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 第209号へ 第210号 2005.7.1 第211号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆更新日(7/1)の今夜、まさに行われているまっさい中の大極宮会議。作家が三人オフィスにそろうのは今年初めて!(ちなみに前回の会議は3/18。バックナンバー196号に写真アリ)。

◆映画『姑獲鳥の夏』ジャパン・プレミア招待の競争率は、なんと50倍以上。はずれちゃった人ごめんなさい!

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆海水浴
 週末、天気が良かったので勝浦に行って初泳ぎをしてきました。さすがにまだ水はえらく冷たく、水深のあるところで潜って貝を捕ろうとすると、息が苦しくなるほど。そのシュノーケリングも、ヒゲを伸ばしている今はマスクの隙間から毛管現象で水がダバダバ入ってくるからきついきつい。夏に潜るときはヒゲを剃ってからのほうがよさそう。で、収穫できたのはシッタカやヒメサザエ。
 でも、隣で潜って漁をしていた海女さんは顔だけ水面につけて捕るスタイルだが、トコブシとかアワビとかを捕っていた。やっぱり素人と玄人は違うものだと感じたしだい。

 それと…来週予定していたダイエット合宿は、天気予報が悪いので延期することにした。

◆日本推理作家協会賞贈呈式
 理事長になって初仕事とも言うべき、日本推理作家協会賞贈呈式に行ってきた。受賞者はすでに報じられているとおり…「長編及び連作短編集部門」に貴志祐介氏と戸松淳矩氏。「評論その他の部門」が日高恒太朗氏。
 当日、理事長の仕事というのは受賞者に正賞の腕時計と副賞の賞金五十万円を手渡すのと、簡単なスピーチをすること。開会の直前、三人分の副賞の賞金を横目で見ながら「これ持って逃げようか」とボソッとつぶやいたら、横にいた司会の東野圭吾事業担当理事に、大沢さんだとこのお金は午前一時ごろまでしかもちませんよと言われ、そんなにオイラ飲むかなあと反省してしまった。

 パーティーの後は二次会などに出席して、最後は六本木でワイワイ。「日本推理作家協会理事長」という名刺がその日にできてきたので、滅多に使うことはないにしても一応持っていたら、さんざん名刺交換をしているはずの顔を知っている編集者たちがみんなで理事長の名刺をくださいとぞろぞろやって来たので、配りまくってしまった。もらったところで何のご利益もないと思うのだが。

 そういえば授賞式でオイラがスピーチをしている時…。元理事長の北方謙三氏がやって来て、最前列ですごく心配そうに見守っていたのは可笑しかった。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆『妖怪大談義』
 角川書店刊、厨子王初の対談集であります。
 わたくし姉安寿との対談も収録していただいております。ありがたや。
 わたくし以外のメンツは凄いよ。豪華! 読み応えたっぷり! 保証します。
 さらに、この対談集が優れものなのは、豊富な「註」がついてること。
 大変な作業だったでしょう。担当のタケちゃん、偉い!!

◆ゲーム女の生きる道

 治りました。

 腐りっぱなしから、復活。実にあっさりと。

 ようこそ!
 「OZ」のスーパー蹴鞠バトル の世界へ!


 という次第で、連夜のように吹き飛ばしたり打ち上げたりしてるわけです。爽快なことこのうえなし♪
 この「OZ」、コナミさんのPS2新作ソフトであります。ご恵送ありがとうございました。送っていただいたので褒めてるわけじゃありません。ホント面白いです!!

