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 第130号へ 第131号 2003.11.21 第132号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆この週末は、大沢オフィス人口の6割が関西方面へ移動するらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆自作朗読会
朗読会「Raeding Company Vol.2」が練馬区光が丘「IMAホール」にて開かれました。
「なんで、練馬の光が丘なの?」と、問合せがたくさんあったのですが、これは単純に会場が押さえられなかったから(ノリノリのクジ運の悪さも影響している。他の会場の抽選にことごとくハズレたのだ)。来年はもう少し都心部に近いところで開ければいいなぁと思っています。
で、肝心の朗読会について…
なんといってもピンクの着ぐるみを着た安寿のノリの凄さ。
家でたっぷり練習してきたとおぼしき、観客への余裕の視線の投げかけ方。舞台のそでで厨子王とともに「あざといよなぁ…」と、思わず顔を見合わせた。観客が感動してすすり泣くのも容易に想像できる。
それにしてもなんで一番売れている安寿が、俺たちより練習する時間があるのだ? もっとも俺は飲みにさえ行かなければもう少し練習できたのだが…。
個人的には"カミ"が多かったので、反省している。とくに第二部のグレートゾンビとナレーションの声を咄嗟に使い分ける時は、のどが詰まって息苦しくなってしまった。
それと、ある観客からの指摘で、グレートゾンビをやっているときの私は、なぜか右足がひょいと上がるクセがあるらしい。来年の小倉公演の時は注意せねば。
第一部の衣装のモーニングはベストがちっちゃくて、息が思いっきり吸えなくてひどく苦しい思いをした。あれのおかげでとってもスマートに見えたという声が多かったが、小倉ではワンサイズ大きいのにする。
まあとにかく、お客さんには楽しんでいただけたようだ。
今回は朗読が終わった後、短い時間だがトークを入れたし。
我々もお客さんの反応を間近で余裕を持って見ることができた。
会場に来てくださった皆さん、なかでもチャリティー用のサイン本を買ってくださった方。心からお礼を申し上げます。
来年も朗読会を開けるように、我々スタッフ一同頑張っていきたいと思います。

 
■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆朗読会
 今年も無事に終わりました。たくさんのお客様においでいただきました。心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
 来年1月、同じ演目を小倉に持っていくので(地方公演だ!)、また頑張ります。

◆ゲーム女の生きる道
 朗読会があったので、さすがにゲームのピッチが落ちてます。
『サモンナイト3』を進めていて、めでたくクノンさんが仲間になりました!嬉し〜!
 ですが、セガの竹崎さんからたくさんゲームを送っていただきまして、そちらも気になるんですよ。「SEGA AGES 2500」とは何か? それはまた来週。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆終わり。
ました朗読会。
まあ1回目より2回目の方がスムーズだったってことは、練習すればいいんだという証拠ですが。
練習出来ないってことはちゃんと仕事してるってことでもあり。
まあ、そんなものでしょうね。
ご来場戴きましたみなさん、ありがとうございました。

◆終わり。
ました。後巷説百物語。
巷説シリーズの単行本はカバー裏の印刷がポイント。
今回もちゃんとあります。今回はそんなに気持ち悪くありません。
でも、意外に気づいていない読者も多いとか。裏印刷。
気づかれてなくて版元、少し悲しんでます(笑)。
タイトルの『後巷説百物語』は、「あとこうせつ」とか「ごこうせつ」じゃなくて「のちのこうせつ」です。

◆終わり。
ました。豆腐小僧。
新鋭デザイナーのサカノ君が凝った装幀をしてくれました。
挿絵の方も妖怪描きの石黒亜矢子さんが、キューティーな小僧の力作を描いてくれまして。
万が一本が壊れた時に初めて判るお詫び印刷とか(おい)、妙な仕掛けがいっぱい。
しかも見掛けはトウフ。
でもってサービス豆本は薬味(笑)。
タイトルは『本朝妖怪盛衰録・豆腐小僧双六道中ふりだし』で決まり。
ふりだした後のことは、またいずれ。

◆終わり。
ますね、今年も。そろそろ。
まあそういうことでまた来週。

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■朗読会ちょっとだけ写真館

◆2003年11月15日(土) ついに本番の日がやって来た・・・


大沢在昌・宮部みゆき・京極夏彦 自作朗読会
リーディングカンパニー Vol.2
in 光が丘IMAホール


第一部は、それぞれが自作を朗読。


相変わらず渋い和服姿

トップバッターは京極。


実は苦しかったのね・・・(笑)

生涯で二度目のモーニングを着た大沢。


着ぐるみ! コレは誰?


