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 第139号へ 第140号 2004.1.30 第141号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆京極が福岡空港で張りきって買っていた博多みやげは「ひよこ」(東京で売っているのと味が違うらしい)

◆来週オフィスに大沢の取材で八塩圭子アナウンサーがくるという話を聞いて、某男性スタッフ(S)は色紙を準備しているらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆自作朗読会 in 小倉
 福岡は寒かった。週間天気予報を見て心配していたとおりの雪。ただ予想されたほどドカ雪にならなかったのは幸い。我々の移動にも支障はなかった。とはいえ九州の中部はかなりの雪だったので当日お客様の出足が心配だったけど、ふたを開けてみたら満席でホッとひと安心。
 足元が悪いなか来てくださったお客様、本当にありがとうございました。

◆そして公演終了後…
 午前3時になぜか中州のビッグエコー。ふと気づくと見たような顔顔顔…。物好き(仕事熱心)な編集者諸君とスタッフ、もちろん安寿と厨子王も。いつもと同じ。
 もちろん"社歌"熱唱! 熱く盛り上がった。

 それと、前回福岡に来たときに行ったマジックバーNに今回はみんなを誘って行った。作家、スタッフ、編集者でカウンターを占領。バーテンがくりだすマジックで、安寿をはじめみんなの腕時計が次々と消え、俺のポケットの中はパンパンに膨らんでいった。

 食べ物に関しては「もつ幸」のモツ鍋が旨かった。

 福岡…また行きたいね。

◆「ホラーサスペンス大賞」授賞式
 福岡から帰ったその日の夜、「ホラーサスペンス大賞」の授賞式に出席した。今回が選考委員としては最後の回なので、花束なんかをいただいちゃってちょっと恥ずかしかった。
 受賞者は新人とはいえデビューしてしまえば商売敵。これからも頑張って書いていかねば。

 一日おいた翌日は「推理作家協会」の理事会と新年会。試写会やらパーティー続きだ。その流れで最後に行くのは決まって六本木の同じクラブ。ここ最近、異常な出席率の良さ。それも俺ひとりではなく、各社担当者らも一緒。このままだと六本木にあらたな文壇クラブが出現しそうな勢いだ。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆雪の博多&小倉
 25日の九州小倉におけるリーディングカンパニー出張公演。あいにくの雪に見舞われましたが、大勢のお客様においでいただき、まことに盛会でありました。ありがとうございました。

◆ゲーム女の生きる道
 年明け早々、セガの竹崎さんをお招きしてカラオケを歌いまくるというゲーム女の誉れのスタートを切り、依然としてやってる「アルターコード:F」。雑誌で隠しボスの情報が出始めたのでチェックしてみたら、いたんですね、見落としてた隠しボス。やっとこさパスワードがわかったので、魔王アンゴルモアとも戦いましたが、なにしろこっちがレベル100で、フィネストアーツも2つ着けてるもんで、あっさり勝てちゃいました。魔王さまごめんなさい。
 でも、まだまだやるんですよ。アビスに72階までしか潜ってないから。こうなりゃとことんだ! 宝箱も、あと5つ開けてないのがあるという、イヤな残り方をしてるし。やっぱりどこかで見落としてるんだろうなぁ。ダンジョン全部、調べなおしてみないとならないなぁ。アビスでさえも、前衛に3人立ててると、あまりにアッサリ勝てちゃうので、ロディとセシリアの2人に
して、仲良く進ませてます(2人でも充分、強いです)。
 と言いつつ、21日に発売になった「ファントム・ブレイブ」をちょこっとのぞいてみたんですよ。プレイヤー・キャラが、ヒロインひとりを除いて全員オバケ! コンファインという独自のシステムも面白く、めちゃめちゃやり込み甲斐がありそうなシミュレーションRPGで、楽しみです!

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆ここは。
 北海道かよ、と思って地元の悪口でも言おうかと思ったら、九州でした。
 ぜんぜん違うじゃん(笑)。だって雪がこんこんと。
 でも、景色はたしかにイヨマンテというよりどんたく系でしたし。
 だいたい北海道ならもっとどかああああっと積ってるだろうに。
 考えてみれば小倉の朗読会のために来ていたのでした。
 オフィスのメンバー総出。もちろん安寿姫も一緒。
 なのにC級バカモンスター映画の話を延々しているボクはいったい何者。
 つうか「面白くない」「ヒドイ」「スカだ」とボクが力説すればするほど、みんな「観たい」というのは何故なんだ(笑)。
 あんなの観て喜ぶのはボクくらいですよ、ほんと。
 でもってホテル到着。廊下を安寿姫と歩いているといきなり部屋から出てくる人影。
 「おつかれ!」
 って、ひと足先に到着していた山椒大夫サマでした。み、見張ってたのか??
 「廊下の声が聞こえたんだよ」といってましたが、おどかそうとして物陰に潜んでいたならおちゃめなんですが。
「子供じゃないんだからそんなことしないよ」と、本人はいってましたがねえ。
  うーん、どうなんでしょうねえ。

