週刊大極宮バックナンバー

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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆今年の朗読会の演目が、ようやく決まった模様…(正式告知をお待ちくださいネ)

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆夏休み
 例年より若干早目の夏休みを16日まで10日間ほどとり、勝浦で民宿をやらせていただきました。メンバーは新しい顔ぶれが何人か来ましたが、内容はとくに変わることなく…海に潜りタコを突き、ゴルフをやり、最大22人分の食事を作る民宿のオヤジでした。淡々と、しかし一年の中ではひとつの節目となるような、オイラの中では定番の日々。まあ、こういう日々を健康に続けられることが、幸福なのかなぁと思ってみたり。

 で、夏休みを終え東京に戻ってみると、なんだか梅雨どきのような蒸し暑い日々が続いている。どうも今年の夏は妙な気分だ。

◆授賞式
 芥川・直木賞授賞式に行ってきました。芥川賞受賞の伊藤たかみさんは、ご存知のとおり角田光代さんのご主人。去年の秋に角田さんとトークショーをやったおりに楽屋で話していたら、初対面の角田さんがやけにオイラの事情に詳しかった。その理由をたずねたら、同居人が大沢さんの作品をよく読んでいると恥ずかしそうに言われた。その同居人というのが伊藤たかみさんで、これはお祝いを言わずばなるまいと、東京會舘に行ったしだい。
 伊藤さんはひじょうに真面目な雰囲気を持った好青年。小説家は露悪的なコメントを出しがちなんだけども、受賞のときのコメントが、ここまで来られるとは思わなかったという純粋さを感じる言葉で、印象に残るものだった。素直におめでとうと言える感じ。
 当日は受賞者の前に挨拶をする行列ができていて、オイラは奥さんの角田さんに紹介してもらおうと思ったんだけど、なんと角田さんは授賞式が始まって数十分で退散されてしまったとか。ツーショットの写真とかを撮られるのが嫌だったんだろう。やむなくK川書店のS戸や「群像」編集長のK木に連れられてご挨拶に行った。自己紹介をして「おめでとう」と続けると、伊藤さんはビックリして目を見開いて、次に出てきた言葉に今度はオイラが焦った。「大沢オフィスに入りたいんです!」。一瞬オイラも思考停止でなんと応えたのか覚えていないんだが、芥川賞受賞者に授賞式当日そんなことを言われるとは思わなかった。



伊藤たかみさんと

伊藤たかみさんと



 そのあとは伊藤さんと直木賞を受賞された森絵都さんの合同二次会に顔を出し、さらに銀座・六本木をふらふらと飲んで帰りました。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 皆様、楽しいお盆休暇を過ごされましたか?? 大雨の被害がひどく、大変な夏休みになってしまった地方もありましたね。この猛暑と不安定な気象状態が、今度は復旧の妨げになっていないといいのですが。東京は停電もありました。ビックリしましたね。
 そのなかでわたくしは。

 「真 三國無双」に激ハマリ♪

 すみませんすみません。
 今さら何だよと突っ込まれそうですが〜、いえねぇ、発売当時から好評なのはもちろん知ってましたし、周囲にハマッてる人もいたんですが、「武将を操って戦うなんて、きっと難しいんだろうな」とばかり思い込んで、ごめんなさいしてたんです。
 ですけどね、、集英社のVジャンプで活躍中の石塚祐子さんの『犬マユゲでいこう ウルヘンデ』に、石塚さんが「無双」に激ハマリでめちゃめちゃ楽しんだというページがあり(ちなみに宮部はウルヘンデの推薦帯を書いております)、それがホント〜に面白そうなので、ちょっと手を出してみようかなと、そそられてしまった次第であります。
 わたくしの場合、遅くかかった病は常に重い。も〜、ズブズブ♪ 「無双」の夢まで見ちゃいましたよ。
 ここで何度も自白してますが、わたくしはアクションゲームがヘタッぴちゃんなので、フリーマップで鍛錬を積みつつ、やっと3ステージをクリアしたところです。まだまだ先は遠い。だけど爽快!!
 使用キャラのお尋ねですか? そりゃもちろん。