 石川史さんの手になるキャラが最高♪

 これがかっちょよくクルクル動いてぽんぽん飛ぶのがまた最高♪
 おまけにあのトトのお姿。世界中で数え切れないほどの挿絵が描かれ、アニメや実写で映像化されているであろう「オズの魔法使い」史上、最強の邪悪なトト(笑)。
 猫だしね。トトのグッズ作ってくださ〜い♪ もう大好きよ!
 なんてこと言いながらEASYでプレイしてるわたくし。
 正直言うとわたくしにはちょっとむつかしいです。
 お願いだから今わたくしのそばで、誰も「キャンセル」なんて言わないでね。
「キャンセル技」とか言われると、悲鳴あげて逃げ出してしまいます。
 できませんの。でも、それでも何とかなります。
 たまにエアレイド(いわゆる追い討ちですね)は出せます。とにかくロックオンさえしておきゃ何とかなるんです! あとはチェインすればいいの、ひたすら。
 EXモードでステージを選べるようになると、そこでエテリアを稼いでアイテム作ってキャラを強化することができるので、操作がヘタでも何とかなるんです。根性さえあれば!
 でもこのプレイスタイルだと、なかなか先のステージへ進めません。ですから、パッケージにも書かれている「なぜOZは3人なのか?」という謎は、わたくしにとっては未だ謎のまま。
 とにかくスーパー蹴鞠バトル(これ、わたくしが勝手に作った言葉ですが、本当にこのとおりなのよ)に夢中であります。レオンとアルミラに名前を呼ばれると、思わず返事しちゃったりしてね。「はい!」とか(笑)。
 そして空振りしてしまう。

 穴があったら入りたい(恥)。

 可愛い妹のドロシーに、「お兄ちゃんガンバレ〜」なんて応援してもらってる目の前でスカるなよ、頼むから。
 って、あんたがスカッてるんじゃなくてわたくしがスカッているのでした。すまぬすまぬ。
 間合いの取り方が、ちとむつかしいです。
 未プレイの方にはこれじゃ何がナンだかわからないと思うのですが(すまぬすまぬ)、う〜んとね、「デビル・メイ・クライ」のダンテが3人いると思っていただくと、雰囲気は伝わるかな? プレイヤーが操作できるのは主人公のフィール君一人だけですが、あとの二人を頭のいいCPUが動かしてくれるので、わたくしは彼らの動きをよく見てくっついていくようにしております。で、3人で敵をぶっ飛ばしてキャッチ&リターンを繰り返し(ここが蹴鞠なわけよ)、テンションを上げゲージを溜めて必殺技を出すのです。
 もちろん、アクションゲーム巧者の方ならば、フィール君を操って仲間二人をリードすることができるでしょう。そっちこそが王道。
 あと、ストーリーは(今までわたくしが知った限りでは)「オズの魔法使い」とはほとんど関係がありません。
 で、システムもグラフィックも、そもそもゲームのジャンルからして全然異なるのですが、ナムコさんの「セブン モールモースの騎兵隊」と通じるものがある作品だ――というのが、わたくしの現時点での感想であります。
 メルヘンでもファンタジーでもいいのですが、従来のこうゆう設定のゲームからの外し方、外れ方がよく似ているという気がするのです。自分でも何言ってんだかよくわかんないのですが、どうしてもそんな気がする。
 どちらも寡黙なゲームですしね。いえ、この場合の「寡黙」はセリフが少ないという意味ではなくて、というのは「OZ」のキャラたちはよくしゃべりますから。バトル中の掛け声とかもカッコいい。
 何と言いますかね、物語そのものが寡黙なんですよ。だから「システム」の語りが生きてくる。
 わたくし、そうゆうゲームがとても好きです。
「メトロイド」シリーズがその代表格だと思うのですけれどね。「ゼルダ」もそうだよねえ。
 でもストーリーの行き先は気になります。なにしろこのゲーム、マルチエンディングだから。ヘタなわたくしでもグッドなエンディングにたどり着けるのでしょうか?
 あと、ワンステージが短いので(「セブン」もそうでした)、忙しい方でも毎日ちょっとずつ進めます。といいつつ、バトルが面白いのでやめられなくなっちゃうんですけどね(汗)。肩こりにご注意くださいまし。

◆先週のわたくしの疑問「キュドラー」に♪
 それは「スペクトルマン」に登場した怪人ですというご教示を、またたく間に数件いただきました。
 ありがとうございました。そうか〜! そうだったのか!

