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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼レポート

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆3月11日から南青山画廊で開催される和田誠さんの挿絵原画展
「物語の旅」に『毒猿』の絵も出展されると知り、山椒大夫は大喜び。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆『撃つ薔薇』
東京フォーラムで行われた『撃つ薔薇』の試写会に行ってきた。
主演で“涼子”役の松尾れい子嬢のガンアクションは、非常に
カッコよかった。
撮影中に特訓をそれほど受けたわけではないらしいのだが、“ジョン・
ウー”監督のファンなので(実はわたくしもファン…ジョン・ウー氏から
クリスマスカードをもらっていることを自慢した。白い鳩が毎年かならず
デザインされているんだよねぇ)、映画をよく観て研究したとのこと。
今回のドラマの中で使った拳銃がベレッタだったこともピッタリ。
今後、ガンアクションを含めたアクションをもっともっとやりたいらしいので、
原作を提供できればと思う。
もちろんドラマそのものも、キレのいい演出であった。
自分の原作を使った作品の中でも、かなり上位にランキングできる
出来のよさ。
WOWOWを観られる方は要チェック!

◆症状緩和!?
花粉症の症状が出てきているが、昨年までと比べると症状は緩和
されている。
辛いといわれる最初の三年を過ぎたからか…
漢方薬が効いているのか?

◆『新宿鮫[ 風化水脈』発売決定!
3月末にカッパノベルスから『新宿鮫[ 風化水脈』が発売になります。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆黒
朗読会のパンフレットに使う写真撮影のため、黒い服を買いました。
三人揃って“黒装束”…どうかしら?

◆酔っぱらいの子供?
通っている整体の先生のところで、お母さんが治療してもらってるあいだ、
他の先生に遊んでもらっていた小さい男の子が、「高い、高い」を何度も
やってもらって大喜び。
で、ハイおしまいとおろしてもらったとき、「ちょっと酔っぱらっちゃったよう」
という台詞を吐きました。
子供って、面白い。

◆今週のゲーム女のひと言
出ましたね、Xbox。来たもんねえ、ビル・ゲイツさん。
本気なんですな。
発売日には、乗り物のなかで、買いたてホヤホヤの湯気が出そうなやつを
持っている人を何人も見かけました。
どういうわけか、ミヤベが目撃したのはみんな若い男の人ばっかり。
きっと、『デッド・オア・アライブ3』をやるんだろうなぁ――
なんて勝手に思って、内心ニヤニヤしました。
ところで、Xboxってハードは、「黒船」だったんですか? 
昔、「ジャガー」ってゲーム機がありませんでした?
あれは国産だったっけ?
Xboxって、第二の「光速船」?

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆打楽器。
お友達にしてパーカショニスト、ブナガヤ(沖縄のお化け)マニアにして
秀治仲間でもある渡辺亮さんの“海の音楽室”ライブに行って来ました。
題して『南方幻想・其の四』。
世界中の民族打楽器に創作楽器を加えた他に類を見ない渡辺亮ワールド
に、ボーダレスな独自の音楽活動を繰り広げている秋元カヲルさんが
朗読&弦楽器で加わるという、摩訶不思議な熱帯楽園セッションの
4回目です。
私同様「水木一門」である亮さんの南方趣味爆発……かと思いきや、
今回は「南方と書いてミナカタと読む」という裏設定あり(まんまだが。笑)。
朗読は全編、南方熊楠の「十二支考」を平易に書き直したもの。
いや、楽しかったです。ネパール料理もうまかったし。

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ブックエンドを作った謎の職人が作り出した創作楽器「コンチェロ」を
鳴らしまくる亮さんと、熊楠を読みまくる秋元さん


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十八番、ビリンバウを弾きまくる亮さん

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秀治の話をして楽しげな渡辺亮さんと、京極

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◆本立て。
なんだか好評だとか(何で?)。
で、見せろという声が高いので写真を送れと言われましたので。

   

