Back logo

 第185号へ 第186号 2004.12.24 第187号へ 
 最新号へ


▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆クリスマス、忘年会、お正月と楽しい暴飲暴食生活を前に、健康診断の結果が届いて青い顔をしているスタッフ数名。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆良いお年を…
 このところのんびりしたペースで仕事をしていたのだけれど、ここにきて月刊誌がちょっと増え…「野生時代」で『カルテット』、「小説現代」で『ジョーカー』シリーズ、「オール讀物」で『魔女の笑窪』シリーズ(年明け)、そして「小説宝石」で「新宿鮫」の新連載が始まった。タイトルは『狼花』。年始からはさらに新聞連載も始まるので、のんびりしていた秋までと違って来年は忙しくなりそうだ。

 さて、今年一年を振り返ってみると…
 年頭に厨子王の直木賞受賞があって、オイラも柴田賞をいただいて、朗読会にはたくさんの方が来てくれてチャリティーもできて、オフィス的に良い一年だったと言えるのではないか。今年はこのまま何事もなく無事に終わって、また新しい年につながればいいなと思っている。
 今年一年、皆様どうもありがとうございました。

 オイラは29日から勝浦に行って民宿のオヤジをやってきます。

▲TOP
■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 本年ラストの更新原稿であります。
 皆様、今年も「週刊大極宮」と、わたくしのこのコーナーにお付き合いいただきまして、まことにありがとうございました。事件や災害が多くて不安なこの一年でございましたが、どうぞお心安らかに、楽しいクリスマスと良いお年をお迎えくださいませ。

 しかし、わたくしは。

 が〜ん!!

 大ショック。
「ふしぎのぼうし」の攻略本が3種類も出たので、嬉々として買い込み、即チェック。
 その結果。
「光の弓矢」を取り損ねていたことが判明!
 そうだったか〜! 風の民のあのおうちでの、あのイベントにはそういう意味があったのか〜! 不覚!
 いえ、どうしてあげたらいいかわからないまま、とりあえず先へ進んじゃったのですよ。そうかぁ、魔法のツボを使えばよかったのかぁ〜!
 まあ、「神トラ」の場合と違って、これがないとクリアできないわけではなさそうなのですが、でも、それじゃわたくしの気が済まないの。
 ゼルダでアイテムを取り損なうなんて! いえ、恥ずかしくはないのですよ。恥ではないのです。

 罪なのだ。

 謹んで最初からやり直しをさせていただきます。

 という次第で、まことに申し訳ございませぬがコナミの小島監督さま! 頂戴した「MGS3」を、すぐにはプレイすることがかないませぬ。平にご容赦くださいませ。
 テレビCMを見ては、「よし、今度はジャングルか〜」と腕まくりしてたのに。わたくし、爬虫類は平気なので蛇には強いのでございます。
 でも、年末進行の原稿が終わったら、オープニングだけは必ず観ます。「MGS2」のときも、カイル・クーパーのあの超カッコいいオープニング、いったい何度観たことやら。音楽もすっばらしかったしぃ♪
 ああ、忙しい年末年始になりそうです〜。

▲TOP
■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆京都初日
 京都精華大学でお話をしてきました。
 先日、サントリー学芸賞を受賞された田中貴子先生が僕をご紹介してくださったわけですが、なんと前日が授賞式。
 田中先生がおいでになるまで、学長さんがお相手してくださいまして、恐縮しました。その間になんやかやお話してしまい、いざ段の上の立った時はもう何をしゃべるつもりだったのか忘れていたり。田中先生からはリラックスした感じでやってくださいと言われていたのですが、そうも行きませんでした。なにしろ聴衆がマジメで。
 笑わせる路線は断念せざるをえなくなり(笑)。みなさん、お世話になりました。
 同行してくれた講談社のD部長とKさんと別れ、別の打ち合わせなどをして初日は終了。

◆京都二日目
 朝から松竹京都映画撮影所に出撃。なぜか大変なつかしい感じで。
 待ち受けているのは堤幸彦監督。うーむ。
 どういうわけか江戸の町並みの真ん中にしつらえられた緋毛氈の上での青空対談。
 堤さんは手強い感じです(笑)。
 まあ、僕は常に映像作品については「ただの視聴者」なので、今回も何もいうことはないわけですが、堤ファンとしては初時代劇に期待しているわけで。
 年明けクランクインですね。
 この様子はWOWOWで放送されるほか、「怪」誌上にも掲載される予定です。
 で、「怪」取材で来ていた角川のTさんと、村上・わけあって長髪・健司くん、それから明後日ご一緒する妖怪文人の化野燐さんなどと合流。
 突発的に水炊きなどを食べたり。

◆京都三日目
 公式な予定はないものの、西へ東へ座る間もない一日でした。何をしていたかはヒミツです。でもって夜は大阪梅田に移動。「怪」編集長と合流して、夜は焼き肉を食ったわけです。うまかったり。