 趙雲ですがな♪

 人気キャラなんですってね〜♪ 特に女性にね。美青年だから。でもわたくしの選択理由はそれとは関係ナシ。槍使いだから。

 リーチが長けりゃ、ヘタッぴでも何とかなるのよ♪

 何より、趙雲は攻撃動作にスキがないのがステキ♪ 同じく勇猛で名高い武将の張飛も矛使いで魅力的なのですが、囲まれると後ろの敵に弱いのでわたしには使いこなせませんでした。まことにあいすまぬことでござります。両手剣フェチのわたくしとしては、いずれは呉の陸遜も使ってみたいですね〜。
 ともあれ、バトルバトルの日々でございますのですが、ヘタッぴちゃんの悲しさ、蜀チームでのクリア(当面はこれが目標です。カモン、馬超♪)はもちろん、千人斬りもまだまだ。「虎牢関の戦い」では呂布に太刀打ちできず。すみませんね、どーせわたくしなんか虫ケラですよ(泣)。肉まんを探す暇もなく、あえなく趙雲戦死。ぐやぢいのよ〜!!!

 いつかやっつけてやる!!(遠吠え)

『犬マユ』によると、鍛えに鍛えて上手になれば、孔明の軍扇で呂布を倒すことも不可能ではないそうな♪ えっと、正しい『三國志』的にはどうかというご意見もあるかもしれないですが(汗)、いいじゃないですか、夢があって。軍師だって戦場で戦うんだ!
 半月ほど前、お風呂を掃除していて右手を蛇口に激突(バカです)、中指が突き指状態でずっとテーピングしてるのですが、現在ではそれが両手の親指にまで波及。爪が剥げそうなの。コントローラーの持ち方が悪いのかしらん??(という以前にバカですハイ、本人もよく承知しております)。
 深川某所の怪しい家の一室から、夜な夜な「無双らんぶ〜!」という奇声が聞こえてくるとしたら、それがわたくしです。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆お別れ
 元講談社の宇山秀雄さんが亡くなりました。
 新本格を生み出した男、メフィストを創った男、ミステリランドを立ち上げた男……と、その業績を数え上げるときりがないし、何かといろいろとスゴイ方だったのですが、何かを語るとそのサイズにまとまってしまいそうで、そうするとそんなもんじゃないという気がしてしまうわけで、なのであんまり語るべき言葉がありません。
 十三年前、僕がデビューすると同時に講談社文芸第三編集部の部長さんになられて、実に楽しい仕事ぶりを見せてくださいました。
 本が溺れるほど好きで、お酒も溺れるほど好きで、変なものも好きで、オペラが好きで、でも何より小説が好きな人さんでした。部長職をひかれた後も、講談社を退職された後も、ウヤマさんはウヤマさんだったわけで、これからもそうなんだろうなと思うわけです。
 お葬式にはそれはもう大勢の作家さんがいらっしゃっておりました。これほど作家や同業者に好かれた編集者はいないのじゃないでしょうか。
 みんな、ウヤマさんが好きだったんだなあ、と改めて実感しました。

◆発売
 そんなさなか、東奔西走して調整をつづけてくれていた講談社のK女史。いろんな障害を乗り越えて、乗り越えられなかった障害は諦めて(笑)、残った障害はこれから乗り越えようとか考えながら、ようやく発売日が決定したもよう。
 一度フライングがあったので慎重にしなきゃいけないけど進行具合はお知らせしたいというアンビバレントな状況で、何やら情報小出し攻撃を続けていたようですが、やっと発表できますね。ごくろうさまでした。
 というわけで、トップページかどっかに出てると思いますが、そういうことです。

◆移動
 でもってこれから移動します。まず京都。
 怪談之怪with幽ですね。で、朗読なんかもします(ほぼぶっつけ本番でごめんなさい)。
 でもって読み逃げで三次に移動。
 世界妖怪会議ですね。で、いつものような会議のようなことを。
 いってまいります。

