第126号へ | 第127号 2003.10.24 | 第128号へ |
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
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■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | |||||||||||
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■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | |||||||||||
◆秋のゴルフコンペ第2弾 どしゃ降りの雨! 久しぶりに朝から降られどうしだった。 スコアも90を叩いてしまったし(正確には93)。 でも、70人ぐらい参加してベスグロがジャスト90なんだからしょうがないか…。 グリーン上に水は浮いていないものの、濡れているから重いと思ったら早かったり、それでいてラインがキレなかったりと難しかった。 ショットに関しても、一旦崩れたリズムをあれだけの雨の中で取り戻すのは難しい。グリップとかも濡れてすべるし。 雨が降っているからこそゆっくり慎重にと思うのだが、だんだん薄れてしまう。そして悪い答えが出るとどんどん悪循環していく。 ゴルフとはそういうものなんだが…。 ゴルフの後は銀座に集合。黒鉄ヒロシさんや神崎京介氏と飲み、さらに六本木へと流れた。ゴルフが雨の中でイマイチだったぶん、皆、夜の盛り場では憂さを晴らしていたよ。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | |||||||||||
◆ゲーム女の生きる道 【頼まれてもいないのに紹介攻略するシリーズ】 ・コナミのシミュレーションRPG『ヴァンダルハーツ』 第2回 では、マップ攻略だ。 全国の『タクティクス オウガ』ファンの皆様! 「高低差のある美しいマップ」と言えば、そう! わたしたちの『タクティクス オウガ』(以下『タクティクス』)のことですよね。 "ハーミット"万歳! なのですが。 この『ヴァンダルハーツ』のバトルマップにも、高低差があるんですよ。もちろん、移動コストも綿密に設定されてます。 マップのグラフィックのきめの細かさでは『タクティクス』に及びませんが、でも『ヴァンダルハーツ』には、『タクティクス』にない要素がひとつだけあるんです。 高所からの弓攻撃の際、死角ができるということ。 つまり、キャラが(1マス分の)物陰に隠れると、弓兵がいくら高いところにいても、そこを狙い打つことができない場合があるんです。 『タクティクス』では、ボウガン系の弓と、射出系の魔法に限って障害物に遮られてしまいましたが、それも攻撃側が高所に登れば解決することができて、だから宮部はカノープスに弓を持たせ、アロセールにウイングリングやワープリングを装備させて、「そらいけ!」とばかりに山登りをさせたものでした。すると彼も彼女も鬼神のような働きをしてくれた のです。 『ヴァンダルハーツ』でも、もちろん、高いところにいた方が圧倒的に有利なんです。ただ、1マス分の死角ができるというこの要素だけで、攻略が俄然難しくなったりするところがたまらないんだなぁ。「そこのデスシェイド! あと一歩前に出るか後ろに下がるかせんかい!」と絶叫すること何度もあり。 逆に言えば、こちらが低所にいる場合には、壁際にへばりつくようにして(リンクとかスネークの気分で)じりじりと進んでいけば、弓攻撃を完全に避けることができるわけです。 で、敵の弓兵がしびれを切らして段差を降り、接近してきたところをガツンと叩く、とね。これぞ砦攻めの極意。うっふっふ。 それともうひとつ、『タクティクス』で楽しかった"埋もれたお宝"の探索ですが、『ヴァンダルハーツ』でもそれが大事な要素になってます。 隠しマップに入るために必要な各種のキーは、探索しなければ発見できません。ざっとマップを見ると、怪しげな地面はすぐ目につきますから、そこへ行って「探索」コマンドを選択すると、自動的に見つけてくれます。 さて、宮部もずいぶん探したのですが、『ヴァンダルハーツ』の攻略本は、双葉社発行の公式完全ガイドブックしか見つかりませんでした。