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆かくれんぼ
 映像製作ユニットYAMATOWORKS製作のアニメーション「KAKURENBO-カクレンボ-」のDVDが発売になりました(コミックス・ウェーブ)。
 本編は24分と短いですが、とても良質な作品です。もっと長く観ていたくなる、ひたれる世界観だったりするわけです。3DCGアニメではあるのですが、ディテールもフォルムも手触り感のあるイイ感じ。少数精鋭のクリエーターが手技を駆使して作り上げた職人芸です。アニメとかCGとかいう枠を感じさせない、勝負感のある映像作品ですね。
 実は、この作品の共同脚本でクレジットされている黒史郎さんは、以前からの妖怪仲間なわけです(黒史郎さんは怪大賞の奨励賞もとられてますね)。そのご縁で、この作品については前前から知っていたわけですが、残念ながら公開時には観に行くことができず、DVD発売を楽しみにしていたという寸法。オニの造型なんかなかなか凝ってます。
 おや、良さそうじゃん、と思われた方はぜひご覧下さい。
 ハマるかも。

◆きかれんぼ
 雑誌や新聞に取材されました。いくつもまとめたら丸一日。
 きかれるかたは別々ですが、きかれることはそう変わりないわけです。同じ答えを繰り返すのもつまらないと思うのですが、違う風に答えるのも大変。結局はんぱだ(笑)。
 途中、実相寺昭雄監督と共同取材になりまして。二人だと少しラクです。そこで判明したのですが、僕は実相寺歴38年になるようですね。いやー4歳の頃から観ていたか。
 いや、ウルトラマンじゃないんです、初実相寺。
 それにしても、取材は体力使います。媒体などは、覚えていません(笑)。

◆さくらんぼ
 タイトルに意味はありません。今食べてるだけ(笑)。
 映画『妖怪大戦争』関連で妖怪関係の書籍が結構出ます。
 原作である荒俣さんの『妖怪大戦争』はすでに発売されていますが、水木大先生の『水木版妖怪大戦争』も公開前には発売される予定。「怪」連載のマンガに結末部分を描き下ろした新作水木マンガです。新作というだけでウレシイ。
 それから、その水木御大と村上健司君のコラボになる『日本妖怪大事典』も発売。村上君には『妖怪事典』(毎日新聞社)という名著があるわけですが、それをベースにして1000項目をチョイス。増補改訂というよりほぼ書き下ろしですね。プラス水木妖怪画という大サービス。事典系の決定版になることでしょう。
 でもって妖怪大戦争の妖怪スチルをふんだんに使用した『写真で見る日本妖怪大図鑑』もおおむね完成。ええ、図鑑です、ズカン。図鑑ですから、もちろん唐沢なをきさんが喜んじゃうような路線を目差したわけです。なんたって全部写真の妖怪図鑑なんて馬鹿なもんは、前代未聞ですから。編著は「『妖怪大戦争』全日本妖怪推進委員会」。推進ってなんなんだといわれても、何の申し開きもできません。普及とか愛好とか研究とか、そういうモノじゃないんです。「ただひたすら妖怪を推し進めよう」ということで。ちなみに、なぜかこの委員会、幹事が僕。メンバーは、たぶんいつもの連中(笑)。
 でもって、あの『画図百鬼夜行全画集』(鳥山石燕)も、ついに文庫化。あーこれが子供のころに出ていればねえ、と思ったりする次第。
 もちろん『怪0019 妖怪大戦争公式ガイド』も、もうすぐ発売されます。おたのしみに。
 とうぜん、全部角川書店。