◆そして。
 一夜明けて本番。
 いやー雪がねえ。
 文壇の雨女改メ異常気象女との誉れも高い安寿姫の魔力か、はたまた日頃の行いが悪い何者かが雑じっているのか、天候は一向に改善せず。
 来られないお客さんが出るのじゃないかと大変に不安。新幹線も高速道路も飛行機もはなはだ不安。
 客席がガラガラだったらどうしよう。もう、ネタ変えてフリートークだねえ、などといいつつ、小倉入り。
 何人か来られなかった方もいらっしゃったようですが、なんとか無事に開催するこ
とが出来ました。
来られなかった方、残念です。はい。
悪天の中、おいでくださった方々、ありがとうございました。
タイトな進行の中、マメに動いてくださった現地の現場スタッフの方、ありがとうございました。
 面白かったでしょうか?

◆それから。
 松本清張記念館におじゃましました。
 や、良い記念館ですね。一見の価値あり。特に再現ブースはスゴイですね。一軒まるごと風って中々ないです。
 ガラス張りの書庫は圧巻。あの大清張の作品群はここで生み出されたのかと、感動。でも。
 でもでも。す、

 すげえ整頓したーーい!!!

 いや、雑然としてるわけではないんです。むしろきちんとしてるんです。でもね……。
 整頓さえすれば三分の一のスペースで、しかももっときれいに収まるのに〜。
 横積み、袋入れっぱなし、順番違い、歯抜け、判型・ジャンルの混乱、おお、あそこの本達が呼んでいる。
 ボクの整頓魂に激しくアピールする書籍の大群。い、いま行くよ!
 お、俺をこの中に入れろおお!
「だからさ、再現してるんだからさ。整頓してどーするんだよ」
 そ、そうなんですけどね。
 山椒大夫に完全に呆れられてしまったボク。だってえ。
 ホレ帰るよ、と大夫と姫に引きずられて退館した次第です。
 これじゃまるで酔っ払いだあ(笑)



じっくり

松本清張記念館にて

ムズムズウズウズ



◆で。
 気がつくと飛行機の中に。
 そして気がつきました。
 旅行先で一冊も本を買わなかったのは、たぶん初めてだ!
 きゃー。

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■旅の写真館

◆2004年1月24日〜26日
 朗読会小倉公演のため、二泊三日の九州滞在です。




公演の前日(1/24)に博多入り。
水炊き→マジックバーのあと、大極宮一行は
屋台組と酒組に分かれて別行動。

足もとが寒い!

こちら屋台組の安寿と厨子王
おでんや各種焼き物、そしてもちろんラーメンも
美味しくいただきました!



けっこうはしゃいでました三人

公演当日(1/25)の朝、いざ小倉へ。
この三人がそろって旅をするのは初めて!



北九州芸術劇場 舞台裏のひとこま集




弁当 大沢
弁当 京極
弁当 ミヤベ
着替える大沢
本番直前
メイク ミヤベ
メイク 京極
メイク 大沢
おちゃめ厨子王
メイク直後のミヤベ


気合いじゅうぶん?
なぜここで新聞を読む?
リラックス大沢
拍手がわき起こったミヤベの場内アナウンス
雑談ちゅ


再演の余裕か、旅先の開放感か
終始なごやかにリラックスムード



打ち上げは博多に戻ってフグ

無事に終わってホっとしてます

このあとも、打ち上げの二次会・三次会と
博多の夜は更けていったのでした・・・
オツカレサマデシタ



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■編集者Sのウラ情報

 朗読会小倉公演、たくさんの方にご来場いただきありがとうございました。心配された雪の影響もほとんどなくなによりでした。中州の夜も楽しませてもらいました。でも屋台は寒かった……。
 で、「大極宮フェア2004」に関してですが、リストに掲載されているのに展開してないよなどといったお叱りを戴いております。先週もすこし触れたとおり、期間や規模はその書店さんの事情で一軒一軒異なっています。スペースの関係で一部のみの展開や未だ見展開のお店もあろうかとは思います。お知らせいただいた書店さんは各社の営業を通じて確認をし、少しでも長く大きく展開していただけるよう努力しておりますのでご理解ください。
 フェア参加書店には必ず目録は行っていますので店員さんに訊ねてください。でも万が一全部配布済みでしたらご容赦ください。
(あの素晴らしい水炊きをもう一度、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

