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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆大沢はこの三連休、別荘で芋掘り(芋は芋でも自然薯)するらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆“シャークバイト・カップ in 北海道”
初日「北海道クラシックGC」、二日目「桂CC」でゴルフコンペをやってきた。
どちらも雄大で美しいコースだった…が、難しかった。
内地に比べると芝がやわらかくてボールが沈む。とくにラフ。
それによってショットの計算がたてにくいのだ。
スコアはいまいち。両日とも優勝にはまったく絡めず…。
ただ(…もうひとつ言い訳を)一泊二日の強行日程は、やっぱり慌ただしい。
飛行機から降りてゴルフ場に直行。ハイ、スタート!
キャディーさんも言ってたが、これじゃあショットは安定しない。
(参加者全員にいえることだけどね)
それと…意外にも暑かった。
たまたまだとは思うが、夜も少し蒸す感じだった。
避暑に行ったのに、雨降りの東京の方が涼しかったかも…。
どうも今年の夏のゴルフは、行く先々で好天に恵まれすぎている。

◆夜はススキノにて…
宴会の後、各自お楽しみの場に向かった。
入念な下調べをして、ゴルフより気合いが入っていた編集者も…。

◆感想
読みました、角川文庫版『大極宮』。
あらためて自分のコーナーを読み返すと…たしかにゴルフとダイエットネタが
多い。(今週もだけど…)
新しいネタを考えねばならんかなぁ…。
夜ネタは……うーん。
まあ、無理することはないけど。

◆『砂の狩人』が発売!
9月19日、幻冬舎から『砂の狩人』が発売になります。
当HP“大極宮書店”での注文も順調なようで…
これだけ本の売れない時代に、ありがたいことです。
しっかりサインいたします。
それと…今回は上下巻で、皆さんにご負担をおかけするので申し訳ないの
ですが(…版元の意向もあり)お許しください。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆あれから1年
アメリカの同時多発テロから丸1年が経ちました。
で、いまCNNとかで盛んに報道されているのはイラク攻撃の問題……。
こういう状況に、終わりはないんですかね。

◆怪獣三昧
金子修介監督の撮った『ゴジラ』のDVDを購入。
やっぱり金子さんの怪獣映画は面白いですね! このゴジラは、ただの
巨大怪獣じゃなくて、太平洋戦争で無念を呑んで死んでいった大勢の
犠牲者たちの残留思念の集合体だというところが凄い。
ただ……やっぱりわたしの年代だと、善玉のキングギドラはピンとこない
です。護国三聖獣のひとつだと言われても、「うっそー」という感じがしちゃう
のは仕方ない。
勢いに乗って『平成ガメラ』シリーズも3作再見。
オフィスから借りてきた『ウルトラQ』にも魅入られ、今観ても「ナメゴン」が
怖いのでぶるぶる。合成撮影だってわかっていても、主人公たちが海岸の
岩陰に隠れてるところにナメゴンがべろべろと頭をのぞかせると震えあがっ
ちゃうんですよ。
再見してみて驚いたのは、わたしナメゴンのエピソードは前後編になってた
とばかり思いこんでいたのですが、違うんですよね。
2匹目のナメゴンが卵から孵って、でろりんでろりんと角を振り上げている
ところに石坂浩二さんのナレーションがかぶって、エピソードが終了するん
です。
でも、2匹目を退治するシーンは描写されない(退治の仕方はわかってる。
塩分に弱いんですよね)。だから、子供ミヤベには「悪夢は終わらない……」
という印象ばかりが強く焼きついてしまって、このエピソードが長く感じられた
まま、記憶に残ってしまったんでしょう。
で、かつてナメゴンと同じくらい子供ミヤベの悪夢の元凶となった「ケムール
人」や「蜘蛛男爵」のエピソードが入っている巻を買おうかどうしようか迷って
います。ぞぞぞ。