って・・・中の人はミヤベなのであった。

似合いすぎてます、ハイ


第二部は三人の共演。


これはリハーサル。
ゆえに皆、第一部の衣装です。


緞帳のウラに「火の用心」があったとは

第二部開演直前。



「リーディングカンパニー Vol.2」の模様は
年末特別企画で詳しくお伝えする"予定"です。
どうかお楽しみに♪


◆寄せられたたくさんのメールから、少しだけご紹介します。
 朗読会、どんなものかと期待と不安が半々でしたが、予想以上に素晴らしかったです。宮部先生のチヨ子には涙が頬をつたうほど感動しました。また、3人での朗読は息がぴったりで、特に京極先生の声や人格の使い分けに大感激しました。私の隣が4席も空席だったことが少し残念でした。キャンセルが出たとのことですが、チャリティであることがもう少し広まっていれば、そのような事態も防げたのかもしれません。
先生方、そしてスタッフの皆さん、有意義な時間をありがとうございました。
 朗読会最高でした。京極さんの朗読は凄かったです、伊右衛門の家が廃屋になっていく情景がありありと浮かんできました。最後の箱の中まで想像できて、お岩さまの着物の模様まで見えた気がしました。宮部さんのチヨ子では思わず泣いてしまいました。今頃、物置や
押入れをごそごそやっている人は少なくないかも。私も幼い頃かわいがっていたすりきれた青いうさぎを思い出しました。大沢さんのお話も素敵でした、ハートウォーミングの中にも男らしさが漂っていて、渋いです。私にとってひとつ残念だったのは、お上手になられて、イントネーションが在りし日の父と違ってしまった事でした。してやったりと微笑まれている、大沢さんを想像してしまいました。
また、楽しみにしていたブックエンドを購入いたしました。前回のとあわせて家でにんまりです。先生方、スタッフの皆様、ありがとうございました。先生方の小説がいかに素晴らしいか再認識いたしました。
 リーディングカンパニー、満喫致しました!!
相変わらず、いえ、お三方の芸達者ぶりにさらに磨きがかかったようですね♪ 2度目のせいでしょうか、とてもスムーズに小説世界が頭の中で広がりました。
京極先生のお着物はいつもながら素敵でしたが、大沢先生のモーニング姿にみゆき先生のピンクのうさぎちゃん!(#^^#)もーーーーう、お三方そのまんまのお姿で是非キャラクターグッズを作って頂きたい
くらい魅力的でした♪ 来年もその先も(期待していいんですよね?)絶対に行かせていただきます。行くたびにどんどん好きになります。
どうぞ皆様方、これからもずーーっと朗読会を続けてくださいませ。
P・S パンフで大沢・宮部両氏が隠摩羅鬼の瑕について語ってくださったのは感激でした(僭越ながら)。
京極先生の関君が聴けたら昇天(笑)してしまうかもしれません!
 きっと、同じようなメールがガンガン届いているのだろうな〜と思いつつも。昨日の朗読会、昼の部に参加させていただきました。IMAホールの様子を見に12時過ぎに行ってみたら・・・ありゃりゃぁ〜、もう並んでいるではないですか! 私もあわてて並びましたよ、1時間半近く。でも、おかげでサイン本もブックエンドもTシャツもCDも、当然パンフレットも手に入れることができました。3人の美声に酔った2時間半近くは、あっという間。最後のトークのおまけが本当に嬉しかったです。
是非!次回も!!
 2回目の朗読会お疲れ様でした。とても楽しく拝聴致しました。
先生方もお客も緊張しまくった前回より和やかに楽しめました。時に宮部さんの着ぐるみは可愛かった!! ご本人もとっても楽しそうで見ているこちらもウキウキした気持ちが伝わってきました。
朗読会を続けていくのはとても大変でしょうが次回も楽しみにしています。


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■編集者Sのウラ情報

 一大イベントが終わりました。来てくださったかたありがとうございました。行き慣れない場所なのか、遅れてきた方が多かったのはちょっと残念でした。で私は息つく間もなく次のイベントの準備です。というか、ずっと平行して準備をしてきたのですが。
 えーっと昨年開催いたしました「大極宮フェア」を来年早々開催いたします。これは出版社の枠を超え三人の著作を(全作とはいきませんが)一同に揃えたものです。
 1回目は全国の大型書店を中心に300書店ほどで開催しましたが、大都市に集中、近くで開催してないよというお叱り(?)などを戴きましたので、今回は一気に1000書店まで拡大展開の予定です。
 そのほかにもパワーアップしていますので、今後お知らせしていきます。(三連休はオフィスの大半が京都へ、いいなあ、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

朗読会当日の楽屋は、編集者・関係者・知人の皆さまからいただいた差入れがいっぱいでした。シュークリーム、ケーキ、おまんじゅう、大福、タイヤキ、せんべい、サンドウィッチ、寿司などなどなど(他にもまだまだあったです)、テーブルはもうスゴイことに・・・。それぞれの持ち場があるスタッフにとって、楽屋に立ち寄ったついでにちょいと口に入れられる食べ物があるのは、たいへんありがたかったです。皆で、美味しくいただきました。ありがとうございます!
個人的には、いちばんに当日券お買いあげの女性が、「券を売る場所から離れられないでしょうから、これつまみながらがんばって下さい」と、わざわざクッキーを買って届けてくださったのが嬉しかったですー。ありがとうございます!

