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 第138号へ 第139号 2004.1.23 第140号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆小倉公演間近、安寿と厨子王は"発声練習"のために(ホントカヨ)、こっそりカラオケに行った模様・・・。

◆大極宮書店で販売されるアニメ『巷説百物語』DVD-BOXは、スタッフも全員購入するらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆大藪賞
 大藪春彦賞の選考会があった。今年で6回目になるが、初の二人受賞者となった。垣根涼介氏の『ワイルド・ソウル』と笹本稜平氏の『太平洋の薔薇』。
 今年の候補作は全体的にレベルが高く、最後に絞り込まれた両作品はどちらも優れており、片方を落とすのは忍びないということから2作受賞に決まった。
 垣根氏は37歳。ブラジルをはじめ南米に関して積極的に取材していて、ブラジル移民の悲劇を下敷きにした骨太の復讐譚が素晴らしい。人物造形も良かった。
 笹本氏は52歳。久しぶりの骨太で直球な海洋冒険小説。私は読みながら泣いてしまいました。中年男の残り少ない涙を無駄にしたくないという思いから、選考会でも積極的に推した。どちらも本当に良い作品なのでぜひ読んでください。
 優れた冒険小説に与える賞として設立された大藪春彦賞…充実してきた感じがする。選考会が終わったあとも、一緒に選考委員を務めた北方謙三、夢枕獏両氏と銀座で三時半ぐらいまで痛飲してしまった。

◆西村監督
 久しぶりに『天使の牙』の西村監督と会って食事をし行きつけの飲み屋に行った。監督は相変わらず忙しい日々を送っているようで、今は別の映画の特撮監督を引き受けているらしい。話がいろいろ弾んだなか、監督は俺が昨年末に伊勢に行ったことを当ホームページを読んで知っていた。
 実家が伊勢の監督は、美味しい伊勢うどんの店を教えたのにととても残念がっていた。また機会があったら一緒に仕事をしたいねと言って別れたが、その前に勝浦でのゴルフに誘おう。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週もまだ
 万歳! モードよ。
 面白いことに、厨子王は記者会見でいつも着物のことを訊かれますね。「今日お召しになってるその着物は――」ってね。日本男子の皆さん、もっと和服に親しみましょう。

◆ゲーム女の生きる道
 未だにマルドゥークのブルーゾーンをクリアできず、先へ進めないので、悔しまぎれに「セト」を倒してしまいました。バルバドスよりは楽でした。陽気なあんちゃんもエマ博士もレベル85なので、5人で一緒に戦いましたが、エマ博士はほとんど活躍の場がなかったですね。先に「ルシファ」を倒していたので、ラーニングした「ブライトゾーン」を使いたかったのですが、前衛に出すと、すぐ物理攻撃で倒されちゃう。またセトが狡猾にも、レベルの低いキャラばっかり狙い撃ちしてくる(ような気がした)んだもの。
「リザレクション」の全体がけが便利でした。
 次は魔王アンゴルモアだ! でもパスワードがわからないのだ(泣)。早く完全攻略本が欲しいです。
 現在、主要キャラ3人はレベル97。99まであとひと息です。デュプリケイターを集めるために「這い寄る混沌」を倒しまくり、ラッキーカードも使いまくっているので、遠からず到達できることでしょう。這い寄る混沌がよく出るあの島には、「グロウアップル」も出てくるので、まことに便利であります。
 全部の宝箱を開けたら、また「ブラックボックス」と戦えるんでしょうね。それまでには、ザックの早撃ち「レイザーシルエット」もマスターになっていることでしょう。プレイ時間、115時間を突破。こうなったらアビスもクリアしようかな。魔獣のメダル、まだ12個しか集まってないので、さらに気の長い話になりそうですが。
 先日コナミさんから頂戴した「アヌビス ゾーン・オブ・エンダース」(スペシャルエディション)もプレイしてみたいんだけどなぁ。あと「バテン・カイトス」ね。ちょっとのぞいてみたのですが、ビックリしたことに、これ、カードゲームみたいなバトルの仕方をするのですね(デッキを組む)。やり方がよくわからなくて、早々に退散してしまいました。攻略本をじっくり読んでからでないと、わたしには歯が立ちません。グラフィックもきれいなのですが、キャラの絵が、なんというかな、古いディズニー映画を思わせるバタ臭さで、独特のテイストがあります。これは好き嫌いがあるかもね、と思いました。

