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 第179号へ 第180号 2004.11.12 第181号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆黄金の右腕を負傷した大沢、ゴルフには普通に行っているらしい・・・。アレ?

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆ゴルフ
 秋のゴルフコンペ第一弾、幸先よく優勝してしまいました。
 スコアはそれほど良くなかったけど、参加者全員のハンデキャップが見直されたおかげ。ただ、その日のゴルフで右肘を痛めてしまった。この先どっさりコンペが控えているのに…大きな代償だ。

◆対談
 集英社「小説すばる」で桐野夏生さんと対談をしました。
 桐野さんとの対談はこれで二度目になるが、柴田錬三郎賞を同時に受賞したということで、お互いにおめでとうを言い合う奇妙な感じで…なんとなくこれまでの作家生活について話したりしました。対談後は六本木ヒルズで中華を食べ、馴染みの飲み屋に桐野さんをお連れした。

◆小説
 双葉社「小説推理」のルパン三世ノベライズ特集号に向けて、「ルパン三世」の小説を書いている。ファーストシーズンアニメのイメージで書いているので、ときどき言葉遣いが古めかしくなってしまう。「かわいこちゃん」なんていう言葉を使いそうになったりして…いくらなんでもこれは死語。
 順調に書き終えれば今月末に発売になるので、楽しみにしていてください。

◆文庫版「大極宮」
 最近やたらと残業をしているスタッフのS氏。彼がいま手掛けているのは文庫版「大極宮3」の編集作業。そこでゲラのチェックのために読んでみたら…今回の座談会はけっこう笑える。今までの文庫版「大極宮」の座談会の中では一番面白いかも。それに今回は我々三人のコラボレーション企画、新聞連載風小説「罪と罰」も収録されているし(ただし一回分しか書いていませんけど…)。
 これも今月発売の予定なので、どうぞよろしくお願いします。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 今週は。

 『幻想水滸伝IV』のエンディングについて書きますので、未プレイの方はご注意くださいませ。

 *   *   *   *   *   *   *

 やあ、終わった、終わった♪
 というか、先週も書いたとおり、いろんな面子でラストバトルをやったので、何度も見たんです、エンディング。ただし、まだ108星エンディングのみなのですが。
 cobaさんのオープニングテーマがとても素敵ですが、エンディングの音楽も好かったですね。『幻想水滸伝』のテーマ曲がアレンジされて入ってるのがニクイ♪ 泣けるぜ。
 で、え〜と。
 大ラスで「我が真なる罰の紋章よ!」とやった後、また紋章の記憶を見ますよね。そこでオペルの王妃さまに会います。バミューダパンツはいたリノ王の奥さん。
 宮部は思ったのですが。
 王妃は昔、罰の紋章の宿主で、それを使って命を落としていて、乗っていた船も大破して、生まれたばかりの王子が行方不明になってるわけでしょ。
「生きていたら、ちょうどおまえぐらいの歳だ」と、バミューダパンツ王が話してくれるイベントがありましたよね。
 とゆうことは、だ。
 幼いころラズリルに漂着してフィンガーフート家で育てられた「身元不明の孤児」である主人公は、つまりオペルの王子だったって意味なのかな?
 フレア姫は主人公の姉さん? 王妃はお母さん? 母親の守護と108星の想いが合わさって、「罰の紋章」が主人公の命を削ることはなくなった――というわけかな。
 それと、スタッフロールが流れた後のシーンで、主人公、また一人で漂流してますわね? あれは、エルイール要塞爆発の衝撃から自軍の艦隊を守るために罰の紋章を使ったとき、船から放り出されて流されちゃったってことかな。
 続いて主人公が、漂流する小船の上から、遠くを通る巨大船に手を振りますが、そのとき、巨大船の甲板に立ってるのはバミューダパンツ王だよね?
 う〜ん、ちょっと考えオチだったかな。まだ考えてるんですよ。

 86時間のプレイを終えて振り返ってみて、意外なことに気づきました。ごくささいなことなんですけどね。
 うちのキャラたち、一度も「バケツ」にならなかったぞ?
「風船」は、何度かありました。モルド島でね。青い空と白い砂に赤いフーセンがきれいでした。
 でも、「バケツ」はなかった。ありとあらゆる場所でバトルしたのになぁ。
 そうそう、それで「幻水」ファンの皆様にお訊ねしたいのですよ。
 あなたのラストパーティも、ラスボス「巨大樹」戦で、

 寝ましたか?

 うちのパーティ、寝る寝る寝る寝る。寝てばっか。ま、次の全体攻撃で、すぐ起きるんだけどね。めらめらに強くなってたから、たいしたダメージも受けないし。光の粒の攻撃だと、目覚ましにちょうどいいくらいだ。
 でもねえ、ラスボス戦で頭並べて「ZZZZZZ……」というのは、可愛いんだか情けないんだか。
 と思ったけど、すぐ考え直しました。

 「バケツ」よりはマシだった。

 *   *   *   *   *   *   *

 それで。
 ふぁいあ〜えむぶれむ〜♪ を始めようと思っていたら。郵便が。

 我が家にゼルダがやってきた。

 西を向いて拝む宮部。ニテン堂さまありがとうございますだ〜!

