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 第205号へ 第206号 2005.6.3 第207号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆安寿と厨子王が二人でラジオに出演! 詳細は後日。

◆安寿がアリクイのタエちゃんに夢中になっているらしい…

◆S氏、「エイリアン vs プレデター」いまだ返却せず。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆釣り大会
 昨年に引き続きシーボニア主催の五目釣り大会にK方K三氏所有の「ガイポタ ジュニア」で参加。残念ながら…今回は良いとこ無し。順位も下位に甘んじてしまった。
 当日は風が強くて表面水温が下がった状況だったため本当は沖まで出て深場を狙いたかったところだが、我々のような小型船は風がアゲンストだと安定しないため沖へ出ることを断念。結局、湾の中に留まって魚探を必死に覗き浅場を攻めるも、本来ならこの時期エサ取りとして釣れてくるメゴチなど小魚の活性も低く、口を使ってくれなかった。
 陸にあがってK方先生に「大沢、お前の男のロマンはどうしたんだ?」(バックナンバー第158号参照)とツッ込まれたが…エサにする小魚すら釣れない状況では、ロマンを追求することもできませんよ。
 表彰式では、昨年約束した賞品として新宿鮫ジッポとショットグラスなどのセットを提供。参加者百数十人のジャンケンで勝ち残ったお二方には喜んでもらえた。
 その後は、「ガイポタ ジュニア」に定員を5人超える17名で乗船。止めた方がいいんじゃないかと言う声に、「ボスはこういうのを一番面白がる人ですから」とK方先生の秘書。喫水ギリギリの状況に、みんなでキャアキャア言いながらシーボニアからK方邸まで湾を横切った。海上保安庁さん、こんど見かけたら定員オーバーを厳しく取り締まってください(冗談)。
 それと今回はK方氏が気を遣って、オイラをK方氏の部屋で寝かせてくれ、自分は船で寝る気配りを見せてくれた。しかし…一晩に20回近くブレーカーが落ちるのは大丈夫なのか!? 豪華なK方邸に不安を感じずにはいられなかった。



準備はバッチリ?

釣り具の手入れは基本です。





いざ出航! 気合いマンマン!



ガッカリ顔?

ちょっとクヤシイ表彰式



K方邸にて

ロマンを語り合うふたり



シャツの裾をなんとかしてください

夜釣りも楽しみました♪


写真提供:徳間書店・M嬢(感謝感謝です!)


◆理事長
 すでに報道もされているようだけど…日本推理作家協会の理事長を逢坂さんから受け継ぐことになったので、それに関わる記者会見をおこないました。
 まあ理事を20年やってきて、理事長というのがいかに大変な職務かを目の当たりにしてきただけに、これだけはならずにお役ごめん、年季明けにしてくれと言ってきたんだけど…そうはいかず。
 理事長になると公務(雑務に近い)がけっこう増え、ちょこちょこと時間を取られたりする。そういったことが面倒くさかったりするのだが、諸先輩方々がずっとやってきたことなんで、自分だけ放り出すわけにはいかない。とにかくやるしかない。さいわい安寿も厨子王も理事だし、みんなの力を借りてやっていきたいと思う。
 でも、みんなには…「おめでとう」とは言ってくれるな。「ご愁傷さま」と言ってほしい気分である。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆増刷御礼&ご報告
 大極宮上で皆様にアンケートのご協力をいただきました『松本清張傑作短編コレクション』(全3巻、文春文庫)でありますが、昨年11月の刊行以来、順調に版を重ねまして、先ごろ、めでたく上巻が累計10万部を突破いたしました。中・下巻もそれぞれ8万部台、7万部台と、後を追いかけております。
 この出版不況のなか、これはたいへん嬉しくまた誇らしい数字であります。責任編集にあたりました宮部、あらためて豊穣な清張ワールドへの畏敬の念を深め、読者の皆様のご協力とご愛顧に深く感謝申し上げる次第でございます。

