週刊大極宮バックナンバー

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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆公開日も確定した映画『魍魎の匣』。前売りの特典に特製「キューブ型六面体パズル」なるものが、企画されているらしい(笑)。

◆台湾に続き、韓国でもたくさんの人に読まれつつある宮部作品。宮部も大変喜んでいるらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆夏休み
 9日から夏休みをとるので、今はひたすら書き溜め中。
 このところやっと夏らしくなってきて、ちょうど夏休み期間は天気が良さそう。海にゴルフに羽を伸ばす予定だ。
 毎年、夏になるとぬか味噌を漬けていて、そのぬか床を勝浦にも持って行くのだが、どうも今年のデキはいまひとつ…。ミョウバンを大量に入れたりカルシウムの錠剤を混ぜたりしているのだが、酸味がきつかったり塩分が強すぎたりとしっくりいかない。容器の問題なのかもしれないが…。勝浦に行ってからの10日間でじっくり仕上げたい。
 今回、とくに作ろうと考えている料理は今のところ思いつかないが、民宿のオヤジとしては来客の人数をみながらいろいろ試してみる予定。
 唯一の心配は…買い出し時の渋滞。勝浦駅前にあった行きつけのスーパー“S”が今年の初めに倒産してしまって、もう一軒の“H”は海岸沿いの国道128号線を大原方向に向かったところにあるため、夏の夕方の
ラッシュ時に買い出しに行くとなると、どうしても渋滞に引っかかってしまう。今まであったSは裏道を使って行けたのだが…。毎日のことだから、どれぐらい時間がかかるか不安である。オイラのような人間だけじゃなく、地元の人もそうとう困っていると思うなぁ。
 まあ、とにかく…“民宿のオヤジ”やってきます。

 では皆さま…
 暑さに負けず、夏をお楽しみください。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 まだ腰が…

 ということで、今週はお休みさせていただきます。

 みなさま、よい夏休みを。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆もう
 タイヘンなんすから――と、故・林家三平師匠のようにいってみたいほどで。
 とある事情から、中二階の水木楼・通称ミズキ部屋の整理をせなばならなくなり。
 まあ長年コツコツ整理をばしてきたわけですが、ここ一、二年忙しさにかまけて抜本的な分類収納を怠っていたわけです。整頓のみ。
「増えたぶんをとりあえず収納」というスタイルでお茶を濁すというかゴマカスというか。まあ入れておけという。
 その「増えたぶん」をちゃんと分類して整理したうえで収める所に収めねば、どうにも収拾がつかんだろうということになりまして。
 当初はT君とふたりでやろうとしていたわけですが、「こりゃ何日かかっても……ダメです」と、あっさり否定され。
 で、ぼやいていたら助っ人が来てくれました。
 黒史郎くん、村上健司くん、レオ☆若葉、巨漢Uさん、世界妖怪ショップ目目連の人やら、怪編のT女史、異の世界のNさん、幽の編集N/R、悪人編集長G、Mさん、Sさんなど総勢十二名。
 ありがたいことです。
 しかし、水木楼自体は四畳半ほどのごく狭いスペース。まあ天井は高いものの面積は異様に狭いわけです。しかも、人一人入れないほどスキマがないという過密状態。
 これ、どうしようもないわけですね。
 たとえば「メンコ発見!」という場合、メンコが収められているファイルは、はるか地面の下。
 要するに、まずは整理ができている層まで地層を掘り下げなければ、上積みぶんの整理はまったくできないという。
 たった一、二年とはいうものの、整理できている層はすでに先カンブリア紀くらい昔。というか下。
と りあえずブツを運び出して先カンブリア紀まで掘り下げることに。徳川埋蔵金を掘るイトイさんみたい(←古い)。
 運んでも運んでも運んでも運んでも。
 うーむ。
 どうやって入っていたのだろう。つうか、これ二度と入らんのじゃあないだろうか。
 警視庁の押収証拠品みたいな状態に。体育館かうちは。
 途方に暮れる十二人。
 つうか、水木大先生関連グッズありすぎです!!!
 いまも続々増えてるし。
 で、二十時間くらい強制連続労働してもらって基本的な分類は完了、なんとかかんとか元の場所に収めることができました。
 ええ、収めるのだけはボクしかできません。バケツリレーのように運ばれてくるモノを鬼のように入れましたとも。
 おかげで人が3人くらい入れるまでスペースも復活。
 みなさんありがとうございましたー。
 まる一日こき使ったうえに変な映画を見せて朝帰りさせたボクを許してください。
 ああ、人生水木まみれ。

