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 第132号へ 第133号 2003.12.5 第134号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆NHKテレビ体操の時間が5分に短縮されて物足りなくなったミヤベ。以前のバージョンのビデオ(自分で録画しておいたやつ)を見ながら体操しているらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆連載終了! しかし…
 先月のトウチュウスポーツに続き、週刊現代に連載中だった「帰ってきたアルバイト探偵」も終了。これでやっと仕事が楽になる! と思いきや、年末進行に突入。小説誌の年末特大号に載せる読み切り短編の締め切りが目の前にドカンとある。さらに年明け新春特大号も…。読み切り短編はアイデアが勝負なので苦労している。来週はタイに行く予定なので、そのぶん書き貯めもしなくてはならないし。連載が2本終ったとはいえ慌ただしい。
大藪賞の候補作(原稿用紙千枚クラスの分厚い長編ばかり5作)も届いている。年明けの選考会に向け、飛行機の中で読まなくてはいかんかなあ。

◆今年も終わり
 12月に突入したが、あとひと月で一年が終るという実感がない。
これは毎年思うことだが、今年は夏らしい夏がなかっただけになおさら…メリハリのない一年だった。そのわりに仕事では連載が多く映画公開もあったので、あっという間に過ぎてしまった。
その映画『天使の牙』が12月21日にDVDで発売になるので、ぜひお買い求めください。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆わたしのウインプログレスちゃん
 に、なんと武豊さんが騎乗するんですって! 大こーふーん!!
 400分の1といえども馬主は馬主。
 今からそわそわしちゃいます。

◆『検疫官 ウイルスを水際で食い止める女医の物語』
 著者は大宅賞作家の小林照幸さん。角川書店から出ている単行本です。
 今年の新型肺炎流行騒動のときに、このご本の主役、仙台検疫所長の岩崎恵美子先生も、何度かマスコミに登場されていました。いろいろな質問に、丁寧に、落ち着いて、素人でもわかるように答えてくださる岩崎先生に、漠然とした不安を抱えてテレビの前に座っていた宮部は、とっても安心させてもらいました。
 この冬も、新型肺炎の再流行が懸念されてます。で、今年の2月に出た本ですが、ここでもう一度お奨めしておきます。わたしなんか、検疫というお仕事がどういうものなのか、この本を読まなければ知る機会がありませんでした。

◆ゲーム女の生きる道
 第13話まで進めたところで、「サモンナイト3」のデータが飛んでしまいました。
 あぜんぼーぜん。
 メモリーカードに原因があったらしく、新しいのにチェンジすればよかったのですが、その場では、セーブするたびに「セーブに失敗しました」という表示が出て、これまでのデータがどんどん「破損データ」に変わっていってしまう光景に、焦るばかりでそこまで考えが回りませんでした。
 翌日、気を取り直して新しいメモリーカードを買いに行ったら、「ワイルドアームズ アルターコードF」が発売されていました。
 そう! 「ワイルドアームズ」第1作のリメイク版が出たんだった! あわてて買ってきて、「サモンナイト3」の傷心を癒すべく、ちょっとのぞいてみました。
 あれ? トゥーンシェイディングじゃないんだ?
 何となくそう思い込んでいたのよね。「アドバンストサード」のグラフィックが好きだったもんだから。
 でもきれいな画面です。操作性も快適。なるほどね。こういうふうにリメイクされたんですか。
 3つのプロローグに、イベント的には大きな変化はなし(セシリアのパートでは、むしろ、封印図書館を見つける手続きが簡略化されてましたね)。でも、シリーズの1作目がいちばん好きな宮部には、それがかえって嬉しかったです。セリフも変わってないもんね。なにしろ4周したゲームだからな。そらで覚えてるんだ。
 ところが、だ。
 嫌な予感はしてたんですよ。3Dになるとね、往々にしてこういうことがあるからねえ。
 アーデルハイトの城下町。変わってしまいましたね。
2Dのときの方が魅力的な街でした。ま、でもこれは好みの問題だ。グダグダ言うまい。
 それでも、アーデルハイト城は無駄に広すぎるぞ。
 ま、これも仕方ない。
 しかし!
 エマ博士が見つからないのよ。そこで詰まっちゃったのよ。おかしいなぁ。アーム改造屋の2階に住んでるはずなのに。だいいち、2階のある建物がないじゃない?
 30分時間を無駄にして、やっとわかりました。
 2階じゃなくて、地下なんだ。しかもこの地下室の入口がわかりにくいんだ。
 わたしだけじゃなく、初代「ワイルドアームズ」を深く愛したプレイヤーほど、きっとここでは詰まると思うんですよ。何かフラグが追加されたのかな、今度は、ただエマ博士に会いに行くだけじゃ駄目なのかなと、ついつい深読みしちゃうからね。
 だから、ひとこと言わせていただきたい。
 こんなツマンナイことで、シリーズ1作目からの忠義のファンを引っかけるなよ。
 この調子だと、先に行っても何があるかわからないので、攻略情報が出てくるまで待とうかなと思っちゃいました。
「サモンナイト3」に戻ろうっと。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆夜窓鬼談。
 という本が出版されました(春風社)。
 明治中期に出版された怪談・奇談集です。
 ここ数年、江戸期の随筆や怪談集などは少しずつ翻刻されたり現代語訳が出たりし始めましたが、明治期のものは手付かずにちかくて。来年あたりは明治物が出そうですね。
 今回は上下巻すべての現代語訳に加え(元は漢文です)、挿絵全点収録といううれしいもの。
 いやー、良い時代になりました(笑)。

