週刊大極宮バックナンバー

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 最新号へ 2007.8.3

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆ドラマ『女帝』に登場する作家のモデルは、ズバリ大沢ではないか、とのご指摘が大極宮ラーの皆さまから続々と寄せられ、スタッフたちビックリ…。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆ゲーム男の…
 東京も遅れていた梅雨がようやく明けた。夏休み恒例“民宿のオヤジ”まであと一週間。
 粛々と仕事をしております。

 …というわけで、ネタがないのでゲームの話題。
 Wii版の『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』をやりました。クリアはしたのですが「ドラクエ」ファンのオイラにはちょっともの足りない感じ。
 このシリーズは、やはりアクション性よりストーリー性が高いゲーム。こつこつとレベルを上げていくというよりは、資金を貯めたり武器を強化するための素材を集めるという戦闘が多くなりがちなのはどうも…。

 で、現在はDS版の『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』をプレイ中。
 久しぶりの「ゼル伝」。せっせと草を刈ってはお金を貯めておるのですが…これはタッチペンになったことで、コントローラーでアクロバティックな動きをする必要がなくなった。
 おじさんプレイヤーには優しい感じで…よいかなぁと思っております。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆お礼とお詫び
 29日、よみうりホールにおいでくださった皆様。
 宮部はぎっくり腰の後遺症で、ぎくしゃくと歩いたり座ったりしておりまして、さぞお見苦しかったことと思います。まことにまことに恐縮でございました。
 ご来場ありがとうございましたm(_ _)m


いざ出陣
ぎくしゃくと歩いたり


頭抱えてますねえ
ぎくしゃくと座ったり


おいたわしや
お辞儀もぎくしゃく


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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆終わりました
『妖怪の理 妖怪の檻』(角川書店)。140%増量。
 実働140時間くらいですかね。何日かかったとか、なんかあやふやなので時間で考えてみました。
 かなり加筆してしまいました。なんせ、連載開始が六年前ですからね。 小説と違って、直さなくちゃあなりません、いろいろ。
 直していると、書き足してしまうわけです(笑)。
 しかし、連載は続いているのに、二冊目のタイトルはどうするんだろう……。
 先のことは、その時に考えましょうね。
 こちらは「あ」っというまに出ます。

◆終わりました
『文庫版百器徒然袋―風』(講談社文庫)。こちらは文庫版面に切りそろえたのと若干の加筆で、115%増くらいですね。
 削ると損な感じがするので、なるべく足す方向で調節するようにしています。
 こちらは実働24時間。稼働時間が短いのは、手を抜いたのではなくシステム構築がしっかりしてたせいですね。おそるべしDTP。
 ちなみに、終わったけど出るのはまだ先です。
 毎年9月なんですが、今年は10月。なぜかは、ヒミツ。

◆終わりました
怪0023」(角川書店)。新連載が続々スタートですね。化野コネコ燐さんも、多田カワラバン克己さんも新連載。
 荒俣シンテイト宏先生は、新連載のヨカン。で、水木大先生の「神秘家水木しげる伝」は、今回が最終回。最終回には僕も出てますウレシイです。
 そんなワタシも、「西巷説百物語」というのを始めてみました。
 温泉で書かされたヘンナ絵も載ってます。マジ、温泉で書きました。文房具屋で買ったお絵描き帳に。
 というか、僕とアラマタさんの特集なんだ。うーむ。
 あ、今回は表紙の写真、表紙用に撮影してます(笑)。
 あ、姉妹誌の『コミック怪』もほぼ出来ました。よくやった工作員O。
 こちらは『魍魎の匣』のコミックが載ってます。描いてくださったのは志水アキさん。

◆こちらも
『文豪怪談傑作選 柳田國男集 幽冥談』(ちくま文庫)も堂々完成。
 東ヒビキ雅夫さん編の力作です。いや、編者だって力が入ってるものはわかります。
 あんまり入ってるんで、つい推薦してしまいました。柳田翁の本の推薦なんて、おこがましいです、ハイ。
 でも、中味はまさに珠玉。

 あ、東さんといえば、加門七海さんとの共編著『響鬼探究』(国書刊行会)も絶賛発売中。
 こちらも、ちょっとオマケで載ってます。載る予定じゃなかったんですが、ニセモノつくるの好きなので、つい即行で。←何のことかは本をご覧下さい。

◆やってます
 各地で妖怪イベント、妖怪展示目白押し。
 で、↑でご一緒した日本物怪観光の天野行雄さんの「お化け物産展」(古今東西雑貨店イリアス)も明日から。
 今年も谷中・全生庵の「円朝祭」とジョイントです。今年も谷中でお化けをどうぞ。

◆売ってます
『ゲゲゲの鬼太郎 劇場版DVD-BOX THE MOVIE』、『月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎』、『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛 エロイムエッサイム』(すべて東映)そろって発売。
 劇場版7作+αと、20年前の実写版2作です。観ましょう。
 現在放映中の第五期も、もうすぐDVD化がスタートします。
 世界はゲゲゲ。

