第203号へ | 第204号 2005.5.20 | 第205号へ |
最新号へ | ||
▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
||
■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | ||
◆厨子王寄贈の「エイリアン VS プレデター」のDVD(201号参照)を自宅に持ち帰ったまま未だに返却しないSに、他のスタッフ達から非難ごうごう。 |
||
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | ||
◆春のコンペシーズン開幕 今週は水、木曜と二連戦でゴルフコンペがあった。結果は3位とブービー。ブービーは文壇コンペではたしか初めてだ。そのコンペは今回からハンデが改正になって、全体にみんなハンデが多くなった。その改正したハンデがじつに適正だったのか、ネットスコア(実際のスコアからハンディキャップを引いた打数)は、1打差に自分を含め5人が入る状況。 文壇コンペでは同ネットの場合、年齢が上の人が上位になるというルールなので、最年少参加者のオイラは(もう49歳だけどね)自動的に順位は一番下となる。その結果…ブービー。でもブービ―というのは意外と賞品が良いので得をしたかな。城山三郎先生がブービーメーカーでいらしたおかげでもありますが…。 他の文壇コンペに行っても、たいがい最年少参加者のオイラ。40代といったら他には真保裕一氏ぐらい。もっと若い作家にもゴルフをやってほしいんだけど。 最近はゴルフやらない、酒飲まない、ギャンブルしない…と、健全といえば健全なのだが。遊びと仕事は繋がっていると言うのがあたり前だった物書きの世界もそうじゃない人が増えている。 ゴルフはやっているけどコンペとかに出るのは嫌だ。先輩作家に気を遣ってゴルフをしたくない。これは若いサラリーマンが上司と酒を飲みに行くのは嫌だというのと同じか。ただサラリーマン社会と違って物書きの世界は狭く、少ない人数しかいないのだから、ここで交流を断っているのはもったいない気がする。 オイラなんかは20、30代の頃、ゴルフや銀座の飲み屋で先輩の話を聞きながらいろんな意味で勉強させてもらう機会が多かった。たしかに気を遣うしくたびれる部分ももちろんあるが、一方で得難い経験だった。あの人の話が聞けたとか、あの時に自分も居合わせたとか。大袈裟に言えば後々の出版の世界で言うところの、歴史に残る瞬間みたいなものに立ち会ったことになるのでは。そう考えると、そんなチャンスをみすみす逃すのは本当にもったいない。 他人に自慢するようなことではないにせよ、吉行淳之介さんと麻雀をしたとか…そういう経験は自分の中ではもちろん良い思い出だし、そのことを若い作家や編集者に話すと、「へぇ〜」って顔をされるわけで、ちょっと自分が誇らしかったりもする。 語り継いでいくというのは大袈裟だが、つないでいくのはこの出版の世界でも必要だ。誰でも入ってこられる世界ではないし、入ってきたことによってしか得られないこともあるから。 好きじゃない人にしろと言うのは無理だが、ゴルフはしているけどコンペに出たくないとか、お酒は飲むけどそういう集まりに出たくないというのはいかがなものか。たとえば安寿なんかはお酒を飲まないけど、パーティーの流れで飲む機会があれば参加している。そして彼女のいろんな経験談を聞いた若い編集者や作家たちは感激する。 ちょっと話がそれるが、かつての文壇ゴルフの参加者を見るとそうそうたる顔ぶれだ。国語の教科書に出てくるような人たち。当時ゴルフはある意味特権階級の遊びで(今と違って小説家が特権階級だった)それを満喫していたと言えなくはないけど、こういう機会でもなければみんな集まって交流できなかったのだろう。物書きはみんな一人の仕事だからコミュニケーションの場としてゴルフは機能していたのだ。 今はだんだんそういうのがすたれてきている。作家の数はむしろ昔に比べたら増えていると思うが、そういう繋がりができない。ひとつには出版社も声をかけて集めようとしなくなったこともある。面倒を見る編集者がいなかったり余裕がないのだ。 とは言え… 文壇コンペは来週もある。 来週末は昨年も参加した北方三浦別荘における五目釣り大会も控えている。 気候も良いし、楽しみなイベント盛りだくさんだ。 |
||
▲TOP | ||
■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | ||