◆マカロニ。
 スパゲッティウエスタン生誕40周年なんだとか。
 日本初公開以来、つうことなのかしら。
 それにしても随分たくさん出るなあDVD……と思っていたら、どうも日本での発売が一番多いんだそうで。
 そ、そうだったのか。
 よ、良い時代になりました(苦笑)。

◆水戸黄門。
 が目出度く1000回ですね。
 いや、偉業です。時代劇普及委員会(ってあるのか)のひとりとしては喜ばしい限り。
 東野英次郎さんも西村晃さんもあっちで喜んでいることでしょう。
 と思ったら、案の定出るんだ。DVDボックス。
 うーん。良い時代(以下略)

◆水木展。
 画業50年やら叙勲やら何やらとめでたい我が水木大先生。
 来年、その大先生の巡業展が行われます。
 私も企画段階から参加させていただいておりまして。
 そろそろ作り物関係のツメに。えー、そんなものを!! こんなものまで!!
 いや、今までになかった展示にしようと、スタッフ一同ヒートアップしております。
 うーん、じつに良い(略)。

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■編集者Sのウラ情報

 来年というかもう来月なんですね、朗読会を小倉でという話が拡がったら各社の編集者が「わたしも博多(小倉だっちゅうの)に行きますから」だと。
 君達、博多の夜がお目当てなんだろう。朗読会は付け足しなんだろう。確かにこの時期の博多はふぐを始めとする鍋類など冬の味覚が満載ですな。ラーメンも美味そうだし。
 実を言うとわたし、唯一九州で福岡は行ったことがありません。あっ、あと地味な佐賀もだった(佐賀在住のかたごめんなさい。はなわがいなかったら……)。
 そんなわけで今から楽しみです。(あくまで仕事ですから、仕事で行くんですから、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

 12月7日発売の前にお先に読ませていただきました、西原理恵子さんの『できるかなV3』。大沢の"新宿小判鮫"っぷりには大笑いでしたが、ナニより面白かった(というより、あまりに壮絶、そして爽快だった)のは、税務署との仁義なき戦いを赤裸々に描いた「脱税編」。
 1億円→○○○○万円。そこまでまかりますか、税金(詳細は本書を読んでのお楽しみ)。アッパレ!
 大沢オフィスにもですね、過去二回ほど「税務調査」が来てましてね。 けっこう理不尽な経験をしておりますのでね。ぜひぜひ今後の参考にさせていただきたく・・・。そう、決算を終えて2か月。そろそろ三度目の調査が入るかしら、なーんて思ってたりする今日この頃。時間は取られる、神経はすり減る、こっちにやましいところがひとつもなくても、"見解の相違"というインネンつけられて闘ったり、"期ずれ"爆弾を投下されて激怒したり、タイヘンなんですよアレ・・・。会社としてやっている以上、避けては通れないんですけどねー。来ないといいなあ(本音)。

