大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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週刊大極宮
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- 第392号 -
2009/4/03
HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ
不人気
◆買ってきたタイみやげのあまりの不人気っぷりに、みずからスタッフたちに「食べようよ〜」と無理強いしまくり、迷惑がられてるS。
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
タイで感じたこと…
先週に引き続いてタイの話をひとつ。
今回タイに行って一番感じたのは、物乞いの数が増えたこと。もともと少なくない国ではあるけれど、ここ数年見かけなくなっていた子供たちの物乞いが多く目についた。とくに5〜10歳ぐらいまでの幼い子供。
このところタイの経済情勢はだんだん良くなっているなあと思っていただけに(今年に限って言えばもちろん世界的不況が理由というのもあるかもしれないが)、また少し悪くなっているのではと不安を感じた。
子供の物乞いというのは見て心地良いものではないし、どんな人間であれ胸が痛む。それが仮にビジネスであるタイプの存在も、国によってはあるけれど…いずれにしても子供がそういうことをしている姿は見たくないというのが、誰しもの思いだろう。
このことには、今回タイに行って少し心残りというか…気持ちのうえで引っ掛かりを感じました。
「偉大なるミステリー作家たち」
NHK−BShiの番組、プレミアム8「偉大なるミステリー作家たち レイモンド・チャンドラー編」の収録に参加してきました(放送は4月14日の20時〜21時30分の予定)。
この番組は、4人のミステリー作家…エドガー・アラン・ポー、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティー、そしてレイモンド・チャンドラーをそれぞれ特集するもの。
今回収録があったチャンドラー編は、テレビ版『新宿鮫』の「無間人形」と「屍蘭」の脚本を担当してくださったこともある演出家の今野勉さんが、わざわざロサンゼルスやイギリスに行ってチャンドラーゆかりの地を取材した貴重なビデオに、オイラのチャンドラーに対する想いなどがナレーションでかぶる…という内容。
実際に放送される画面は観ていないが、スタジオでグリーンのスクリーンをバックにオイラがしゃべると、それが撮影されたロスの風景に合成され、あたかもオイラがロスのチャンドラー作品ゆかりの地に立って語っている…という印象を与える作りになる…らしい。
レイモンド・チャンドラーという作家には、特別な想いがあります。
大きな影響を受けた人物には間違いなく、自分が同じように物語を書くようになっても、初めて読んだ中学生のときとは違った目で作品をみたりするなど、感想はたくさんある。なので短い収録時間では、それらの想いをうまく語るのは難しかったかな…という印象。
それとは別で、最近はCG合成によるドラマや映画が多くなっていて、俳優さんは大変だなぁと感じました。 今回のオイラの場合は、単に自分の話をするだけだけど、それでも机を前にするわけでもなくただスクリーンをバックにカメラだけを見てしゃべるというのはなかなか難しい。
これが、カメラを前にそこにいない怪物なんかを相手に演技するとなると、もっともっと大変だなとあらためて思ったしだいであります。
『コキコキコンペ』
デザイナーの長友啓典さんの古希を祝う『コキコキコンペ』がありました。
総勢70人以上が参加した大コンペです。
「65歳以下の男性はブルーティーからプレイせよ」という特別ルールにのっとってオイラもスタートしたのですが、なにしろタイ以来のゴルフで気温差が30度ぐらいあるわけで…。タイのつもりでスイングしたら、ぜんぜんボールにクラブが当たらないていたらく。最初はどうなることかと思いました。
しかしまあ、とりあえず80台ではまわることができまして…。ダブルペリアで4位入賞。豪華な賞品をいただきました。
その晩は銀座にでかけて、一緒にラウンドしたS動画のK会長(4月1日付けで社長から会長になられた)や、十数年ぶりに会った美術評論家のI東さん、それからコンペの代表幹事を務めたI集院先生などと飲んだのであります。
タイから帰ってきて一週間が経ち、ようやく仕事も普通のペースに戻ってきました。とはいえ、再来週に選考会がある新人賞の原稿も読まなければなりません。
お花見に行くには寒いし、まだまだ花粉も飛んでいて……ツライ大夫でありますよ。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の怪談之怪◎