 ふっしぎの〜ぼうし〜♪
 ちびリンク、やっぱり可愛い!
 ということで、自力でのダンジョン攻略に行き詰っちゃうところが来るまでは、「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」をプレイします♪♪

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆水木展
 が始まりました。初公開の品がいくつかあるようです。若き日の水木大先生が描かれた昆虫絵巻、そして温泉で発見された大きなカラー原画。
 いずれも傑作です。一見の価値はありますね。それから「調布図書館たより」の表紙絵も、たぶん見た方は少ないはず。
 張り子男・荒井良さんの「ゲゲゲ面」も、販売される模様です。新作もあるかも。

◆明日は
 朗読会ですね。今日はリハーサル。失敗しなきゃいいですが。
 ショットグラスやら土鍋やらバッジやら、新商品もなかなかいいです。
 うまくいくと良いと思います。
 よろしくお願いしますね、みなさん。

◆おお。
 田中貴子先生(京都精華大学人文学部助教授)がサントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞されました。おめでとうございます!

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■編集者Sのウラ情報

 ようやく「大極宮3 コゼニ好きの野望篇」編集作業がおわりました。ご迷惑をかけた角川書店の皆様、ごめんなさい。
 3では週刊大極宮のバックナンバーはもちろん、定番の語り下ろしがよりパワーアップ。山椒大夫が人生そのものだという○○を、厨子王はあの人気シリーズ映画を、安寿はやっぱりゲームについて熱く語ります。おまけ企画も満載。一つのキーワードだけで書き上げた「架空連載小説」。山椒大夫が110回、安寿が120回、厨子王が130回を書いております。それぞれの作風をお楽しみください。回数の意味はみなさんわかりますよね。まだまだありますがそれは実物を見てください。角川文庫から11月25日にきっと出るでしょう。
(POPコピーたくさんのご応募ありがとうございました、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 こ、悪心、下戸。う。
 だから厨子王には飲ませるなっつったろー。あーあーあーあー。ヤバクね? 救急車呼んだほうがイイんじゃねーの? とか言われてる場面を想像してしまいました。

 500通も届きましたです。フェア用POPコピー。一通に何個も書かれているものがけっこうありましたので、コピーの総数は500をはるかに超えています。素晴らしき大極宮ラーパワー! ありがとうございます!
 第一次選考はS氏の担当ですし、最終決定は作家たちをまじえて行われるわけですが・・・。力作ぞろいの中でも、私が個人的にものすごく気にいったコピーがありましたので、この場でまるひ賞の発表をいたします。もちろん今、勝手に決めました。(いいのか?)
 冬でも夏彦!
 コレです。応募フォームから送られてきたメールを開いてコレを目にした瞬間、「ぎゃはははははは!」と声を出して大笑い。完全に私のツボにはまりました。ど真ん中ストラーーーーーイク! です。
 このコピーのいいところは、そのクダラナサ(これはホメ言葉です! 誤解のなきよう)もさることながら、使い回しがきく点ですね。春でも夏彦、夏こそ夏彦、秋でも夏彦、一年中オッケーじゃないですか。お得!
 なんとかコレを採用の方向へゴリ押しすべく、コピー選考会に乱入を考えていたりします。採用されるといいなあ。もし、ダメだった場合でも、個人的にまるひ賞を何かお贈りする所存でございます。(職権濫用)

 そんなわけで、いよいよ朗読会リハーサル、そして本番です。朗読会にお越しいただけない方も、いずれ「特別企画」のページにレポートがアップされ(ると思われ)ますので、お楽しみに。

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■ノリノリ編集後記

 今週放送された「プロジェクトX」で、かつて7年間勤めていた会社がとりあげられた。電磁波レーダーを使った非破壊検査が主な業務で、在籍当時は道路の陥没を未然に防ぐ路面下空洞探査などをおこなっていた。今は番組でも紹介されたようにその技術を地雷探査にも応用している。
 かかわっていた者としてどんな内容で放送されるのか興味津々、ひょっとして会社設立時の写真で僕も映ったりして…と思いながらテレビを観ていたら、社長を見捨てた創業メンバーの一人として集合写真でチラ映り(苦笑)。
 いわゆる"3K(死語)"の現場で僕たち技術スタッフはベンチャー企業らしく馬車馬のように働き、結果、創業初年度から会社を黒字経営に導いた。が、利益は設備投資に充てられ、社員への還元は先送り。まぁこの我慢はしょうがない…と納得したら、社長はポルシェカレラを買っちゃって(笑)。その後もいろいろ意見の食い違いがあって、数ヶ月の内に僕も含め社長以外の創業メンバーは全員辞めてしまった。
 ――と、ここまではけっこうよくある話だと思う。
 でも、この社長はここからがスゴイ。体制を立て直し、放送されたとおり結果的に成功したといえる会社にした。ベンチャー企業として稀有な例だろう。脱帽。

 一方、僕はその後「大沢オフィス」設立にたずさわり、今は「大沢オフィス」から生まれた関連会社「バヂャー」を担当。社長ではないが運営に頭を悩ませている。
 経営者は、顧客を喜ばせることを優先的にしながら、会社の成長と社員の幸せも考えなくてはいけない。これは会社の規模によらず言える事で、そのバランスをとるのはきわめて難しい。多くの場合、社員にムリをさせてしまうのではないか。気の弱い僕には無理だ。
 さいわい「バヂャー」は一人なので、お客様を喜ばせることを最優先すればよい。

 今週末の朗読会。
 三人の作家の読者でありおそらくファンでもあるお客様と直に接する数少ない機会(「大沢オフィス」及び所属作家にもいえること)。舞台と同じですぐに反応は返ってくる。内容はもちろん公演すべてにおいて納得していただけるよう準備いたしました。どうぞお楽しみに。
(とはいえ、前日のリハーサル次第な要素もあり…かなり不安なノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆フェアのコピーですが、是非応募させていただきたいのですが、送信ボタンを押すと文字化けした画面が出てきてしまいます。きちんと送れているのでしょうか…

このアンケートがちゃんと届いているということは、コピーの送信も出来ているはずですよ。ご安心くださいませね。(まるひ)

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下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。

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