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 第150号へ 第151号 2004.4.16 第152号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆本日(更新日の4/16)「大極宮」フェア読者プレゼントの厳正なる抽選が大沢オフィスでおこなわれた模様。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆吉川英治文学賞
 北方謙三さんが『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を受賞。その受賞パーティーで司会を務めた。というのは…今から10年前、オイラが直木賞をもらったときに二次会の司会を彼がやってくれたのだ。その借りを返すという意味でも前々から今度彼が賞を獲ったら二次会の司会は俺がやると決めていた。
 北方さんの人柄もあって会場は満員。多彩なゲストに楽屋ネタ満載。会場は爆笑につぐ爆笑で、来たお客さんには楽しんでもらえたと思う。



おめでとうございます!

司会者(山椒大夫)も嬉しそう♪


ミャンマーの呪術師謹製?

会場を爆笑と恐怖(?)に包んだ
船戸与一先生(右)ご持参の"コブラ酒"

ビンの中でグネグネしているのは本物のコブラ!

写真提供:徳間書店M嬢(感謝!)



◆ミニ合宿
 勝浦へ短期ダイエット合宿に行ってきた。期間が短いのでさほどの効果はでないと思うが、1、2キロは締まったかな。それよりも…仕事場に帰ってきたらショックな出来事がっ! 30年以上使っていた冷蔵庫が留守にしているあいだに死んでいた…。氷が溶けだし台所が水浸し。おおわらわで後片付けにおわれる始末。新しい冷蔵庫を早速スタッフに買いに行ってもらった。
 まあ、中学の頃から使っているものだから今までもった方が不思議なくらい。もともと親父が単身赴任で使っていたもので、35年の寿命を終えたといった感じか。居ないあいだに大往生されてしまった。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 先週、風邪で1週間ダウン。さすがに仕事が後ろ倒しになり、机に山積みで目をシロクロ。で、今週はお休みをいただきます。スミマセ〜ン。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆26万人
 って何人ぐらいなんだろうねと馬鹿なことを聞きたくなる人出で。
 場所は長野県。諏訪。木落とし坂。
 七年に一度、寅と申の年に行われる諏訪大社御柱祭ですね。下社山出し。長野産のメフィスト編集長・Dさんのお誘い。地元というわけではないのですが、隣なんですね、Dさんのご実家が。なんたって天下の奇祭です。勇壮な大祭です。地元の人は「木を落とすだけだかんねー」なんていいますが、お祭りで山から丸太、つうか巨木は普通落としませんから、やっぱり奇祭です。大祭です。

 一週間前の上社山出しは雪だったそうで、寒いですよなんていわれていたら寒かったのは明け方だけ。日が射して来たらもうカンカンの真夏日。しかも26万人。鼻の頭が真っ赤になるほどの晴天。容赦ない紫外線ですでに黒焦げ。しかも、26万人。ちなみに週末三日間の合計は52万3千人だったそうです。といっても広い場所にじゃないのです。木落としする場所は狭いわけで。そこに26万人。うはー。

 ニュースなんかでも取り上げてたのでご存知でしょうが、簡単にいってしまえば山から立派なご神木を切り出して、神社まで運ぶというお祭りなんですね。そういっちゃうと簡単ですが、ご神木は上社下社あわせて16本(4つの宮の社の四隅に各1本ずつ)もあるし、一本がでかいわけです(長さ20メートル、太さ3メートル、重さ10トン以上!)。それを曳いてく訳ですね。山から町中からずっと(山出しは下諏訪町棚木場<たなこば>から注連掛<しめかけ>までの道のりを曳きます)。で、途中に坂……つうか、ガケがあるわけで(100m斜度40度!)そこをどーんと。まあご存知のように、どーんと。しかも人が乗ったまま。命知らずとはこのこと。で、それを見守る26万人。うはー。

