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 第155号へ 第156号 2004.5.21 第157号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆大沢オフィスに風邪菌が蔓延(出所はS氏)。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆札幌
 読売新聞社主催「第6回活字文化推進フォーラム『ベストセラーとロングセラー』出席のため札幌まで行ってきた。
 今回もしっかり前後にゴルフをくっつけて、苫小牧カントリー倶楽部ブルックスコースでプレー。ラフが内地の芝と違ってタフでねちっこく、なかなかの苦戦をしいられた。

 講演前夜は、一緒にパネルトークする児玉清さんと馳星周と食事の後飲みに行った。児玉さんはエンターテイメントが大好きな読書家として知られていて、海外物は原文で読んでしまうほどの方。NHK-BS「週刊ブックレビュー」の司会でもお馴染み。以前にお会いして面識はあったけど、酒を飲んで話をするのは初めてなので、馳と一緒に推理作家協会の内幕を面白おかしく話させていただきました。K方K三先生の話などは爆笑につぐ爆笑でおおいに場が盛り上がった。

 講演の方は、熱心なファンの方も来られていたし、お寝みになっておられるお年寄りもおられたが…
 全体に本好きな人達が来てくれていたようで、自分の苦労話を中心に話してきた。

 食べ物は、毛ガニや焼いたキンキンを食べて北海道の味を堪能したが…意外に拾いものだったのが、チョコレートをコートしたポテトチップ。しょっぱいけど甘い。土産に買って帰ってけっこうハマっている。
 でも、なんたってポテトチップにチョコレートだから異常にカロリーが高い食い物。なので一日に何枚と枚数を制限。チビチビ食べては冷蔵庫の中にしまっているのだ。



講演その1

苦労話をしているところ

講演その2


パネルディスカッションその1

パネルディスカッション
テーマは「ベストセラーとロングセラー」

パネルディスカッションその2

このパネルディスカッションの内容は
5/31付読売新聞・朝刊に掲載されます。


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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆絵本が出ます
 6月4日に、PHP研究所から、宮部の初めての絵本『ぱんぷくりん』が出ることになりました。
 絵を描いてくださったのは、黒鉄ヒロシさんです!
 とてもきれいで可愛らしい本になり、宮部は嬉しくてたまりません。ばんざ〜い♪ 「鶴」と「亀」の2冊が同時に出ます。おまけに縁起物ポストカードもついてます。
 お目にとまりましたら、ぜひ♪ よろしくお願い申し上げまする。
 6月13日のサイン会も、よろしくどうぞ♪

◆ゲーム女の生きる道
 テレビでCMが流れ始めましたね。「メトロイド ゼロミッション」。
 うふふ。USA版を先にプレイしてクリアしちゃった宮部は、うふふ。
 坂本さんのおかげだ〜い!
 でも、隠し要素はゼンゼンわからないままなので、情報が出るのが待ち遠しいです。だってさ、脱出しちゃうと戻れない場所にパワーボム・ブロックとかがあるでしょ?
 あれはいったいどういう――って、まだ秘密、秘密。
 皆様、お楽しみに!
 また、みんなで元気よく丸まりましょうね♪

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆選考
 第57回日本推理作家協会賞の選考会がありました。
 選考委員も三年目。本年からボクは「短編および評論その他」の部門です。安寿姫はひきつづき長編部門、山椒大夫は昨年でお勤めが終了。江戸川乱歩賞も同日選考なので、開始前の控室は選考委員で満員。なんだか久しぶりに作家の方々とお会いしたような気分で。
 で、選考会。短編および評論その他の選考委員は井上ひさしさん、笠井潔さん、桐野夏生さん、東野圭吾さん、そしてボク。始終和やかに、しかし真剣に選考はおこなわれました。
 と、いうことで。
 長編および連作短編集部門は、歌野晶午氏『葉桜の季節に君を想うということ』(文藝春秋)と垣根涼介氏の『ワイルド・ソウル』(幻冬舎)が受賞。
 短編部門は、 伊坂幸太郎氏の『死神の精度』(オール讀物2003/12月号)。 評論その他の部門は、千街晶之氏の『水面の星座 水底の宝石』(光文社)と多田茂治氏の『夢野久作読本』(弦書房)がそれぞれ受賞ということにあいなりました。
 みなさま、おめでとうございます。
 ちなみに『葉桜の季節に君を想うということ』と、『水面の星座 水底の宝石』は、第4回本格ミステリ大賞を受賞、『ワイルド・ソウル』は、第6回大藪春彦賞と第25回吉川英治文学新人賞も受賞しています。重ねておめでとうございます。
 で、選考会終了後はお食事が出るわけですが、それまでの緊張が緩和しますから、そこでの会話はやたらおかしーわけです。
 もちろん、何の話題だったかは秘密ですね。はい。

◆選考2
 で、本来なら受賞者を囲んでのお祝いの席に行くのですが、仕事がツまっているので今回は失礼させていたいだきました。
 戻ってすぐに別の選考もしなければならず。
 つっても、これが……妖怪のキャスティングという(笑)。
 映画の「妖怪大戦争」ですね。うーん。全国の妖怪さんにアポをとってギャラやらスケジュールやら、出演交渉をせねばならないわけで。妖怪さんはプロダクションに所属してないですからね、ぜんぶ個人交渉で(笑)。ギャラが高い妖怪や気難しい妖怪は出せませんし。アイツと共演はイヤだとか、そんな役は出来ねえとか、お化けのくせに生意気な(笑)。
 まあ、水木大先生の名前を出せば、たいていのお化けはいうことを聞くんですが(笑)。