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■編集者Sのウラ情報

 二週間ぶりの更新です。この間札幌へ行って勝浦へ行ってと慌ただしかったです。その間にもいろいろなことが淡々と進んでいて、今月末から来月にかけて三人の新刊が立て続けに出ます。トップで紹介されているでしょうが、まず安寿の「名もなき毒」が本日取次ぎ搬入。取次ぎ搬入日が今日ということは今頃輸送されているということで、地域によっては2〜3日かかるところもあります。週末でもありほとんどの地域では来週早々から店頭に並ぶと思いますが、六本木ではもう並んでいました。こういった物理的な地域格差は無くならないですね。で、来月末には5年ぶりとなる新宿鮫シリーズ「狼花」。同じ頃に3年ぶりに京極堂「邪魅の雫」。
 本来、三人の新刊が重ならないようオフィスで調整しているのですが、今回はお祭りとばかりに突っ走ってしまいました。三冊ともお買いいただければ嬉しいです。(三冊あわせて5000円ぐらいかな、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 逆襲
 長らくご愛顧いただいた「逆襲シリーズ」も、今回でおしまいです。サビシイですなあ。ここに書くネタが思いつかないときでも、件名へのコメントでごまかせていたのになあ。困ったなあ。(をい)

 さてさてさて。
 ようやくこの日がやって来ました。厨子王のアレ。待ちこがれていたのは、オフィスのスタッフも同じです。ええ、早く読みたいですもの!
 いよいよ今週じゅうに発売日が決まると聞いて、皆がソワソワ状態。講談社の担当K嬢に「まだですか? まだ決まらないですか?」と、何度問い合わせたことか…(忙しいのに申し訳ございませんでした、そしてありがとうございましたKさん)。
 とにかく今は、どこよりも早く速報が打てて心からホッとしています。

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■ノリノリ編集後記

 いやいや高校野球すごかったですねぇ。大会前はさほど興味もなかったんですが、たまたまテレビで観た試合が逆転につぐ逆転で…暇さえあればテレビで甲子園をつけてる状態に。これほど観たのは久しぶりでした。「ウソでしょ!?」みたいな試合展開。エースの先発完投が基本だけに、ストッパー不在の高校野球は終盤の攻防が点の取り合いで面白い。プロ野球なんかかすんじゃいましたね。ゲーム差もずいぶんついちゃってるし。
 9月から再開する我々の草野球。感化されやすいメンバーだけにいきなりハイテンションでプレーしそうな予感。とりあえずポケットにはハンカチかな!?
(マッスルトレーナー、8月は2回だけ使用…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆大沢在昌さんの作品の愛読者です。最新の情報をいつも楽しく拝見しております。今後も期待しております。
ところで、「標的走路」は世の中の書店にあるのでしょうか?

2002年12月に文春ネスコから四六版ハードカバーで発行されましたが、まだ書店の棚に並んでいるのかどうか、正直なところわかりません。トホホ。書店の規模や方針によって旧刊の扱いは違うでしょうし…。検索してみたところ、いくつかのオンライン書店では購入できるようです。また、電子書店パピレスでダウンロード販売しています。(まるひ)

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下の方でコッソリ
■厨子王原稿メール件名の歴史

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲 → バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲! → 地底人の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第三部 妖怪天狐地底王国の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第四部 逆襲!妖怪さら小僧 → トンデモ一行知識の逆襲 → MOTHER 2 ギーグの逆襲 → 火星人類の逆襲 → アラジン ジャファーの逆襲 → 化石人間の逆襲 → ハリセンボンの逆襲 → 殺人鬼(2) 逆襲篇 → 村上朝日堂の逆襲 → キリオン・スレイの敗北と逆襲 → 新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲 → 新ジェイムズ・ボンド・シリーズ スペクターの逆襲 → 二階堂警部の逆襲 → 逆襲の地平線 → 秘拳水滸伝2 凶剣軍団の逆襲 → 千里眼 メフィストの逆襲 → ナゴヤ帝国の逆襲 → 創竜伝3・逆襲の四兄弟(ドラゴン) → 社会派くんがゆく! 逆襲編 → 記号論の逆襲 → 風雲ジャズ帖の逆襲 → 蝿男の逆襲 → それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲 → 巨人獣 プルトニウム人間の逆襲 → 水曜スペシャル 川口浩探検隊 恐怖! ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘 → 怪傑ハリマオ 第二部 ソロ河の逆襲篇 → 月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇 → 逆襲大蛇丸 → デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 → ドラえもん ギガゾンビの逆襲 → 十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲 → マリンコングの大逆襲 → マシンロボ クロノスの大逆襲 → 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲

 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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