第211号へ | 第212号 2005.7.15 | 第213号へ | |
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
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■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | |||
◆映画『姑獲鳥の夏』いよいよ明日(7/16)公開! CMのいしだあゆみさんがかなり怖いと評判になっているらしい。 ◆大沢原作のドラマW「アルバイト探偵」(WOWOW)も好調撮影中! |
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■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | |||
◆ゲーム男の… このところやりこんでいるゲームソフトは、ロープレの『ロマンシング・サガ・ミンストレルソング』。このシリーズをやるのは初めてになる。8人の主人公の中から一人を選び物語をスタートさせ、隊列・パーティーに誰を加えるかで地図の中で行ける場所と行けない場所が変わってくるちょっと独特のシステム。自由度が高いところがオイラの好みに合っている感じ。もう30時間ぐらいプレイしているが、全体の3分の2〜4分の3ぐらいのところだと思う。 先週このコーナーでこぼしたように、夏休みに向けたダイエット合宿にも行けず、毎日毎日原稿の書き溜めで、気分も湿りがちな今日この頃。仕事が終わってゲームのスイッチを「ON」にする時が一番の幸せ…という、ほとんど安寿状態の日々を送っている。なので他にはとりたてて書くこともない。 梅雨明けしてくれれば頑張って仕事して遊びに行こうという気分にもなるのだが。やっぱりオイラは太陽が好きなんだなぁ…いい歳こいて。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | |||
◆分冊文庫 厨子王の『姑獲鳥の夏』と『魍魎の匣』、分冊文庫版が出ております。 『姑獲鳥の夏』は上下巻、『魍魎』は上中下巻の三分冊。今後も、京極堂シリーズの文庫化作品は、順次分冊版が出版されるそうです。 京極夏彦氏(ここは"厨子王"ではなく、きちんとお呼びいたしましょう)は、「改訂、加筆などがされておらずとも、版型が異なればそれは異本です」 という持論をお持ちです。 わたしも、ハードカバーで持っている本でも、文庫が出ると必ず買うタイプなのですが、これは「まず解説文が読みたい」「ノンフィクションの場合など、後日の展開が加筆されている場合がある」などの理由でして、とりわけ「異本」を意識してたわけじゃないんです。 でも今回、分冊文庫版の『姑獲鳥』と『魍魎』を読んでみて、なるほどこれは確かに「異本」であると認識いたしました。 読み心地が違うんですよ! 京極堂シリーズの場合、ノベルス版でも1冊型の文庫でも、質量共に物語に圧倒されながら読むので、自律的に読んでいるつもりでも、やっぱりどこかで「どどど〜」と押し流されていたです(それが心地よいんですけどね)。分冊版を読んで、初めてそれがわかりました。 でも、分冊版の場合は違う。物理的な「息継ぎ」ができるようになったので、読むリズムのコントロールが利く。押し流されずに、時にはちょこっと流れに逆らいながら読んだりすることもできるんです。 そうすると、山場の盛り上がり方も違うし、何度も読んでいるのにスッと読み流していた大事な伏線的な会話とか描写とかに、「あ!」という感じで気づくんですね。これが愉しいんだ♪ 拙作『模倣犯』が、今年の末に文庫になります。ハードカバーでは上下巻だったものが、文庫では五分冊になる予定です。 これからゲラを見るのですが、分冊されることで何が変わるのか、とても楽しみになりました。 ◆ゲーム女の生きる道 首は回るようになったのですが、「OZ」は攻略本待ち。 で、先週に引き続き「DS楽引辞典」のお話であります。 ホントに使い易い電子辞書です。なかに入っているのは広辞苑と英和辞書で、もっと多種多様な辞書が必要な方には足りないかもしれないのですが、わたしにはこれで充分。 ペンタッチで、ページをペラペラめくる感じで探せるのが好き(ちゃんと音もします)。2画面ですから、下段で検索、上段に検索結果が表示され、しかもカラー。 もうひとつ、「声に出して読めない日本語」という項目があり、ここにはいわゆる難読な熟語とか人名、固有名詞が収録されております。 ペラペラめくってゆくと楽しい。へぇ〜という発見があります。特に人物の名前は、今までの自分の読みが間違っていたことがわかったりして驚き。 ちなみに、この項目には「姑獲鳥」も入っていました。コケカキーキー♪ |
