大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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- 第399号 -
2009/5/29
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
推理作家協会賞
本年度の推理作家協会賞の授賞式がおこなわれました。オイラにとって理事長としての最後の公務でもあります。
その最後という機会にふさわしく、なんといっても今回の受賞者は6人。
通常の倍の人数がいらっしゃるわけで、せわしなく壇上で賞品を授与したのでした。
それに先立って、理事長交代の記者会見もおこなわれ、オイラからバトンを受けとる東野圭吾さんとのぞみました。人気作家の東野さんのことですから、記者からの質問攻勢はなかなかのもので…
なかには「今シーズン、スノボは何回行きましたか?」
という、かなり芸能ネタ的な質問まで。本来だとそういう質問には答えない東野さんも、今日ばかりはやむをえずという表情で返事をしていたのが、横で眺めていて可笑しかったです。
まぁ…理事になって25年。そのうちの4年間は理事長。
理事長を退いても、この後も理事として協会の運営に関わっていくことになるかと思うが…。オイラとしてみれば、なにか大きな区切りというのを自分の作家生活のなかでつけたような気がします。
ホッとしたような、若干さびしいような…そんな感じもしております。
コンペ情報
春のコンペシーズン。先日ここでボヤキましたが…天気には今のところ恵まれています。そのお陰か、参加した2回とも“ベストグロス賞”を獲ることができました。
ただし、いずれのコンペももうハンデが5より少ないので、上位入賞はかないませんでした。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー
ゲーム女の生きる道
※以下、『ブレス・オブ・ファイアIV』のエンディングに触れていますので、
これからプレイされる方はご注意くださいましね。
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うちのリュウ君の釣り紀行(^^)も無事に終りまして。
エンディングを観たわけでございます。
毎度、リュウ君とフォウル様の両方のエンディングを観るようにしているのですが。
公式設定資料によると、フォウル・エンディングへ向かう場合、ラストバトルの相手を倒せるそうなのですよね。倒すとゲームオーバーになっちゃうんですが、倒せることは倒せるらしい。
倒した方、おられますか???
リュウ抜きでそれだけ強いパーティならば、隠しボスの<ペイルライダー>にも勝てるんだろうなあ。私は何度やっても駄目なんですよ。
これ、たぶんレベルだけの問題じゃないんですね。決め手は妖精のコロニーを充実させることにあるんでしょう。あと、ミニゲームをやり込んで、ゲームポイントを溜めること。釣りも私ぐらいのやり方じゃゼンゼン足りなくて、マニーロ屋のスタンプカードが99枚貯まるぐらいまでやらないと届かないんでしょうねえ。。。
RPGは好きですが、ミニゲームは苦手な宮部なのでした。てへ(^^;)
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週もまだ◎
片付ければ片付けるほど増える魔法の棚。
ポケットの中のビスケットか。増えるなら叩くなよ、という話ですが。
一回叩いたらもうおしまいなんですよ。ええ、もう一回バラしたジグソーパズルを別な組み合せで組むようなもので。
完成型が一通りじゃないところがミソ。
しかも何ピースあるんだか……。
◎今週のコンセイ◎
コンセイハンター・宮本幸枝と五所川原乱子がお送りする、まあちょっとアレなイベントの第二回が。
各地の性神を尋ね歩き映像と写真、データで紹介する……というと硬いかんじですが、それはもう、ぐにゃぐにゃにやわらかいイベントです。
キャストは二人とも妖怪推進委員会関係者でありまして、肝煎としては顔を出さぬわけには参りません。仕上がりが心配でもありましたし。
でも、ぜーんぜん心配は要りませんでした。オモシロかったです。
会場には世話役・村上健司くん、年寄・梅沢さん、編集蒙古(委員会的には副店長)、店長、隊長、艇長、侍従長もろもろ委員会の面々(全員「長」だなあ)、そしてあの今はなき編集Mくん(元)の姿も。
五所川原トークも前回よりこなれておりましたし、ゲストの大久保佳代子さん(オアシズ)も、前回より馴染んでくださいまして。
ミヤモトくんがクレヨンしんちゃんだったことも判明。よくわからないでしょうが、まあ、愉快なコンセイナイトでありました。
第三回にも期待です。
◎今週の取材◎
朝日新聞の取材を受けました。
『厭な小説』(祥伝社)を中心に、あれこれと聞かれまして。
何やら難しいことも質問されましたが、どんな記事になるのかしらん。
で、「この小説に、厭という字は何個出て来るんですか?」と聞かれまして。
いやー、数えないよそれ(笑)。
ちなみに、後で祥伝社のHさんが検索してくれたところ、表紙なども含めると632個だったそうです。ひらがなカタカナ除く。
これは、多いんでしょうか?