親切なガイドブックで使い勝手も良好なのですが、ただ一箇所だけ、マップ28「火竜」で探索発見する"キーオブロゴス"の場所が、この本を見ただけだと確定できないのよね。しかも袋とじのこの部分に誤植があるんだぞ。そこで情報公開しちゃいます。 ・袋とじ12ページの「Access」欄1行目「戦闘マップ18の」は、「戦闘マップ28」の間違いです。 ・肝心の"キーオブロゴス"いちばん小さい溶岩池の真ん中へんにあります。 このマップのボスのサラマンダーは、見た目には強そうなんだけど、この時点でユニットのレベルがかなりあがっているので、けっこう簡単に倒せちゃうのね。しかもこの火竜、自分のHPが減ってもガンガン攻撃してくるし、このゲームは、「物理攻撃に対しては、相手が攻撃範囲内にいる限り必ず反撃する」というシステムをとっているので、勝手に反撃くらって倒れちゃうんです。ヒーリングしてあげることもできないし。まごまごしていると、すぐに「サラマンダーを撃破」というクリア条件を満たしてしまうことになります。 ですから、マップ28に入ったら、手近の敵を倒して道を開け、すぐに飛兵を飛ばして"キーオブロゴス"を取りに行きましょう。マップ向かって右側の宝箱には「ドラグーンスピア」が入っていますが、これはなくても攻略に支障ありません(武器発見率100パーセントは諦めなくちゃなりませんが)ので、とにもかくにもまっしぐらに"キーオブロゴス"を回収するべし! サラマンダーはほっといてよろしい。 「キーオブノヴァ」「キーオブアース」「キーオブマナ」「キーオブケイオス」「キーオブロゴス」。5つ集めて、ひとつずつアッシュに装備させ、転職道場を訪れてとっとと外に出ようとすると、お坊さんに「試練を受けるか?」と呼び止められます。 準備万端なら「受けます」とお返事。すると、各キーに対応する隠しマップに入れますので、そこでバトルしてクリア条件を満たし、「ノヴァプリズム」「アースプリズム」「マナプリズム」「ケイオスプリズム」「ロゴスプリズム」をゲットします。その状態で第6章のグラスゴーの町の酒場を訪れ、「謎の男」に話しかけると、「キーオブヘブン」をもらうことができます。で、今度はそれをアッシュに装備させて転職道場へ行き、試練を受けると「ヘブンプリズム」が手に入りますので、そのままアッシュを「ヴァンダリアン」にクラスチェンジさせるという手順。 けっこうな手間だなぁ……と思うのですが、いやいやこれはまだまだ甘い。『II』になると、この3倍ぐらい面倒になります。お話が分岐するので、エンディングも増えるしね。 おっと、それはまた別のお話でした。 隠しマップには、キーが手に入った時点でいつでも入れます(敵のレベルはそのときのアッシュのレベルに準じます)が、できれば全員揃ってからの方が楽しいです。 隠しマップのうち、いちばん大変なのが"キーオブロゴス"。ピラミッドみたいな建造物を、一列になって延々登っていかなくちゃなりません。どうして一列になるかというと、上の方に弓兵がいるから。ね? 死角を利用して攻撃を受けないように登って行くんです。足の遅いヘビーアーマーは最初から置いてきぼり。時間のかかるこの隠しマップさえクリアしてしまえば、"ヘブンプリズム"を取るのはそんなに辛くありません。長い長い一本道に、今まで出てきた歴代のボスキャラがぞろぞろ登場してきますが、倒す順番さえ気をつけていれば、誰かが戦線離脱することはありません。あ、そうだ忘れてた。『ヴァンダルハーツ』には、復活の魔法はありません。ひとつのバトルマップで誰かがHPゼロになっても、その戦いから離脱するだけで、次のマップでは無傷で復活するからです(主人公は別よ。ただし、これも1マップだけ例外があります)。ユニットキャラが倒されるごとに、そのマップで獲得できる賞金がちょっとずつ減らされるというペナルティはつきますが、お金に不自由しないこのゲームでは、パーフェクトクリアにこだわる必要は、ほとんどないと言えます。ただ悔しいだけね。 めでたくアッシュが「ヴァンダリアン」になると、先週も書いたとおり、マップ攻略にはほとんど苦労しなくなります(実は、ならなくても、エンディングを見るのは難しくないです。つまり、鬼のようなラインナップの各社のシミュレーションRPGのなかでは、比較的難易度の低いゲームだと言えます)。だからねえ、ラストボスのドルフを倒すとき、面白いことが起こるんですよ。攻略の仕方によっては、ドルフが一度も攻撃してこなくなっちゃう。エクストラヒーリングで自分のHPを回復することに忙しくて、それどころじゃなくなっちゃうんですね。ドルフさん、もしかしたら凄い魔法とか技とか持ってるかもしれないんですが、宮部、これまで一度も見たことがありません。四方を囲んでボコボコにしちゃってる。