昨今八面六臂の活躍をされております怪談之怪発起人にして怪談専門誌 幽編集長であらせられる東雅夫さんの労作、『怪談文芸ハンドブック』(メディアファクトリー)がついに完成。
怪談好きの方の中にはもう買っちゃった読んじゃったという方も多くいらっしゃるかとは思いますが、まだという方はぜひ。ハンドブックというのが良いですね。最近なかったです、ハンドブック。
まあ、怪談とホラーはどう違うのさ、というような話はいろんな場所で言われてるわけで、そうした素朴な疑問に答えようという試みですね。ものすごく親切に書かれています。ただ、「書かれていること」しか理解されない方にはわかりにくいかもしれません。
もちろん、より公正を期するためにそうした書かれ方がなされているわけですね。それを補うために、古今の怪談(として読み解ける作品)を系統立てて紹介するという、これまたたいへんな作業がなされているわけで。紹介されている作品を併せてお読みいただければ、答えは自ずとわかるはず……と、いう仕組みになっている模様。痒いところに手が届くサービス精神であります。
幽怪談文学賞受賞者であります、宇佐美まことさんの『入らずの森』(祥伝社)も好評発売中。長編です。
森の中に何がいるのか、ぜひ御一読を。
◎今週のゲゲゲ◎
第5期『ゲゲゲの鬼太郎』100回完成記念会が開かれました。あくまで百回完成記念です。これは出席された方全員の意向。なんたってまだ47士が揃ってませんしね。放映は一旦終わりますけど、妖怪横丁の燈篭の火は消えません。
ってな具合でそうとうこゆい集まりでございました。
水木大先生代理として水木プロ社長の直子さん、二代目・悦子さんが 揃ってご出席。
そしてプロデューサー演出脚本もろもろスタッフの方々一同。
で、リアル鬼太郎リアル猫娘リアル呼子をはじめとするキャストのみなさん。
でもって、高山みなみさん(鬼太郎)、今野宏美さん(猫娘)、高木渉さん(ねずみ男)、中山さらさん(呼子)、丸山優子さん(かわうそ)、そしてワタシ。
こちらは、八奈見乗児さん(一反木綿)、矢田耕司さん(井戸仙人)、広瀬正志さん(五官王)、古川登志夫さん(蒼坊主)、中友子さん(お歯黒べったり)、龍田直樹さん(子泣き爺・ぬりかべ)。
渋い。
他にも、アマビエもろくろ首もからかさもチーも、会場中が妖怪だらけ。みんないつまでも妖怪のまんま。
ちなみに、時系列では100話の後が劇場版になります。100話をご覧になった方は、まもなく発売される劇場版DVD/Blu-ray Discを、ぜひ続けてご覧ください。
その続きは、またいずれ。
そんなわけでまた来週。
編集者Sのウラ情報
合成……
↑で本人も報告していますが、大夫と番組制作にあたった今野さんとのチャンドラー話を聞きながら、自分がチャンドラーを読んだのはいつ頃だったか思い出しておりました。たぶん大学生だったとは思いますが、ストーリーの細かいところは完全に忘れております。これを機会に読みなおそうかと。
しかし、番組や映画製作上の「合成」というのは出演者はやりにくいでしょうね。いつだったか映画の撮影所へ見学に行った時に、役者さんが独りでなにもない単なる台の上で、アクションの演技をしているのをみて、編集でいったいどうなるのか想像もつかず大変だなと思ったものでした。CGで敵役などが合成され迫力のあるアクションシーンになるのでしょうが、演技力に加え今まで以上の想像力が求められるのですね。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
大極宮VSプレデター
時代劇推進はひと休みですか?
ワタシの花見
歩く道すがら(もちろん日常生活圏)、その辺に咲いている桜を見上げる。
をを、美しく咲いているなあ〜と思う。
以上!
コレでじゅうぶんであります。わははは。
ノリノリ編集後記
シーラ・E
ちょっと前にシーラ・Eのライブに行ってきました。
懐かしいでしょう! パーカッションを叩きながら歌う彼女は、めちゃめちゃかっこよくてセクシーでしたよね。憶えてますか? まさかナマで観れる日が来ようとは。
でも、あれから20年以上経っているわけで…。まぁ、体型はかなり変わっていましたが、かっこよさはそのままでした。…ってゆうか、迫力が増していてよかったです。ソロも圧巻の叩きっぷり!
ミッドタウン内にある『Billboard LIVE TOKYO』は、いつも気になるラインアップなんですよねぇ〜。
(プリンスも観たいなぁ…ノリ)
アンケートから
忘れてました〜
◆大極宮はエイプリルフールでTOP変わったりとかはないのですね!
ちょっと期待して、見に来てしまいました(*´w`*) w
・マジで忘れてましたエイプリルフール(笑)。来年は裏で何か考えるかも(考えないかも?)しれません〜。(まるひ)
新生活応援隊♪
◆明日から新社会人です。
よろしければエールをください…
・新社会人おめでとう! がんばってくださ〜い!(スタッフ一同より)