◆どビックリ翻訳ミステリー
 家で読んでいた本なので、現物が手元(仕事場)になく、おまけに人の名前に弱いし記憶力も日々減退している宮部なので、まことにあやふやな記述になってしまうのが申し訳ないのですが。
 どれも今、書店さんの文庫新刊平台に出ている本なので、すぐ見つかると思いますので、お許しを。
 まず、『白骨』。たぶん新潮文庫です。シリーズもので、『憤怒』『黒い河』に続く3作目。
 いやはや。徹夜しちゃったですよ。評判のよかった『憤怒』も、2作目の『黒い河』も、ああ面白かった――というくらいであまり鮮烈な印象は残らなかったのですが、これは凄いわ。この週末にお薦めします。ただし、読後感はかなり重いです。
 ひとつだけ、「この手が使えるのは、この主人公のシリーズものならでわだよなぁ」と、羨ましくも恨めしくも感じる部分はあるんですけどね。謎の組織「メリッサD」のところ。これができりゃねぇ、人探しミステリーの場合、最初の関門を抜けるのが格段に楽になるもんなぁ。
 この「メリッサD」って、例の「ミレニアム」みたいなものでしょうかね。DVDボックスの「ミレニアム」には、モデルとなった「アカデミー・グループ」のメンバーのインタビュー集が収録されているのが貴重です。
 もうひとつ。
『闇に薔薇』。こっちはたぶん講談社文庫だったかと。
 評論家の池上冬樹さんが、週刊誌の書評で「結末に呆気にとられた」とお書きになっていたので、これは読まずばなるまいと買ってきたです。
 ほんっとに呆気にとられました。
 これ、続きものなんですって。だろうよなぁ。そうでなかったら、このラストで切るわけねぇだろという。
 もひとつ。
 これは上記の2冊よりちょっと前に出た本です。
『百番目の男』。う〜んと、文春文庫だったような記憶が。
 ラストはもう皆様、笑うしかないってゆうか。でも、このバカバカしい動機、案外、現実にありそうな気がするところが不気味なんです。

◆ゲーム女の生きる道
「バイオハザード アーカイブス」を読んだら、むらむらと懐かしくなり、シリーズを通してプレイし直してしまいました。
 わたくしは、隠し武器を取ったメモリーカードを全部保存してありますので、それらを駆使して進みました。でも、細かいところは忘れてるから怖い。
 さらに、新鮮な発見。
 キューブ版の「バイオハザード」が出た当時は、オリジナルのPS版よりこっちの方が難しいと感じていたのですが、今回は逆の印象を持ちました。なんたって、オリジナル版の方は、「兜の鍵」を取って戻った洋館で、やたらハンターと戦わなくちゃならないでしょ。でもキューブ版では、最低限3体と戦うだけで済んじゃうのですよね。気分的にぜ〜んぜん違うんですよ。単にわたくしがハンター嫌いであるせいでしょうか。
 それと、ドリキャス版の「コード:ベロニカ」では、やっぱ何度やっても牢屋のトラップでぺっちゃんこになりました。難度として、
 ドリキャス版>PS2版>キューブ版
 という感じ。PS2版でも、もたついてるとぺちゃんこだからな。キューブ版なら、よっぽどぼーっとしてない限り大丈夫。ドリキャス版の発売当時、よくまあ1度だけでもクリアできたものです。わたくしも若かったのね(しみじみ)。
 我ながら情けなく苦笑いをしましたのは、「4」でさんざん楽な思いをしちゃってるもんで、以前のシリーズでも、ゲームオーバーになるとついつい、

 あれ、コンティニューは?

 と、思っちゃうんですよ。軟弱。
 で、プレイを終えてテレビ画面を切り替えたら、「メトロイド」シリーズ最新作のCMにぶつかりました。Oh! ゲームキューブではないか。
 むふふふふ。楽しみ♪ でもまたクリアできないかも……。やっぱ軟弱。

 というより、年齢の問題か?

 いずれは、中高年者向け難易度調整もしてはいただけないかと。ああ涙。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆じょろうぐもの
 こだわり。ええ、拘りです。理ではなく。
 鳥飼否宇さんの本格ムシミステリ『昆虫探偵 シコロバκ(カッパ)氏の華麗なる推理』が文庫になりまして(光文社文庫)、その際に書き下ろされたボーナストラックが「ジョロウグモの拘」。
 ボク的には「生けるアカハネの死」あたりで、もうヤラレタ感があったわけですが、まだこの手があったか(って自分の作品じゃん)と大いに喜んでみたり。
 いや、もっと続けて欲しいですムシもの。
 注釈も増えているので、親本をお持ちの方もぜひ。

◆だいせんそうの
 宇宙でもスターでもなく、もちろん妖怪。ええ、他の戦争には負けられません。
 というわけで、三池祟史監督、荒俣宏原作担当Pと鼎談をさせていただきました。で、あらためて三池監督のアツイ想いやら配慮やら覚悟を知ったわけで。
 結局は妖怪に対する愛ですね、最後は。
 まあ愛のない人がかかわるとロクなものはできません(笑)。三池監督、ヨーカイ愛に目覚めていただいて本当に良かったわけです。ヨーカイどもも喜んでいることでしょう。
 大きなお友達はもちろん、お年寄りからお子様まで、一家揃って観てホシーものです、はい。
 こんだけ精力を注ぎ込んだ大作、下手な売り方したらしょうちしないぞ!と、まあボクなんかが言ってもしょうがないことなんですが。
 この様子は次の「怪」に載る模様。

◆たいだんの
 本が出る模様。まあ10年もこんな因果な商売を続けていますと、それなりに溜まっています、対談。
 そのうちの一部をまとめた本が出るそうで。とりあえずお化け系がチョイスされてるようです。
 しっかし読み返してみると、時代移れど相手変われどボクはずーっとおんなじ。進歩なし。馬齢を重ねるとはこのことだなあと、虚しくなったりしますねえ。
 はい。

