大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
大沢オフィス-公式ホームページ-
Since 2001.2.20
週刊大極宮
HEADLINE RUMORS |燃えよ山椒大夫 |安寿のがまぐち |厨子王の逆襲 |編集者Sのウラ情報 |まるひの秘書ヒショバナシ |ノリノリ編集後記 |アンケートから
- 第385号 -
2009/2/13
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー
藤子不二雄(A)さんの…
“旭日小綬章 ”受賞を御祝いする会に行ってきました。
会場である「マンダリンオリエンタル東京」ホテルに入ると、藤子さんの交友関係の広さを感じさせる出版界、芸能界をはじめとする各界の著名な方たちがたくさんいらっしゃいました。
オイラは桃井かおりさんや小林薫さん、奥田瑛二さんらと挨拶をし、ゴルフ仲間の作家や出版界OBの人たちと話をして過ごしました。
パーティーの後は、『ドラえもん』を作っている「シンエイ動画」のK社長らと銀座へ流れ2軒ハシゴ。そのあと六本木へ移動して、業界関係者が集まるBARで藤子さんが他の店を廻って戻ってくるのを待ち、さらに盛りあがりました。
そんななか、面白かった話。
「シンエイ動画」という会社は、かつて真保裕一氏が監督として勤めていた会社でもある。
銀座へは会場に来ていた真保氏も一緒に飲みに行ったわけだが…真保氏はお酒が一滴も飲めない。さらに、かつてお世話になったボス、いま推理作家協会でこき使われている理事長のオイラがいて面白かろうはずもなく、「帰りたい帰りたい」とぼやくことたびたびでした。
「まぁまぁそう言わず」と皆で引き止め…お酒も飲めない真保氏をクラブで拉致っておりました。
その次の店では…
お気に入りの女の子と話し込んでいるK社長に、あるホステスさんが「銀座の話をエッセイに書けば?」と言いだしたものだから、「じゃあ、ゴーストライターをやりますよ」と、オイラが水を向けてみたのだが(もちろん冗談で)、K社長は女の子と話に夢中で聞く耳をもってくれませんでした。
じゃあと「オイラ一人でダメなら、宮部みゆきさんと京極夏彦さんもつけますがどうでしょう?」と叫んでみたものの…それすら無視。
これには横で聞いていたK談社のN副社長やS学館のK常務もおもわず大笑い。
作家で寄ってたかっても『ドラえもん』には勝てません…という話になってしまうのだろうか。参りました。
あと、会場では“ゲージツ家”のKUMAさんにも会った。
KUMAさんは、なにやらオイラの仕事を誤解しているみたいで、「いいなぁ〜、一字書けばウン十万だろう」と言いだす始末。
「そんなに儲かるわけないじゃないですかっ!」
…久しぶりの再会を笑って楽しみましたよ。
厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー
◎今週の伝統芸能+妖怪推進委員会◎
いま、静かなブームであります文楽。
次号の『怪』ではこの文楽を大特集いたします。
そんなわけで、JYPC肝煎であり伝統芸能担当でもありますわたくしめは、国立劇場におじゃまいたしまして、桐竹勧十郎さんと対談をさせていただきました。
実は勧十郎さん、随分昔にこの週刊大極宮にご登場戴いております。その時はあつかましくも楽屋にお邪魔いたしまして、あれこれ教えていただいたわけでございますが、今回は会議室であれこれ教えていただきました。
いや、実に興味深いお話をおうかがいすることができました。
国立劇場小劇場2月文楽公演は、第一部「鑓の権三重帷子」、第二部「敵討襤褸錦」第三部「女殺油地獄」でございます。ルビがふれないので、読み方は各自勉強しましょう(笑)。
勧十郎さん、公演前のお忙しい時間にありがとうございました。
そんな具合の『怪』ですが、ただいま準備中のリニュウアル号は、かなり充実する予定でございます。
でもって、こいつもお引っ越し。
◎今週の引っ越しシリーズ◎
以前、『IN★POCKET』(講談社)で連載しておりました「豆腐小僧双六道中」、著者病死のため休載いたしまして、そのまま途絶しておりました(つまり、このコーナーが「逆襲」になる前のお話しですね)。
まあ、作者はとうに生き返りましたが、この作品は寝たままだったわけで。