◎今週のお祝い事◎
↑にもあるでしょうが、日本推理作家協会賞の授賞式が行なわれました。
今年は長編・連作短編/短編/評論その他の三部門でそれぞれ二名という大量受賞。しかも、大沢理事長最後のお勤めであります。
インフルエンザ騒ぎでもしや人出が……と一時は危惧しましたが、杞憂に終わり、大変盛況でございました。
六人もおりますとスピーチもさぞや長くなるだろうなあ、と思っておりましたが。
短かったです。まず、トップの道尾秀介さんが短くまとめ、柳広司さんはもっとコンパクトで、曽根圭介さんはさらに短く、田中啓文さんもスベリ逃げ、円堂都司昭さんなどはもう一言。栗原裕一郎さんもかなりショート。
どんどん短くなる受賞の言葉。みなさん心得ていらっしゃる。短くしろという何者かの圧力があったのか。あったんですね、きっと。
しかしパーティ会場というのはなかなか移動できないものでして。
栗原さんとは少しだけお話させていただけましたが、後の受賞者とはもうご挨拶のみ、柳さん、円堂さんとはついに出会えませんでした(笑)。
そんなこんなで恙なく式は終わりまして。
困ったのは二次会。どこに行けば良いのでしょう(笑)。
とりあえずは田中啓文さんのお祝いに。
授賞式で「日本ギャグ作家協会賞ありがとうございました」というスピーチをかましてくださった田中さんですが、実は直前まで別のスピーチを考えていらしたそうで。
せっかくだからそっちも披露していただきましたが。
はははははは。ノーコメントじゃあ。
山田正紀さんや大森望さんとも久し振りにお話ができました。
で、のんびりしていると他が終了してしまうと、一番近くで行われておりました道尾秀介さんのお祝いに。
道尾さんは「初心など思い出さずに前進あるのみ」という心強いお言葉。感動的ですねえ。
ところが、僕の前に座ったのが「大日本ノックアウトガール」が完成したばかりの平山夢明さんで。
「カタめのおっちゃんの歌」やら「算盤教えてほしい歌」だのを歌うわけですね。
はははははは。まあ、いい歌だけどさ。
で、歌を聴いているうちにタイムアウト。
そのまま道尾さんの三次会へ。
綾辻行人さんとゴアな(コアじゃないです)映画の話などをしておりますと、評論部門の受賞者・円堂さんが合流。よかった。
実は、ほぼ初対面でした。
以下余談。
綾辻さんが「子連れ狼(劇場版)」を褒めてくださいました(って別に僕が作ったわけじゃないけど!)。まあ時代劇推進委員会としては嬉しかったわけで。いいですよ若山富三郎。関係ないけど。
ちなみに、僕は道尾さんと小野不由美さんが共に愛好するある作品を大人買いする決心をしました。ええ、それが何かは教えられませんが。
決意の程を、その場で小野さんに(お電話で)表明いたしました。関係ないけど。
ええ、ほんとうにあった話です。コワイですねえ大人買い。
受賞者のみなさん、おめでとうございました。
これからのご活躍に期待しております。
編集者Sのウラ情報
夜のすれ違い
先週も書きましたが、大夫の推理作家協会理事長としての最後の公式行事、「推理作家協会賞」授賞式も無事終わりました。
今回は各部門二人ずつ計六名という、記憶にある限り最多の受賞者で、理事長の責任として全部の二次会を精力的に回っておりました。二時間ほどで四カ所(合同もありますから)、いく先々でスピーチも求められますから、大変だったと思いますよ。
こういった二次会が何カ所もある場合、一気に一カ所に作家や編集者が固まってしまうと、他の会場が閑散としてしまいますし、移動も一気ですから、今までの賑わいから一転……ということになってしまいます。どの順番で回るか、みなさんけっこう気を遣われています。
そんなわけで26日の夜に銀座界隈にいらっしゃった皆さん、かなりの確率で作家や編集者とすれ違っているはずですよ。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
八つ大極宮村
横溝正史シリーズですねそうですよね!
最初の読者
現在、地方紙二紙で山椒大夫の『語り続けろ、届くまで』が連載中です。
実はこの原稿、ワタシがテキストファイルに起こしています。
山椒大夫が書き上げる → オフィスにFAXで送ってくる → ワタシが受け取って目を通してから、テキスト・エディタを立ち上げ……
という流れです。
そう、この連載小説に限っていえば、ワタシが「最初の読者」ってことになるのですよねえ。
なんか嬉しくてこそばゆいです〜♪(・◇・)
細切れに読む原稿が、また面白くて。早く次のが来ないかなあって、ジリジリしちゃいます。
時には「早く書いて送ってくださいっ!」って急かしたり……うはは。
まるで自分が編集者になったような気分をちょっぴり味わっている、今日この頃でございます。
ノリノリ編集後記
お隣
韓国に行ってきました。
でっ…世界文化遺産『宗廟』の正殿で、こんな行動をとっている人を発見。
観覧時間終了間際で観光客がいない中、なんと“ダウジング”をする女性がっ!
カメラのシャッターを切る私を気にすることもなく、貸し切り状態の正殿を縦横無尽に歩く歩く。
見ていて「???」だらけでしたが、針金がグルングルン回ったときは思わずこっちも興奮しちゃいましたよ(笑)
何に反応したんでしょう。このときばかりは韓国語ができればなぁ…この女性とお話ししたいのになぁ…と思いました。
(草野球で安打量産どころか、ノーヒット&手首捻挫でションボリ…ノリ)
アンケートから
あっちにもこっちにも
◆イチ押しのページの「魍魎の匣 BD-BOX」の特典についての所で、京極堂役の平田広明さんのお名前が間違ってますよー!
大好きな声優さんのお名前の誤字ということで、ショックというよりも寧ろ、初めて見つけた誤字が平田さんのだ! なんて喜んでしまいました(笑)
◆宮部さんのページの09/02/13の情報のところで
・最新刊『英雄の書(上・中・下)』(毎日新聞社)、2月13日発売です。
とありますが、中巻はありませんよね?
重箱の隅をつついて去ります。これからも楽しみにしてます☆
・うひー、あっちにもこっちにも間違いがあああ。ご指摘ありがとうございます、ホントに助かります! こっそりこっそり直しましたー。ぺこ。(まるひ)