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■編集者Sのウラ情報

 みなさん、バックアップ取ってますか。わたし、取ってませんでした。なぜこんなことを書きだしかと言うと、昨日マイPCがスタンバイモードから復活しなくなってしまいました。しょうがないので、電源を落として再起動かけましたが立ち上がりません。あのファイルが、このファイルが……。ハルくんの力を借り(元SE)、あれこれやってるうちに突然復活、急ぎ全ファイルのバックアップを取りました。PCは突然壊れます。定期的にバックアップを取りましょう。
 で、以前「大極宮フェア2004」の読者プレゼント、当選者への発送を連休前には、と書きましたが思ったより時間がかかり本日(5/21)色紙と図書カードのセット(30人)を宅急便にて発送いたしました。また図書カードのみの270名は来週半ばには発送を完了する予定です。遅れてしまってすみません。
(3月初旬に申し込んだDVDボックスがやっと届いた、S)
 
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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 降神、玄黄。
 玄黄=(1)天の黒い色と大地の黄色と。天と地と。
 (2)[黒い馬が病気をすると黄変するということから]馬の病気の名。
 おなじみ goo辞書 で調べました。いやあ、このコーナーはほんっと勉強になりますなあああああ。(私がモノを知らなさすぎ)

 キッチンというより台所、リビングというより茶の間、バスルームというより風呂場・・・元来の日本語表現がたいそう似つかわしい(つまり古くてボロい)マンションに住んでいる私。5年ほど前、引っ越して早々に放棄したのが「インテリアに凝る」ことでありました。部屋は畳敷きだし狭いし、収納は天袋つき押入だし、ドアとかじゃなくてフスマだし、天井も低いし。ま、和風家具をそろえてシンプルなモダンジャパニーズ路線(?)を狙えなくもないんですが、そのためにイロイロなモノを処分しなければいけない手間が面倒でやめました。いいんだもう「おこた」さえあればシアワセなんだい! と開き直って暮らしているわけです。

 話は変わりまして、降ってわいた今回の大沢仕事場マンションの移転。大幅な家具の入れ替えが必要だっちゃ! ってことで、部屋の間取り図を見ながら「このスペースをぐるっとソファで囲みたいんだよねえ。んでAV機器関係はここにビシっと納めてさー」とか、大沢が次々と夢と希望を語るわけです。語るわけですが、「じゃあどんなソファがいいの? 色は? AVボードは木製にする?」と細部を詰めていこうとしますとね、とたんに「うーん」と歯切れが悪くなるんですよ。「ソファは、座ったらカラダが沈みこむような柔らかいのはイヤ」ぐらいしか言わないんです。なんつーか、インテリア、とくに見た目的なことにはまったくこだわりがないんですな。使い心地とか機能性重視(カーテンは遮光なら何でもイイとかね)。

 これはどういうことなのか。大沢の出した「柔らかすぎるソファはダメ」といった最低条件さえクリアすれば、新しい家具は私の好き勝手選びホーダイということなんざますううううう! 自宅はダメだったけど、大沢の部屋で遊べるんですううう!(ガッツポーズ)
 ってまあ、最終判断するのは(お金を出すのも)大沢なんですけどね。コレとコレだったらどっちにするー? といった選択肢を用意するのは私。手始めにコーナーソファから探しているんですが、いやあ楽しい楽しい。予算考えなくていいって素敵♪(をい)
 現在、ネットでいろいろ見回った中で、いちばん気に入ったヨーロッパのメーカーのカタログを取り寄せているところです。大沢に見せて反応がよかったら、何が何でもショールームに引きずっていって座り心地を試してもらって・・・
 いささか暴走ぎみなのは自覚しておりますが、こんなチャンスはめったにありませんからね、とことん楽しませてもらうことにしまっす! うひ。

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■ノリノリ編集後記

 先週末、四国の徳島と高知に行きましたがあいにくの雨。百名山の剣山はまったく景色がないなか登るも、二百名山の三嶺は断念。昨年の同時期、愛媛の石鎚山に行ったときも雨だったので、どうも四国遠征は天気に恵まれない。とはいえ、レンタカーで温泉のはしごをしたりして十分楽しみましたが。肌もスベスベだ。
(絵皿欲しさにコンビニ弁当の日々…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆毎週楽しく見させていただいてます。
ところで、14日更新の新刊・文庫情報にある『嗤う伊右衛門』(中公文庫)は文庫版の出版元が角川文庫から中公文庫に変わるって事なんでしょうか? ちょっと気になります。

これは併売されます。「嗤う伊衛右門」は親本は中央公論新社から出版されています。文庫版が親本とは別の出版社から発売されるということはよくあることですが、著者もしくは出版社同士の話し合いで一定期間を経て元の版元の文庫に再収録されるということもあるのです。読者のみなさんにとってのメリットは入手しやすさということでしょうか。角川版が品切れでも中公版が店頭にあるとか。(S)

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