 なお、この原稿を書いてからアップされるまでのあいだに、レベル100になってしまいました。ここで完スト。アビスにもずんずん潜っております。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

そういえば。
 去年の夏のオフィス会議の時のことです。
 山椒大夫が怖い顔で「おい厨子王、11月までに本出るよなあ」ときくわけです。
 陰摩羅鬼が出て間もない頃ですからね、「はー、まー出るでしょうけど」と適当な返事。
 すると太夫は横にいた安寿姫と顔を見合わせて「出るってさ」とかいうし。
 で、何じゃかんじゃと話した後、二人でこっちを見てですね、
「ちゃんと出しなさいよっ」と声を揃えて、しかも怖い声でいうんですね。カツオに対するサザエの口調。
 何のこっちゃサッパリわからず、「えーまー」とか答えて。
 なにはともあれしっかり働け、つうことだなあ、と思っていたらば。
「アレはこういうことだったのか」と気づいたのがこのあいだ。
 候補に上がった際に「はははは、130回だなあ」と喜ばしげな声が。大夫110回、姫120回だったのね。
 直木三十五賞です、はい。
 こればっかりは狙って狙えるもんではないんですが、たしかに本出してなきゃ可能性もないわけで。
 だから出せ出せといったのか。ものすごい遠慮深謀。
 そんなことは露知らず、ぼかあただ真面目に働いていただけなわけですが。
 それにしてもすごい偶然ですなあ。うーん、恐るべし。
 ええ、ボクなんかは候補になってからもそうした自覚はべつになく、いいつけどおりに仕事をしてたわけですが。
 選考会の日もフツーに仕事してました。何しろ版元が横にいましたから遊んでるわけにはいかんです。
で、受賞の電話いただきまして。
 受話器を取ってびつくり。
 いまさらびつくりしてどうする(笑)。

◆そういうわけで。
 授賞式の会場に行きまして。
 同時受賞の江國香織さんにご挨拶したりして。そのうちどっと人が。
 芥川賞効果で取材は通常の数倍だとか。きゃー。
 すごいフラッシュ。ウルトラマンの集団変身みたいで。
 でもどういうわけか控室は例年になくリラックスしてたそうです。例年を知りませんが。
 いや、べつに緊張してなかったわけではなかったんでしょうが、この期に及んでいまだ状況を把握出来ず、そのまま終わったという感じですね。
 幸いにも芥川賞のおふたりがあまりにもキャッチーだったもので、こちらはやや楽な感じではありました。
 後は若い人におまかせして……って、見合いの付添みたいなことを(笑)。
 欲を言うなら、あんなに取材の人がいたんですからもう少し内容のある会見をしたかったところですが。さもなきゃウケる会見。
 コケ芸でもするべきでしたかと真面目にいったら「よしなはれ」とまるひさんに突っ込まれました。
 いや、いずれにしてもありがとうございます。
 ただ、受賞したからといって急に小説が上手になるわけではありませんし、本が面白くなるわけでもありません。
 これからもいままでどおりコツコツ真面目に働きますので、よろしくお願いいたします。

◆そんなこんなで。
 日をおいて「妖怪学入門」なる講座に行ってまいりました。
 おなじみの多田(巨)克己さんがやってる講座の特別編みたいなものだそうで、妖怪馬鹿の一人として呼ばれたんですね。
 講師はボクと多田さんに加えて、妖怪画をぺろぺろ描いちゃう新進気鋭の妖怪画人・東雲騎人君と、イベントやネットで大活躍の妖怪伝道師・山口敏太郎さん。
 四人ともまるでタイプの違う妖怪好きなので、面白かったです。
 妖怪会議でも司会役を務めているので、ボクは司会を担当。それぞれの妖怪さんとの接し方や、楽しみかたなどを語っていただきました。
 もう少し時間があってもよかったかも。みんな語り足りなかったんじゃないかしら。
 というわけで、終了後には受賞記念の花束などいただいたりしまして、ありがとうございました。