 といってもみんなただ見てるわけじゃないのです。祭りは参加してこそ祭り。各地域ごとに曳くご神木を決めて、威勢よくひっぱるわけですが、これがまあ大変。でかいのになると何人でひっぱてるのかわかりません。聞いてみたら、ボクが行った時は一本ひっぱるため2,000人が曳いてたらしいです。2,000人ですよ。うはー。
 縄は二本ですからね、一本に1,000人。鈴なり。1,000人前へならえ状態。ありゃたぶん縄の方が重いんじゃないかと思いますけど。見物も大変ですね。先頭の氏子さんが見えてから、本体の御柱が見えるまでに食事して風呂に入れちゃうぐらいかかるわけです。しかも曳くのは狭くてカーブも多い民家の中。まあ、前の方なんか見えやしませんね。前進したり止まったり、息があうとかいう問題じゃないわけです。
 でもって「木遣り」を唄うわけですね。進行も停止も旗と唄で伝えるわけです。あー、やっぱり情報伝達のため唄なんだ、と感心。それにしたって2,000人です。うはー。

 で。
 まあ坂を落とすのがメインで、多くは坂下に席を取って見物するわけですが、それだけじゃつまらないので、山の方に登って行ったわけです。なんせ26万人。「人を見るならおんばしら」の言葉通り、坂下は人間のるつぼ。しかも早朝から陣取っていて、坂まで木が来るのは昼過ぎ。で、まあ人込みをかき分けて坂上の方へご神木を見に行こうと。
 沿道のじゃまにならないところを選んで、こっそり見物。祭りのオトコ達(最近はオンナ達もOK)の飛び散る汗を。観光客は邪魔になっちゃいかんと思い、26万分の1としてこっそりと、本体が来るのを待ってたわけです。すると。ひときわ威勢のいい地元の人が長ーい縄の中間くらいに登場。仕切り方といいノリといい声のデカさといい、間違いなく地元の人。祭りに血がたぎる諏訪人の顔。ところがその人がこっちを見て、しかも笑って、
「おーい。京極くーん、曳きなさーい!」
 って、誰!! 
 それは全然地元の人じゃなくて、宗教人類学者の中沢新一さんだったわけで。
 うーん。
 中沢さんにそうハッキリ誘われてしまっては、というか完全に虚を突かれてしまって(笑)、ハイと一声沿道に飛び降りたボクとDさん。そうなるともう曳くしかありません。混じっちゃいます2,000人に。今度は2,000分の1だ。
 というわけで氏子さんに混じって木を曳きました。最初は恐れ多くて曳くつもりなんてなかったんですけど。皿を喰らわば机まで。もちろんDさんも曳きました。これが結構楽しい。いや、そういう気になっちゃいますね。けど2,000人。で、26万人。炎天下。うはー。

 つうわけで、えいえいと曳いているとどっか近くにいるはずの「怪」編集長の邪悪なGさんからピリピリと電話が。ご神木曳きながら電話ってのも不敬ですな。
 邪悪なるGさんは「ダ・ヴィンチ」副編の吸血Kさんや、あの多田克己大センセイなんかと前日から見学に来ていたわけです。聞けば吸血Kがなんだか血が足りなくてダウンして、近くの神社にいるという話。昨日は曳いたのかと聞くと曳かなかったというから「中沢さんが曳いてるのにあんたが曳かなくちゃダメだよ」かなんかいって呼びつけてみたり(笑)。ボクだけ曳いてるのも癪だった……ってわけでもないんですが。まあGさん達は今日帰るといっていたし、なんせ26万人だから来たって会えないだろうと思っていたのですが、曳いてるとそういうことはどうでも良くなるわけ(笑)。で、呼んで来る方も来る方だが。
 多田さんとGさんだからまあいいか。
 で、奇跡的に合流できたわけですが、案の定はぐれて、混じって迷って詰まって押されて踏まれて転んで、再び巡り合ったころには夜になってました。はははは。すごいぞ26万人。すごいぞ御柱!!

