと思います。
・もう長いこと置いてあるからいいかなーと思って消したんですが、スタッフもあのリンクを使っていたという……需要があることを知って復活させましたー。
さて、はたしてオーツカ・ハルに、ツイッターで弱音をつぶやく勇気はあるでしょうか!?(まるひ)
「おもむき」違い
◆久々に見つけてしまいました。
大極宮ラーの皆さんから矢のように突っ込まれていらっしゃるでしょうけど、私もそこに便乗して(笑)。
厨子王の逆襲の、劇場版『ゲゲゲの女房』のくだり、
淡々とした赴きはクセになるかも。
...趣、では?
こっそり直しておいてくださいませ。
ツイートも楽しみにしてま〜す♪
・ご指摘ありがとうございます。矢のようには突っ込まれていませんでした(皆さん案外気がつかないもの?)。こっそり直しておきましたですー。(まるひ)