◆仕事場のテレビに 地上波デジタル放送対応のチューナーが付きました。ケーブルテレビで、いろんなチャンネルが観られるようになりました。 楽しいけど、いいんだか悪いんだか(汗)。なるべく録画して、家で観るようにしなくっちゃ。 ◆ゲーム女の生きる道 わけあって、今週は本漬け。本びたり。コントローラーに触れず。 たまにはまあ、良いのではないかと存じます♪ ところで、先週ここで「FE蒼炎の軌跡」について書いたとき、「今回初めて本当の一撃離脱作戦が可能になった」と記しましたら、早速「『聖戦の系譜』でもできたんですよ〜」というメールをいただきました。そうだったの! ご教示ありがとうございました♪ わたしはアドバンスに移ってからのソフトでスタートしたので、「聖戦の系譜」は未プレイなんです。このゲームについて書かれたものはけっこうあって(攻略本以外でそういう文章が存在してるというのが、この作品の人気を証明してますね)、それを読むとみんなカップル作りに苦心しているのが楽しくて、自分でも体験してみたいんですけどね。なかなかソフトが見つからないので、なんとなくそのまんまになっちゃってました。 探し方が間違ってるのかな? やっぱ、気合入れて秋葉原へ行くべきか。 もうひとつ、ところで。 奇怪で恐ろしい女性監禁傷害事件が発生して、このところ、にわかに「調教もの」と呼ばれる一連のゲームソフトに注目が集まりました。 以前、やはりここで書きましたとおり、わたしはレイティング支持者なので、この手のゲームを作るなとか販売禁止にしろなどとは申しません。今回は、報道でもそういう糾弾の雰囲気はありませんでしたね。 人間は誰でも、ごく普通に社会生活をおくっている常識的で親切な人でも、心のなかにはその人なりの「グロテスク」を隠し持っているものです。何らかの方法によってその部分をこっそり解放することで、ストレスが解消されるということも事実ですし、それはある程度必要なことでもあります。 問題は、それが「こっそり」じゃなくておおっぴらになり、他人に対してそれに参加しろと強要することによって発生する。しばしば暴力を伴うし。 こんなこと、今さら書くまでもなく、皆さんそう思っているでしょう。 でもねぇ、テレビ画面で(ボカシは入っているものの)紹介される「調教もの」ゲームって、やっぱり不愉快なのですよ。これはもう生理的にね。男性にも、「ああいうのは勘弁してほしい」という人が、けっこう大勢いると思うんですけどね。 ◆『戦国自衛隊1549』 19日のプレミア試写会にお招きいただきまして、観て参りました。六本木ヒルズのヴァージンシネマです。 面白かったよう!!! いやぁ、久しぶりに映画館でワクワクしました♪ 半村先生にもお見せしたかったなぁ。きっとお喜びになったろうと思います。 もちろんVFX(今は特撮のことをこう言うんですね)も凄いですが、役者さんがみんな頑張ってます。鈴木京香さん、美しいです。伊武雅刀さんの斉藤道三、はまり役です(舞台挨拶で、ずっと演じてみたかった武将なので、念願かなったとおっしゃっていました)。もしかしたら主人公以上に重要な役柄を演じる北村一輝さんが、凄い役者さんなんでビックリしました。宮部の好きな生瀬勝久さんも、いつもながらのちょっとヘンな(笑)持ち味全開でありました。いえ、バリバリに真面目な役柄なんですけどね。 かっちょいい決めセリフにもちょっとウルウルしたりして。 今年、福井晴敏さんの映画は『ローレライ』に続く2作目ですが、大ヒット作となった『ローレライ』を観た方も観なかった方も、1979年の『戦国自衛隊』を知っている方も知らない方にも、皆さんにお薦めします。 あと、せっかくですからぜひとも最新の音響設備の映画館でご覧くださいね。ヘリの爆音が、後ろの方から旋回しながら接近してくるのが体感できます。矢が耳元をかすめてひゅん! と飛んでくるのがわかります。 帰宅してお風呂に入りながら、「サ〜ン、ゴーズダウン♪」という旧『戦国自衛隊』のテーマ曲を思わず口ずさんでしまいました。あ、今度のテーマ曲も素敵ですが、さすがにいっぺん聴いただけじゃ覚えられなかったのね♪ |
||
▲TOP | ||
■厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー | ||
◆とりあえず、 復活しました。関係各方面の方々にはご迷惑をおかけいたしました。いろいろと案じてくださった方々には、ご心配をおかけいたしました。 なにしろ根っからの貧乏性なもので、一週間以上仕事をしない状況というのは、まさに初体験ワタシの知らない世界。養生しろといわれてもかえってストレスが(笑)。困ったものです。 山椒大夫と安寿姫から、「お休みッ!」と叱られたり。ありがたいお言葉でございますね。 というわけで、ボクが死んでいる間にも周囲ではいろんなことがあったようですが、いまさら蒸し返してもしかたがないので新刊情報なんかは他のコーナーをご参照ください。ここはまあ新規まき直しということで。 って、まき直すのはいいですが、一月半のブランクを埋めるのは大変だーと、今ごろ気づいたりしていますね。 どうしましょう。 ◆で。 ドクターストップがかかる前にしてた仕事が化野燐さんの『人工憑霊蠱猫02・白沢』(講談社ノベルズ)。無事に出ましたね。 栞やなんかに書いてある変な文字、実は法則性があって、ちゃんと読めます。日本物怪観光さんの挿画もイイ感じですね。 ひきつづき夏には3冊目も出ますので、ご贔屓に。 ◆気がつくと。 なんか、とめ具とさげ飾りができてるし(笑)。 ピンズとストラップのことですが。要は。 ◆というわけで 最近広川太一郎に凝っていたりするわけで。 語尾に連なる駄洒落もスゴイですが、タンタンメンや瓶詰めイワシが罵倒語になるなんて、スゴイです。 「何をいってるのサこの瓶詰めイワシが!」って、なかなか言えるもんじゃありません。 精進しよう。そうしよう。 これからも宜しくお願いいたします。 |