◆今週のゲーム女のひと言
まだランダムパーティを組んではそこらをほっつき歩き、合間に芝居を上演
して小金を稼いでいる『幻想水滸伝III』。
ま、試しにいっちょやってみっかとばかりにラスボス戦に挑んだら、コロ負け
して愕然。
ワタクシの場合、主人公3人を並べると、かえってパーティのバランスが悪く
なるというのはどういうわけでしょう??
ジョアンとエミリーを育て過ぎちゃったかな。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆恐竜。
人人人人人骨人人人人骨人人骨人骨人人人。
いや、『世界最大の恐竜博2002』(千葉・幕張メッセ)のことで。
まあ開場間際にチケット持ってて入場40分待ちってあなた。
早くに家を出てるから待ってる間におなか空くし。
入るなりMAP確認。“ディノレストラン”なるものを発見。
この人出じゃ昼時に昼飯なんかまともに食べられないだろうと判断しまして
ね、先に食事をしてしまおうと、見学は後回しにすることにして、一路
レストランへ向かったわけです。
しかしこのレストラン、MAP見るとコースの最後なんですよ。
んで、後でゆっくり観るんだから展示物はなるべく見ないようにしようと、
見ないように見ないように心掛けながらですね、ものすごい人ごみをもりもり
かき分けて、いちばん遠い場所へと進みましたとさ。
そしたら。
レストラン、出口の外でやんの(笑)。
出るともう入れない。再入場不可。おいおいこらこら。
40分待って入って30分かけて人込み掻き分けて進んで何にも観んで
そのまんま出てどうするんじゃあ!
逆流ですよ、逆流。
観づらいですわ。いや、ただ観たって人ばかり。しかも展示物はともかく、
イベントやサービスがまだ夏休みモードなもんだから。
溜まってます。人。観たい骨が見えません。流れません全然。
こうなると入り口までただ戻る元気もないので、あっちこっちのばらけ観に
なっちゃうし(笑)。
でもって出たときには入場90分待ちになってました。なんでも主催者も
びつくりの人出なんだとか。うーん、人気だ恐竜。
で、あらためてレストランに行くてえと、そこはレストランとは名ばかりの、
要するにモノが食べられるだけの場所。
そのせいで近くの飲食店はどこもかしこも超混雑、長蛇の列。
セイモサウルスより長いぞ。人。

それからですね、好評につき会期延長って……
一日だけなのは何故なのか(笑)。
しかも、そもそも三連休の最終日前に会期が終わるって、そのまんまの
予定でいってたら勘違いする人が出てたんじゃないかと要らぬ老婆心を
持ってしまいますです、はい。
子供も帰りに買った『ウォーキング・ダイナソー』のDVDを家で観て喜んでた
から、まあいいか。

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■お客様写真館

◆9月11日
週刊SPA!で連載中の「わらしべ偉人伝」の取材にいらっしゃったのは
西原理恵子さんの漫画でおなじみ、"金角さん"ことゲッツ板谷氏!
実はこの金角さん、大沢の『らんぼう』(新潮文庫)で大暴れしまくっている
極悪凶暴刑事コンビの片割れ"イケ"のモデルなんですよ!(ということは、
当然"ウラ"のモデルは銀角さんですね。これホントのホントの話)
インタビューが行われたオフィスの会議室兼応接室からは、取材の間じゅう
豪快な金角さんの笑い声が響き渡ってきてました。
いやー、西原さんの漫画のイメージから、怖い人だと思ってたのに…
とんでもなく明るく楽しいお方でした。


山椒大夫が小さく見えます

初対面ながら、おおいに意気投合したふたり。
今度一緒に飲みに行くとか…


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■まるひの秘書ヒショバナシ

上のインタビューが行われた翌12日、京極がオフィスに打ち合わせに来ま
した。オフィス会議でもなく、単独の用事で訪れるのは久しぶりです。
「これお土産っす。みんなで食べてくださいー」と、京極がデンと机に置いた
のは、大きなブドウがぎっしり詰まったダンボール箱。車で来たとはいえ…
こんな重いの持ってエレベーターまで歩いて…まったくご苦労様なことです
なあ。やれありがたやありがたや……
とそこで、私の頭上で電球マークがピカリと。
「あ、そだそだそだ。段ボール抱えてるとこ、一発撮らせてくださいよお。
最近、写真の在庫なくて困ってるんですう」と、お願いしたらですね、何と!
「やだっやだっ! (ヘンな)ネタ、僕ばっかじゃん!」ってまあ、かたくなに
抵抗されちゃいました。むっかー。
私に逆らうとどうなるか、わかってないね厨子王くん。
ここで悪口書かれるんだぞうー。くふふふふふ。
(って、別に逆らわなくても書かれるけど)