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■編集者Sのウラ情報

 このところ資料収集のために、いくつかの駅周辺の街並みをデジカメに収めています。で、思うのが自分の生活圏は意外に狭いこと。今回訪ねたところも近場でありながら、降りたことの無い駅でした。例えば山手線の駅、みなさんはいくつ位降りたことがあります? 東京に長く住んでいる方でも意外に少なくないですか。
 駅前の風景を描写しようとするとき、新宿や渋谷あたりは別としてちょっと郊外の駅なんかだと似たような風景ですよね。銀行があってファーストフード、パチンコ店……。それでも特徴はあるわけで、そのちょっとしたことを書き込むことによってわかる人には、ここに描かれているのは自分が住んでいるあたりだと、リアリティを感じることができるはずです。
 で、今回の私がロケハンした街がどういう形で作品に反映されるか楽しみです。(ちなみに目白、日暮里、西日暮里、駒込、田端が降りたことの無い駅です、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 大魔神逆襲
 いやこれが"新章"の始まりなのかどうか…は、次回の原稿メールの件名しだいかしら。期待をこめて書いてみましたよ!

 ああそういえば去年の今頃も大沢が五目釣り大会に参加して、K方先生の別荘にあるマッサージチェアに一目惚れして「オイラも欲しいいい!」って大騒ぎしてメンドウくさいことになったんだよな…と、ツーショット写真を眺めながらふと思い出してみたり。うわっ、あれからもう一年ですか、早いですねえ。
 さて、大沢の推理作家協会理事長就任に、お祝いのメッセージをたくさんいただいてます。ありがとうございますー♪
 本人も「公務が増えてタイヘン」と書いていますが、私たちスタッフ一同も「いったい自分たちは何をどう(サポート)すればいいんだろう」って、初めてのケースに少し戸惑いそしてソワソワしている今日この頃です。ま、やってみなくちゃわからないんですけどね。
 決まっているのは、大沢の就任祝いを兼ねて"大沢のオゴリ"で焼き肉食いまくろう会を盛大にやる、ということだけです。まったくオニのようなオフィスですな。うはははは。

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■ノリノリ編集後記

 このところ作家もスタッフも映画の試写会に行く機会が多いのですが、本日は僕が大沢オフィス関係者としては一番乗りで『亡国のイージス』を観に行ってきました。福井晴敏関連3連発最後の作品。超豪華キャストだけあってなかなか良かったです。なかでもベテラン陣に負けない演技とアクションをこなしていた「如月」役の勝地涼さんは素晴らしかった。僕が持つ原作のイメージにもハマっていたし。その原作を読んだのは6年前。当時、大沢さんに薦められめちゃめちゃ興奮して読んだもの。そこから福井ファンになったのですが(まさかその後、一緒に「バイオハザード」のゲームを観戦するとは思いませんでしたが…週刊大極宮第5号参照)。まだ原作の小説を読んでいない方、ぜひ読むべきです。とくに男性。アツくなると思いますよ。
(心配です貴乃花親方。髪型も…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆6月下旬に出る大沢さんの本は爪?牙?
ほとんど毎日チェック入れています、新刊情報を楽しみに。

爪ですツメです。私はよくゴッチャになります、というかさっそく(大沢のページのほうを)間違えましたですね! お恥ずかしい限りです、トホホホ。(まるひ)

◆タイミングが合わず毎回特別企画や200回記念等の催しを逃してしまいます...。今回京極囃,予約したかったですが学生に6月にしかも埼玉は遠い,遠いです(泣.先生達がお忙しいのは解ってますが次は東京だけでなく是非,狢の町大阪でも大イベントを開いてください!!私の住む地域では[怪]も売っていませんでしたし...東京はズルイ,と思う今日この頃,代わりに?妖怪とめ具買いましょう...

京極が出演する「怪談之怪」は大阪ですよ! 詳しくはトップページから「イベント情報」をご覧くださいませね♪(まるひ)

◆おくればせながら、厨子王ご復活おめでとうございます!
先週から週刊大極宮のタイトルが『厨子王の逆襲』に変更されましたよね。で、アレッ?と思ったのですが、その後に『〜京極夏彦のコーナー』っていうのが抜けているようです。。
きっと今週は直っているだろうなぁと思ったのですが、やっぱり抜けているので、気になってしまい、初メールとあいなりました。
タイトルとかノンブルなどからチェックするって校正の基本だとおもうのですが、こんな大きな直しを大極宮で見つけることができて、とってもウレシイです!!(別に業界関係者ではありません、悪しからず)

うおお、そんな大きなミスを見逃していたなんて、恥ずかしー。今週からキッチリ直しました。ご指摘ありがとうございます!(まるひ)

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下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!

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