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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー | |||
◆スタパ パスタじゃありません。NHKのお昼の番組です。 「スタジオパークからこんにちは」。 ナマ放送なんですね。で、出演しました。ニュースステーション(テレビ朝日)以来のナマ。 ナマなので、わざと失言してみたり、突発的に変な芸をしてみたりといろいろ考えてもみたわけですが、「何かしようもんなら速攻で飛び込みますから」とH社のM女史やK社のK女史が飛び込み準備を始めたので中止。それでも入場の際に転ぶとか椅子に座りそこねるとか、やればできたわけですが、やっぱり横で飛び込みの姿勢でD社のY氏がにらんでいるのでコケ芸もなし。 「そんなんでウケたってしょうがないでしょうに芸人じゃないんですから」って、じゃあテレビになんか出さないでー(笑)。小説家は小説書いてりゃいいんです、普通は。出たい人は出ればいいわけですが。これで仕事が遅れたって文句は言わせません。言わせませんと僕が言っても、やっぱり言うんだからズルイです。 というわけで、司会のお二人が困ってもいけないので普通にしたわけです。残念。 で、まあ、お化けのお話やら映画のお話やらしたわけですが。 驚いたのは仕込みの本。 先方が「定本柳田國男集」と「ゲゲゲの鬼太郎」(共に4巻、僕が最初に買った巻ですね。リサーチされていたのでしょう)を用意してくださっていたわけですが、柳田國男集、妙に読み込まれていまして。 まあ僕と同じ歳の本ですからあちこち傷んでいるのは当然といえば当然のことなんですが、聞けば「わざわざ山形の支局から取り寄せたもので」とのこと。な……ないんだ、NHKに。柳田の本。うーむ、そんなに珍しい本じゃないはずなんですが。古書価格だって安い方です。それなのにシブヤあたりじゃ入手困難!! びっくりです。そのくせ鬼太郎の方はあまり出回ってない虫コミックスだったり(笑)。こちらはどこから入手されたのかしら。状態も結構良かったし。 ちなみに僕が最初に買った鬼太郎は4巻は4巻でもKCコミックスの4巻なのでした。 というわけで、こんな僕にもとても親切だった司会のおふたり。
◆アズキ アイスじゃありません。『妖怪大戦争』の重要なキーワード。 というわけで、兄弟子・荒俣宏さんとペアで大量の『妖怪大戦争』関係インタビューをこなしたわけです。 媒体は角川系いろいろ。それから小学生新聞も二社ほど。これは一人一社ずつ受け持ちまして、効率良く進行してもらったわけです。 効率良くても数があるので結局は疲れます。荒俣先生は風邪気味でお辛そうでしたが、小学生のかわいい記者を相手に奮闘されていました。僕の方は大人の記者さんでしたが。 というわけで、いよいよ来週は妖怪会議なわけです。会議も今年で10回目。アニバーサリー10th。おめでたいです。おめでたいですが、「いいかげん打ち合わせしようよー。また何にも決めないのー」と僕がぼやいたのも10回目なわけだ。 まあ水木大先生がお元気ですから、その辺おおむねは大丈夫なんですが。はたして本年はどんな水木トークが炸裂するか、僕も、荒俣さんでさえ予測不能なわけです。そこが面白いわけで。ええ、直前打ち合わせで臨みますとも、今年も。 今回はゲストも多いですし、それからなんたって試写会もセットの豪華版です。関連本も続々完成してます。グッズのほうもちょろちょろと揃いつつある模様。 打ち合わせこそありませんが、期待大ですきっと。 当選された方はお楽しみに。 ◆ウブメ 小説の方じゃありません。映画の方です。明日(7/16)から公開ですね。もう今日なのかしら。 初日は舞台挨拶などもある模様。さて、どうなりますか。 この様子は次回の逆襲で。 |
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■編集者Sのウラ情報 | |||
最近の調査で「ヤバイ」が肯定的な意味、すごいとか美味いとかの意味で使われているとか慣用句の意味を多くの人が取り違えているとかレポートされていました。苦笑したのが慣用句の誤用は若年層より40、50代の方が多いとの事実。気をつけよう。とあるパーティでのスピーチで某編集者が「役不足」を思いっきり間違えて使っていたのを思い出しました。会場全体に拡がるザワザワ感。 それはともかくこういった調査報告は定期的に出されていますが、誤用や乱れを指摘し嘆かわしいことだと嘆くだけ嘆き、結局言葉は時代とともに変化すると結論づけているだけのような気がします。ではどうするかという視点が抜けているというか。これが学生相手なら授業で教えることもできます。40代50代のいい大人に対してどうやって正しい意味を理解してもらうのか。 上司が誤用しているのは面と向かって指摘しにくいですよね。逆ギレされるかもしれませんし。地道な啓蒙活動しかないのかな。たとえば私なんか定期的な調査報告だけでも意外な意味を知って驚くこともありますし。(山椒大夫にヤバイぐらいに美味しい焼肉をご馳走になりました、S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ | |||
◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ) スターウォーズ帝国の逆襲 エピソード3公開に合わせて(?)旬なネタがきましたー。もうご覧になった方も多いのかな。私はまだです。 S氏の最後の一行で思い出しました。月曜(7/11)、大沢のオゴリで「推理作家協会理事長就任を祝う会」をやったのでした。って、本来の趣旨は違うんですけどね。ま、最初の乾杯で「就任オメデトーゴザイマース!」と 大沢と焼肉に行くとすごーく楽です。なぜなら、とっても張りきってくれるから。 「あああ、そんなんじゃダメ。貸してみっ!」(トングを奪われる) 鮮やかな手つきで肉を並べ、絶妙のタイミングでひっくり返し、まさにドンピシャの焼け具合で 「ほらほらほら、もうこの辺いけるぞー。どんどん食えよー」 の指示。すばらしー♪ アレですな。焼肉のときは、大沢の向かいでも隣でもいいから、とにかく大沢と同じ網になるように席取りをするのがポイントですな。忘れないでおかなくちゃ。 おかげで美味い肉をよりいっそう美味く堪能させていただきました。またよろしくお願いしますネ。 |
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■ノリノリ編集後記 | |||
"破壊王"死す。驚きました。亡くなる数日前に六本木で見かけたばかりでした。その時は二人の女性を連れて元気そうに見えたけど。全盛期には垂直落下式DDTで相手を殺すんじゃないかと思ったこともあったのに、まさかこの若さで…。正直なところ「ハッスル」など最近の興行は観ていないのでなんとも言えないが、僕は「ゼロワン」旗揚げ以前、小川に負けたときからプロレスの内容にはアレッ…と思っていた。ここ数年の不運、"闘魂三銃士"の他の二人が確固たる地位をつかんでいるのに対する焦り…ストレスということなんでしょうか。 「183センチ、135キロ、橋本真也」ご冥福をお祈りいたします。 (ハマの番長、涙の熱投。いい話だ…ノリ) |
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■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | |||
◆先生方、スタッフの皆さんこんにちわ。いつも楽しく拝読しています。 さて、今週号の「編集者Sのウラ情報」で、「草々に立ち去り」とありますが、「早々に」ですよね。 毎週の更新は大変でしょうが、がんばって下さいね。 先生方の新作も楽しみにしています。 ●隣の机のS氏を「間違えるなよーーう!」ってどついておきました。(ウソ) S氏にもらったテキストを最新号にコピペするとき、二回は読んでいるはずなのに…。見逃し率高すぎます。気をつけなくちゃです。でも間違いがなくなると、皆様の楽しみを奪ってしまう(?)ので、そこそこがんばることにします!(まるひ) |
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下の方でコッソリ | |||
【厨子王原稿メール件名の歴史】 ◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜 大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 |
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◆旧シリーズ 「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号] 更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) → 前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了) |
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