◆四日目は大阪神戸
 で、朝一で関西学院大学へ。
 第一回の「東アジア恠異学会」大会に参加しました。化野さんが特別講演、西山克代表と僕、筑波大学の苅米一志さんが問題提起、その後シンポジウムという運び。
 テーマは「怪異学の技法始末」。代表からは「怪異学」と「妖怪学」の差異など、多くの問題が投げ掛けられましたが、まあ一日で回収出来るものではありませんから。それでも「かきまぜる」「ひっくりがえす」「たてなおす」ようなことって、大切なわけです。建設的であれば必ず成果はあるわけで。個人的には有意義な勉強をさせていただきました。
 総括担当の斎宮博物館の榎村先生は、大変だったかもしれませんが(笑)。
 で、その後は打ち上げ。学生さん、学芸員さん、教授に助教授、そしてただの馬鹿(僕ら)が雑じっての無礼講。
 いやーあのひとがマツケンサンバを踊れるとは……。
 てな具合で、聴講にきた多田・宿とってから来なさい・克己さんや、二号ができたばかりの「幽」編集長・東・コラーゲンボイス・雅夫さんなども雑じって、それは大変でございました。西山代表、世話人の戸田さん、執行委員のみなさん、お疲れさまでした。

◆で。
 その翌日戻ったわけです。

◆「異」の世界
 新刊が2冊。「日本怪談集・幽霊編」(今野円輔)、「日本の幽霊」(池田弥三郎)。いずれも名著。
 前者の解説はおなじみの新耳・木原浩勝さん。怪談じゃない木原さんの文章はなんか新鮮だったりしますね。

◆というわけで。
 今年も一年、ごくろうさまでした。また来年。

▲TOP
■編集者Sのウラ情報

 今年も残すところ1週間ですが、みなさんは三人の本をどれぐらい読んでいただけたのでしょうか。既刊は読みきって新刊のみのかた、今年初めて三人の本を手に取ったかた、いろいろでしょうが堪能していただけたのでしょうか。
 年末年始の休みは安寿の上下刊新刊「日暮らし」も書店に並び始めていますので、ゆったりとはまってください。また年明けすぐには山椒大夫の「ニッポン泥棒」、中旬からは恒例の「大極宮フェア」とガンガンガンといきますので、覚悟しおいてください。またファン待望の『新宿鮫シリーズ「狼花」』の連載も始まりました。
 来年もスタッフ一同作家をバックアップし、良質の作品をお届けできるよう努力します。
 今年一年ありがとうございました。(年末はラドラムの遺作が楽しみ、S)

▲TOP
■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 等身大線香
 そんなモノあったら怖いシリーズが始まったようです! 今後に期待です! って、何の等身大なんだろう。ウルトラマン等身大線香だったら40メートルでっす。燃え尽きるまでどのくらいかかるのでしょう。想像もつきませんっ。

 毎週送られてくるはずの雑誌が届かなかったりしてヘンだなあ…と思っていたら、トップページの『大極宮書店からのおわび』にもあるとおり、なぜか12/16分のウチ宛郵便物がマンションの隣室(空き室)の宅配ボックスに突っ込まれていたことが本日更新日に発覚。いやマイッタマイッタ。
 で、ちょっと前、183号のあたりで「12月頭の大沢オフィスは健康診断週間」と書きました。その結果が先週あたりからぼちぼち郵送され始めていたんですけど、やっぱり数名分が届かない。「遅いよねー。検査に時間かかってるのかねー」って心配してたんですがー。ハイ、これもお隣にありました。
 健診結果の数値表を各自見ながら、しばらく大騒ぎの金曜午後。「なんでボクの肝機能の数値が、まるひさんより悪いんだよおおお!」とショックを受けていたスタッフが約一名。(名誉のために名前は伏せましょう。うしし)
 わっはっはっは。自分自身(そして周囲)が、たぶん相当ヤバイんじゃないかと懸念していた私の"肝機能判定"は、すべての項目で基準値を大幅に下回る優等生の"A"でした! おお、素晴らしきマイ肝臓。これからもがんばって働いてね。よろしくね♪
 というわけで、正月も飲むぞー!

 大極宮ラーの皆さまには、間違い指摘、アンケートや募集へのご協力などなど、本年もいっぱいお世話になりました。ありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。ぺこ。

▲TOP
■ノリノリ編集後記

 おかげ様で今年も無事に(だったと思うが…)「大極宮」関連業務を終えることができました。三人の作家も一年間元気に仕事をこなしてくれたし、なにより読者やファンの皆さまからいただいた熱い声援に支えられました。心より感謝いたします。来年も大小さまざまなイベント、また新企画があると思いますが、引き続きどうかよろしくお願いいたします。
 それでは、よいお年をお迎えくださいませ。
(有馬記念、今度こそバルク→ロブロイ…ノリ)

▲TOP
■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆ちょっと読みがとても良いと思います。
どうしても読みたくなって出てる本を数冊纏め買いしてしまいました。
今回が初めてでしたが、これからも遊びにきま〜す。

ありがとうございま〜す♪ 安寿の最新刊も「立ち読みコーナー」にアップしましたので、ぜひぜひ"ちょっと読み"していってくださいね〜。(まるひ)

◆毎度、面白く拝見させていただいております。
末永く続けられることを、切望しております。

はいっ、がんばりまっす! おー!(気合いを入れるまるひ)

▲TOP

 
 第185号へ 大極宮トップページに戻る 第187号へ 
 最新号へ







下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!!

▲TOP