週刊大極宮

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- 第387号 -

2009/2/27

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

昼飯がわりにする輩も……

 スタッフが小腹空いたときのおやつに、と取り寄せた「カップきしめん」がけっこう好評で嬉しそうなまるひ。

またもやオーツカ・ハル登場

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

芥川・直木賞

 受賞式に行ってきました。今回はたいへんな人出でした。
 そんななか、オイラは普段より早目に会場に着いたのですが、すでに各社編集者や大沢オフィスのスタッフたちがやたらと揃っていてびっくり。
「なんでこんなにみんないるの?」と近くにいた編集者に聞いたところ、キョトンとして、
「それは宮部さんの挨拶を聴くためじゃないですか〜」との返事。
 一瞬、「んっ? 今日の受賞者は安寿だったっけ??」と、考えてみたら…直木賞選考委員になって初めての受賞式で、選考委員の代表として安寿の挨拶があったのです。どうやらそれを目当てにみんなが集まっていた様子。
 でっ、安寿の挨拶も含めもろもろのセレモニーが終ってから、直木賞受賞者の天童氏にお祝いを言いに、人混みをかきわけ会場の最前列に行ってみると…受賞者と並んで、やはり人々に囲まれている安寿の姿。なんだか受賞者がもう一人いるようでもありました。

 受賞式の後は天童氏の二次会に顔を出し、それからK方先生のお誘いで銀座のクラブに行きました。そこには巨匠W先生がおられ、さらにでろでろに酔ったI集院先生も現れるという…ていたらく。
 しばらくして、オイラは六本木へと逃げ出しました。
 

短編集

 ランダムハウス講談社から『鏡の顔』という短編集が発売になりました。
 これはまったくの新作ではなく、オイラがこれまで30年間に書いた短編の中から、担当編集者のMさんが選んで編んでくれた作品集です。
 オイラ的にも、ひじょうに気にいった作品ばかり。“大極宮”読者の中で、オイラの本だけはまだ読んだことがない…でもためしてみようかなと思っている方には、短編集でもありますし、ぜひ1冊目ということで手に取ってもらえれば幸いです。
 良くも悪くも、大沢在昌という作家のエッセンスがこの本にはたっぷり詰まっております。
 めずらしく宣伝してしまいました…恥ずかしい〜。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 う〜ん、残念!
 1周目では108星エンディングにたどり着けませんでした。
 でも、楽しいエンディングで嬉しかった。108星揃うとああなるのかな? という推測をそそるエンディングでもありました♪
 108星エンディングだと、データを継承して2周目に入れるのかなあ。私の場合はそうじゃなかったので、またコツコツ2周目を始めます。
 が、しかし。

  ぼやぼやしてると『バイオハザード5』が出てしまうぞ!!!

 大夫様は『ベロニカ』と『4』をお復習いして、既に準備万端のご様子であります(^o^)
 

神田の三省堂さんで

 今回も本のタワーを作ってくださいました。私の新刊『英雄の書』を積み上げて、高さはなんと2メートル! すご〜い♪
 手作業の根仕事ですよね。いつもありがとうございますm(_ _)m
 今週の「サンデー毎日」(3月8日号)グラビアでも紹介してもらっていますので、ちょこっとご覧になってみてくださいませ。ビックリしますよ!

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週のナゴヤ第一章◎

 東海中学・高校主催サタデープログラムに招かれまして、名古屋まで行ってまいりました。
 お題は「馬鹿」。妖怪とかミステリとか歴史とか怪談とか宗教とか社会問題とかではなく、馬鹿。「馬鹿」のすゝめ。
 お相手は映画20世紀少年<第2章>最後の希望大好評公開中の堤幸彦監督。
 アテンドは高校生のO君とE君。これがなかなかしっかりもので。
 オヤジふたりを手玉にとって……もとい、オヤジふたりを心地良く導いてくれました。
 とはいえ、いったい何が起きるのか、どうやって馬鹿を勧めるのか、それ以前にこんな立派な学校で馬鹿を勧めていいもんかという謎と不安とが、堤監督と僕を包み込むのでした。
 だいたい控室には野中広務元自由民主党幹事長やら亀井静香国民新党代表代行やら田嶋陽子さんなんかが平気で座ってお水なんか飲んでいるわけで。
 俺達はいったいどこから来てどこに行くんだろう状態。顔見知りなのは常光徹さんくらい。
 あんまり呆然としていたので、海堂尊さんがいらっしゃったというのに、あんまりお話もできませんでした。いや、ホントに呆然としていたのですね、二人とも。
 で。
 司会進行は東アジア恠異学会会員でもある島田尚幸先生。
 僕と監督がそれぞれハコのなかからクジのようなものを引き、そこに書いてある形容詞と名詞を組み合せて語れ、という指示。
 大喜利か罰ゲームです!
 で、舞台端には中学生のM君(体格良し)が立っていて、トーク中に突然歌い出すという奇抜な演出。歌が聞こえたら「話題を変えろ」ということらしく。
 うーん。Mくん、なかなかいい味が出てます。
 で、引き当てたお題はOくんがその場でパソコンに打ち込み、背後のスクリーンに映し出されるという趣向。

MくんOくん

 最初に映し出されたのが「飛び出せ!七人みさき」。
 なんじゃそれは!!

