大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第443号 -
2010/4/16
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
今週末は鹿児島で…
寒くなったり暖かくなったり、また寒くなったりを繰り返す天気のなか、16日(本日)から鹿児島に行ってきます。
“花粉症避けカンヅメ”が目的で、出発前の今は(15日)その小説以外の仕事を片すため、せっせと原稿を書いているのですが…久しぶりに声を出して笑ってしまう本を見つけたのでご紹介します。
川口友万著『あぶない科学実験』(彩図社)。
どういう内容かというと、備長炭でライトセーバーを作ったり、掃除機でホバークラフトを作ったり、ピクルスを電球のように光らせる…など、危ないことも含めていろいろな実験にチャレンジするもの。
その実験もさることながら文章も面白く、読みながら腹を抱えて笑ってしまいました。
読後、思わず安寿に「チョ〜笑えるよ」と連絡をしたら、安寿も広告を見て気になっていたので、すぐに買って読みますという返事。
でっ、オイラは勢いがついて…同じ著者が書いた『大人の怪しい実験室』(データ・ハウス)も購入。
するとここでも、髪の毛で醤油を作るなど…笑える実験をしていました。
この著者、自らを犠牲にしていろんな実験をしていますが、読むとごく普通の人なんですけどねえ…。
しばらくこの著者の本を追っかけてみることにします。
それと某日、銀座の某お店で…隣に堤真一さんがいらして、その店のママの紹介でちょっと話をいたしました。
堤さんといえば、厨子王原作の映画「姑獲鳥の夏」と「魍魎の匣」で、主役の京極堂をやってらっしゃる方。
そのせいかイメージとして気難しそうな人なのかなと思っていたら、まるでそんなこともなくひじょうに感じのいい方でした。
ということで…、
鹿児島では黒豚とラーメンと薩摩揚げなど、美味しいものを食べてこようと思っています。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー
井上ひさし先生が亡くなられました
きっとお元気になり、またお目にかかれるとばかり思っていましたので、たいへんショックを受けています。
私にとっては本当に優しい先生で、駆け出しのころから折にふれて励ましていただき、楽しいお話を伺い、有形無形の様々なものをいただきました。
私はいつもいつも言葉が足らず、感謝の気持ちをお伝えしきれなかったことが悔しく、残念でたまりません。
多くの素晴らしい作品がありますが、そのなかでも、私は『ブンとフン』と『十二人の手紙』と『吉里吉里人』が大好きです。『父と暮らせば』にも感動しました。
まだ、お別れを申し上げるのはあまりに淋しいので、静かにご冥福をお祈りしつつ、昔の写真など取り出して、たくさんの思い出を噛みしめています。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週は◎
ほぼ仕事でしたので、何も書くことはありません。
幽13号(メディアファクトリー)『眩談』は終了。
『死ねばいいのに』(講談社)も無事に校了。
現在は『西巷説百物語』(角川書店)の書き下ろしと調整中。
それから『冥談』(メディアファクトリー)の読者プレゼント用朗読CDの仕上げ作業もしてます。ええ、業者として。
で、小説すばる5月号(集英社)に『虚言少年』が掲載されております。
そんなわけで、今週はおもしろくない記事でまた来週。
編集者Sのウラ情報
一年半待ち……
今日の出版界の話題はなんといっても「1Q84」でしょう。
発売日が16日と指定されていたため、午前零時でどうだと、深夜発売に踏み切った書店もあったようで。これはボージョレーやウインドウズの発売時のようなお祭りですな。発売がお祭り騒ぎになるような書籍などほとんどありませんので、暗いニュースの多い昨今、これはこれでいいことかも。
図書館では既刊の1や2の予約が、1100人、一年半待ちとか。毎日10円ずつ貯金していけば、買えるじゃないですか。
文庫まで待つことを考えると、一年半は長くないのでしょうか。
ところで4はあるのでしょうか。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
憎みきれない大極宮
ジュリーーーーーー!(樹木希林ふう)
なつかしいなあ
更新日の今日も、そして昨日も(たぶん明日も)、東京は寒いです。身も心も縮こまってしまいます。
山椒大夫は鹿児島かあ、あったかいだろうなあ……いいなあ。と、恨めしく思ったりして。
ワタシ、中学生時代、1年間だけ鹿児島に住んでいたことがあるんです。父親の仕事の関係で。
山椒大夫も書いているとおり、確かにラーメンと薩摩揚げは美味しかったですねー。ワタシはあと、とんこつ料理が好きでした。味噌味で柔らか〜く煮込んだやつ。
そういえば「あくまき」なんていう珍しいものもありました。あれはお菓子なのかしら。何だかなつかしくなってきましたよ。
ウン十年前のことなので、もう鹿児島の街並みもずいぶん変わっていることでしょう。
その街並みには、今でも桜島の火山灰は降り注いでいるのでしょうか。(←鹿児島に引っ越して、いちばんビックリしたこと)
ノリノリ編集後記
原田知世
ビルボードライブに行って、超至近距離で歌を聴いてきました。
っていうよりも…ジッと顔を見てしまいました。歌声とお姿がずっと変わらないですよ〜。アンコールでのジーンズ、Tシャツ姿もなんて可愛いんでしょう。
以前、映画『姑獲鳥の夏』の撮影現場を京極さんと一緒に訪ね、出演されていた原田さんを見た(このときも超至近距離)ことがありますが、そのときは役柄から妖しく透明感がある感じでしたけどね〜。
あっ、「Blendy」のCMもいいです。ナレーションもいいです。
あと「フフフ…」という、はにかんだような笑いが好きですね〜。
(同ライブのスペシャルゲストはなんと細野晴臣氏でした!…ノリ)
アンケートから
ありがとうございます!
◆初めてアンケートに回答します。
御三方のいろんな情報が掲載されていて、とっても有り難いです。
週刊大極宮も毎週読むのが楽しみになっています。スタッフブログの方も勿論。
これからも通わせていただきます、大極宮へ。
・スタッフ全員が喜んでいます。これからもよろしくお願いいたします! ぺこ。(まるひ)