 というわけで、先週の続きです。
 甲府信玄公。
 うーん、さすが厨子王、そうきましたか。こりゃマイッタ。うははは。

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■ノリノリ編集後記

 師走はホントにバタバタしますねぇ。仕事関係は、年内にひと区切りつけておきたいのと、来年に向けての新たな企画を立てておきたいということで打ち合わせがやたらと増えます。なかには、打ち合わせのための打ち合わせをとりあえずメシでも食いながら…みたいなのも。あわせて忘年会やらもありますからスケジュールのやりくりが大変。なので、映画『嗤う伊右衛門』もせっかく試写状をもらったのになかなか行けない状況なのです(泣)。
(朗読会小倉公演のチケットはまだあるそうです。九州地方の方、めったにないチャンスですよ! …ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆週刊大極宮の安寿姫さまの「ヴァンダルハーツ」に対する熱い文章を読んで、I・IIをつい買ってしまいました。もちろん面白いのですが、ついつい安寿姫の好みを考えてしまいます(笑)。こういう所が好きなんだろうなあ、とか。
「幻想水滸伝」もI・II・IIIと、影響で買ってしまいました。
 思うのですが、ゲームの攻略本が好きなのは、もちろん時間が無いためもあるのでしょうが、そのゲームの世界・社会の秩序、規則を掌握できるからなのだろうと、愚考してます。安寿姫の多くの作品に、社会学的な視点がありますしね。
いかに社会が動いてゆくのかに興味があるのだろうなと、勝手に思っています。
 私のようにゲームに興味を持つ読者が増えるようにこれからも埋もれてしまった名作ゲームの紹介を続けてくださいね。

安寿の作戦にまんまとハマってしまいましたね。(ノリ)

◆始まりは宮部みゆき先生の「レベル7」でした。友達に面白いと薦められ、読んでみると!!これが面白い。それが高校2年の時。(ちなみに今は大学4年です)宮部先生の作品を全て読み尽くし、大沢先生の作品へ。(この時から大極宮HPを見る)これもまた面白い!!新宿鮫シリーズは大好きです。(何故大沢先生の作品が先だったかというと、本の厚さが関係しています(笑))それも読みつくし、いざ京極先生の作品へ。これは感動しました。こんな3人がつるんでいるなんてはっきり言ってずるい(笑)今、京極先生の「絡新婦の理」」を読み始めました。私みたいな「大極宮」フリークには新作が楽しみなんですが、それを京極先生の小説
(文庫版)が激しく邪魔をするんですよね。何にしても厚い!!!!(笑)私は電車で通学の際、小説を読むのですが、京極先生の作品は、座れれば良いものの、立ってる時はさすがの私でも辛い!!でも頑張って、日々吊り革につかまり、あのブ厚い本を片手で持ち読んでいます。

電車の中で『大極宮』の作家の本を読んでいる方を見かけると……大沢さん宮部さんの場合は「ありがとうございます」と感謝の気持ちになりますが、京極さんの場合はついつい「ご苦労様です」とねぎらいの言葉をかけそうになります。(ノリ)

◆立ち読みをすると、Internet Explorer自体が閉じられてしまうのですが、何か設定が必要なんでしょうか??

立ち読みファイルを閲覧するためには、「アクロバットリーダー」というプラグインをパソコンにインストールする必要があります。まだインストールされていない場合は、下のアイコンをクリックして飛んだページからダウンロードできますので、やってみてくださいましね。

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すでにインストール済み・・・という場合は、うーむうーむ。(悩)
アクロバットリーダーを立ち上げて、「編集」→「環境設定」→「オプション」の「Webブラウザオプション」で『PDFをブラウザに表示』等の項目にちゃんとチェックがついてるかどうか、確認をしてみてくださいませ。うう、このぐらいしか私にはわかりませんです。頼りなくてすみませんんん!(まるひ)


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