 で、無事にその日の木落とし(二本分)は終了。
 どどーんと落ちました。
 それにしても、木落としより凄いなあと感心したのは、地元の人の情熱ですね。
  御柱が通る沿道の家なんかはまあ大変なんでしょうけど、そういう問題じゃなく、とにかく町中が熱いわけで。お金もそうとうかかるそうですし。御柱貯金みたいなものもあるんだとか。地元のコンビニも御柱グッズ一色。諏訪のケーブルテレビ「LCV」もすごい加熱ぶりで。まあ話に聞くと365日、ていうか7年間、朝から晩まで御柱祭を放送しているとか(本当なのか)。視聴率も凄いらしいですし。期間中は完全中継でしょうね。DVD出てるのか。あったら欲しいす(笑)。でも、それって7年間同じ物を売ってるんでしょうね。今年は当然ニューバージョンになるわけで、こりゃ買いでしょう。

 というわけで。
 一回見ると引きたくなる。
 二回見たら乗りたくなる。
 参加するなら若いうちに行きましょう。

 
■理由写真館

◆2004年4月12日 都内某所で行われた『理由』の試写会にて。
 大林宣彦監督と安寿のツーショットをパチリ。


メガネフリークの安寿

例のメガネ贈呈式。
(バックナンバー148号の"HEADLINE RUMORS"参照)

喜んでいます♪



「週刊朝日」4/23号に対談が掲載されています。



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■編集者Sのウラ情報

 内輪ネタを思いつかないので、チョイと個人的な話。
 最近、自宅のネット環境がADSL12Mから光70Mに劇的にアップ。実測でも7Mから30Mになっております。ただネットやメールぐらいではまったく実感できません。7でも30でも表示される時間は変わりません。ギガクラスのファイルでもダウンすれば実感できるのでしょうが。
 ただ今回の変更でのメリットはNTT回線とサヨナラできたこと。IP電話にしても電話番号の変更がなかったので、休止してしまいました。毎月2000円ほどが浮くのは大きいです。いまこういったIP電話の普及でNTT回線の加入権をどうするか問題になっているようです。さっさと返してくれよといいたいところですが、総額を考えるとそうもいかないんでしょうね。(次回はネタがあるといいな、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい
 交信中にナニゴトか起こったのでしょうか!? 件名が途中で切れています! 事件の鍵を握る途切れた件名、その謎を解明するのは、そう、画面の前のあなたたちですううう!(爆笑オンエアバトル風)
 ってすみません、厨子王に電話一本かけて確認すればいいことなんですが、面倒くさいので仕事のジャマしちゃ悪いのでそのまま載せました。よかったら続き考えてみてくださいまし、送ってくださいまし。「たまにはこういうのもアリ」といったようなマトモなものはダメです! 優秀作は(問題作も)「アンケートから」のコーナーで発表します。(と勝手に募集している私。いいんだろうか。いや、それ以前に考えて送ってくれる人がいるんだろうか・・・うむむ。
 ちなみに私がとっさに思いついたのは「たまにはこういってん」(たまには紅一点) ゴメンナサイゴメンナサイ、何の脈絡もない上にクソ面白くもないっすね。失礼しましたー。

 昨日(4/15)『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』DVD-BOX発売のニュース(あるショップのメールマガジン)を見て狂喜乱舞。この日を待ち焦がれてたのヨー! 電線音頭に小松の大親分だあああ! とイソイソ予約をしたんです。なのに今日になって発売延期しかも時期未定のお知らせメールが。当然、予約は取り消し扱いになりまして。ああたった一日のハカナイ夢(;;)、発売が早く早く決まりますように。

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■ノリノリ編集後記

 今週、お気に入りの連載漫画が終了した。「お、おでわやるどー。やるんだぼんね〜っ」でお馴染み…「週刊コミックバンチ」誌の『山下たろー』。個性的な画に強力なキャラクター、バカバカしくてグッとくる。昼飯を食いながら読むのにちょうど良い。なんともいえない味があった。サラリーマン漫画の傑作。現在11巻まで発売中で最終12巻は6月発売らしい。
「おで、ぜんぶかうどー! そどえるど〜!!」。こせきこうじ先生、お疲れ様でした。続編まってます!
(『ブレイブ・ストーリー』1、2巻も発売中…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

なぜ毎週毎週やらかすんだ・・・

◆更新情報の「週刊大極宮」の所の更新日が4月9日なのに4月2日に逆戻りしてましたよ〜。(他多数)

出ました、マヌケなコピペミス! ああもう情けないったら・・・シクシク。決してわざと間違えているわけではございません。うううう・・・。今週こそは!(いつもいつもご指摘ありがとうございます。ホント助かってます。まるひ)

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