こやって使ってます。端が出っ張らないのが決め手。文庫本も大丈夫。
五芒星マークは謎の職人の提案ね。

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■ノリノリレポート

◆WOWOW開局10周年記念番組 『撃つ薔薇』

原作は、ゲーム版(「Under Cover」:2000Dreamcast)製作プロジェクト
の一環として執筆された、躍動感とエンタテイメント性に溢れる作品。
「大沢ハードボイルド最強のヒロイン登場」、というキャッチフレーズと
ともに上梓されている。
舞台を、現実社会ではなく、近未来に置いたことで、派手なアクションや
状況設定にリアリティを持たせることに成功した。
危機を回避した安堵、そして、休む間もなく湧き上がる新たな抗争と
疑惑。テンポよく変化するシチュエーションに、主人公・涼子の大胆かつ
過激なアクションと、繊細な心情の変化が巧みに組みこまれていく。
若手演技派女優として名高い松尾れい子が、これまでの自身の
イメージとはまったく異なる、この極めて硬派ながら微妙な心の揺れを
見せる難しい役柄と激しいアクションをどう演じるのか、非常に興味深い。
また、本作の製作にあたっては、HD24pという高性能カメラを駆使する
ことで、これまでにない、迫力とスピード感に満ちたハードボイルド
映像を実現。
映画さえも大きく越える、新しいTVドラマの誕生である。

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写真提供:WOWOW

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【CAST】
涼子(幸恵)……松尾れい子
ホー………………杉本哲太
龍―鬼……………北村一輝

キム………………斉藤陽一郎
朴部長……………野添義弘
村雨………………信太昌之
佐藤………………十貫寺梅軒
フランコ…………アナトリ・クラスノブ
将軍………………平野稔
女医………………リリィ

岩永警視…………原田芳雄

監督………………麻生学
脚本………………池上純哉(チーフ助監督兼務)

【大沢からのメッセージ】
書いていて、「これは映像化に“向き”だろう」とか、
「これは難しいだろうな」とか、自作のことを考えるときがある。
もちろんそれは作者の勝手な判断で、“向いている”とこちらが思った
ところで映像化の申しこみがまるでこないような作品もある。
だが“難しい”と判断したものについては、実際にも申しこみはまったく
こない。
今回、初めてそのケースに例外が生じた。この「撃つ薔薇」である。
近未来の多民族国家化した日本、犯罪多発地帯となった東京、
そしてそこで捨て身の捜査にあたる女性の潜入捜査官。
まず難しいだろうと思っていた。それがこうしてドラマになる。
わくわくしている。完成した映像を誰よりも早く見たいと願っているのは、
この私かもしれない。

※放送は、3月31日(日)午後10時00分〜12時00分
WOWOW(BS-5ch)
デジタルWOWOW(BSデジタル191〜3chハイビジョン放送)
にて。


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■まるひの秘書ヒショバナシ

大沢オフィスの決算は終わりました。(ぜぇぜぇぜぇ)
これからミヤベと大沢の確定申告です・・・。

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■編集者Sのウラ情報

某レコード会社がPCにコピーできないプロテクトをかけたCDを発売する
とのニュース記事を読んだ。
音楽CD業界はネットワークを利用したファイル交換システムによる違法
コピーの著作権侵害の被害がかなりの額になっているという。
違法コピーの手軽さでいうと本の比ではない。
CD一枚があっという間にコピーされ、世界中に出回る。
単純なはなし、元CD一枚あれば事足りる。これではレコード会社や
ミュージシャンの経済活動や生活そのものが成り立たず、結果、CD
そのものが出せない。こんなことにならないと誰がいいきれるだろうか。
まだ小説まるまる一冊のコピーは、費用と手間の点で笑ってすまされる
だろう。しかし、専門書などのコピー被害は甚大である。
だって必要なところだけをコピーすればいいんだものね。
まだまだ電子出版はその端緒についたところである。
しかし、著作権保護のシステムを抜きにしてその発展はありえないと
思っている。(S)

   
■ノリノリ編集後記

驚き…ていうかやっぱり。
自転車競技の選手が、スケートでメダル獲ったじゃん!
スピードスケート女子5000メートルで、スケート経験わずか9ヶ月の選手が
銅メダル獲得。先を越されたぞNIPPON。
スケート関係者は、競輪学校へスカウトに行け!
でもって神山…いますぐスケート靴を履け!!
       (中山記念…4年連続的中!いいぞ江田照…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆京極先生のデザインされたブックエンド、形のヒントを頂くか、
こちらのサイトで販売……と言うわけには参りませんでしょうか?
ブックエンドの写真を送ってもらいました。

    

職人さんによる手作りなので、大量生産はできないらしいですけど…
大極宮で販売できるかどうか、“愛と執念”で検討(交渉)中です。(ノリ)

◆標的走路がどうしても読みたいです。
おねがいですから、復活させてください。
「Q&A」の"大沢在昌Part2 Q8" をご覧くださいませね。(まるひ)


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