最近、「さまよう厨子王」の原稿メールを、とっても早く送ってくれる京極。
(文庫『大極宮』で、更新遅いのは京極のせいだと私に書かれちゃって
ますが、あれはすっかり過去の話になりつつあります)
件名には"優秀(自画自賛)。"とか偉そうについてます。
こちらとしては、たいへんたいへん助かるんですけれどね。
けれどね! 早く原稿が来たからって、決して安心できないことが判明!
更新作業も無事終わって帰宅して、一杯やってゲームもやって、さあ寝よう
かな、あ、その前にいちおう…と、自宅のノートPCでメールチェックしますと
ね、なんだかね、"すいませーん!"とか"あの。"とかいう、おマヌケな
メールが届くようになったんですよ。
更新された自分のコーナーをチェックした京極が、間違いに気づいて
「ここ、ちょっと直してくだいませ」って言ってくるんですな。
うう、私、眠いんですけど! ってゆうか、すでにヨッパライなんですけど!
ぶつくさ言いながらの修正作業。
そんな夜は京極の優等生度70%ダウンです。ぷんすか。

というわけで「大極宮フェア」のページを作りました。(更新遅れたのは
そのせいです)
よろしくお願いいたします。と、今週も宣伝でしめくくったり。うひ。

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■編集者Sのウラ情報

山椒大夫の新刊[『砂の狩人』、19日発売なのですが出版社の事情で、
見本が通常より早めに出来上がってきました。
わたしは連載中はあまり読むことはないので、早速読みはじめました。
電車の中で。しかもカバーが目につくように。
ようは宣伝、みたいなものですね。
地下鉄で発売前の『砂の狩人』をこれみよがしに読んでいた人物を目撃
したあなた、それはわたしでした。
こういったことは、わたしが出版社にいたころも結構やりました。
とくに書店では、こっそりと目立つように置き換えたりとかね。
書店で挙動不審者を見かけたら、万引きか編集者かどちらかだと思って
下さい。
厨子王の『覘き小平次』も無事脱稿。三人の新刊が出そろいます。
フェアの準備もほぼ終わりました。
ありきたりな言い方ですが、読書の秋、書店へ足を向ける回数を
増やしてくださいね。(S)

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■ノリノリ編集後記

与論島…周囲22キロの小さな島。沖縄まで20数キロ、でも鹿児島県。
台風の爪痕が生々しいところに(泊まったホテルの窓も一部ブッ飛んでて、
幽霊ビルみたいだった)行ってきた。
『釣りバカ日誌』の漫画家、北見先生に誘われての草野球交流戦ツアー。
とはいえ、着いたその日に地元チームと1試合やって、あとはひたすら遊ぶ
だけなのだが…。
とりあえず…海。綺麗でしたぁ。ギリシャ村というのがあったり、「海の眺めは
エーゲ海」なんて書かれてたり…このカラ回りも許せてしまう南国にまずは
脱帽! まっ、ギリシャもエーゲ海も見たことないけど…海が美しいことに
かわりはない。つぎに、島の散策をレンタルバイクで。
信号がたった一つしかない島内を走り回り、気になる場所に立ち寄る。
民俗村では家主のおじさんが丁寧に解説してくれた。
で、目玉といってもいい“百合ヶ浜”。大潮で干潮の時にしか現れない
沖合いの砂浜…ちょうど出ていたので上陸!
アベックや女子大生?グループがロマンチックに星砂を探しているなか、
知人の子供に砂で埋められて大バカ姿に。
ムードぶち壊しの僕たち…現地にいた人、スミマセンでした。
夜は与論銀座の“民遊酒場かりゆし”で、地元の焼酎『有泉』を飲み交わし
“かりゆしバンド”の島唄ライブに大騒ぎ。
海人、島人、観光客が入り乱れて踊り狂った。(オススメ)
そして…帰る前日の夜、北見先生の別荘で行われたガーデンパーティーは
東京から参加の40人に島の人も加わって100人以上の盛大なものだった。
知らない地元の人から与論献奉で次々と酒を飲まされた。
ここでもメインは“かりゆしバンド”の出張ライブ。
お祭り騒ぎに、ビーサンの鼻緒が切れるまで踊っちゃったよ…。
(与論島ツアーのリピーターになりそう…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆いや、あまりに早い更新だったもので、つい……。
大丈夫! 今週は遅いです! しくしく…(まるひ)

◆いつも楽しく読ませて頂いております。
ので、文庫版『大極宮』は買わなくてもいいかな・・・と思っておりましたが、
バイト先のコンビニに本日入荷されてきたのを見たら、買わずにはいられ
ませんでした。
活字の縦書き、趣が違いますね。先生方のコメントが楽しみ。
ゆっくり読ませていただきます。
◆読みました!文庫版大極宮。帰りの電車ン中でイッキ読みですわ(笑)。
途中電車の中で寝こける事もなく読み切ったってのは実に久しぶりの
事です・・・。
おおお! さっそくのお買いあげ、ありがとうございますううう♪(まるひ)


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