しっかし、ほとんどのスタッフは本番のステージを見ていないわけで。
ロビーや楽屋に備え付けてあるモニターの小さな荒い画面の前で「お、着ぐるみ登場!」とか言って、ささやかに盛り上がっておりました。わはは。
小倉公演で少しは見られるとよいです。せめて第二部ぐらいは!(祈)

で・・・
12月は厨子王の新刊ラッシュであります。『豆腐小僧』いったいどんな本になるんでしょう。楽しみ楽しみ♪
というわけで、お財布(の中身)のご用意をよろしくお願いいたします。ぺこり。

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■ノリノリ編集後記

自作朗読会、昼夜共に大きな問題なく無事に終えることができました。関係者の皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした。そして公演にお越しくださったお客様、どうもありがとうございました。グッズもたくさん買っていただき…いやぁ、よかったよかった。で、終れればほんとによかったのですが――

痛恨のエラー。これまでの人生でもそうそうない大きなエラーを大事な時にやっちゃいました。9回裏ツーアウトでのサヨナラ落球(…みたいな)。
朗読会のチケットを余らせてしまったのです(当日券が出た顛末は、先週の「まるひコーナー」参照)。なぜ、前日までにもう一度「ぴあ」に問い合わせなかったのか…。悔やんでも悔やみきれません。昨年は一枚残らず売れたので、"予約で残席ナシ"の知らせを「ぴあ」から受けた時点で完売と思い込んでしまったのです。油断というか…チケット販売に関しては楽観していました。予約流れで残券があったのなら飛行機ででも行ったのにという方もいらっしゃったでしょうし、完売情報にあきらめられた方も…誠に申し訳ございませんでした。それと、前回よりもクオリティーの高い公演にしようと努力した出演者およびスタッフにも、この場をお借りしてお詫びいたします。空席をつくってすみませんでした。このようなミスは二度と犯さぬようにいたします。ああ…それにしても…どうして…。この件に関しては公演責任者としてけじめをつけなくてはなりませんね。

でも、会場選びに関しては…僕を責めないでほしいなぁ大沢さ〜ん。
半年前に公演日時を決められたって、どこもかしこもとっくの昔に予約で埋っていましたよ。都内近郊、片っ端から問い合せたときには「10、11月の週末は1年前に予約で埋るものですよ。芸術の秋ですから」と担当者に鼻で笑われたんですから。たしかに半年前予約の会場で抽選に敗れはしましたが…。あきらめずにキャンセルが発生していないか色々と問い合せ続けた結果(ここでのキャンセルはありがたかった)、「IMAホール」が取れただけでも奇跡ですよ。広さもちょうど良いし、客席はスロープになっているし。それに都内のターミナル駅(この場合は新宿)から約30分なら、それほど問題ではないでしょう。
たしかに山手線内は聞こえも良いですが…高いんです、会場費がっ! チャリティーできませんてば。本末転倒じゃないですか。あっ…そうだ、演出担当さん。素晴らしい照明と音楽だったけど…なんで予算の2倍もお金かけちゃうかなぁ。チャリティーできませんてば。お客様は喜ぶけどね。せっかくサイン本が完売してもパァーでんがな。
嗚呼…こんな小さな興行でも、なかなか予定通りにいかないものですねぇ。九州公演は興行的にも成功させたいと思います。もちろんチャリティーも。

さて、週末は京都。京極さんの講演を聴くのではありません。行商でもございません。競馬です競馬。京都競馬場で愛馬クリューガーが出走するんですよG1に。「マイルチャンピオンシップ」。まったく人気はないけど、仕上がりは良いとの情報。またまた万馬券とらせてちょうだい!!
(勝ったら口取り写真に並ぶことになった…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆前回の朗読会は、CS京都チャンネルで放送されましたよね? 今回のものは放送の予定があるのでしょうか??

放送の予定は一切ございません。ついでに申し上げますと、DVDやビデオなど映像化の可能性も現状ではございません。Vol.1同様、CD化の可能性は残っています。(CDだけは製作したい…ノリ)

◆朗読会のチケット、余って勿体無い!もっと前に分かってたら会社休めるのに〜!(というか、売り出しのときに見逃したのがいけないんですけど・・・。)次回は交通の便の良いところでお願いします!

お気持ちお察しいたします。かさねがさね申し訳ございません。この件につきましては「編集後記」の中でご説明しております。(陳謝…ノリ)

◆朗読会がもう1度あるって、本当ですか!?

本当です。来年の1月に福岡の小倉で行います。着々と準備も進めております。公演の詳細は「イベント情報」をご覧ください。(なぜ小倉? 競馬は関係ございません…ノリ)

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