こいつが、『怪』で復活。と申しましても続きから載せるわけにはまいりませんから、以前掲載分をガツンと改稿いたしまして、まずはどどーんと大量掲載になります。
こんどのキャラもなかなかラブリー。
題名は「ふりだし」の次で「おやすみ」。まあほんとにお休みしましたからね。
もちろん「西巷説百物語」「妖怪の宴妖怪の匣」もやってます。
新生『怪』は、ただいまスタッフ東へ西へ駆け巡る状態。どうぞお楽しみに。
◎今週も厭◎
「小説NON」(祥伝社)に不定期掲載しておりました、通称「イヤシリーズ」が一冊にまとまります。
そんなわけで書き下ろしもふくめ、ただいま制作のド真ん中なわけですが、これがまたイヤなんですね。
昔書いた「イヤ」な作品は、ホントに「イヤ」です。読むのがイヤです。ああイヤだ。
イヤだなあ。
◎今週の山田誠二◎
知る人ぞ知る、カルトで必殺で猟奇で特撮な人・山田誠二さん監督の新作長編ドラマ『新怪談必殺地獄少女拳・吸血ゾンビと妖怪くノ一大戦争』(長い!!!)が、あっちこっちで上映されたりDVDが出たりするようです。
この作品、実は僕は後追い自殺――ならぬ後処理スタッフ。主に音効と編集です。なので一度も現場に行ってません(笑)。いろんな音を作ったりはめたりしました。あと、軽めのCG系。ええ、ぜんぶ一人スタジオですから、そんなにスゴイことはできませんて。時間的に。
でも、そんなこんなで、現在鋭意制作中の平山夢明さんの作品にも××の部分で参画させていただくことに。ええ、もちろん裏方。何をするかはヒミツ。
裏方バンザイ。
また来週!
編集者Sのウラ情報
13日の金曜日
そんなことはどうでもよいのですが、本日(2/13)付の読売新聞に、大夫と東野圭吾さんとの対談が掲載されております。長いキャリアの二人ですが、意外にも対談は初めてとのこと。ブームを作り出すために東野さんが「確信犯的に」とった仕掛けなど、興味深い話を引き出しております。お手元にある方はご一読下さい。
この対談が行われた紙面、読売新聞が推理作家協会の協賛を受けて開催の「ミステリーブックフェア」、大夫は理事長として4年(4回)、紙面に登場してきましたが、本人も書いていますが、任期終了と共に今回で卒業です。
次期理事長は、誰になるのか。6月には決まるはずです。
まるひの秘書ヒショバナシ報
今週の厨子王原稿メール件名
遠山の大極宮さん
桜吹雪は安寿ですね!(トップページのフラッシュ参照)
全員(含山椒大夫)から気持ち悪がられたワタクシ
なによう! 普通にお礼の電話をしただけじゃんかよう!
本日(2/13)しめきりのエッセイ原稿を、早々と午後4時前にFAXしてきた大沢へ電話しました。
「お原稿届きました。きっちりしめきりを守っていただき、まことにありがとうございますー」
ね、普通のお礼でしょ?
ところがね、大沢ったらね……
「うわー、なんだよソレ。気持ち悪いじゃないかよー」
と、心からイヤそうに言いましたのよ……。
「えーん、大沢に"気持ち悪い"ってゆわれたあああ!」
電話を切った後に叫んでみたところ……
周りにいたS氏、オーツカ・ハル、そしてヨーコちゃんまで
「うん、気持ち悪かった」ですと!
なによう! ワタシが作家に対してテイネイな口をきいたら、いけないのかよう!
ノリノリ編集後記
中川翔子
京極さんから告知があったのに(忘れていて)なかなか観られなかった番組…「テレビ東京」で毎週水曜深夜0時43分から放送されている『しょこリータ』。
今週やっと観ました。怪談大会“ホラリータ・ナイト”をまだやってましたよ。『週刊大極宮』第383号の記事と写真にあった“京極筆”番組タイトルやお題目短冊も確認できました。
おなじみ“御祓済”の落款も目立っておりましたよ。
でっ、番組の最後あたりのCM中にチャンネルを変えていたら、いつのまにか放送が終ってまして…。確認はしていませんが、あの進行の流れだと来週も続きがあるんじゃないでしょうか。
まだ観ていない方は、ぜひ。
(ダイワスカーレット残念…ノリ)
アンケートから
こんなところにも
◆イベント情報
(京極と映画監督の堤幸彦氏とのトークショウが決定!)の日時が2008年になっています。
支障はないでしょうが、間違いですので一応。
・「なーんだ、去年じゃん、もう終わってるじゃん」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。重要なご指摘ありがとうございますー。例によってコッソリと……うひ。(まるひ)