やれやれ

◆いやあ
 手伝っていただいた村上健司くんの単著が二冊出てます。一冊はこの間もご紹介した『妖怪モノノケBOX しんみみぶくろ1』(メディアファクトリー)。
 これ、『新耳袋』をただお子様向けに平易に書き改めたものじゃないんですね。コドモ視線でリライトされてます。ネタは一緒ですが、視線の高さが違っているので、まるで読後感が違います。
 大人も読んでみましょう。怪談好きも妖怪好きもグっときます。絵もスゴイです。
 もう一冊は『京都妖怪紀行―地図でめぐる不思議・伝説地案内』(角川ワンテーマ21)。あの『怪』進行中の過密スケジュールの中で、よく書き上げたものです。感心します。
 でもって9月6日は黒史郎の日(by東雅夫)ってな具合で、黒くんも大活躍。触手系にも進出ですね。
 そういう人達を使って整理したりしていいのか、自分。
 と、深く反省。

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■編集者Sのウラ情報

 自宅のクーラーが壊れてはや3年目。なんとかなるモンです。
 さて恒例大手三社(新潮文庫・角川文庫・集英社文庫)による夏の文庫フェア。今夏はちょっとした異変が。いわゆる古典作品、例えば太宰治「人間失格」。三社ともラインナップしているのですが、例年ですと新潮文庫が強いそうですが、ことしは集英社文庫が健闘。理由はカバーイラスト。「DEATH NOTE」の漫画家さんの書下ろしイラストのお陰だそうです。漫画読者が手に取ってくれたのでしょうか。
 小説といえでも書店に並んだら商品です。手にとってもらうこと、プレゼンテーションということを改めて考えさせる事件!! ではあります。
 三社のカバーを比べてみてはいかがでしょう。(S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 大極宮の盆踊り
 よっ、真打ち登場!(ナゾ)

 クソー、暑いぞコンチクショー! と、いくら言ったって気温が下がるわけでもないのに、ついつい口に出してしまいますね。というわけで、お暑うございます。
 大沢オフィスも夏休みに突入。夏が苦手な私は「エアコンとともに過ごす読書とDVD鑑賞(とビール)の夕べ」で終わってしまいそうです。何冊読めるか、何枚観られるか、そして何本飲めるか!?
 がんばります。二週間後にまたお会いしましょう〜。

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■ノリノリ編集後記

 25、26日に京都太秦映画村である「世界妖怪会議」。少しだけ物販に参加することになりました。
 ウチから持って行くのは昨年の朗読会のパンフレットと、その朗読会を完全収録したCD(新商品)。京極さんが書き下ろした『五徳猫 疾風怒濤ヴァージョン・猫抜き』が、読んで聴いて楽しめるセットです。東京および名古屋公演で“レインボーボイス”京極さんが演じわける京極堂と榎木津を聴きのがした方はぜひご購入を。
 現地で時間がとれれば…京極さんにはパンフレットにサインを書いてもらう予定。あと、謎のTシャツを作るウワサもありますが…間に合うのかな?
(お盆休みは海か山か…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆私も女帝をみて、豊原功輔さんは大沢先生に違いない!とすかさず思った一人です。
 でも大沢先生はもっとデレ〜っとしてそうな…。(すみません!)
 まるひさん、どうですか?

●少なくとも誰かが一緒のときは、あんなに物静かではありませんね。にぎやかに飲んだりしゃべったりしています。一人のときはどうなんでしょ。デレ〜っとしてるかも? 見てみたいですねえ。(まるひ)

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