と、全6章仕立てのこのゲーム、章と章との合間には、NHKのアナウンサーみたいな落ち着いた良いお声の男性ナレーターの、格調高いナレーションが入ります。ここで挿入されるグラフィックがなかなか渋い。特に第3章冒頭の、国防省長官ヘル・シュバイツが独裁制を復活させてしまったくだりで、お人形を持った小さな男の子が、政治犯として連行されてゆく大人たちの列を呆然と見送っている――というシーンがとても好きです。絵になってます。 エンディングも同じような雰囲気で、素敵ですよ。ナレーターは登場人物の一人に代わり、後日談が語られます。 で、ここで強調しておきたいのですが。 全編に亘り、音楽が良いです。バトルのときのBGMも重々しいですが、特に素晴らしいのが、オープニングとエンディングで流れる歌! 女性の歌声で、これ……語学まるでダメの宮部には見当もつかないのですが、スペイン語ですかね。"モナミ"という言葉が聞き取れるので、フランス語かなとも思うのですが、語感が違うような気もするんです。ほんとに素敵な歌なのよ。サントラ出なかったのかなぁ。ゲームとしては「???」の多かった『レジェンド・オブ・ドラグーン』も、歌だけはめちゃめちゃ素晴らしくて、宮部、サントラを買ったんですけどね。 そうそう、武器発見率100パーセントを達成すると、一枚絵のエンディングが足されます。このときも、ちょっと沈黙があってから、やおらこの女性が歌い出しますので、くれぐれもせっかちに電源を切ってはいけません。すべての苦労が洗い流されるような歌声ですのよ。 というわけで、次週からは『II』をご紹介いたします。 こっちはホンッとに大変なんだから。 |
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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー | |||||||||||
◆生原。 古書店の目録やら古書展示会のお報せはもうそれはたくさんいただきます。 細かく目を通す時間がとれないのでとても残念なのですが。 で。 「あーたまには行きたいなあ」と思っていた古書稀覯本販売会『書遊楽宴 様々な芸術史』つうのにノリノリ君が行ってきたそうで。西武池袋ね。で、さっそく電話をくれました。 「いやあ驚きましたねえ」 って、何に驚いたかといえば浮世絵や妖怪画よりも著名作家のナマ原稿が高かったことだそうで。 「三島由紀夫とかすごいっすねー」 という感想。そう。何故か高いのナマ原稿。 ちなみに大極宮の中で、手書き原稿なのは山椒大夫だけ。 原稿を書くことで、原稿料をもらううえに将来資産となるものも生産しているわけです。 ところが。 大夫はその原稿をFAXで入稿した後にゴミ箱に捨ててしまうのだ。ポイと。 ポイですよポイ。「勿体ないすよ」といったらいたく反省したらしく、今度はメモ紙に! メモですよメモ。うーん。エコでいいんだが。 大事にとっておきましょうよと何度も言ったんですがね。 「冗談じゃないですよねー。オフィスの資産ですよ」とスタッフが言えば、「違うよ。オレんだよ」と言うし。 そらそうなんだけど。で、「こんなもん売れないよ」と謙遜。 まあ、ボクもナマ原稿を売るのに抵抗がないわけではありませんが。 ただ捨てちゃうのはねー。整理整頓して保管すべきではないかと。 おそらくバーンと値が上がるとしても自分の「没後」だから興味がないものと思われ(笑)。 他人に小銭稼がせるのが厭なのかもしれませんねえ。大夫。 って、ここまで書いて思い出したけど、ボクも自分のイラストとか全部捨ててるしな。 「あのなー、捨てんなよなー」と大夫に言われた覚えがあります。 あいこでした。はい。 |
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■編集者Sのウラ情報 | |||||||||||