飛び出せ!七人みさき

 まあ、僕らは十分に馬鹿ではあったわけですが、良かったのかなあ。一抹の不安。
 東海地方のみなさん、どうもすいませんでした。
 関係者のみなさん、OくんEくん、そしてMくん、お世話になりましたー。
 

◎今週のナゴヤ第二章◎

 で、その日の夜、偶然にも名古屋シネマスコーレで山田誠二さんの新作の上映&トークショーが。
 山田監督の他、主演の大野由加里さん、音楽の古屋美和さんが登壇されるということで……僕は古屋さんとは面識がなかったもので、一度ごあいさつをしておかねばと顔を出したらば、そのまま一緒に出るハメに。
 まあ、外注スタッフですから関係者ではあるわけですが、裏方が出ていいのかよ的な感じも僕にはあったわけですが、まあそこはそれ。
 音効さんとしてご挨拶をばしてまいりました。

音効さんとしてご挨拶をば
 

◎今週の新宿阿佐ヶ谷方面第一章◎

 平山夢明さんのご友人でいらっしゃいますイタリアのカメラマン・マイケル・コルレオーネさんが、何だか写真を撮りたいとおっしゃいまして。
 でもって撮られました。ばちばちばちと。世界中の小説家のポートレートを撮られているのだとか。
 いいのか僕で。

いいのか僕で

◎今週の新宿阿佐ヶ谷方面第二章◎

 アニメ『魍魎の匣』の三枚組ブルーレイディスクボックスのブックレット用のインタビューがございました。
 DVDのブックレットは、もう、なんだかマニアックな誌面でぶっちぎりと評判ですが、その延長ですね。
 聞けば、なんだかびっくりな特典をいろいろお考え中らしく。
 おや、ブックレットにはあんな人も登場するのか。

◎今週の新宿阿佐ヶ谷方面第三章◎

 ヒミツの打ち合わせなので割愛。

◎今週の新宿阿佐ヶ谷方面第四章◎

 阿佐ヶ谷ロフトで、またまた山田映画イベントが。
 こちらは、山田監督ほか、出演されている唐沢俊一さん(謎の外国人)、木原浩勝さん(ゾンビ)、阿部能丸さん(タヌキ)、主演の大野由加里さん(抜け忍)、甲田尚子さん(くノ一)、岡本朋子さん(雪女)、金沢涼恵さん(魔女)、音楽の古屋さんと大人数のトークショー。
 壇上にのぼれるのか。で、まあ新宿にいたので顔を出したらまたまた出ることに。
 壇上にのぼれるのかああ。
 ツメツメでのぼりました。

ツメツメでのぼりました。

 山田監督と大野さん(マンガ家デビューもするそうで)は、明けて夕張に向うとか。寒いぞう。

◎来月の中央公論◎

「新しいシリーズ」シリーズ第二弾。
 このあいだ始まった「死ねばいいのに」(小説現代)以上にどんなジャンルだかわからないです。
 題名は

オジいサン

 ……。
 すいません。

編集者Sのウラ情報

最大手が……

 先週の芥川・直木賞授賞式の人手はここ最近ではまれにみる多さでした。ある人から不況になると、仕事の伝手を探してこの手のパーティの出席者数が増えると聞いておりましたが、やっぱりそうだったんでしょうか。
 おりしも講談社の赤字決算の記事が。最大手だけに額もかなりでした。とくに広告減少に喘ぐ雑誌部門の立て直しが急がれます。
 ただ出版はもともとの規模が小さいだけに、ちょっとしたことで立ち直るものです。業界をひっぱるリーダーとして講談社には頑張ってもらいたいと思っております。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 眠大極宮郎無頼剣
 眠いんですか、そうなんですか?
 

ウワサのきしめん

 ↓↓↓ コレです ↓↓↓

名古屋駅でおなじみのきしめん

 名古屋でいちばんウマイきしめんは、新幹線のホームにある立ち食いのやつ、というのはよく聞く話。
 コレは、その「駅のきしめん」の味を再現したという話。(ネーミングがそのまんまですね)
 話、話、と書いたのは……
 ワタクシ、まだ両方とも食べたことないから………(おーーーーい!)

 だってワタクシには、スガキヤのカップ麺があるんだもの。

ワタクシの最愛ラーメン

(ラーメンを自分のために大量に取り寄せたついでに、きしめんも追加注文したのでした。うひうひ)

ノリノリ編集後記

芥川・直木賞贈呈式

 先週のこのコーナーを読んだ知り合いから、
「ノリさん…表(週刊大極宮)と裏(スタッフブログ)、ネタ的に原稿が逆じゃないですか?」
 と言われました。う〜ん、たしかに。
 表が趣味の野球、裏が朗読会ですもんねぇ。まったく意識しておりませんでした。ってゆうか、表の原稿は木曜に書きあげて、裏のネタは木曜の夜の出来事を金曜に書いたものなので…。
 まあ、差し替えということもできなくはなかったのですが、金曜の夕方は「芥川・直木賞贈呈式」をのぞきに行ったものですから、あわただしかったんです。あっ…「芥川・直木賞贈呈式」に行ったのは、じつに5年ぶり(4回目)でした。京極さんが直木賞を受賞したとき以来。ちなみに今回行った目的は、直木賞の選考委員になった宮部さんのスピーチを聴くため。
 思えばこの「芥川・直木賞贈呈式」…きっちり5年周期でおじゃまさせてもらっているんです。華やかな式典ですから、またうかがうチャンスがあればいいなぁと思っています。
(滝田監督、日米アカデミー賞おめでとうございます!!…ノリ)

アンケートから

本人に確認しましたよ〜♪

◆宮部みゆきさん著作の「ブレイブ・ストーリー」にでてくる魔法の言葉は、どこかの外国語なのでしょうか?
 それとも、宮部さん自身が作り上げたのでしょうか?
 どうしても気になるので、どんな形であれ教えていただければありがたいです。
 よろしくお願いします。

・安寿本人に突撃質問してみました。(今回だけですよ〜)
「オリジナルの造語と考えていただいて結構です(^-^)/」
 とのことでーす。(まるひ)

- 第387号 - 2009/2/27