(妖怪大戦争関連書籍の詳細はコチラ → webKADOKAWA 妖怪大戦争

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■編集者Sのウラ情報

 今回はお詫びから。前回映画『姑獲鳥の夏』の公開日を18日と書きましたが、大変なまちがいでした。多くの方から「違うよ〜」というご指摘を頂きました。正しくは7月16日です。申し訳ありません。原稿を書いているときに、確認と思って6月のカレンダーを見てしまいました。オフィスには同じカレンダーが、2ヶ月分見られるように縦に並べて壁にかけてあるのですよ。
 ところで『姑獲鳥の夏』のジャパンプレミア大極宮招待枠募集に予想を超えるたくさんの方から応募をいただきました。数もさることながら、こっそりと告知をアップしたにもかかわらず、間髪をいれず応募があったのには驚き。しかも複数。どうやって? ありがたいのですがちょっと心配。(『姑獲鳥』は辞書登録しているのですよ、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 北京原人の逆襲
 先生、マニアックなところがきましたよー!(誰に言っているのだ?)

「ひっさしぶりに三人そろったことですしー、ここはひとつ山椒大夫は厨子王をヘッドロック! 安寿は厨子王のホッペを指でツンツンよろしく!」って、カメラマンが注文出してるのに、聞いてくれませんでしたコノヒトタチ! きーーー。
 で、撮ったのがこの写真です。

ちょっとボカして撮るのが名カメラマンの腕!(ウソ)

 右から"大極宮"そろいぶみ〜♪ いやー、やっと髪のカットできたんですね厨子王。ヨカッタヨカッタ。


 写真もう一枚いきまっす。徳間書店M嬢からいただきました。(いつもありがとうございますー)

サングラスの安寿

 日本推理作家協会賞贈呈式にて、藤田宜永さんと安寿のツーショット。

 藤田宜永氏いわく「高利貸しの女社長と使われている取立屋」だそうです。ご本人(安寿)は先週のコマ劇場をふまえ、ロック風ファッションにしてみたとおっしゃってました。(M嬢のメールからそのまんま転載。超手抜き〜♪)

 おお、安寿が持っているのはまさしく「WE WILL ROCK YOU」バッグですな! 私も今度買わなくっちゃ!
 といいつつ、明日はJeff Beck来日公演に行く私でございました♪
 では会議に参加してきます。

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■ノリノリ編集後記

 連日コーラを飲んでます。ついこの前まではルパン欲しさに「コカコーラ」だったのが、今週からは「ペプシ」に切替え。『スター・ウォーズ ボトルキャップ』ですよ。最後となる今回は60種類! 
 なんとかHEADタイプだけはコンプリートしようと、連日コンビニでサーチする日々。でも…体力の衰えか、炭酸飲料を飲むのはつらいです。とくにコーラ系は微炭酸じゃないですし。一気飲みできないから、ぬるく不味くなったのを持ち歩いてます。オマケ集めもいい加減やめたいんですけどねぇ…。
(ポケモンだけは手を出すな。我慢だ…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆週刊大極宮が「UPDATE」となっていますが、本文が表示されません。

金曜深夜は「大極宮」へのアクセスがいちばん集中するため、ページの表示に長い時間がかかる場合があります。表示されるまでしばらくお待ちいただくか、もしくは時間帯をずらしてご覧いただけますようお願いいたします。ぺこ。
私も更新したあと、ページがちゃんとアップされているか等の確認のために「大極宮」にアクセスしてみるんですが、トップページや「週刊大極宮」の本文が出てくるまで「ひょっとしてファイル消えちゃった???」って不安になるほど待たされます。そんなときは、「ああ、たくさんの方が更新を待っててくださったんだなあ、今まさに皆さんに見てもらえてるんだなあ」と、思うことにしました。嬉しい気持ちになります♪
というわけで、なにとぞご理解のほどお願いいたします。ぺこぺこ。(まるひ)


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下の方でコッソリ
【厨子王原稿メール件名の歴史】

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲
 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲

 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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