最近ネタが無くて「ウラ情報」の冠が怪しくなってきている今日このごろ、「うどん」に凝ってます。今週の昼は某「はな○」(伏字のつもりがなってない)うどんに皆勤でした。とくに「かま玉」がお気に入り。 なにより安いのがいいですよね。かけうどんが100円から。立ち食い含め最安値でしょうね。てんぷらとか数種つけて最高払ったのが、700円くらい。 本場讃岐の人からみればただのチェーン店、こっちはもっと旨いよというところでしょうが、私には充分です。一週間毎日食べ続けてもまだ飽きてません。多分来週も食べ続けるでしょう。 でも、讃岐へ行きてェ〜。 (今週もウインで勝負、勝ったら讃岐、S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ | |||||||||||
新テーマ! ◆ヴァナ・ディールは今日も晴れだった って・・・どうもすみません。ほんっっっっとにネタないんですよう。 というわけで、つい最近大規模パッチが当たった[FF XI]です。 ミッションやクエストが増えたり、武器・防具をはじめ合成アイテムがいっぱい追加されたり、それにともなって合成素材関係がとんでもなく値上がりしたりと、なんかスゴイことになっています。 始めてから半年もたつというのに、メインジョブ白魔道士のレベルがまだ37にしかなっていないヘタレな私なんぞには、関係ないことのほうが多いんですけどね。特筆モノは、釣りスキルが上がる装備と"くつろいだ座り"モーションの登場でっす! いやもう、バージョンアップ以来、釣りまくり〜の座りまくり〜♪ 前から"釣り仲間"はいるんですが、とうとう新たに"タルタル座り仲間"まで出来てしまいました。 今日の釣りノルマを終え(無謀にも太公望の竿を目指してたり。1日最低1Dのフナ釣りがノルマ。"只今のフナ 852/10000" ・・・号泣)、 「南サンド競売前で座ってるよー」とかメッセージを送るとですね、 「行く行く〜」って飛んでくるわけです、おトモダチが。 で、集まってボーっと座ってるわけです、ずっと。 なんて非生産的! でも楽しいからいいのだ! うははははっは。 |
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■ノリノリ編集後記 | |||||||||||
『第13回神保町ブックフェスティバル』が、11月1日土曜日から3日の月曜日までの期間、神田神保町「すずらん通り」と「さくら通り」で 開かれます。 (詳細は、http://www.tnews2.jp/bookfes/bookfes2003.htmlをご覧ください) 時間は午前10時から午後6時まで。雨天の場合は中止です。扱う商品が本ですからね。 でっ、我が「大極宮」はこのフェスティバルで、本ではないグッズを販売します(いいのか?)。 ワゴンは行商仲間で水木大先生関連本などを扱う「フォルスタッフ」さんと合同。設置場所は、白山通りからすずらん通りに入ってすぐです。 当日はホームページで販売しているものに加え、11月15日に行う「第2回 自作朗読会」用の新商品も先行発売します。
さらに、数は少ないですが直筆サイン入りグッズも販売! (パンフ、ポスター、Tシャツなど約100点)でもって、 2点以上お買い上げの方にはバンダナ1枚進呈! あと、大極宮通信のバックナンバーもご用意します。 (もちろん無料! 数に限りがありますが…) 3日は休みますので、1、2日の内にぜひお越しください。 他社の出展ワゴンも、汚損本や自由価格本など掘り出し物がいっぱいのはずです。 (今週末は年内最後の山行、八ヶ岳だ!…ノリ) |
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■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | |||||||||||
◆先ほど馳星周さんのHPをみていましたら、京極夏彦&宮部みゆき両名のお名前ができました。 面白かったので、是非チェックしてみてください! ●さっそく行ってきました! 読みました! スタッフみんなオオウケしました! ホントに変な夢ですなあ。わははは! (まるひ) 気になる方はコチラ → 馳星周公式サイト「Sleepless City」 |
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