◆撮りました
 推理作家協会のあつまりがありまして。
 なぜか、僕はビデオ撮りました。業者です。何を撮ったかは、まだヒミツです。

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■編集者Sのウラ情報

 先週土曜日の大夫VS安寿のトークショーには多くの方に聴きにきていただきました。ありがとうございました。終了後S英社のセッティングで焼肉に行ったのですが、先日『影絵の騎士』サイン会後の食事も焼肉。大夫はまたかと暴れておりましたが、いいじゃないですか焼肉。
 その後、お茶でもということで某所(普通お茶だけのためには行かんだろうという所)で、雑談に花を咲かせていたところ、なんと企画が一本出来上がり。実現するかどうかは流動的ですので、詳しくは書けませんがアノ話題であんなに盛り上がるとは……。書籍や雑誌の企画がそういう雑談の盛り上がりの中から生まれてくるというのは良くあることなのですが、いざ活字にとなるとその盛り上がったニュアンスを伝えきることは非常に難しいです。はたしてこの丸秘(まるひじゃないよ)企画はどうなるでしょうか。(S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 禁じられた大極宮
 それはチョット、いやカナーリ困ります。禁じないでください!

 観ました観ました、ドラマ「女帝」。オフィスで横目でチラチラ…ですが。ふっふっふ、なるほどね〜、ニヤリとしたりうなずいたりする場面が多々ありました。しかしまー「ドラマの大沢先生」は、クールすぎカッコよすぎですねー。あと、「しめきりが終わったから」といってお店で待ち構えている編集者にも、モデルがいる! と、これは確信。わはは。来週も(忘れなければ)また観たいです。教えてくださった大極宮ラーの皆さま、ありがとうございます。

 本日の更新で登場しているアンソロジー『マイ・ベスト・ミステリー I & II』。どうやって説明すればいいのだ…と悩んだ末、『I』に載っている逢坂剛先生の序文をパクり参考にさせていただきました。逢坂先生に最敬礼!
 でもってコレ、「もっとも好きな他人の作品」のラインナップを見ると、思わず「うほっ」と声が出るほど多彩で豪華。ミステリーの枠を完全に越えちゃっています。オイシイ、というやつですね。ヒマを見て少しずつ味わっていくつもり。んが、その前に『楽園』だ!(オイシイといえば、「小説新潮8月号」の創刊60周年記念特集もトンデモナイですオススメ)

 本人もちょこっと触れています「怪 vol.0023」の温泉お絵かき。さっきのがオイシイなら、こっちはユルイというべきでしょうか。こんなインタビューが許されるのは「怪」しかない!(む、「小すば」もありうるカモ…) もう大・大・大脱力モノ。えっと、もちろん褒めてるんですけどね。笑えますオススメ。

 次の金曜日、夏休み前の更新では、近ごろ人気コンテンツになってきた「名ゼリフ大全」アップの予定です。お楽しみに〜♪

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■ノリノリ編集後記

 有楽町の「よみうりホール」であった日本近代文学館が主催する“第44回夏の文学教室「作家の誕生 デビュー作・出世作の周辺」”に行ってきました。大沢さんと宮部さんの対談だったのですが…面白かった。ってゆうか話が上手い。お客さんも十分楽しめたんじゃないでしょうか。この文学教室は6日間ひらかれたわけで、個人的には前日の町田康氏の講演も聴いてみたかった。話を聴くというより、顔を見たかったと言うべきか…。
(週末は八ケ岳縦走…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆毎週楽しく拝見しております。先生方の近況がわかったり、楽しい情報がたくさんあってうれしいです。
で、今回初めて見つけました。誤字。「ノリノリ編集後記」のなかで「初々しさを感じるトークは高感度アップです」とありますが、「好感度」ではないでしょうか?
発見できたのが嬉しかったのですが、私の方が間違えていたらごめんなさい。
これからも楽しみにしております。暑い日が続きますが、お体に気をつけて。

●ご指摘ありがとうございます♪ オーツカ・ハル君にこっそり直してもらいました!(いぢめではありません/まるひ)

◆7/28 夏の文学教室 大沢先生×宮部先生の対談見にいきました。
大沢先生の天才的話術に酔いしれた2時間でした。
最後の方の質問コーナー?で、運良くあてていただき大沢先生に「時代小説を書くご予定はありますか?」とお聞きできて幸せでした〜。2・3年後と仰っていましたが本当に本当に本当に楽しみにしております。

◆大沢さんに会いたくて、先週の土曜日の公開対談に行って参りました。
想像を裏切らないソフトで知的な語り口、耳に心地よい声で、ドキドキしました。
これからも、作品はもちろん、大極宮も楽しみにしております。

●この暑さで伸びている山椒大夫の鼻の下が、さらにビヨ〜ンとなるメッセージをありがとうございます♪ これからもどうかご贔屓に!(まるひ)

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