妖怪談義中

左から山口敏太郎さん、東雲騎人さん
多田克己さん、京極

妖怪談義終了



◆そうするうちに。
 いや、お祝いのお花やら電報やらをたくさんいただきました。
 嬉しゅうございます。
 ただ、タイミング悪くメールサーバーがダウンしちゃったようで、メールは帰っちゃったようですが。
 すんませんです、はい。
 どさくさに紛れて恒例の伝統遊技研究会やら、お茶の水裏歌謡大会やらにも顔を出しましたが、そのへんのことはまたいずれ。
 一週間経ってようやく通常業務に戻れそうです。

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■おめでとう写真館 その2

◆2004年1月15日〜16日 厨子王の直木賞受賞を祝う会 in 銀座




東京會舘から銀座の某バーに場所を移して祝う会

使い回しの花束

ここでもまずは花束贈呈



逢坂 剛先生もまじえてシャンパンで乾杯♪


右の切れている顔は山椒大夫

かけつけてくださった北方謙三先生と
固い握手、そして乾杯

なぜか真面目な顔



あっちも こっちも

店内は、関係者・編集者で大にぎわい



そして流れ着くのはいつものカラオケ

歌う厨子王

朝の5時(というか店が終わるまで)
お祝いの会は続いたのでした・・・

びつくり   狙いどおりネ♪


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■編集者Sのウラ情報

「大極宮フェア2004」が全国で展開を始めました。目録入手しましたという報告もたくさん戴いています。ただ参加書店リストに載っているのにやってませんでしたとか問い合わせても予定ありませんとか言われてしまいましたとかのお叱りも戴きました。
 フェアという性格上、売場の確保の問題などで若干遅れたりすることがあることをご理解ください。また大型書店などでは全ての店員さんがフェア情報などを把握していないなどの状況もあるようです。もちろんこれはお客さんにとっては「それは……」ということでしょうけど。で、横浜のY書店は間違いなく展開していますよ。
 週末、九州は雪らしい。チケットをお持ちの方は空港が閉鎖されるぐらい降らないように祈っていてください。では小倉でお会いしましょう。
(水炊き、ふぐ、ラーメン楽しみ楽しみ、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

 週末(というか明後日)に迫った小倉公演の準備やらナニヤラで、どたばたどたばたしておりまして・・・、前日の土曜(というか明日)に行くものですから・・・、スミマセン、「立ち読みコーナー」のアップができませんでした。帰ってきたらすぐにやります! ぺこぺこ。
 更新作業をしながらも、心はすでに九州です。現地で食べる予定の水たきとフグにもワクワクしていますが、美味い焼酎にめぐり会えることを願っております♪

護身拳骨。
今週の厨子王原稿メール件名です。即座にイメージが浮かぶナイスな件名だと思いますな。(と評論家ぶってみたりする)

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■ノリノリ編集後記

 アニメ版「巷説百物語」のDVDを大極宮書店で扱うことになりました。おまけは京極さん特製「御札手ぬぐい」。受験勉強のハチマキなどにぜひ使ってもらいたいところ…ですが、ちょっと時期的に遅いですね。そこで、今、なにかゲンをかつぎたい方にはぜひ発売中の大極宮グッズをお薦めします! 京極さんの直木賞受賞で、運気もピークに来ていると思われます。三人の名前の入ったバンダナや三人のシルエットがデザインされたTシャツなど…。幸運、強運を呼び込み、願い事がかなうはず!? なんだか霊感商法のような言い回しですが、値段はお手ごろ。試してみてくださいまし。
(昨年、一口馬主クラブ「ウイン」の皆さんに記念Tシャツをプレゼントしたところ、G1を含め前年の2倍以上の勝ち星をゲット。御利益があったに違いない!…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

雪が心配・・・

◆こんにちは。もうすぐ小倉公演ですね。こちらは先日からの雪で、景色も一変し、いかにも冬!といった状況です。
ところで、この冬型の天気は週末まで続くということですが、朗読会が中止になるということはないですよね。様々な交通機関の乱れで・・・と考えると、久しぶりの雪も恨めしく思います。
それでは、皆さんの福岡入りを心から願っています。

◆25日の朗読会、ワタクシ大変楽しみにしているのです。が、このお天気が心配で心配で・・・。先生方、お仕事がお忙しいとは思いますが、早めに福岡入りしてくださいね。ワタクシ大分からはるばる(?)行くのです。期待してます。絶対「天気のせいで来れなかった」なんてことのないように・・・。

飛行機がちゃんと飛んでくれますよう、スタッフ一同まさに天に祈っております。(まるひ)

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