||
▲TOP | ||
■編集者Sのウラ情報 | ||
昨日は安寿と角川書店のご招待で「戦国自衛隊1549」の試写へ行ってまいりました。見応えのある仕上がりになっています。今年は福井氏の原作が隔月で3本封切られます。同一原作者で3本連続というのはあまり記憶にありません。あまりというより、まったくです。どなたかあったよと、ご存知の方はご教示ください。 ところでわたしが出版社にいた経験でいうと、映像化のアプローチは出版された直後から、とりあえずツバをつけておくかぐらいの感じで、すぐにあります。いわゆる2時間ドラマ枠が多く、テレビ局直接ではなく制作プロ関係者からの電話がほとんどです。 話はすぐに来るのですが、実際映像化される可能性は100に一つあるかどうか。いろんなプロダクションが各版元に同じような電話をし、テレビ局のプロデューサーの机に何十本という企画書が積まれているという構造なんでしょう。 ツバをつけるのはいいのですが、その後は無しのつぶてというところが多かったのはどうなんでしょう。(映画は製作、テレビは制作、S) |
||
▲TOP | ||
■まるひの秘書ヒショバナシ | ||
おかえりなさい、厨子王! というわけで、コーナータイトルも『さまよう厨子王』から『厨子王の逆襲』に変わりました。新装開店でございます。 久々に届いた原稿メールの件名は「コーナータイトルを新しくしませんか?」 そこには、厨子王が自分で考えたタイトルがずらずら並んでました。面白かったのでここに書いちゃいます。 『厨子王の逆襲』(コレが今回採用されたやつ) 『厨子王は二度死ぬ』 『帰ってきた厨子王』 『厨子王リターンズ』 『厨子王リローデッド』 『ロード・オブ・ザ・厨子/王の帰還』 『ナイト・オブ・ザ・リビング厨子王』 スタッフにいちばんウケたのが『ロード・オブ・ザ・厨子/王の帰還』です。わははは。こういうクダナラサ爆発のネタが思いつくぐらい回復したってことですね。いやー、めでたい。ヨカッタヨカッタ! ジューダス・プリーストもヨカッタ! ライブに行かれたという方からのアンケートも届いて嬉しいです。次はアクセプト〜♪(まだ先だけど) (謎のピアノマンのニュースが巷を賑わしてますが、これを見て"記憶喪失シンガー"ジョン・パーを思い出したのは私だけしょうか…) (厨子王原稿メール件名の歴史→コチラ) |
||
▲TOP | ||
■ノリノリ編集後記 | ||
以前、JR境線の妖怪化に触れましたが、今度は日本の国技"大相撲"妖怪化(!?)について。 購読している「日刊スポーツ」で知ったのですが、序二段に「猫又」と言うしこ名の力士がいるとか。109年ぶりによみがえったこのしこ名、国技館で呼び出しさんが読み上げるのを生で聴きたいですねぇ。結び目で余ったまわしを二股に割いて尻尾のようにすれば、ツウを唸らせると思うけど(って、何のツウだか)。 で、新聞には他にも過去に実在した珍しいしこ名が載っていまして… 同じ妖怪系だと「青鬼」、「赤鬼」、「大天狗」。 猫系だと「黒猫白吉」、「小猫三毛蔵」、「招猫米吉」、「三毛猫泣太郎」。 動物系だと「大虎寅吉」、「猪シ鍋吉」、「馬鹿の善太夫」、「浦島亀之助」、大関になった「象ヶ鼻平助」。 道具系だと「軍艦進」、「電気燈光之助」、「豆鉄砲芳太郎」、「自転車早吉」。 その他には「ヒーロー市松」、「突撃進」、「文明開化」、「凸凹太吉」、「酒呑山清二郎」…などなど。 じつに味があります…ってゆうか、「ハッスル軍」より笑えます。現在低迷している相撲人気回復の鍵は、ここらへんにもあるのではないでしょうか。 各部屋の親方衆、積極的に導入を! (「豆腐小僧跳吉」とかいたら後援会長になってもいい…ノリ) |
||
▲TOP | ||
■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | ||
当たった♪ ◆200号記念プレゼントの当選発表を見てびっくり! 確か応募に使ったHNが!ということは、当たった!? (同HN様でないことを祈り…) ◆やった、週刊大極宮の200回プレゼントがあったと思わずガッツポーズをしてしまいました。これが夢ではありませんように、ハンドルネームを間違えていないといいなあ。 ◆やった〜!200号記念プレゼントに申し込まさせていただいたところ、自分のなまえが。(うちわ) ここ最近の出来事のなかでいちばんうれしいです。 今後も楽しく拝見させていただきます。 ●他にも喜びの声が続々と! 賞品の発送は手配済みですので、もうすぐ届くと思います。当たった方はお楽しみに♪ ハズレちゃった人は、次回のプレゼント企画(いつだ?)にご期待くださいませね。(まるひ) |
||
▲TOP | ||
第203号へ | 第205号へ | |
最新号へ | ||
下の方でコッソリ | ||
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?) 更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) → 前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ! |
||
▲TOP |