 ううう、博多うどんを食べそこねた・・・めんたいも買い忘れてたよ・・・福岡空港で見つけたあの焼酎、もっとたくさん買ってくればよかった・・・。ええ、旅は未練が残るぐらいが丁度いいのです。(と自分に言い聞かせている)
そういえば「博多みれん」って歌もありましたっけね。
 
 というわけで今週の厨子王メール。
 誤診現行犯。
 出てくるもんですねえ。そろそろネを上げて「もうカンベンしてーーー」って泣きついてくるんじゃないかと思ってたんですけどね。っていうか、誰か止めてやってくださいよ。うははは。
(わけがわからない方は第132号のあたりからお読みくださいませ)

 いつだったか、ここで「そろそろウチのオフィスにも税務調査が入る頃かしら」とかナントカ書いたんですがー。そしたらホントに来ることになりました。いやあ、言霊おそるべし!(違)

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■ノリノリ編集後記

 朗読会小倉公演、無事に終えることができました。お越しくださったみなさま、どうもありがとうございました。それにしても…
 九州地方の天気予報「雪」には焦りました。飛行機はよほどのことがないかぎり欠航はしないと思いましたが、新幹線を含む鉄道や高速道路が不通になりはしないかと。
 現に高速道路は前日不通だったようですし。宿泊予定地が博多だったため小倉までの新幹線移動もひょっとして…。
 急きょ小倉で宿を探したら小倉競輪と小倉競馬が重なっていたせいかどのホテルも満室。もう運を天に任せるほかありませんでした。
 で、当日。
 雪はちらつきましたが、さいわい交通機関に影響はほとんどなく、定刻通りに開演できました。客席もほぼ満席。本当にホッとしました。現地でのスタッフ関係者のみなさま、どうもご苦労さまでした。

 我々にとって初めての地方公演。てゆうか、作家、スタッフ総出で出かけるのも初めてで。なんだか社員旅行みたいな雰囲気も。屋台でラーメン食べて土産物屋に立ち寄って…ごく普通のこともなんとなく微笑ましく。
 いつかまた他の地方でもできればと思っております。
(公演当日、朝4時までバーでダーツをやってました…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

雪ニモ負ケズ・・・

◆小倉で開催された「大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき 自作朗読会」に行ってきました。雪が心配で、当日は朝5時に起き、もし雪で交通機関がマヒしたら、歩いてでも会場に行くつもりでした。それよりも心配だったのが、大極宮の先生方とスタッフの皆さんが、小倉にたどり着けるか!でした。
いや〜、行って良かった!かっこいい、かわいい、声が素敵、感動・・・。「待ってましたっ!ようこそ小倉へ」と、言いたかったのですが、小心者なもので。
外は寒かったけれど、心はポカポカで帰宅しました。
ありがとうございました。

◆小倉でのリーディングカンパニーに行ってまいりました。
動いてしゃべる先生方を目にするのは初めての経験だったのですが、まあ、お三方の声のなんと素敵なこと。しかも芸達者!すっかり心奪われ、作品の世界にどっぷりと入りこみ、幸せな時間を過ごすことができました。宮部さんのあまりの可愛らしさに、今も胸がときめいています。ああ、幸せ〜。また行きたい! 
皆様、小倉、博多はいかがでしたか?お気に召していただけたら、北九州出身者として嬉しい限りです。また是非、いらしてくださいね。

◆小倉公演、お疲れさまでした。お三方とも美声かつ芸達者!
大沢先生は低い艶のあるダンディなお声。京極先生の七色の声は、本業顔負けですね。特に女に弱い役柄がぴったり(笑)宮部先生はセクシー・ヴォイスが最高!色っぽいですー。実は二階席の最後尾という悪条件で見ていたので、残念ながら皆さんのお顔があまり拝見できなかったのですが、その分、「え、これ本当に二役やってるの?」と驚くくらい皆さん声の使い分けがうまかったです。
 もともと犯罪被害者支援のチャリティーではじめられたということで、その推理小説作家としての誠実さに大変感銘を受けました。豪華で芳醇なひと時をありがとうございました。

他にもたくさんたくさんたくさん! 小倉公演の感想をいただきました。ありがとうございますうー。皆さんに喜んでいただけて嬉しいでっす♪ 遠征した甲斐がありました!(まるひ)

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